文楽

2009年11月 2日 (月)

初春文楽公演の演目が発表になっていた

第1部
二人禿
彦山権現誓助剣
壺坂観音霊験記

第2部
伽羅先代萩
お夏清十郎 寿連理の松
日高川入相花王

お正月も楽しみだ。

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2009年10月31日 (土)

錦秋文楽公演・初日・蘭菊の別れだけでも見に走ろう

錦秋文楽公演・初日・蘭菊の乱れだけでも見に走ろう
錦秋文楽公演・初日・蘭菊の乱れだけでも見に走ろう
簑助さんの小春と文雀さんの葛の葉が迎えてくださる。心中天網島と芦屋道満大内鑑の豪華通しが見られる本格派好みの二本立てだ。
住大夫さんは河庄の切り。兄孫右衛門の深い愛情と、小春の心意気が前面に出て、治兵衛の阿呆ぶりが際立つ。今日はおとなし目。
紙屋内の切りは綱大夫さん。燃える清二三味線に唸る綱師匠のおさんはあまり逆上せず、治兵衛は一瞬改心していい人になったみたいだった。
夜の眼目は蘭菊の別れ。五丁六枚の豪華な床に、一面の幻想的な菊の野に、葛の葉がだんだん狐に戻る悲しみを、超人的な精神性と技巧で見せてくださる文雀師匠の至芸は筆舌に尽くしがたい。文楽だけが表現できるコンテンツのこの一場だけでも幕見する価値ある。
25年ぶりの上演とかで、客席も拍手のタイミングがつかみにくく茫然と見てしまったが、終わる頃には、拍手し続けの十数分となるだろう。

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2009年10月 3日 (土)

文楽地方公演初日 in 京都府立文化芸術会館

文楽地方公演初日 in <br />
 京都府立文化芸術会館
この秋の公演は三十三間堂棟由来、本朝廿四孝、絵本大功記、日高川入相花王と全部名作、全部名場面に豊松清十郎襲名披露と豪華版だ。まだ鑑賞暦が浅いので、これほどの名作群を本公演で本朝廿四孝意外見ていなかったのでうれしい。
幸助さんの取り急ぎの解説が付く。舞台上に主演ドールズが並ぶが、あれっと思うほど小さい。
清十郎さんの八重垣姫、ずいぶん大胆に激情的に、そして若々しくなっておられた。濡衣に簑助師匠、勝頼に勘十郎さん(のち左)、謙信に玉女さんと本公演なみの人形に三味線の芯を取るのは清四郎さん。ちょっと鋭さが気になるのと、めでたさが欲しいところだが、確かな音で盛り上がった。
清治師匠の木遣音頭は、もうもう、リズムが違う、キレが違う、気迫が違う。しかし、出力は絞りメ(≧▼≦)。

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2009年7月31日 (金)

天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)2度目・オーバチュアは3回目

何回聴いたら気が済むねんと突っ込みを入れられそうだが、25日に、二度目の拝聴の「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」。

オーバチュアだけで気温マイナス10度。涼感を通り越して寒い。六丁の三味線と十七弦の琴が、プロスペローの魔法を奏でる。清治さんは三味線のプロスペロー・魔術師だ。
 そして、プロスペローの首は丞相。何べん見ても、平幹にしか見えない。似てるってもんでなく、本人より平幹らしい。この演目は平幹以外したらあかんということをわかっておられる制作者にブラボー。
エアリエルまで、蜷川テンペストと同じ拵えで宙を舞う。名前は「雲霧丸」にして欲しかったかな。
何より、文楽にあるまじき猛スピード。ミュージカルの域を超えてUSJのウイキッド並みの展開に、ジェットコースターに搭せてもろうている気分。賛否両論あるかと思うが、イメージどおりのファンタスティックな人形が遊び心を満足させてくれる。ジュエリー・ティモアさんのライオンキングのハクナ・マタタ、愛を感じての場面の、装置とも衣装ともつかない仕掛を思い出す。文楽にヒントを得られたのだから当然か。

せっかくの人形、このまま、夏夢のオーベロン、パック、妖精に遣い回せるし、ボトムのロバの首に付け変わるのも、きっと文楽向きだ。

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2009年7月26日 (日)

生写朝顔話かなり通し近上演・過激な恋なら簑助さん

朝顔
文楽公演第二部は、宇治川蛍狩りの段から大井川の段まで、明石、浜松、島田と二人の出会いからすれ違い、乳母の浅香の忠義、笑い薬のチャリ場もすっとばさず、休憩25分(だけ)含み4時間。
タイトルロールの深雪を中心に物語が動くので、人間国宝吉田簑助さんは出ずっぱりだ。もとより一途、激情、壮絶の芸風であられるが、一目で恋に落ちた瞬間から大胆にアプローチし、どんな艱難辛苦も積極的に享受し、周囲の大迷惑も張り倒し、痛ましい犠牲も踏み越えて、高いテンションをキープしたまま、まっしぐらに走っておられる。
宿の亭主徳左衛門は、三度は拳骨を見舞われたうえ、とどめにみぞおちに杖で突きを被り悶絶。やんややんや。
生写朝顔話ほぼ通し上演
眼目は、簑助さんと文雀さんがそろう浜松の段だ。深雪と乳母浅香の主従が、独白をお互いに隙見るという、気管支がく〜となるもどかしい邂逅があって、喜びも束の間。気丈な浅香の死んでも死にきれない討ち死にに、そ、そんな〜と、ぎゅーと胃が縮む。出会いで感涙した後だから、あまりにもあえない死に涙も出ない。
通常公演や地方公演で、見取りに聴かせて頂いたストーリーがやっとつながったが、あざとさとすれすれのすれ違いと、これでもか、あんまりな胴欲なという理不尽な展開が、観客の健康によくないことがわかった。
しかし、一度は見んならんかった(^^)v。

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2009年7月25日 (土)

夏休み文楽特別公演通し鑑賞&伝芸沙翁オフ会

夏休み文楽特別公演通し
一部はお子たち向き、二部は本格派向き、三部は雑食向きに構成されているが、文楽好きなら全部気に入るはず。2時間、4時間、2時間なので、カラダに優しいとは言えないが、開場25周年記念公演ならではの重さのあるラインナップだ。
文楽劇場では、遠征中の懐かしい方々にもお目にかかることが出来、鑑賞に力入りました。そういえばミュンヘンは工事中でしたね。

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2009年7月19日 (日)

天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ) in 国立文楽劇場・出帆は嵐后晴

テンペスト
初日、第三部を観劇した。
国立文楽劇場の開場25周年記念の新作。

歌舞伎、狂言、文楽の英国公演を目指し、シェイクスピアの作品の本朝翻案がそれぞれ企画され、歌舞伎は既存のハムレット、狂言は新作のウインザーの陽気な女房たちが実現したが、文楽は「テンペスト」を日本の時代物に翻案した「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」(山田庄一翻案・演出、鶴沢清治作曲)が創作されたが公演には至らなかった。
作品として惜しいという声があり、92年2月、大阪・旧近鉄アート館で2日間、東京・旧パナソニック・グローブ座で3日間だけ実験的に上演。建築家磯崎新氏の設計による抽象セットも実験的であったという。清治さんや故・吉田玉男さんら人間国宝クラスが出演されたが運良く拝見できた方は少ない。
今回はこの脚本、作曲を練り直し、衣装、大道具なども豪華に新調し、東京の国立小劇場でも9月に上演する予定だ。

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2009年7月11日 (土)

文楽劇場シアタートーク

初日が待ち切れず、国立文楽劇場で開催された「文楽劇場シアタートーク」に行った。
第81回となるこのイベントだが、今回は25周年を記念して豪華版とか。
上演される新作「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」をテーマに、脚本・演出の山田庄一さん、作曲の文楽三味線の人間国宝、鶴沢清治さんらを迎え、対談や演奏で、多角的に作品の魅力を語るものだ。司会は産経新聞社の亀岡典子氏。
初日より一週間早く、オーバチュアが聞け、主演のプロスぺロー、ミランダ、ファーディナンドの三体の人形拵えが見られた。もちろんそれぞれを使われる、玉女さん、勘十郎さん、和生さんも対談に参加された。

ネタばれになるので、内容は記さないが、面白いエピソードがひとつ。勘十郎さんと和生さんは、昨日ロシアから帰ってこられたのだが、東京上空で嵐に巻き込まれ、飛行機が成田と羽田、どちらに着陸できるか右往左往し生きた心地がしなかったとか。嵐はこわいもんと貴重な体験をなさったようだ。
かなり、シェイクスピア劇を意識した一般的な演劇と同じような演出もあるとか。

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2009年7月 2日 (木)

国立劇場公式頁に『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』特別連載開始

国立劇場公式に『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』特別連載開始
国立劇場の公式ページに,連載が始まっている。作者の抱負も掲載され,独立行政法人の肩入れが伺える。人形拵えも整ってきたようだ。こころなしか平幹二朗氏にしか見えない。
清治師匠「序曲である「第一景 暴風雨」は、六挺の三味線と新たに十七弦を加え、総勢七人が舞台正面に並んで、迫力ある演奏で冒頭の激しい嵐を表現します。」
床下の席を確保したのに,三味線は舞台上みたい…。(泣)そりゃ胴欲な,あんまりな。

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2009年6月24日 (水)

文楽若手会 in 国立文楽劇場

文楽若手会21日(日)に駆け込み鑑賞。
今年の主要メンバーは下記のとおり
ワタクシ的には,喜怒哀楽が半端でない軍記もの,戦記ものが好きで,掃射砲のような三味線と絶叫に近い大夫さんの組み合わせに萌えるタイプである。
お目当ては,始大夫さん&清志郎さんの熊谷陣屋の後だった。
終わってみればみんーんな良かっためでたしめでたしというのも折込済み。でも良かった。
それでは話にならないので気のついた点を少し。杵造や弥陀六のような薄着の人形は重い人形に比べ形が取りにくい。左遣いさんとの連携がとても大事と気がついた。いつも気がつかないということもまたすごい。団子売の床は,ほんわかハッピーに,夫婦は嫁主導がいいように思う。人形もそのように思う。
熊谷は見せ場の「物語」に入る前に「今から見せ場やで」というクレッシェンドが欲しかったところ。相模は,昨年,簑助さんの絶品ものを至近距離で見た記憶が残っているので,おとなしめに感じた。
新口村は,二週間前に鑑賞教室で拝見したこと,熊谷で気合入れすぎたことが災いし,気がついたら「目隠しからご対面」になっていた。清治師匠の後は落ちるというセオリーが,お弟子さんに引き継がれているのは喜ばしいが,申し訳ないやら残念やら。

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2009年6月 7日 (日)

文楽鑑賞教室 in 国立文楽劇場

鑑賞教室
昨日は、京都中心市街地→日本橋→天保山→道頓堀と遊び倒した。関西の鉄道網及び鉄道関係に従事されておられる皆様に心から感謝させていただく。
運良く鑑賞教室に潜り込めた。1階の展示室の企画展示では、妖怪変化等の珍しい首が展示され、大変興味深い。大江巳之助作「南総里見八犬伝・伏姫と八房」のリバーシブル首が白眉だ。

さて、お目当ての鑑賞教室。配役は4パターンあるが、清二郎さん、清志郎さんにこだわりAプロとした。
三番叟
清三郎さんと幸助さん。格闘技な三番叟だった。
解説と体験コーナー
中学生と高校生のおとなしそうなお嬢さん4人が舞台で実体験にのぞまれた。客席もおとなしく、通しでおやすみの方も…。梅雨の体がだるい季節の鑑賞教室は演目も考えないといけませんねえ。
傾城恋飛脚
忠兵衛・玉志、梅川・清十郎、孫右衛門・和生と本公演に近い配役の人形で、美しく情感あふれる新ノ口村だった。おおさか元気文楽の際は、勘十郎さんの気働きな梅川で、くるくるよく動かれたが、清十郎さんは、年寄りの御世話などしたことない遊女でしかない薄幸な梅川さんだった。
孫右衛門がおつりがくるほどの男前で、映像で拝見した十三世片岡仁左衛門丈&当代片岡仁左衛門丈の孫右衛門のようで、おおっとなった。

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2009年6月 6日 (土)

夕顔といえば絵本大功記・文楽・10月地方公演の概要が明らかに

夕顔
こんな美しい夕顔を見れば夕顔棚の段に心が飛ぶ。6月の上旬は絵本大功記の季節だ。
国立文楽劇場で、早くも秋の地方公演のチラシが置かれていた。京都府立文化芸術会館で10月3日(土)と4日(日)の2日も滞在だ。毎年尼崎であるのにどないしたことやろ。演目も尼崎なのに…。ええとこどりで、ワタクシ的にはかなりうれしー。
で、国立文楽劇場で、鑑賞教室見ました!

