みやこで義太夫を楽しんだ
京都造形大の京都劇場で素浄瑠璃の会が開催された。浴衣姿の大学生さん,舞妓さんや芸妓さん,お着物姿のご婦人と客席もみやこらしく華やか。
人間国宝・綱大夫さんと清治さんが出演,精鋭豪華メンバーによる「近頃河原の達引」だ。
近頃河原の達引 堀川猿廻しの段
豊竹呂勢大夫,鶴澤清治,鶴澤清志郎
切 竹本綱大夫,鶴澤清二郎,鶴澤清志郎
先に,綱大夫師匠と,京都造形芸術大学芸術学部教授田口章子氏との対談があった。綱大夫師匠は,同大学で,浄瑠璃の講座の非常勤講師をされているとか。学生さんが羨ましいゾ。恥ずかしながら,お話が難しすぎて敢えなく撃沈。お元気なご様子にホッ。睡蓮さまにご挨拶できました。
前半,老母とおしげの掛け合いは清志郎さんが加わる。お目当ては清治師匠の三味線。切っ先の鋭さ,鋭い気合い,表情一つ変えず,汗もかかず。残響時間が短く,音がクリアな劇場に冴え渡る響きは,音楽というより,百発百中のスナイパーの武器の発射音だ。低音は客席の椅子に沈められるよう,高音は総毛立つようだ。
片や清二郎さんは,劇画でめらめらと炎が身体から発しているかのイメージで,重く残響時間が長い音だ。義太夫本来の情と感動を表現する三味線で,大熱演。清志郎さんは,猿回しの曲から加わる。華やかで切ない連れ弾きだった。
呂勢さんのおつると老母はほのぼのと,綱さんの与次郎にはたっぷり情愛がこもっていた。
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