昼の部
三十三間堂棟由来
 平太郎住家より木遣温度の段
本朝廿四孝
 十種香の段
 奥庭狐火の段

夜の部
絵本大功記

 夕顔棚の段
 尼ヶ崎の段
日高川入相花王
 渡し場の段

主だったやくどころは、清治師匠は木遣音頭、紋寿さんがお柳とさつき、嶋大夫さんが十種香、簑助師匠は濡衣、清十郎さんが八重垣姫、勘十郎さんが勝頼と操、玉女さんが謙信と光秀。

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2009年4月20日 (月)

文楽4月公演第2部・四段目・歓喜の合唱から愛の勝利へ

四の切り
運命に果敢に立ち向かい破れて潔く殉じる者、運命の悪意に弄ばれた非業の死、残された者の永遠に癒えることのない悲しみ。すべてを引き受けて語る大夫さんは、共に戦い共に嘆く客席の庶民目線だ。もう、これ以上不条理な死は見たくないといった三段目までから、四段目になると俄然様相が変わりにわかに視界が開け目の前が明るくなる。
華やかな幸福感に満ちた寛治師匠が芯をとる三味線。こ〜いとちゅうぎはどちらがおもい〜で、いきなり、ほっとして涙がこぼれる。第四楽章は歓喜の歌で始まる。洋の東西を問わず合唱は確かに効果ある。
ここは、25年前と変わらずますます若々しい簑助師匠の静ちゃん。静は十代という実年齢を納得させていただけるのは、全ての芸能ジャンルの中でも簑助師匠だけかもしれない。千本桜の肩衣がおしゃれ。片や年齢不詳のお役が似合う当代勘十郎さんは四百歳の若い狐。主従ではなく擬似恋人ごっこが似合うお年頃だ。

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文楽4月公演第2部・三段目・渾身のリレー

すしや
椎の木、小金吾討死、すしやと休憩なしの2時間45分♪

主人公のいがみの権太は、歌舞伎では座頭が魅力をたっぷり見せるのに比べ、文楽ではほんまに悪い奴に見えてしまうのと、夫婦のラブラブ度もあっさりめにびっくり。目当ての幸助さんの小金吾討死も捕手との殺陣に華やかさは乏しい。清友さんの三味線も闇を表現され重い。ふむふむ、これが文楽ならではの端場ということらしい。確かにこの方がスッキリとする。
床が回り、住大夫師匠が登場し、人気の高いすしやが始まる。簑助さんのお里ちゃんがあどけなくかわゆらしいながら、しっかり者で人情の機敏もわかる理想の娘を表す。枕の扱いで笑わせ泣かせる。

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18日は、BB会(国立文楽劇場開場25周年記念文楽ブロガーの会)が予定されており、わたくしも参加したいと思っておりましたが、諸般の事情で失礼させていただきしました。まだ周年イベントは始まったばかり。次のチャンスがあればきっと参加します。やたけたの熊さま、花かばさま、まゆみこさま、Mさま、Kシスターズさま、ご挨拶だけで失礼しました。藤十郎さま、すれ違いで残念でございました。

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2009年4月16日 (木)

文楽4月公演第1部・渡海屋・大物浦の段

大物浦
文雀さんの女房おりう実は典侍局は25年前から変わらずとか。典侍局の若々しく美しいこと。白布を敷くため船底への上がり降りも元は天皇の乳人らしく上品。知盛は、銀烏帽子、白地織物の直垂、波模様の白の紗の水干、銀欄の大口袴。悲壮感漂う武将の滅びの美学の結晶。立派だぁ。手負いになって検非違使から文七になる。オトコマエだぁ。
この公演の眼目が、このたび切り場語りに昇進された豊竹咲大夫さんの晴れの舞台。勇壮、悲痛、哀切、温情ぜ〜んぶ引き受ける大きい語りで感動を持っていかれる。燕三さんの三味線は、風、波、怒り、悲しみ、後悔、諦念と多彩に感動を増幅させる。他の舞台芸術なら、主演級役者2人の対決で見せるが、大夫と三味線と人形という手間ひまを通じて有情無常、悲喜こもごも、ごちゃ混ぜの感動を喚起させ、英雄的な気分になる。
幼帝を義経に託し、昨日の敵は今日の友と海中に身を投じる知盛の一瞬の安堵も空しく、義経の船は難破し、幼帝は水底の都へ…。わーん。
全編の主題の尊い犠牲やリベンジが報われないことの連鎖はどこまで続くのか。大物浦レポはこちら

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2009年4月14日 (火)

4月文楽公演第1部・珍しい堀川御所の段と伏見稲荷の段

堀川御所
掃射砲のような三味線で劇的に25周年の幕開け寿いだ後、「通し狂言義経千本桜」初段の切り「堀川御所の段」が始まる。簑二郎さんの静御前が白拍子姿でかわいらしく、素直なええ子ぶりを発揮。
しかし、この段の主題は、鎌倉方の上使・川越太郎が、義経の妻・卿の君(平時忠の養女実は川越の娘)の命を差し出させる苦悩(文司さん)となっている。そんな川越の苦渋を水泡に帰す弁慶の軽率な行動が恨めしい。「弁慶上使」から続くような辻褄の合わないようなストーリーだ。義経千本桜は、全編、尊い犠牲やリベンジが報われないことの連続だが、なんせ初めて。おおそやったんかの連続だ。
鳥居前は、歌舞伎でも通し狂言のときには見かける。登場人物紹介と説明台詞的な場面で、歌舞伎では荒事の隈どりの忠信実は源九郎狐だが、文楽では源太で登場する。勘十郎さんの主演オーラぶっちぎり感が漂う。
ここで昼の部終わっても文句言わへんところだが、このあと正味渡海屋があるのだからどこまでも豪華なプログラムだ。

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2009年4月11日 (土)

ポスターのこの首、何というのかしらん?

ポスターのこの首、何というのかしらん?
娘でも老女形でもない。どさくさ紛れにこの際、言わせてもらえるなら、ワタクシメに似ている気がして、気になります。

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外も中も桜吹雪の国立文楽劇場・開場25周年記念の1年がスタート

国立文楽劇場開場25周年記念の1年がスタート
4日から開幕した25周年記念興行は、寿式三番叟と通し狂言義経千本桜。昼夜入れ替えなしで堀川夜討から。通しで拝見すると、けっこう義経公の登場場面が多く、宿命というか恩愛の絆の縦糸が強く感じられた。
それにつけても、清治師匠を芯に七丁七枚の三番叟の床の迫力と緊迫感はどうだろう。師匠の音を写し伝える七丁の鋭さに普段使わない脳細胞シナプスが弾かれ活性化した。7段ロケットというか青白い炎を上げる戦う三味線!物騒な修辞は礼を欠くのでこれ以上わーわー申し上げないが、頭の芯が残響で痺れている。3列33番の師匠ラブ席をこれからも狙うぞ。
しかし、しかしである。本日は、残念なことに、翁の綱大夫さんが急病で休演のため、翁・呂勢大夫、千歳・文字久大夫の代演だった。びしっとしまったものだったが、綱大夫師匠のご回復を願わずにはいられない。人形は、和生、清十郎、玉女、勘十郎の中堅ベストメンバー。最前列なら鈴で払い清めてもらえる。
また、さすが、寛治師匠の五丁五枚の道行初音旅はめでたくはんなりとした幸福感のある音色。こちらも、4列34番師匠ラブ席。人形をよっく拝見するため別の席でもいちど行きたいが…。
大盛況で何よりだが良いお席はなさそう。
それにつけてもハヌルさま、よくお目にかかれますね。

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2009年4月 9日 (木)

日経新聞夕刊に、咲大夫さんが四ツ橋界わいをめぐる記事が掲載

今夜の日経新聞夕刊に咲大夫さんの記事が掲載されていた。日経Web関西にもアップされている。
今年から、切り場語りに昇格なさった豊竹咲大夫さんが、四ツ橋や文楽座跡、新町界わいの昔を、幼少時代のエピソードも交えて語っておられる。このあたりは、新町遊郭があり、冥途の飛脚もここが舞台だ。
「行き当たりばったりの男やね」と苦笑しながらも、咲大夫さんの言葉には情がこもっている。
昔の大坂は、とことん遊んで遊んで身代つぶしたお人には寛容な風土がある。そういえば、祇園で全財産を使い果たした吉井勇も神格化されている。滅びはるお人は、恋にではなくともいずれは破滅しはる運命。そんなら、恋に死ぬのがいっとうかっこええ。身分制が固定し拝金主義がまかりとおり閉塞感ある元禄時代。若者が見た刹那の夢を、鷹揚の心で語るに相応しい暖かさがあられる。
わーい。だんだん楽しみになってきた~。文楽劇場行く前にいってみよっと。

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2009年2月 7日 (土)

国立文楽劇場は平成21年度もノベルティあるみたい♪

国立文楽劇場は、平成21年度に開場25周年を迎える。6月の文楽鑑賞教室を含む5公演踏破でもれなく記念品を頂けるそうだ。スタンプカードはなく事務局で購入履歴を確認してもらえる。気になる演目も11月まで分かった。

4月 寿式三番叟       4/4~26
    義経千本桜
6月 二人三番叟             6/3~18
   傾城恋飛脚 新口村の段
7月 親子劇場 二人禿他 7/18~8/5
    名作劇場 生写朝顔話
    天変斯止嵐后晴
11月 心中天網島           10/31~11/23
    芦屋道満大内鑑
1月 七福神宝の入松他   1/3~24

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2009年2月 1日 (日)

おおさか・元気・文楽公演

おおさか・元気・文楽公演 於:NHK大阪ホール
31日(土)午後2時の部を拝見
文楽へのご招待(解説)
呂勢大夫、清介、勘十郎
義経千本桜
道行初音旅
  静御前/呂勢大夫
  狐忠信/咲甫大夫
  ツレ/つばさ大夫
  清介、清志郎、 清丈、清公
  静御前/清三郎
  狐忠信/幸助
狐忠信の幸助さんが目の前に…。最前列下手なので、幸助さん以外目に入らない~。人形拵えも全体的にかちっびしっとした感じでなく、良く動く柔軟な子だった。子狐感があってかわいい~。静御前も凛とお綺麗というより、ホントはまだペットと遊びたい年頃の娘さんというところ。踊りはびしばし決まりましたぁ!

傾城恋飛脚
新口村の段
切 住大夫・錦 糸
  亀屋忠兵衛/清十郎、傾城梅川/勘十郎
  忠三女房/簑一郎、親孫右衛門/和生
  樋の口水右衛門/玉志、伝ガ婆/勘市
  置頭巾/一輔、弦掛藤治兵衛/紋臣
  針立の道庵/文哉、八右衛門/勘次郎
  捕手小頭/簑次、捕手/大ぜい

義理と親子の情のはざまで苦衷の老親、住大夫師匠は情愛が重い。
梅川は勘十郎さん。情と気働きの梅川さんだった。道行では、梅川さんがリードしたはるんようだ。
毎年この企画の座組はいいように思う。解説も新ネタあったし…。

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2009年1月31日 (土)

勘十郎さんの風呂敷がキター

勘十郎さんの風呂敷がキター
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!らぶりぃ、はっぴぃ、うれし!
昨日からおおさか・元気・文楽やー

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2009年1月30日 (金)

新版歌祭文 in 国立文楽劇場

おみつ四季

国立文楽劇場千秋楽を通しで拝見した。新版歌祭文は一度きりとなったが、こんな話やったんかと感動することしきり。
新版歌祭文
座摩社の段
小助/松香大夫、法印/三輪大夫、久松/南都大夫、お染/始大夫、勘六/津国大夫、佐四郎/呂茂大夫、弥忠太/靖大夫、金右衛門/文字栄大夫、下男・下女/咲寿大夫、三味線/清友
野崎村の段
中 英大夫・団七
切 綱大夫・清二郎
  住大夫・錦糸・清丈(ツレ)

油屋の段
中 文字久大夫・清志郎
奥 咲大夫・燕三
人形
山家屋佐四郎/幸助、丁稚久松/玉女、久三の小助/勘十郎、山伏法印/勘緑、娘お染/清十郎、だはの勘六/玉也、下女お伝/玉翔、下男喜八/紋秀、岡村金右衛門実は紀州の源蔵/勘市、鈴木弥忠太/亀次、娘おみつ/簑助、祭文売り/文哉、親久作/和生、下女およし/紋臣、おみつの母/紋豊、駕籠屋/簑二郎・勘弥、油屋お勝/清三郎、船頭/玉勢、油絞り久兵衛/紋吉、油絞り長八/玉誉、下女おさつ/簑次、女郎咲野/簑一郎、田中屋亭主/玉佳、乳母お庄/文司 

野崎村は段切りが華やかな名曲で、よくかかる演目だ。また、歌舞伎でもよくかかる。お染の七役というのもお馴染だ。本家本元のほぼ通しは初めてで、大変楽しく拝見した。

ものがたり
油屋の丁稚久松は主家の娘お染と恋仲で、お染は久松の子を懐妊している。油屋は、主が亡くなり店は山家屋から大きな借財を背負い、後家のお勝は、山家屋佐四郎を婿に迎えようとしていた。同じ奉公人・久三の小助は、久松がお染とできているのが忌々しい。二人で売り掛け金を集金に行った際、座摩社で、山伏、怪しげな浪人、油絞りの勘六らと謀り、店の金を騙り取り、久松の仕業に仕組む。
このため、久松は、野崎村の養親久作のもとに帰される。久作は、これを機に妻の連れ子おみつと祝言を上げさせようとするが、思いつめたお染が久松を追って野崎村にやってきたから、おみつは突然不幸に見舞われる。
心中を思い止まり、油屋に戻ったお染と久松を待っていたのは極めて皮肉な運命だった。

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2009年1月25日 (日)

初春文楽公演千秋楽

初春文楽公演千秋楽
新版歌祭文通しは、十七年ぶりとか。全編の仕掛人・手代の小助(首は端役)は勘十郎さんが遣う。
愁嘆場だけでなくチャリ場と端場があると、浄瑠璃聴いたぁという満足感が一杯。

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2009年1月21日 (水)

文楽夏休み公演で「テンペスト」。真中な日々のまこさまに教えていただきました。

毎日新聞の夕刊に,前回(1992年)上演時の吉田玉男師匠のプロスペローの写真入りで大きく掲載されている。
シェイクスピアのテンペストを「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」の外題で日本に翻案した作品とか。作曲は清治師匠。予算不足で装置は無く,人形拵えは俊寛だったようだ。今回は,装置や衣装を一新して大阪の後,9月には東京でも上演。
ふむふむ,装置や衣装に俊寛そのまま使用するのは,予算不足でなく,テンペストの世界を平家女護ヶ島に見立てたものと思われるが,実際はどうだったのか。

大阪の夏は,大阪松竹座で「NINAGAWA十二夜」,国立文楽劇場で「テンペスト」とあれば,西からの海風が吹き,涼しくなりそう。

徐々に思い出してきたが、花組芝居のオリジナルと勘違いしていた同じ外題の演目は、文楽から翻案していたようだ。そっか、清治師匠の曲やったんや。当時、グローブ座も勢いがあった。しみじみ。

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2009年1月 3日 (土)

初春文楽公演

初春文楽公演
鏡開きで賑わう国立文楽劇場前
大夫の紋豊さん、才蔵の文司さん、長蛇の列にも手際よく…。

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2008年11月29日 (土)

神戸新聞創刊110周年記念文楽特別講演 人間国宝4人そろい踏み

Photo_211月27日(木)、豪華公演を拝聴に神戸に出かけた。ホールは、神戸市ハーバーランド内神戸新聞社屋松方ホール。室内楽に最適なシューボックススタイプのコンサートホール。美しい港の夜景もホワイエから望める。
素浄瑠璃に人形が花を添える上演形態かと勘違いしていたが、ベストのフルキャストに大道具付きの本格的な公演だ。(^◇^)

一 解説 竹本文字栄大夫
 住大夫師匠の咳が聴きどころと、一般人が思わぬ楽しいツボをご紹介いただいた。

二 艶容女舞衣 酒屋の段
切 竹本住大夫、野澤錦糸
  親宗岸 吉田和生
  嫁お園 吉田文雀
  半兵衛女房 吉田簑二郎
  舅半兵衛 吉田玉也
  娘お通 桐竹勘次郎
  茜屋半七 吉田一輔
  美濃屋三勝 吉田勘弥

浄瑠璃といえば、今頃半七っつあんはどこでどうしてござろうぞと、昔は口をついて出る超人気曲。
酒屋茜屋の跡取り息子半七は、女芸人三勝と子まで生した深い仲。親は良い嫁をもらったから立ち直って欲しいと願うが、嫁お園には添い伏しもしない。そのうえ、三勝をめぐる諍いから人殺しの罪を犯し、逃れられないものと心中を決意していた。
一度は里に帰ったお園だったが、父に付き添ってもらって婚家に戻り、舅、姑と和解しようとしていた。

住大夫師匠の情の語りに、健気なお園・文雀師匠の最高の組み合わせ。お園ちゃん、老いた舅と姑を支え、生さぬ仲の幼女お通ちゃんの母となり、茜屋を切り盛りしながら、実の親まで面倒を見るというスーパー嫁女としての息詰まる求心力。女優さんなら宮崎あおいさん、女形さんなら片岡孝太郎丈。
住大夫さんは親宗岸さんの義理と情愛との板挟みになりながら、老いも手伝い、感情がぐちゃぐちゃになるところが好きだぁ~。 

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2008年11月24日 (月)

霜月廿日はわが身代りに相果てし勝頼が命日(本朝廿四孝・十種香の段より)

本日24日は、文楽11月公演、豊松清十郎襲名披露興業の千秋楽。九月から続いた一連の興業の夜の部は大入りの大楽となった。控え目で上品だった姫様が、大胆に媚が全開になっておられた。嶋大夫さん、津駒大夫さんもラブリー度フルスロットル。寛治師匠のきつねさんらしいキュンキュン鳴く三味線もノリノリ。勝頼さまは飛びつきたくなる男前やし、濡衣さんはきっちりおさえるところおさえたはるし、勢い余ったゴールインだった。あー楽しかった。
本朝廿四孝は、文楽の技術の粋を見せる華やかな演目なので、ワタクシのような初心者がはまるきっかけとするに相応しい。現に、それまで年一度程度鑑賞していた文楽に、3年前の本朝廿四孝通し興行以来、毎公演拝見するようになった。一巡するにはあと3年はかかるが、同年代の若手(文楽スタンダードの若手)も台頭しておられるし、彼らが人間国宝になられるまで見続けるゾ。

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2008年11月 1日 (土)

文楽11月公演初日 in 国立文楽劇場

文楽11月公演初日 in <br />
 国立文楽劇場
待ちに待ったホームシアターでの初日。頑張って通した。
豊松清十郎さんは、口上の裃姿も華やかで、襲名披露狂言の本朝廿四孝では、清新な色香漂う八重垣姫だった。後ろ姿に情熱オーラが増せば、死角なしというところ。
簑次郎さんのお駒、呂勢大夫さん、熱演で厚みを感じさせてくださった。
おりんさま、D.D.さまは三連休は大阪の住人。飛ばしておられます。続きたいところですが、自重気味に今月を楽しみます。

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2008年9月27日 (土)

尼崎文楽公演・26日(金)昼夜

寺町

日曜の夜、東京公演の千秋楽で、もう金曜日の昼には、地方公演の初日。今更ながら、技芸員さんたちの日頃の精進に感服する。地方公演は、時代物の名作、世話物、景事を彩りよく並べ、どなたにも楽しんでもらえるラインナップになっているとのこと。解説は短めで昼の部は紋臣さん、夜の部は一輔さん。明るい雰囲気で、難しいことおませんと会場を和ませておられた。地方公演ながら、本公演と遜色ない豪華キャストで、客席は沸きかえった。
【昼の部】
一谷嫩軍記
熊谷次郎直実/勘十郎、相模/簑助、藤の局/簑二郎、弥陀六/玉也、源義経/勘弥、他
熊谷桜の段
 松香大夫、清志郎
熊谷陣屋の段
 呂勢大夫、清治
 咲大夫、燕三
歌舞伎でも繰り返し上演される時代ものの名作中の名作だ。清治師匠が弾き、簑助師匠が遣う圧巻の熊谷陣屋だった。下手最前列のお席だったため、簑助さんの相模、簑二郎さんの藤の局が至近距離に…。激情と慟哭の相模に、ハイ、客席はどぼどぼに泣いておられ、簑二郎さんまでウサギの目に…。熊谷さんは大きく貫禄たっぷり。舞台が実際せまいのだが、人間としての大きさを見せる美しい姿だった。
紅葉狩
 千歳大夫、咲甫大夫、呂茂大夫、宗助、清馗、清丈、清公
 更科姫/清十郎、維茂/勘録、山神/紋臣
清十郎さんの得意演目の姫。お品の良さはもちろんのことだが、若干硬め。武闘派勘録さんは、紅葉の枝を客席に飛ばせての奮戦。山神の首と紋臣さんのお顔がよく似ておられたかも。

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2008年9月26日 (金)

近松のまち尼崎・ひと月早いマイ近松祭

近松のまち尼崎・ひと月早いマイ近松祭
近松門左衛門の墓所のある兵庫県尼崎市の広済寺では、近松の命日に近い毎年10月末の休日、墓前で、人形浄瑠璃はじめ、様々な演芸が奉納され、その偉業を顕彰する。本祭は10月26日で、前後に、市内のホールで近松ナウという一連のイベントも催される。
今日は、文楽秋巡業がアルカイックホールで初日の幕が開くので、早めに尼崎入りし、北部の近松公園周辺と、ホール近くの寺町界隈を探訪した。
歴史とものづくりの精神を誇る落ち着いたまちづくりをなさっておられ、ありがたい心持ちで1日滞在させていただく。

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2008年9月21日 (日)

文楽9月公演第2部千秋楽

文楽9月公演第2部千秋楽
連日満席の9月公演も今日で千秋楽。プチお江戸遠征の棹尾は、豊松清十郎襲名披露興行の本町朝廿四孝を11月の楽しみにとっておき、奥州安達原とした。タイムスケジュールの立て方甘く、肝心の一つ家のスプラッター場面を見ることが出来なく残念。しかし、お江戸向けの時代ものの醍醐味を楽しませていただき感謝。

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2008年8月 2日 (土)

国立文楽劇場トライアスロン+α

今日は文楽トライアスロン+α
2日(土)は、夏休み特別公演の1,2,3部一気見。開演前には大川と高麗橋の現地踏査、終演後はビアオフ会と、長い長い1日だった。今公演最終の週末なので、おりんさま,D.D.さま,花かばさま他東西のブロガーさん&店子さま大集合で幕間も話題沸騰。
えーっと,肝心の舞台はびしっーと締まって、緊迫感ある笑いと安定感ある修羅場で更に更に充実だ。
さて,第1部終了後は、三蔵一行のカテコと客席降りにロビーパフォーマンス撮影会のサービスも…。なんだか,某劇団のミュージカルのようだが,あれは文楽を模したものだからこちらが本家本元だ。お子様だけもらえるお土産の折り紙欲しかったー。

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2008年7月26日 (土)

26日(土)文楽夏休み特別公演第2部

文楽夏休み特別公演第2部
文楽夏公演は、大夫三味線の麻裃、人形遣いさんの麻の装束が涼しげで、演目も夏を意識し、耳に心地よい旋律のラインアップだ。昼の部は,チケットが好調のようで,超下手花道横のお席とあいなりました。
ほんまもんは初めての鑓権!
油壺から出すようなしんしんとろりと見とれる男。近松の筆力と簔助さんが遣われる源太の首にうっとり納得。源太は不義の閨の先陣争い圧勝。
文雀さんのおさゐは、観客のおぢさんが「何ちゅう女や」とお怒りになる程いけない女だった。政岡,定高,重の井,玉藻の前の母とか,舞台を支配する凛とした首が,美男に狂った性悪女になっておられて,何だか凄い。
妙なところで感心してはいけないが,茨の垣根を酒樽をトンネルにして1体+3人でくぐるのは笑えました。

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2008年7月 5日 (土)

みやこで義太夫を楽しんだ

京都造形大の京都劇場で素浄瑠璃の会が開催された。浴衣姿の大学生さん,舞妓さんや芸妓さん,お着物姿のご婦人と客席もみやこらしく華やか。
人間国宝・綱大夫さんと清治さんが出演,精鋭豪華メンバーによる「近頃河原の達引」だ。
近頃河原の達引 堀川猿廻しの段
  豊竹呂勢大夫,鶴澤清治,鶴澤清志郎
切 竹本綱大夫,鶴澤清二郎,鶴澤清志郎


先に,綱大夫師匠と,京都造形芸術大学芸術学部教授田口章子氏との対談があった。綱大夫師匠は,同大学で,浄瑠璃の講座の非常勤講師をされているとか。学生さんが羨ましいゾ。恥ずかしながら,お話が難しすぎて敢えなく撃沈。お元気なご様子にホッ。睡蓮さまにご挨拶できました。

前半,老母とおしげの掛け合いは清志郎さんが加わる。お目当ては清治師匠の三味線。切っ先の鋭さ,鋭い気合い,表情一つ変えず,汗もかかず。残響時間が短く,音がクリアな劇場に冴え渡る響きは,音楽というより,百発百中のスナイパーの武器の発射音だ。低音は客席の椅子に沈められるよう,高音は総毛立つようだ。
片や清二郎さんは,劇画でめらめらと炎が身体から発しているかのイメージで,重く残響時間が長い音だ。義太夫本来の情と感動を表現する三味線で,大熱演。清志郎さんは,猿回しの曲から加わる。華やかで切ない連れ弾きだった。
呂勢さんのおつると老母はほのぼのと,綱さんの与次郎にはたっぷり情愛がこもっていた。

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2008年7月 3日 (木)

文楽特別公演・人間国宝4人そろい踏み!阿古屋だ~

平日の夜の1回公演だがチケットは手に入った。見逃すまいぞ!

文楽特別公演~豪華! 人間国宝4人そろい踏み~

壇浦兜軍記 阿古屋琴責めの段
艶容女舞衣 酒屋の段

出演 竹本住大夫,鶴澤清治,吉田簑助,吉田文雀他
平成20年11月27日(木)18:00,神戸新聞松方ホール
ヽ(^。^)丿

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2008年6月22日 (日)

文楽若手会は覇気ありました

文楽若手会はパワフルでした
一徹な五郎助の相子大夫さんと勘緑さん、哀切な大井川の睦大夫さん、激情の深雪の一輔さんが記憶に残った。ご出演の皆さん大熱演で、記憶は完璧。歌舞伎の若手会でも感じる若手会のストーリーの分かりやすさはどこからくるのだろう。
また、藤十郎センセ、やたけたの熊さま、睡蓮さま、あやりんさま、マンテマさまにお目にかかり、ご挨拶も叶い、しゃきーんとなりました。

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2008年6月11日 (水)

大輪の夕顔に操の面差しが彷彿と…

大輪の夕顔に操の面影が彷彿と…
よれよれの足取りの深夜帰宅時でも、清之助さんが遣う操のような見事な夕顔に出会うと、一気に絵本太功記・夕顔棚の段の世界に心が遊ぶ。今は、まさに夕顔がにほひたつ一時のようだ。
夕顔と瓢箪は同じ種らしい。ということは,棚と鉢は同じ植物だったようだ。

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2008年6月 8日 (日)

文楽鑑賞教室は太十

文楽鑑賞教室は太十
8日,文楽鑑賞教室のAプロとBプロを観劇した。役替わり公演の楽しさを満喫。
実は,ここ数日,集中力を欠いていたため(てか,雑事にかまけ,風物への感性を欠き)、今が本能寺の変から絵本太功記のリアルタイム季節ということを失念していた。繰り返しエンタテイメント作品化される歴史の動乱も、元は人の心の闇から生じたもの。救いと赦しを求める庶民の思いは、義太夫でかなり晴れる。

今日は,おりんさま,D.D.さま,やたけたの熊さま,マンテマさまにお目にかかれた。観劇後は,道頓堀をなんばまで歩き,還暦の赤いちゃんちゃんこを着たくいだおれ太郎に見えた。
おりんさま,皆さんにご紹介いただきありがとうございました。
この日の拵えは,黄色の木綿格子。おせん風おとみ(爆)で…♪

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2008年4月28日 (月)

夜陰を押してお半長右衛門の供養塔に参拝

お半長右衛門の供養塔に参拝
未だ耳に♪みおさめにまいちどかおをようみせてくださんせ♪が残るうちに…。
突然思い立ち,仕事が済んでからお半長右衛門の供養塔に参ることとした。新京極の誓願寺か六角堂なら安直に一走りだが,桂川となると交通機関の助けが必要となる。帯屋のある柳馬場押小路から桂川までの道行きは、徒歩で2分のバス停「京都市役所前」から、市バス32系統京都外大前行に乗車し,「西京極午塚町」まで乗り換え無しの30分。西へ徒歩3分の土手にひっそりとまつられている。
この方角は,在原業平が藤原高子を背負って,芥川から長岡への逃避行と同じのようだ。業平と高子は,追っ手に捕まり連れ戻されたが,本懐を遂げたお半長右衛門の縁の深さは哀切なのか,幸いなのか。
ところで,帰路の足を考慮するなら,お参りは深夜は避けるのが懸命である。

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2008年4月27日 (日)

文楽の勧進帳も大音量で大迫力

文楽の勧進帳は大音量
文楽四月公演の競伊勢物語と勧進帳は千秋楽のみ鑑賞。七丁九枚の豪華な床へ、並ばれただけで歓声が…。
清治さんは、神経繊維のシナプスを撥で直接弾かれるような迫力だ。ぐわーん。バタッ。
三人出遣いの弁慶をはじめ、人形も筆舌に尽くしがたく立派…。 魂抜かれてうかうかと帰宅したが、千秋楽の特典、お半長右衛門のポスターはしっかりいただいていた。くふふふぅっ

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2008年4月19日 (土)

文楽4月公演「日吉丸稚桜・桂川連理柵」

文楽4月公演日吉丸稚桜桂川連理
19日、「桂川連理柵」を聴きに国立文楽劇場に。簔助さんのお半ちゃんは,いとけないながら、激しく一途なこと。「定まり事と諦めて、一緒に死んで下さんせ。」は、確信犯として恋を成就したと泣けました。勘十郎さんの長右衛門の沈着で渋いこと。

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2008年4月 8日 (火)

簑助さんと勘十郎さんが六角堂で成功祈願

文楽4月公演「桂川連理柵」でお半長右衛門を遣われる吉田簑助さんと桐竹勘十郎さんが,京都市中京区六角堂で公演の成功祈願をされたようだ。
六角堂に程近い新京極誓願寺の墓地には、二人の墓と伝える墓表がある。
帯屋の段では井筒,道行き朧桂川では,「白玉か、何ぞと人の咎めなば、露と答へて消えなまし物を思ひの恋衣、それは昔の芥川。」と,伊勢物語を意識したモチーフが…。
業平さんの屋敷は,中京区間之町通御池下る東側と帯屋から5~600メートル。業平系・ええ男はんの居住区かも。お外に出て探しにいこうっと。

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2008年3月15日 (土)

文楽地方公演・幸助さんの解説・櫓のお七と生写朝顔話

14日(金)夜の部は茨木市市民会館なので,何とか間に合った。音響の良いクラシカルなホールだ。字幕もイヤホンガイドもなく,床本はあるが客電が落ちるので,最初に幸助さんが,人形を前にあらすじとみどころを解説してくださった。人形遣いさんにしておくのは惜しい爽やかな弁舌。

伊達娘恋緋鹿子
 火の見櫓の段
 
 睦大夫,靖大夫/喜一朗,龍爾,寛太郎
  文司,玉翔,玉勢,文哉

生写朝顔話
 明石船別れの段

  千歳大夫/錦糸,琴:清公
 宿屋の段
  咲大夫/清介,琴:清公
 大井川の段
  三輪大夫/喜一朗
  宮城阿曽次郎・駒沢次郎左衛門:玉女
   深雪・朝顔:和生 
  船頭/玉誉    
  戎屋徳右衛門/玉輝,岩代多喜太/玉志
  下女お鍋/紋臣,奴関助/幸助

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2008年3月 5日 (水)

亀岡典子さんの「ルーブルで文楽」の記事が掲載

各誌にルーブル美術館で上演された文楽の記事が掲載されている。
産経の亀岡典子さんの記事はこれ。亀岡さんが最も息をのんで見守っておられたようだ。パリの空高く満天の星の下を行くお初と徳兵衛の美しいお写真が掲載されている。天の川を流れる雛のようだ。

雛の季節には置き浄瑠璃がリフレインする。
春を重ねし雛男、一つなる口、桃の酒、柳の髪もとくとくと…
徳兵衛は,おひなさんみたいなええ男はんということがよくわかる。髪フェチのワタクシは,詞だけでもほろほろとなる。

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2008年2月 8日 (金)

国立文楽劇場友の会からこんなんきました

国立文楽劇場友の会からこんなん
観劇スタンプを集めると、もれなくノベルティグッズがいただけるとか。6月の鑑賞教室も行こうっと。
そういえば,少し前まで京都四条南座で夏公演あったが、最近なくなってるんやけど…。

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2008年2月 3日 (日)

おおさか・元気・文楽「桂川連理柵」

2日,昼の部・一般向けは当日券も完売だ。ホールが大きいため残響時間が若干長く,豪華キャストの熱い演技でビンビン響く。
桂川連理柵
帯屋の段
    嶋大夫,宗助
 切 住大夫,錦糸
 女房お絹/和生,母おとせ/玉英,親繁斎/玉輝,弟儀兵衛/玉也
 兄長衛門/玉女,丁稚長吉/清之助,娘お半/簑助,大ぜい
道行朧の桂川
 咲大夫,千歳大夫,睦大夫,靖大夫,燕三,清志郎,清馗,龍爾
 兄長衛門/玉女,娘お半/勘十郎
お半長右衛門の哀話は,落語,小唄,端唄にも取り入れられている。帯屋の前半は,腹がこむらがえりをするチャリ場で,中心は弟儀兵衛の玉也さんと丁稚長吉の清之助さん。どちらかというと因業おやじがお得意の玉也さん,青鼻たらした丁稚が珍しい清之助さんに笑わせて頂いてらっきー。嶋大夫さんの腹筋にも敬服。
帯屋の後半は簑助さんのお半が場をさらう。かいらしー。段鹿子にあどけない鈴付の拵え,小首をかしげたかわゆらしい仕草。住大夫さんの可愛やのうの連呼も道理,道理。

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2008年1月31日 (木)

吉田清之助さんが五代目「豊松」を襲名

読売新聞に発表されている!
国立文楽劇場は30日,人形浄瑠璃文楽人形遣いの吉田清之助さんが,五代目豊松清十郎を襲名すると発表した。「豊松」の名前が復活するのは約20年ぶり。2008年度内に襲名披露公演を行う予定とか。
清之助さんの人形は,すっきりとした二枚目や上品な武家の女房,気位の高そうな姫が印象的で,ワタクシ的には景事を楽しみにしている。さっそくファンサイトにお祝いを申し上げに行こうっと。

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2008年1月29日 (火)

毎日が文楽散歩「堀川波の鼓」京堀川妻敵討の段

今日もおつかいで寺町通から室町通まで歩いた。
堀川波の鼓は未だ聴いたことがないので,節回しはわからないが,置き浄瑠璃に,京の南北通が読み込まれている。毎日が文楽散歩だ。

堀川波の鼓 京堀川妻敵討の段
寺御幸(てらごこう)麩屋富(ふやとみ)、柳堺町、相の東は玉敷の、御垣(みかき)に囲ふ五つ緒の、車烏丸(くるまからすま)両が室(むろ)、衣新釜西小川、油醒(さめ)が井堀川の、岸の平砂(へいさ)を白波に、照らせば今も夏の夜の、下立売のほのぼの明け、六月七日(なぬか)祇園会の長刀鉾(なぎなたぼこ)の切先に、打勝ちどきの鶏鉾と、門出を祝ふ力紙、拳を固め四つ辻に、四人さまよひ立ち居たり。

そんだけ歌わんと堀川波の鼓が出てこんのかいなと突っ込まれそうだが,早い話,七月の大阪松竹座と国立文楽劇場は,坂田藤十郎丈と吉田文雀さんの堀川波の鼓競演がいいな~。
数年前の夏,今年に予定されている役者さんとほぼ同じ座組で,堀川波の鼓が上演されたような記憶があるが,もしかしたら,大経師昔暦だったかも…。些か心細くなっている。調べて後ほど…。

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2008年1月25日 (金)

【文楽を歩く】近江源氏先陣館 盛綱の秘かな決断

Karahasi玉女さんと玉勢さんが,ライター亀岡さんと瀬田まで来られていたようだ。まだ,IZA!に写真まで掲載されていないが,産経新聞に記事があった のでまもなくだろう。

浄瑠璃「近江源氏先陣館」は,秋の演目で,11月の国立文楽劇場で,吉田玉男追善狂言としてかけられ,吉田玉女さんの緻密さと潔さを兼ね備えた佐々木三郎盛綱を見せていただいたところだ。人形の真の主演は,母微妙だが,物語を牽引するのは佐々木四郎高綱の嗣子・小四郎だ。出ずっぱりの玉勢さんが,いじらしさと健気さと賢さで目立っておられた。(玉勢さんの)写真も早くアップしていただきたい~。

瀬田の唐橋は,瀬田夕照(せたせきしょう)と近江八景にもその名を連ね,日本三橋の一つでもある。水陸の交通の要衝でもあり,古来,戦の決定的な局面を迎える戦跡の橋でもある。春の琵琶湖マラソンのコースになっており,瀬田の唐橋を制する者はレースを制すると言われている。
昨日は,うかうかと電車を乗り過ごし,気がつけば「石山寺」だった。思わぬ唐橋プチトリップとなった。あー,寒かった。

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2008年1月23日 (水)

IZA!【文楽を歩く】桂川連理柵 あどけなさ映す心中の姿

Nec_0225今年は,おおさか・元気・文楽と,四月文楽公演で「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」が上演される。超近場(^^ゞだが,観劇前の文楽の旅に出かけた。
中京区押小路通柳馬場の帯屋長右衛門の店の位置には,現在,老舗の茨木蒲鉾店が店を構え,往事の風情が偲ばれる。
「桂川連理柵」が書かれたのは安永5年(1776)。お半長右衛門の情話は,実際に桂川で起きた男女の謎の死について,その年齢差に興味が集中し,浄瑠璃や落語に脚色されたもの。

中京区押小路通柳馬場の38歳の帯屋長右衛門と隣家信濃屋の娘14歳のお半は,伊勢参り下向の折り,石部の宿で同宿となる。その夜,お半は愚かな丁稚の長吉に迫られ,長右衛門の部屋へ逃げ込んだ。同衾した二人は,男と女の仲となってしまった。
長吉は、腹いせに長右衛門が預かっている正宗の刀をすりかえ,このことから,店の乗っ取りを企む隠居の後妻と連れ子たちに嵌められ、長右衛門は窮地に立たされた。
一方,妊娠を知ったお半は,哀れにも書き置きを残して桂川へ走る。長右衛門は、桂川で死ぬのは定めと覚悟し,お半の後を追う。

分別盛りで責任も背負うものも大きい真っ当に生きてきた男と,あどけない箱入り娘との組み合わせとはいえ,一旦恋の舞台に立てば,主導権を持つのは女。物語のなかでは,純情な娘ほど,一途に燃えるのもお約束。
そんな積極的なお半は簑助さんと,これもお約束のようだが,勘十郎さんのお半も見られるぞ。

IZA!【文楽を歩く】では,桂川まで行かれたようだ。

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2008年1月12日 (土)

IZA!【文楽を歩く】仮名手本忠臣蔵 仇討ちの決意胸に秘め

P1010151サンケイIZA!アートのカテゴリー・1月10日のアップである。
菊と紅葉の残る晩秋,人形遣いの桐竹勘十郎さん(大星由良助),吉田玉女さん(加古川本蔵)とともに,文楽ゆかりの地・京都市山科区大石神社で取材されたようだ (ライター亀岡典子さん)。
本家が消えて無くなると悲しいので,恐縮ながら全文転載させていただく。写真はワタクシが昨年夏,何気に立ち寄ったときのもの。
九段目は,義太夫の名作中の名作「仮名手本忠臣蔵」中最も重い曲で,舞台も,閑居に18人の人形遣いさんと6体の人形というすし詰め状態となる。歌舞伎においても,立役・本蔵,立女形・戸無瀬,花形・力弥,若女形・小浪,加役・お石,敵役・由良助と役割がくっきりし,しどころも多く繰り返し上演される。
山科閑居で起こった悲劇は,忠義のためでなく娘のために命を投げ出す本蔵,なさぬ仲の娘への義理を貫く戸無瀬という家族愛の復権が描かれている。親子の別れ,夫婦の別れの悲しみはクライマックス。それでも真義の貫徹のため立たねばならない苦悩の人由良助はきっぱりと旅立つ。
さて,周辺は新興住宅地で,回遊性に欠けるが,岩屋寺,勧修寺,醍醐寺,小野など京都東郊の観光と組み合わせて訪れるとよいかも。JR山科駅から京阪バスで大石神社前下車。

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2008年1月 3日 (木)

文楽初春公演・国性爺合戦通し

文楽初春公演・国性爺合戦通し
人気作品だけあって、義太夫、人形、大道具全て豪華。とりわけ、威を払う文雀さんの錦祥女のご登場には、前列でも、一斉にオペラグラスが上がる。うつくしー。綱大夫さんか絞った涙を更に英大夫さんが絞りきられた。

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国立文楽劇場の春

国立文楽劇場の春
福禄寿と恵比寿の鏡開きで新年を寿ぐ。升酒と鯛せん(可愛い)が振る舞われた。補助席まで完売。
宝船では三味線陣の超絶技巧の演奏が景気付け。金閣寺爪先鼠では和生さんと呂勢さんが奮闘。下手でもう一度見たい。

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2007年12月10日 (月)

初春文楽公演の配役変更

今日は友の会予約日だ。
文吾さんは,初春公演を休演なさるそうだ。新口村の孫右衛門は,勘十郎さんが代演と国立のオペレーターが言っておられた。一日も早い御本復をお祈り申し上げる。

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2007年11月29日 (木)

文楽・曽根崎心中の新コンビ by YOMIURI ONLINE

YOMIURI ONLINE関西版に,文楽11月公演の曽根崎心中を演じられた吉田玉女さんと桐竹勘十郎さんの記事が,「師あり弟あり」というタイトルで素敵なお写真入りで掲載されている。
新コンビの曽根崎は,詩情豊かでありながら,駆け抜けた青春を感じさせていただける出色の舞台だった。写真だけで15分は思い出し涙に浸れる。
どれだけ生きても同じこと…。お初主導を感じさせる脚本であるが,危うい青春の残照が見て取れた玉女さんの徳さまは,光っておられた。消えてなくならないように印刷しておこう。

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2007年11月22日 (木)

文楽11月公演第2部2度目

イヤホンガイドさん主催・鶴澤燕三さんのトークショー付き夜の部。
かぶりつき至近距離で聞かせて頂いた。
情景や人物像を思い浮かべながら,集中力で弾かれるそうだ。
源平布引滝
トークショーだけでなく,イヤホンガイドもおまけだったので得した気分。
松波琵琶の段で,三味線が琵琶に化けるからくりを教えて頂いた。鋭いべーんという音が,荘厳なベ~ンになるには,駒を取り換える。ミュートのような仕掛けだ。多田蔵人行綱が琵琶の名手というのは嘘だーいという気がするが,清二郎さんと左さんの大活躍が楽しめた!左さんはどなた?

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2007年11月18日 (日)

文楽11月公演第1部2度目

17日,国立文楽劇場の11月公演,初日以来の二度目の鑑賞。全く事前打ち合わせ無しだったが,奇しくもおりんさんと隣のお席に…。おりんさんの方が床によりへばりつきだ。
近江源氏先陣館
 
母微妙:文雀,妻早瀬:玉英,佐々木盛綱:玉女,小三郎:玉誉
 小四郎:玉勢,和田兵衛秀盛:
玉輝,高綱妻篝火:紋寿,北条時政:幸助
和田兵衛上使の段
 咲大夫,燕三
盛綱陣屋の段
 切 十九大夫,富助

 奥 千歳大夫,清治
人形役割が後半で変わった。幸助さんは女中お玉も可愛らしいが,千歳さんに似た大きな人形は益々大きく,高笑いが豪快だ。女形さんや子役さんが闊達になられた分,盛綱の辛抱や苦悩が深くなったようだ。
豪華な床は,咲大夫&燕三さんが重厚に,千歳大夫&清治さんの爆走感が増したよう。清治さんの一音一音に,神経繊維を弾かれているように飛び上がる。掛け声も厳しい。

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2007年11月 7日 (水)

11月文楽公演 第2部「曽根崎心中」のお初・徳兵衛がお初天神で成功祈願

公式に玉女さんと勘十郎さんが,お初天神にお参りなさった写真が掲載されている。新コンビの抱負も語っておられ,和やかな雰囲気だ。近江源氏先陣館のご当地にも来て欲しい!

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2007年11月 5日 (月)

文楽11月公演第1部

国立文楽劇場の11月公演,3日(祝)第1部で「近江源氏先陣館」,「艶容女舞衣」,「面売り」を拝見した。初日,初見なのでさっくりと(._.) φ メモメモ
近江源氏先陣館
 
母微妙:文雀,妻早瀬:玉英,佐々木盛綱:玉女,小三郎:玉翔
 小四郎:玉勢,和田兵衛秀盛:玉也,高綱妻篝火:紋寿,北条時政:玉志
和田兵衛上使の段
 咲大夫,燕三
盛綱陣屋の段
 切 十九大夫,富助
 奥 千歳大夫,清治
Photo_4優勢に京の源頼家を攻める鎌倉方の北条時政軍。近江源氏佐々木三郎盛綱の陣屋では戦勝にわきかえっていた。初陣の小三郎が,敵方佐々木四郎高綱の嗣子小四郎を生け捕りにしたという。佐々木家の後室微妙は,同じ孫でありながら,武運拙い小四郎のことを思い心乱れていた。その微妙に,盛綱はさらに辛い役目を依頼する。

この床の三組の豪華さ。時代物に相応しく力強く疾走感溢れるリレーだ。床前へばりつきで聞くには,大音声すぎるので注意。素浄瑠璃でも不足はない。さて,人形の真の主演は勿論,母微妙だ。慈愛と気丈で神々しいばかり。また,物語を牽引しているのは,小四郎の健気さ。玉勢さん出ずっぱりで目立っておられた。ちゃんと人形遣いさんが親子三代の年齢層になっているのがほほえましい。

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2007年11月 4日 (日)

文楽11月公演第2部

国立文楽劇場の11月公演,3日(祝)第2部で「源平布引滝」,「曾根崎心中」を拝見した。
源平布引滝
 
多田蔵人行綱:和生,松波検校:勘弥,難波六郎:玉也,
 小桜:一輔,又五郎:文司,藤作:玉志,平重盛:清之助

音羽山の段
 英大夫,団七
松波琵琶の段
 綱大夫,清二郎
紅葉山の段
 松香大夫,南都大夫,津国大夫,相子大夫,芳穂大夫
 団吾

Photo_3平家の世。奢る清盛は後白河法皇を鳥羽離宮に幽閉同然に押し込める。源氏の残党多田蔵人行綱は,妻と娘を予め密偵として鳥羽離宮に出仕させている。法王に召される道中,不慮の死を遂げた松波検校になりすまし,行綱は,鳥羽殿に単身乗り込み,法王救出と源氏の蜂起を企てるが…。
源平布引滝は,「義堅最期」と「実盛物語」が人気で上演されるが,四段目「松波琵琶」は,主人公が尋問に会い琵琶を弾くという男阿古屋の趣向があるため,歌舞伎では頻繁に上演されていない。眼目の松波琵琶の段。重厚感と軽妙感と可愛らしさ,死角無しの綱大夫さん。気合いバリバリに入りまくり,床から湯気が立ち上る清二郎さん。乾いた空気をきーんと切る切っ先がよろしい。三味線で聞く琵琶も,シャカシャカと心急いた雰囲気が緊迫感があって満足ど大。
和生さんは,検非違使の知将を拝見するのは初めてだが,検校姿の耐えるお姿は綺麗。小桜の一輔さんも大活躍。

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紅葉山模様の昭和レトロの着物で国立文楽劇場へ

紅葉山模様の昭和レトロの着物
初日は,11月限定,昭和レトロ紅葉山柄の着物で国立文楽劇場に出かけた。
昼の部は,近江源氏先陣館・和田兵衛上使の段,盛綱陣屋の段,夜の部は,源平布引滝・音羽山の段,松波琵琶の段,紅葉山の段である。間違いなく季節はずれは曾根崎心中くらいだ。

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2007年11月 3日 (土)

文吾さん他11月文楽公演休演情報

公式に発表されていた。酒屋の段で勘十郎さんが,親宗岸を遣っておられたので,(◎-◎;)ドキッ!!
文吾さん1箇月,代役は勘十郎さん。龍聿さん1箇月。呂茂大夫さんは急病で3日と4日だけ。お大事になさってくださいませ。

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2007年10月 9日 (火)

文楽初春公演の演目は豪華

国立文楽劇場「文楽初春公演」のラインアップが既に公式に発表になっている。
公演期間 2008年1月3日(木) ~ 2008年1月24日(木)
       休演日2008年1月15日(火)
◆第1部
七福神宝の入舩
祗園祭礼信仰記
 
金閣寺の段
 爪先鼠の段
傾城恋飛脚
 新口村の段
◆第2部
国性爺合戦
 平戸浜伝いより唐土船の段
 千里が竹虎狩りの段
 楼門の段
 甘輝館の段
 紅流しより獅子が城の段

人形が豪華そう。拝見したことないものばかり!うれし!
宝船に七福神が乗り込むと7体と21人?持ち物も多いし,満員こやろな~。

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2007年9月 7日 (金)

「吉田玉男文楽藝話」発売と公式に掲載!

『吉田玉男文楽藝話』発売!!
明日は吉田玉男一周忌追善公演の初日だ。これに合わせて,国立劇場小劇場ロビー売店にて9月8日(9月文楽公演初日)より,「 吉田玉男文楽藝話」が先行販売される。大阪は,国立文楽劇場ロビー売店にて,11月3日(11月文楽公演初日(なんでや?))より発売とか。
故吉田玉男師の貴重な藝談を、森西真弓氏を聞き手に迎え、厳選の名作三十二演目について舞台写真付きで収録。
初日をご覧の方は情報よろしくお願いします。

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2007年8月24日 (金)

玉男さん追善公演の成功祈願・道明寺天満宮

24日,日経新聞朝刊に,玉女さんの菅公と文雀さんの覚寿のお写真入りで,成功祈願の様子が掲載されていた。モノクロの小さいお写真でも,後光が射すような覚寿,端正な菅公のお姿が際立つ。公式にもまもなく掲載されることだろう。
以下全文
文楽人形遣いの吉田文雀さんらが,23日,大阪府藤井寺市の道明寺天満宮に詣で,国立劇場での九月文楽公演第二部の成功を祈願した。
昨年9月に亡くなった人形遣い・吉田玉男さんの一周忌追善公演。演目は「菅原伝授手習鑑」,登場人物の菅原道真を玉男さんは当たり役とし,文雀さんは相手役を9回勤めた。

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2007年8月23日 (木)

国立文楽劇場11月文楽公演「吉田玉男一周忌追善」記者会見の様子が公式に掲載

国立文楽劇場11月文楽公演「吉田玉男一周忌追善」記者会見が8月3日に行われたようだ。第一部「近江源氏先陣館」と第二部「曽根崎心中」を吉田玉男一周忌追善として公演。
お写真を拝見すると徳兵衛の主遣いを玉女さん,左に入っておられるのは,簑助さんだ。なんだか不思議。

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2007年8月 8日 (水)

瓜子姫とあまんじゃくも大人気

木下順二作の童話の読み聞かというテイストだ。三味線の和声が古典と異なり耳新しい。
瓜子姫の機織歌
きちんこたんの,きんぎりや,くだこアなくてからんころん,
きちんこたんの,きんぎりや,くだこアねっちゃ,ばんばなや

瓜子姫の機織音
キコバタトントン,カランコカランコ
瓜子姫(ガブ)に化けたあまんじゃくの機織音
ドジバタドジバタ,ドタバタンドタバタン,ドッチャライバッチャライ

このような擬音の語りが実に楽しい。
散文部分は標準語。台詞はどことも知れない方言というのが,昔テレビで拝見した人形劇のようで,完全な童心モードとなる。
お子さんへのサービスは,ミニタオルと技芸員さん&主要キャラとの写真撮影。

実は今週,放心したらきちんこたんのきんぎりやと口ずさんでいる。

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2007年8月 5日 (日)

文楽11月公演配役発表・玉女さん,冬の陣は佐々木盛綱

夏休み公演中の国立文楽劇場に,吉田玉男一周忌追善11月文楽公演の配役表が置いてあった。
今月,鎌倉三代記(夏の陣)で,佐々木高綱を遣っておられる玉女さんが,昼の部・近江源氏先陣館(冬の陣)では佐々木盛綱,夜の部では曾根崎の徳兵衛だ。文雀さんの微妙も東京の覚寿に続いて楽しみ!
第一部
吉田玉男一周忌追善狂言
近江源氏先陣館
 和田兵衛上使の段
  咲大夫/燕三
 盛綱陣屋の段
 切 十九大夫/富助,奥 千歳大夫/清治
 母微妙/文雀,妻早瀬/玉英,佐々木盛綱/玉女
 小四郎/玉勢,高綱妻篝火/紋寿,北条時政/玉志・幸助他
艶容女舞衣
 
酒屋の段
 中 呂勢大夫/喜一朗,切 嶋大夫/宗助
 嫁お園/簑助,美濃屋三勝/清之助,茜屋半七/清五郎
 半兵衛女房/紋豊,舅半兵衛/玉輝,親宗岸/文吾
面売り
 
三輪大夫・新大夫他,清介・清馗他
 おしゃべり案山子/清三郎,面売り娘/簑二郎

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2007年8月 4日 (土)

文楽夏休み親子劇場大蜘蛛退治

文楽夏休み親子劇場大蜘蛛退治
主演の大蜘蛛。足をたためばコンパクトだが舞台の半分はあった。幸助さんの黒衣は、背中に銀糸で蜘蛛の糸の刺繍が…。宙乗りは鬼童丸で。\(^O^)/

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2007年8月 3日 (金)

公式!「人間国宝に竹本綱大夫,鶴澤清治が認定されました」とある!

公式ページにお二方のオトコマエのお写真が掲載されている。実は最近テレビ受像機を買い替え,「凄い凄い綱大夫さんがオトコマエに映る」と,一家で喜び合えていたが,受像機のせいではなかった。

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2007年7月25日 (水)

綱大夫さんの人間国宝推挙を祝して獅子丸が一句

150531ブログペットの獅子丸が,綱大夫さんの人間国宝推挙を祝して,昨日一句詠んだので,記念にエントリにしておく。
先頃,機能強化されたことなどから,実はPOCを退会し,ヒラ会員に格下げしたが,なぜか公式短冊を活用し,俳句を詠み続けている。情の語りの綱ファンとは,それでこそうちの子や。

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2007年7月22日 (日)

国立文楽劇場・鎌倉三代記,伊勢音頭恋寝刃他

Nec_0233_12日目の22日(日)第2部は,ほぼ満席。鎌倉三代記は,入墨の段からの上演だ。絹川村の段だけでも休憩無しの2時間。鎌倉三代記の全貌が分かりすんごいお値打ち。歌舞伎で頻繁に上演されるのは絹川村の後半なので,いきなり主人公らしき人物が井戸から出てきて仕切るのが不思議だった。
情とパワーの綱大夫さんの語りはさすがだが,むしろ,清二郎さんの方がばりばりに気合い入っておられた。
釣女の芯は清治さん。慎重に華やかに…。清志郎さんも力演。文雀さんがおわしませばと思わずにはいられないが,和生さんのらぶりーな醜女が人気をさらっておられた。

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2007年7月21日 (土)

綱大夫さん,清治さんが人間国宝に-文化審議会答申

今朝の朝刊に載ってるしほんまや!

文化審議会・答申文化審議会(石沢良昭会長)は20日,以下の7人を重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定するよう伊吹文部科学相に答申した。
狂言の野村万作さん(76),宮薗節(みやぞのぶし)浄瑠璃の宮薗千碌(せんろく)さん(62),青磁(せいじ)の中島宏さん(65),文楽大夫の竹本綱大夫さん(75),文楽三味線の鶴沢清治さん(61),長唄の杵屋巳太郎さん(69),友禅の森口邦彦さん(66)。

おめでとうございます。これで,三業にお二方ずつの人間国宝が揃い,益々華やかになる。

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2007年7月20日 (金)

文楽「鎌倉三第記」の時姫&高綱が大阪城を訪問,文雀さん休演

21日開幕の国立文楽劇場夏休み文楽公演関連記事が,公式ページに,綺麗なお写真とともに掲載されている。
7月4日,夏休み文楽特別公演に先立ち,「鎌倉三代記」の佐々木高綱・北条時姫ゆかりの大阪城を訪問。大阪城2階展示室で,真田幸村などの武将の兜を見学し,大阪城天守閣をバックに記念撮影。玉女さん決まってる。
残念な,ニュースも同時に…。
文雀さんがご休演で,和生さんが代役のようだ。暑い盛り,お体をいとうて頂き,秋にはまた,覚寿で,至芸を拝見したいもの。

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2007年6月25日 (月)

文楽若手会

文楽若手会を鑑賞した。2日続きの黒川紀章作品である。
御所桜堀川夜討・弁慶上使の段
仮名手本忠臣蔵・身売りの段/勘平腹切りの段
義経千本桜・道行初音旅

お目当ては,鶴澤清志郎(清治さんのお弟子さん)さんの弁慶上使!華やかでメリハリのある演奏だった。師匠のような雷鳴を呼び,大地を鳴動させる行き方とは少し方向性が違っておられるようだが,とにかく応援あるのみ!
呂勢大夫さんのおわさの率直な嘆きは気持ちよう泣ける。おとうさんの嘆きは,文字久大夫さん。忠義より情の方がお似合いの文字久さんらしい弁慶だった。
ここで,集中力全てを使い果たし,はっと気が付いたら,おかやに勘平さんが責めまくられていた。始大夫さん失礼しました。そうえいば,与市兵衛女房で役の名はなかった。新大夫さん,大汗の大熱演!
慶事の道行初音旅は,若い大夫さんの良いお声の熱唱。

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2007年6月 1日 (金)

国立劇場公式ページに玉女さんが…。

国立劇場公式ページに,9月文楽公演「吉田玉男追善興行」の記者会見の模様が掲載されている。ずらっと居並ぶお歴々の後ろに,立たされ坊主の少年のような神妙な面持ちの玉女さんがエエ感じだ。
初めて師匠が菅丞相を遣われたのは60歳になってからとか,芸の道の果てしなさを感じておられることであろう。
正月公演で,勘十郎さんとの忠兵衛競演において,確信犯として震撼とさせる勘十郎さんに対し,好きになってしまうかもという切なさを感じさせてくれる玉女さんだった。
ところで,鑑賞はどうしよう。

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2007年5月29日 (火)

国立文楽劇場11月公演がもう発表されている。

文楽の東京9月大阪11月は,吉田玉男師匠の一周忌追善興行だ。東京の菅原伝授手習鑑夏祭浪花鑑は既に発表で,感無量となっていたが,続けて大阪も明らかとなった。
◆第1部             ◆第2部
-吉田玉男 一周忌追善狂言-   
近江源氏先陣館       源平布引滝
 和田兵衛上使の段       音羽山の段
 盛綱陣屋の段          松波琵琶の段
                    紅葉山の段
                   -吉田玉男 一周忌追善狂言-
艶容女舞衣          曽根崎心中
 酒屋の段                              生玉社前の段
面売り                              天満屋の段
                                             
天神森の段

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2007年4月30日 (月)

文楽四月公演千穐楽通し

本日30日は,文楽四月公演千穐楽。ライブに行く感覚で再度出かけた。
概して,お若い皆さんのノリが良くなり,ベテランの皆さんが落ち着き気味。他の演目の千穐楽のようなこれきり感はなく,長い芸道の通過点に過ぎないと感じた一日だった。
文雀さんが遣われるマイ首・萩の方の美しさは,舞台照明がアップになったかと錯覚する。前回の同行者が,玉三郎丈に似ておられると大騒ぎしたのも,空気の変え方に共通点を見出したと納得。
さて,簑助さんのお千代の表現には,詞を失っていた。間違いなく妊婦だ。死を覚悟しながらも,体が生に執着しているという断末魔の痙攣は,体中の開口部から体液が流出しているねっとり感まで伝わる。倒錯の一歩手前,絶賛しているが,好みという点では,そこまでせんかてという派だ。このような表現者を他に存じ上げない。あるとしたら,文学座の太地喜和子さんのお千代がそうだったのかもしれない。

加賀見山のお初ちゃんの奥の間へ真一文字に~が何度聴いてもここでわーわーの拍手だ。

奥庭の玉女さんと和生さんの立ち回りが最高潮(ちゃんと女形の立ち回りヨ)。玉女さんはにこにこなさってた。あんたさん,やられるのに楽しそうではあきまへんがなであるが,片や和生さんは,気持ちよさそう。この辺が千穐楽らしさか…。

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2007年4月26日 (木)

「芸の真髄 鶴澤清治」のテレビ放送があるとか。

Photo_10 真ん中な日々のまこさまから頂戴した情報。NHKで,5月7日,国立劇場で開催される「芸の真髄 鶴澤清治」のテレビ放送があるそうだ。
 6月30日(土) 午前9時から ハイビジョンステージ 
 7月29日(日) 午後1時から 日曜シアター 山川静夫の新・華麗なる招待席

山川静夫さんありがとうございます。
文楽三味線の好きな猫さんはどなた?

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2007年4月24日 (火)

文楽四月公演第二部

親しみやすい演目二題の充実のラインアップである。
文楽四月公演第二部
粂仙人吉野花王「吉野山の段」

 英大夫,三輪大夫,津国大夫,南都大夫,文字栄大夫,靖大夫
 宗助,団吾,清馗,龍爾,清公
 大伴坊/簑次郎,安曇坊/勘緑,粂仙人/玉也,花ます/勘十郎
鳴神不動北山桜を文楽に移した作品とか。高層や仙人が女人の色香に迷い,通力を失うという艶笑譚。
歌舞伎から文楽に移された演目は,装置が立体的で,上下の動きや回転に弱い人形の特性を,逆に見せ場としているように思われる。さっきまで半兵衛で熱演なさってた勘十郎さんが,妖艶な花ますを遣われる。非常に申し訳ないが,第一部で感動しすぎて,集中力を使い果たし,記憶が怪しい。愉快なお顔のドラゴン君は見逃さなかったが…。

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2007年4月22日 (日)

文楽四月公演第一部

Nec_00824月15日(日),桜も散り初め,中日近くの国立文楽劇場に駆け付けた。
文楽四月公演第一部
 玉藻前曦袂
 「清水寺の段,道春館の段」

 後室萩の方/文雀,鷲塚金藤次/玉女,
 桂姫/和生,初花姫/玉秀,
 安倍采女之助/文司
 松香大夫,新大夫,始大夫,咲甫大夫,相子大夫,芳穂大夫/宗助,津駒大夫/寛治,咲大夫/燕三
金毛九尾の狐が美女玉藻前に化身し,日本国を傾けようとした五段続きの時代物の三段目だ。タイトルから,金毛九尾のゴージャス狐と,K姉妹ハダシの妖艶な姉妹を期待しても登場しない(しょっぼーん)。登場するのは,恋に恋する白装束の可憐な姉妹である。
日蝕の日に生まれたとして廃嫡された薄雲皇子は,腹心の鷲塚金藤次に獅子王の剣を政敵藤原道春から盗ませ,帝位に就こうとしていた。皇子は,既に没した道春の娘・桂姫を召し出そうとするが,采女之助に恋してなびかないことに業を煮やしていた。金藤次は,獅子王の剣か姫の首かどちらかを差し出すよう,後室萩の方に迫る。
津駒大夫&寛治のどないなるんやろえらいこっちゃえらいこっちゃという緊迫感ある場面から,咲大夫&燕三のそらないで,きこえませぬわいなという吼えるような慟哭に変わる。身替わり首,実は○○,手負いのもどり,文楽時代狂言の醍醐味を堪能できる極上のエンタテイメントだ。視覚的には,姫が二人で華やかなうえ,どちらの姫より美しい文雀さんが遣われる後室萩の方,立派な鬼一首の金藤次と,てんこ盛り。
心中宵庚申の前に,これだけ感動しすぎてよいものかいなと思った休憩時間だった。

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2007年4月10日 (火)

YOMIURIONLINEに「芸の真髄」シリーズの第1回公演「文楽太棹 鶴沢清治」の記事が掲載

連休明けの月曜日ということで,納得して諦めたはずだが,YOMIURIONLINEに,国立劇場「真髄」シリーズ「文楽太棹 鶴沢清治」公演の記事が掲載されている。やはり後ろ髪を引かれる思いが…。いつか,人形を入れて文楽公演の可能性もあるとか。
(5月7日午後6時30分から,国立劇場大劇場で行われる。チケットは早々に完売。)

人間国宝の竹本住大夫らと共演する素浄瑠璃「壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段」,自ら構成・作曲を手がけた創作浄瑠璃「弥七の死」他。
こちらが無理の者は,5月1日に,『御贔屓様の集い』NPO法人人形浄瑠璃文楽座設立5周年記念イベントというのがある。(やはり休暇却下でしょっぼーん)
これも無理なら,らくらく文楽のおりんさま情報による「寛治を聴く会 in 興福寺」6月2日(土)17時開演があるようだ。ど,どないしょー。

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2007年3月29日 (木)

心中宵庚申成功祈願と玉男師匠の墓参の記事

国立文楽劇場公式ページに予告記事が掲載されていて気になっていたところ,朝日ドットコムに写真入り記事が掲載されていた。また,公式ページには墓参後のインタビューも!
駆けつけられないワタクシは,前日の宵庚申に八坂庚申堂に成功祈願という善行を積んだので,少なくとも60日間は安泰だ。庚申堂はお守り系もかわいい。
これは何か?
Photo_7Photo_8

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2007年3月14日 (水)

文楽素浄瑠璃の会

国立文楽劇場公式ページに,第10回文楽素浄瑠璃の会の詳細がアップされている。
日時 2007年7月7日(土) 午後2時
演目・主な出演者
 絵本太閤記 尼が崎の段
  豊竹英大夫/竹澤団七
 艶容女舞衣 酒屋の段
  竹本住大夫/野澤錦糸/高音 豊澤龍爾
 染模様妹背門松 油店の段
  豊竹咲大夫/鶴澤燕三

くどき中心のしっとりとした語りが聞けると思われる。

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2007年2月24日 (土)

お富もお園!文楽しおり届く

文楽しおり届く
国立文楽劇場初春公演を鑑賞すると,もれなくいただける人形のお衣裳の生地を使ったしおりが届いた。小振りでかわいらしい。お園さん,いいナー。

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2007年2月11日 (日)

合邦庵室,万代池ゆかりの天王寺

合邦庵室、万代池ゆかりの天王寺
仏法最初の天王寺,西門通り一筋に,玉手の水や合邦が辻と古跡を留めけり。
住大夫さん,錦糸さんの大オトシで涙の池に蹴落とされた。文雀さんの玉手は押さえた色香,文吾さんの合邦は愛溢れて充実。これぞカタルシス。

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国立劇場前の紅梅・小田紅

国立劇場前の紅梅・小田紅
白梅の腹切刀を紅梅に…。
翻したる梅花の赤旗。
奥州安達原で勘十郎さん,玉女さんの安部貞任,宗任兄弟は大暴れ。床の咲大夫・燕三さんも最高潮。

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2007年2月 8日 (木)

おおさか元気文楽・生写朝顔話は笑い薬から大井川まで

生写朝顔話の通し上演の際でも,笑い薬の段が必ずかかるとは限らない。
 笑い薬がほんまにあるとも思えまへんが,そこは話。まことしやかな嘘ゆうのがおもしろいでんねん。
蓑助さんの祐仙に語りは住大夫,文雀さんの朝顔という極上の贅沢を味わえた。
生写朝顔話
 笑い薬の段
  中 咲甫大夫/清馗
  奥 住大夫/錦糸
 宿屋の段
  切 嶋大夫/清介/琴:清丈
 大井川の段
  呂勢大夫/喜一朗
      
  下女お鍋:簑一郎/下女小よし:玉佳/手代松兵衛:勘市
  戎屋徳右衛門:玉志/岩代多喜太:玉輝
  萩の祐仙:簑助
  駒沢次郎左衛門:玉女
  朝顔:文雀

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2007年2月 6日 (火)

義経千本桜・河連法眼館の段

鴬の声なかりせば雪消えぬ,山里いかで春を知らまし。
河連法眼館の段

  中 文字久大夫/清志郎
  奥 咲大夫/燕三/龍聿
 人形役割
  九郎判官源義経:清之助/佐藤忠信:勘弥
  亀井六郎:清三郎/駿河次郎:和右
  静御前:和生
  狐忠信:勘十郎
河連法眼館の段は,おなじみ四の切である。佐藤忠信と狐忠信は同じ人形遣いさんが遣わない。初心者はこんなところにもなるほどと思ってしまう。
生真面目な勘弥さんの佐藤忠信は,見るからに律儀な忠臣だ。凛々しく哀しくも美しい清之助さんの九郎判官源義経。ここでも気品がびんびん響く。今日も気品の謎が解けなかったが,威を払う貴公子ぶり!尾上菊助丈が義経公をなさったらかくやの輝きだった。静御前は,はんなりとしたなかにも武将の内室らしい潔さ。
床は,文字久大夫さんと清志郎さんらしく誠実で暖かく聞きほれるが,春らしすぎてつい…。

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住大夫さんが摂州合邦辻の抱負を語る

Nec_0456 YOMIURIONLINEで,竹本住大夫さんの二月東京公演に向けてのインタビュー記事が掲載されている。
「玉手が好きやし,(父の)合邦もかわいそう。親子の情愛や義理人情が描かれ,ええ浄瑠璃でっせ」と,作品への思いを語る。
「若い時分から,ようやらせてもろた」が,「何べんやっても迷てまんねん」と明かす。「語り出しから難しいし,(親が)玉手に意見する所は体力的にしんどい。『これでええ』いうことは,おまへんなあ」
浄瑠璃をこよなく愛し,生涯をささげておられることに頭が下る。↑昨秋現地踏査(合邦庵室)もしたし,もう少し知識を補強して聴きに行くこととする。

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2007年2月 5日 (月)

おおさか元気文楽義経千本桜・道行初音旅

Fox03_b咲大夫さん,燕三さん及び勘十郎さんの鼎談の後,いよいよ本編に!
義経千本桜・道行初音旅
  静御前:津駒大夫/狐忠信:新大夫
  ツレ:つばさ大夫,靖大夫
  寛治,団七,団吾,寛太郎
  静御前:和生/狐忠信:勘十郎

録画を一度だけ拝見しただけなので基本的に初見。

桜の木の下にはかわいらしい狐さんの絵が…。寛治師匠の結構なべーんですでに鳥肌。心は満開の吉野山にトリップ。おなじみの「こおいとぉちゅううぎぃはいずれがお~も~い…」は重厚に始まるので深呼吸。
勘十郎さんは,最初,狐からご登場。おなじみの源氏車の肩衣というのがおしゃれ。人の姿になってからは,人形遣いさんは黒の装束。狐と勇将のバランスが,狐寄りになり過ぎない品格がある。静御前の和生さんは,春に相応しく,初々しくほんわか且つ気丈で良い感じ。
見所聴き所は何といっても壇ノ浦の合戦場面。
兜の錣(しころ)引きの場面は勇壮に,…。テンポが心地よい。
「平家の方には名高き強弓,能登の守教経と名乗りもあへずよつ引いて,放つ矢先は恨めしや,兄継信が胸板にたまりもあへずまっさかさま」。静御前の投げた扇が飛んで,はっしとつかむ狐忠信。兄継信の痛ましくも名誉の戦死場面では,大夫,三味線,人形の三業一体となった最高潮の感動を奏でていただけた。
文楽とはまさに文学と音楽。拍手のうちに幕。

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2007年2月 3日 (土)

人間国宝揃い踏み・生写朝顔話

人間国宝揃い踏み・生写朝顔話
おおさか元気文楽の夜の部は,住大夫の笑い薬,蓑助さんの祐仙,文雀さんの朝顔↑と笑いと涙のてんこ盛り。ホールの大きさをものともしない迫力だった。
NHK水谷アナウンサーと住大夫さんの対談は,いつもの楽しい大阪詞談義に加え,生写朝顔話・笑い薬の段の芸談がたっぷり。
住大夫談義
大阪の町には文楽の舞台がいっぱい。物語の中に住んでるようなもんです。お初天神,新町,橋づくし,北新地,高津さん,生玉さん,天王寺…。日本橋でやっとりますよって来ておくなはれ。
芸の道は深く不可思議で,60年やっててもまだ迷うとります。けど,稽古ででけへんことがお客さんの力で本番ででけることもおます。大阪公演22日,東京公演17日で,そんな日が一日か二日あってエエ気持ちになります。
さて,朝顔話は,美男美女のすれ違いで一日はかかる長い話やが,息抜きにあるのがチャリ場。ここで思いっきり笑うてもうて,あとの悲しい話を引き立てるんだす。けど,やってるもんは,チャリ場こそ大真面目でやらんならん。気い抜いたらあきまへん。蓑助さんのお手前のときはだまってますが,気い入れてんと次の出がうまいこといかしまへん。
宿屋は名場面でここだけでもかかります。ええから何遍でもかかるし,かかるたんびに工夫が付け加わるんですわ。まあ,きいとくなはれ。

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おおさか元気文楽昼は義経千本桜

Nec_0452会場はNHKホール。快晴の大阪。上町台地はマイホームタウンであるが,お城にも長く行ってない。
勘十郎さんの忠信と和生さんの静御前は楽しく舞っておられる。まずは,対談のレポから。
NHK水谷アナウンサーを司会に,咲大夫さん,燕三さん,勘十郎さんが三業の見所を語る。
咲大夫さん談
甲高い狐ことばが特徴的。うなり音も交えます。情景が春なので,ほんわかと霞かかったみたいにのどかーに語ります。
燕三さん談
狐らしさは急旋律で,ぴたっと停止。狐の用心深さとすばしこさを表現します。心のなかに情景を描いて弾いてます。
勘十郎さん談
これ(人形)は犬にも遣う小道具ですが,同じもんでも狐は主役。頭と尻尾は下げ,犬みたいなしょーもない動きしたらあきません。あっちこっち出没しますので楽しんで見てください。
クルッ(今日は床は回りまへん。)。

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2007年2月 1日 (木)

ととさんの名は…どんどろ大師は真田山近く

Oosaka_kaiken1 今年の5月13日(日)に開催される上村吉弥丈の自主後援会・第三回みよし会の最大の見どころはこれ!
傾城阿波の鳴門 国訛嫩笈摺
 どんどろ大師の場

(けいせいあわのなると くになまりふたばのおいづる)
人形浄瑠璃をよく知らなくても,「ととさんの名は阿波の十郎兵衛,かかさんの名はお弓と申します。」という台詞はご存知だろうか(ないかも。いや,ないやろな。)。
有名演目だが,最近では平成17年2月の歌舞伎フォーラムを最後にかかっていない。父母を訪ねる巡礼お鶴の健気さと哀れさが涙をさそう。
その邂逅と別れの舞台・どんどろ大師は大阪市天王寺区真田山近く。文楽や上方歌舞伎の舞台となる名所が集積する上町台地の北。人気スポットの空堀かいわいにも近く,NHKホールからは,頑張れば徒歩圏。上方歌舞伎好き,人形浄瑠璃好きなら参るべし。

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2007年1月26日 (金)

初庚申

Yasaka_3 1月26日が今年の初庚申となる。
庚申信仰は,中国の民間信仰の1つで,人間の身体の中にいる三尸という虫が庚申(かのえさる)の夜に,人間が寝ている間に,天帝に60日分の罪過を告げ早死にさせるため庚申の日には寝ずに夜を明かすという信仰である。このため,庚申の夜は,寝ずに庚申堂にこもり夜を明かす。庚申待ちという。この夜が宵庚申である。
日本三大庚申堂の一つが,京都市東山区の八坂庚申堂である。くくり猿という赤い布で作られた猿の人形が魔よけに飾られていて美しい(が,なんかかわいそー)。12時まで境内は開いているが,12時に閉門になり夜を明かす。
毎日が宵庚申の夜がここしばらく続いているが,気晴らしに行ってみよっと。

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2007年1月23日 (火)

週刊人間国宝文楽編「人形」

00007860_c_nkokuhou35 先週の大夫と三味線に続き,朝日新聞社刊行の週刊人間国宝の文楽編が,1月23日(火)第35号「文楽人形」として出版された。表紙は玉男さんと蓑助さんの曽根崎心中天満屋の段。ゆっくりみよっと。

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2007年1月22日 (月)

国立劇場第1回芸の真髄シリーズ「文楽太棹」鶴澤清治

5月7日,国立劇場で開催される芸の真髄シリーズの第1回は,「文楽太棹」鶴澤清治ということで,文楽三味線の第一人者,清治さんを中心とする演奏会だ。歴史的な一夜になりそうだ。チケットは完売間近。
プログラムが素晴らしい。
素浄瑠璃
 壇ノ浦冑軍記 阿古屋琴責の段
 竹本住大夫/竹本綱大夫
 鶴澤清治/野澤錦糸/鶴澤清二郎
創作浄瑠璃
 弥七の死
 豊竹咲大夫/鶴澤清治
文楽好み
 三番叟・酒屋・野崎村
 豊竹嶋大夫
 鶴澤清治/豊澤富助/鶴澤清友/鶴澤清介/鶴澤燕三/竹澤宗助
 鶴澤清二郎/野澤喜一朗/鶴澤清志郎/鶴澤清馗/鶴澤清丈`
 吉田簑助

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冥途の飛脚・忠兵衛&禿役替わり

冥途の飛脚・忠兵衛&禿役替わり
14日から忠兵衛は玉女さん,禿は玉誉さんに交替。
21日1部を拝見した。玉女さんの拵えた人形はえらいオトコマエで,ラブストーリーらしい香気があった。その分堪え性のなさや場当たり的な稚拙さは抑え気味。
清二郎さんの三味線が絶好調。傾城たちが,「辛気くそうなってきたし,ここらでぱーと浄瑠璃で気張らししょーか。」。禿に,「三味線の頼母師匠,呼びにいっといで」と言うて,禿は「お師匠さん扇屋にいかはった。うち弟子やし,うちやるしー,三味線とって来る。」と,夕霧の悲恋を謡う。玉誉さんもさることながら,左が冴えておられた。
禿の左はどなたさんでっしゃろ?
禿の浄瑠璃は泣くとこちゃうやろか。泣けましたで!

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2007年1月21日 (日)

国立文楽劇場のにらみ鯛

国立文楽劇場のにらみ鯛
さすが21日となれば黒門市場の鯛もレプリカになっている。お鏡もないが餅花は健在だ。

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2007年1月17日 (水)

週刊人間国宝文楽「大夫と三味線編」

00007849_c_kokuhou34 発売を待っていた朝日新聞社刊行の週刊人間国宝の文楽編が,1月16日(火)第34号文楽「大夫と三味線編」として出版された。表紙は勿論住大夫さん。感動の列伝が楽しめる。次週は人形編だ!

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2007年1月13日 (土)

みをづくし難波に咲くやこの花の

タイトルは,淡路町の段の謡いだし
吉田幸助さんが咲くやこの花賞を受賞されたという記事が文楽協会のHPに掲載されている。
この賞は,大阪市が昭和58年から,文化に功績のあった若いアーティストの顕彰制度で毎年行われる。
いつかはお前が王になる~♪。プライドロック(石橋)から跳んだ仔獅子を拝見してから,シンバに見えて仕方がない。

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2007年1月 7日 (日)

文楽初春公演・第二部

P1010101 1月3日,初日の国立文楽劇場の夜の部は封印切をトリとする充実のラインアップである。
←床のお飾り
文楽初春公演第二部
二人禿(ににんかむろ)

 三輪大夫/南都大夫/貴大夫他,清友/団吾/龍聿他
 禿:玉英&和右
京都島原の禿のようだ。おませな女の子が,「おっちゃーん。綺麗なべべ着て気楽そーにみえるけど,うちらかて,人によーゆわんつらいことあるしー。」という踊りだ。そこは子ども,羽根つきであっさりゴキゲンになる。千春ちゃんと澪夏ちゃんでも見たいゾ。

嫗山姥「廓噺の段」
 口 呂勢大夫&喜一朗/切 嶋大夫&清介,清丈
 沢瀉姫:紋秀/局藤浪:清三郎/腰元更科:清五郎(お福)
 腰元歌門(娘):箕一郎/太田太郎:玉志/坂田蔵人時行:和生
 荻野屋八重桐(娘&角なしのガブ):箕助
坂田金時の出生の秘密が解き明かされるお話。語りの聞きどころと人形の見せ場がある近松門左衛門作の時代狂言。歌舞伎と異なり糸萩は登場しない。
廓でライバル傾城と時行を張りあって傷害と器物損壊の大騒動のくだり(廓噺)が楽しく,妹・糸萩が敵を既に討って,あんたは唯の阿呆で甲斐性無しとそしる。それなら,敵の残りを始末するという時行に,間抜けも程々にせいと叱咤し,そこまでゆわんかてと思っているうちに自害させてしまうのだが,箕助さんの遣う八重桐の見所である。おおこわ。いきなり懐妊し,ハイパワーになって大乱闘という,やんややんやで幕。投げ飛ばされるかわいそうなツメ人形たちにも注目!

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2007年1月 6日 (土)

文楽初春公演・第一部

P1010102 1月3日,初日の国立文楽劇場に駆け付けた。例年は三連休の一日に行くが,断然初日が良さそうだ。
←にらみ鯛と亥の凧の飾り。デカイ!
文楽初春公演第一部
 花競四季寿

 万才:大夫:紋豊&才蔵:幸助/海女:清之助+α
 関寺小町:文雀/鷺娘:勘十郎
 津駒大夫/千歳大夫/新大夫他,寛治/喜一朗/清志郎他
四曲で45分程度のオムニバス形式の舞踊で,どれ一つ取っても第一人者が遣う本当に華やかな舞踊詩である。中心を成すのが時代婆の首を人間国宝吉田文雀さんが遣う関寺小町。気品有る婆の首で艶やかな娘の振りは禍々しくも静謐で酩酊しそうとしか申し上げようがない。寛治師匠がリードする三味線陣も結構*結構で鏡割りの御神酒が回る。
清之助さんの鷺娘と勘十郎さんの鷺娘を比べると,しんしんとした清之助さん,風花舞う勘十郎さんといずれも可愛らしい。

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2007年1月 4日 (木)

冥途の飛脚MAP

初春興行の大阪松竹座及び国立文楽劇場の両小屋で,「恋飛脚大和往来」v.s.「冥途の飛脚」対決が見られる。
恋飛脚大和往来       冥途の飛脚
「封印切」
            「淡路町,封印切,道行相合かご」
 亀屋忠兵衛 坂田藤十郎  亀屋忠兵衛 桐竹勘十郎,吉田玉女
 傾城梅川  片岡秀太郎   遊女梅川 桐竹紋寿
 丹波屋八右衛門 片岡我當 丹波屋八右衛門 吉田玉也
 井筒屋おえん 上村吉弥   花車 桐竹亀次
 槌屋治右衛門 坂東竹三郎  越後屋の主人 ?
 仲居 上方若衆         仲居 大ぜい
P1010107 決定的な違いが八右衛門の人物像である。梅川を張り合って忠兵衛を陥れる卑怯者が改作の歌舞伎,荒療治が結果として裏目に出る友情に厚い男が原作の文楽となっている。このため,封印が切れるプロセスも,アクシデントで切れる歌舞伎と,本当に横領してしまう文楽という違いが出る。
文楽は淡路町の段から道行までなので,カップルが逃避行に至った経緯がよく分かる。ただし,傾城恋飛脚「新口村の段」ではなく,道行相合かごなので,ペアルックで逃げ,新口村で孫右衛門にまみえるくだりはない。
お勧めは,先に文楽劇場の企画展示室(無償)で冥途の飛脚MAP↑(無償ヨ!)を入手し,わずか一日に起きた忠兵衛の転落の軌跡を把握しておくとより楽しめる。あとは野となれ大和路や…。

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2007年1月 3日 (水)

文楽初春公演

P1010096 1月3日は国立文楽劇場の初日だ。開演前に正面玄関で,幹部あいさつの後,鏡割りと大夫(紋豊さん)と才蔵(幸助さん)による振舞酒が行われ,正月気分が盛り上がった。
舞台は補助席も出る大入満員で,花競四季寿で華やかに幕が開いた。

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2006年12月23日 (土)

人形浄瑠璃の初春イベント

公式に国立文楽劇場お正月イベントが掲載されている。一月は,劇場の装飾がかわいらしく美しいので,幕が閉まり床が回るまで見逃さないことが肝要である。
国立文楽劇場
 初春文楽公演初日鏡開き
  平成19年1月3日(水)午前10時15分~ 1階正面玄関前
  人間国宝の方々による新年のごあいさつ
  黒門市場からの「にらみ鯛」と樽酒
 初春文楽公演まき手ぬぐい
  平成19年1月3日(水)~14日(日)各部30分休憩時間
  出演者の新年のごあいさつ
  記念手ぬぐい(長谷川貞信筆)のまき手ぬぐい

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英大夫が賛美義太夫で祝う聖誕祭

クリスマスは各地の教会でイベントが行われるが,賛美歌ならぬ賛美義太夫で基督の生誕を祝う教会がある。語るは豊竹英大夫さんと鶴澤清友さん。本日12月23日(祝),池田の神愛キリスト教会で午後1時から。
英大夫さんは団長を勤め「賛美義太夫イスラエルの旅」にも行かれた。地中海に近いカイザリヤ円形野外劇場収録した「お~,はれるや!」公式HPで聴ける。

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2006年12月22日 (金)

京阪文楽・三十三間堂棟由来/鷺娘

004博多座以外では今年最終の文楽公演で,京阪百貨店守口店のイベントホールで4公演行われた。10年続いているとか。舞台といっても簡単な書き割りだけ,客席は200席足らずであるが,技芸員さんたちの気迫と客席との近さが家庭的な雰囲気だった。座頭は文吾さん。
第一部:文楽の舞台の技法の解説
 太夫:呂茂大夫,三味線:喜一郎,人形:紋臣
第二部:三十三間堂棟由来
     平太郎住家より木遣り音頭の段
 貴大夫,団吾,英大夫,清友
 紋寿,文吾,紋豊,文司・紋吉
第三部:鷺娘
 呂茂大夫,希大夫,団吾,喜一朗
 清之助

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2006年12月 7日 (木)

国立文楽劇場・早くも4月の演目公表!

メンテナンス中に楽しみなニュースが!
国立文楽劇場の4月公演の演目が発表されている。
公演期間 2007年4月7日(土) ~ 2007年4月30日(月)
 ★4月13日,20日,27日(金曜日)の第2部“社会人のための文楽入門”
  午後6時15分から,解説付き加賀見山旧錦絵となっている。
 ★第1部,第2部の演目の入替なし
◆第1部〈午前11時開演〉
 玉藻前曦袂
  清水寺の段
  道春館の段
 心中宵庚申
  上田村の段
  八百屋の段
  道行思ひの短夜
◆第2部〈午後4時30分開演〉 ※4月13日,20日,27日は除く。
 粂仙人吉野花王
  吉野山の段
 加賀見山旧錦絵
  草履打の段
  廊下の段
  長局の段
  奥庭の段

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2006年12月 1日 (金)

摂州合邦辻閻魔堂は脳にご利益が

Nec_0428_1摂州合邦辻閻魔堂は脳にご利益が

四天王寺界わいは浪花の信仰の地。付近には真田幸村終焉の地,一心寺,新清水寺などあり,上町台地から下寺町へ下りる西向きの坂は夕陽ケ丘の名に相応しい風情がある。七坂を散策し,料亭浮無瀬で景色を楽しむ観光スポットだったようだ。
松屋町筋と天王寺公園の交差点が浄瑠璃の舞台となった合邦辻。西方寺の閻魔堂前に玉手御前の石碑がある。病気平癒と阪神球団守護の信仰だけでなく,脳の健康にも良いようでご利益てんこ盛りだ。

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2006年11月30日 (木)

文楽の女・お園と操

…結ぼれ解けぬ片糸の,繰返したる独り言。今頃は半七様どこにどうしてござらうぞ。
「お園~艶容女舞衣・酒屋の段より~」

 浄瑠璃 竹本文字久大夫
 三味線 鶴澤清二郎
 人 形 桐竹勘十郎
白の屏風と行灯のみの装置。お園のあまりにも有名なくどき。
文字久大夫さんは,艶のある高音域をじっくり聴かせて頂いた。清二郎さんの三味線は可愛らしく泣いておられた。勘十郎さん,ガイダンスを意識しながらも,いつもながら見せ場の形を軽々と決めておられた。

拝むわいのと手を合はし,諌めつ泣いつ一筋に,夫を思ふ恨み泣き,操の鑑曇りなき,涙に誠あらはせり。
「操~絵本大功記・尼ヶ崎の段より~」

銀の屏風と鑓の小道具。気丈な武家の妻のくどき。
文字久大夫さんは,しっかり目だが,ごーごー泣いておられた。清二郎さんの三味線,厳しく責めておられた。勘十郎さん,気品と格を重んじた操だった。

どちらかといえば,操の方がしよいように見受けられた。また,三味線はリズム楽器ということを感じた。

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2006年11月29日 (水)

住大夫さん,仁左衛門丈対談

日経新聞社主催「文楽の夕べ」に大阪厚生年金会館芸術ホールまで出かけた。
人間国宝・浄瑠璃の竹本住大夫さんとの対談に,明日,南座顔見世初日を控えた片岡仁左衛門丈が大阪まで来てくらはりました。以下丈の談。

仁『伝統芸能の発祥の地・上方では,文楽も上方歌舞伎も,全盛時に比べたら今は落ちこんでます。けど,どん底のときのこと思うたらそこそこまで盛り返しました。人間のぬくもりを感じる心があれば,ようわからんかて,じわーんと感動します。心を取り戻して見てほしいもんです。私たちの先祖が感動して楽しんだ物語に感動でけへんはずあらしません。
さて,大阪のお客さんは,客席でようしゃべったはります。ちゃんと演らんとなかなか見てくらはらしません。』

茶系のお召し物ですっきり品良いお姿ながら,お言葉は熱かった。

本日は上方言葉が標準語でおました。関東のアクセント,『あれ,訛ってまんな。』と住大夫。

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国立劇場二月文楽公演の演目決定

公式に発表になっている。こら~いかんならん。

国立劇場開場40周年記念
<第一部>11時開演
近松半二・竹田和泉・北窓後一・竹本三郎兵衛=作
奥州安達原
 朱雀堤の段
 環の宮明御殿の段
<第二部>14時30分開演
菅専助・若竹笛躬=作
摂州合邦辻
 万代池の段
 合邦庵室の段
<第三部>18時開演
近松半二・松田ばく・栄善平・近松東南=作
妹背山婦女庭訓
 道行恋苧環
 鱶七上使の段
 姫戻りの段
 金殿の段
 入鹿誅伐の段

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2006年11月23日 (木)

心中天網島

国立文楽劇場の11月公演,19日(日)夜の部で「心中天網島」を拝見した。
北新地河庄の段
 千歳大夫,清治,住大夫,錦糸
 治兵衛:勘十郎,小春:和生,孫右衛門:文吾,太兵衛:紋豊
天満紙屋内の段
 文字久大夫,喜一朗,千歳大夫,清介
 おさん:蓑助,おさんの母:勘弥,五左衛門:玉也
大和屋の段
 咲大夫,燕三
道行名残の橋づくし
 呂勢大夫,新大夫,団七,団吾

享保5(1720)年10月14日,網島の大長寺(大阪市都島区)で,天満宮之前町の紙屋治兵衛と曽根崎新地紀伊国屋の遊女小春が心中をした。人気浄瑠璃作家の近松門左衛門は,直ちにこれを題材として「心中天の網島」を書き上げ,同年の12月に竹本座で初演した。近松の世話浄瑠璃の中でも最高傑作の一つに数えられる。

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2006年11月22日 (水)

文楽の夕べ・住大夫さんと仁左右衛門丈の対談!

29日夜,大阪厚生年金会館芸術ホールで開催される,日経新聞社主催「文楽の夕べ」に行けることになった。
第一部
対談「上方古典芸能の魅力を語る」
 竹本住大夫v.s.片岡仁左衛門(☆_☆)
第二部
文楽ミニ公演二題
「お園~艶容女舞衣・酒屋の段より~」
「操~絵本太功記・尼ヶ崎の段より~」
 竹本文字久大夫,鶴澤清二郎
 お園・操:桐竹勘十郎さん
鼎談『文楽の女』鑑賞法
 竹本文字久大夫,鶴澤清二郎&桐竹勘十郎さん

対談だけでもご馳走やのにどないしょー。

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2006年11月21日 (火)

吉田玉女さんの記事

911_1 国立文楽劇場11月公演で,「伊賀越道中双六」の大役・唐木政右衛門を品格と力強さで感動的に遣っておられる吉田玉女さん。初春公演では,桐竹勘十郎さんとダブルキャストで「冥土の飛脚」の二枚目・忠兵衛を遣われるとチラシに掲載され)^o^(となっていたところ,東京新聞サイトの伝統芸能ページで,次月国立小劇場公演「義経千本桜」で,玉男師匠から継承した渡海屋銀平実は平知盛を遣う抱負を語っておられた。
クライマックスの碇綱を身に巻き付けて海に飛び込むシーンはさぞやと思いを馳せる。

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2006年11月20日 (月)

初春文楽公演配役表配布

国立文楽劇場に,初春文楽公演の配役表が配布されていた。
全部掲載するべきところだが,主だったところを転記する。
第1部
 花競四季寿 万才・海女・関寺小町・鷺娘
  津駒大夫,寛治他
  大夫:紋豊,才蔵:幸助,海女:清之助,
  関寺小町:文雀,鷺娘:勘十郎
ここまでだけでも聴きたい!見たい!

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2006年11月19日 (日)

国立文楽劇場・心中天網島

国立文楽劇場・心中天網島

文楽公演は昼夜通しを除き,前後半で演目が入れ替わる。寂しいめの夜の部が,人気の心中天網島に変わったので出かけた。実は全段は初めてである。河庄又は時雨の炬燵だけなら,治兵衛さんのとことんのあかんたれぶりが際立つが,通すと和らぐのが不思議だ。
橋づくしのパノラマは人形芝居らしい醍醐味あふれ,曲は唸りたくなる名文。団七さんの三味線も鳥肌。
現代の演出家はこれを越えようと精進しているのだろうか。

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文楽幕見・鬼女は飛んで木の上に!

国立文楽劇場の幕見
国立文楽劇場の幕見は,二等席のサイドブロックの30席を分けてもらう。どーしても清之助さんの木登りが見たくて幕見した。
紅葉狩。相変わらず最初のべーんで鳥肌の寛治師匠。更科姫と維茂はさらなり。立ち回りにスピードと大胆さが増したようだ。左遣いさんがんばれ!
山神の始大夫さんと清五郎さんも爽やかにご登場で好調ぶりが目立った。
舞台中央の松ノ木の下手側に鬼女がすすするっと上がり,見得となる。木の上に上がられるのはおそらく清之助さんだけと思われるが,両手がふさがっていてどのようにしてあがるのか不思議。後ろから見たい。

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2006年11月11日 (土)

伊賀越道中双六・素朴な感想2

岡崎から
2時間の大曲,岡崎の段である。
中 竹本三輪大夫・鶴澤清志郎
次 豊竹英大夫・竹澤宗助
切 竹本綱大夫・鶴澤清二郎
切 豊竹十九大夫・豊沢富助
お袖は家に志津馬を連れ帰るが,母(蓑二郎)は,娘は許嫁がある身と退出するよう説得する。主・山田幸兵衛(文雀)が帰宅する。志津馬が盗んだ手紙の受取人が幸兵衛で,股五郎に加勢を依頼する文面となっていたため,とっさに自分が沢井股五郎と偽ってしまう。喜んだのはお袖。股五郎が嫌っていた許嫁だったのだ。
追われる政右衛門が幸兵衛の家へやってくる。二人はかつての師弟であったが,政右衛門は慎重に,かつての名・庄太郎を名乗る。皮肉にも庄太郎に娘婿・股五郎への助力を頼む幸兵衛。すっかりうち解け,師匠の煙草を刻んで孝養を尽くしているところ…。

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伊賀越道中双六・素朴な感想1

岡崎まで
伊賀越えは全十段の大曲だが,柔らかく楽しい場面が,藤川新関の段(引き抜き団子売)である。
弟の敵・沢井股五郎(玉輝)を追う和田志津馬・源太(松香大夫・和生)は,義兄の唐木政右衛門と藤川新関で落ち合い,関を突破しようと待ち合わせている。関の茶屋の娘お袖(つばさ大夫・玉英)は,美男の志津馬を見初める。志津馬はこれを好機と色仕掛けで通してもらおうと…。そこへ飛脚の助平(伊達大夫・勘緑)がお袖に一目惚れ。お袖は,助平に遠眼鏡を見せる。
引き抜きで遠眼鏡中の光景。夫婦の団子売・杵造(幸助)とお臼(清三郎)の舞踊劇に!
この隙に,助平から密書と手形をくすねたお袖は,志津馬の手を取り岡崎の実家へ連れ帰る。股五郎も乗り物で通過した。
竹藪の段(相子大夫・清丈)では,剣豪・唐木政右衛門(玉女)が,間道の竹藪を強行突破している。蛇の目の眼八(玉志)の配下が阻むが難なく切り抜け,舞台は岡崎へ…。

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2006年11月10日 (金)

来年の国立文楽劇場鑑賞教室は勘平さん

1791_3 早くも団体予約が始まる。本公演は閑散としていても,鑑賞教室は激戦だ!
国立文楽劇場 「文楽鑑賞教室」
2007年6月6日(水)〜2007年6月21日(木)
●午前の部:午前10時30分
●午後の部:午後2時
寿柱立万歳
解説/文楽へようこそ
仮名手本忠臣蔵
二つ玉の段/身売りの段/勘平腹切の段

七段目も上演して欲しいものだが,中高生向きでないのかも?

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2006年11月 8日 (水)

文楽の伊賀越道中双六・概論

文楽の伊賀越道中双六

国立文楽劇場の前半夜の部は,「紅葉狩」を追い出し狂言に,大曲「伊賀越道中双六」が上演されている。馴染み深い脇筋・沼津を除き,岡崎を含む重厚長大の主筋だ。
全編の主人公・唐木政右衛門の苦衷と妻お谷の悲嘆を主題に,政右衛門のかつての師匠・幸兵衛の男気の去就を掛け合いに,韻々轟々と響く慟哭の哀歌である。
体調を整えないと過呼吸になるゾ。

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2006年11月 7日 (火)

文楽の紅葉狩

Nec_0411 今月の国立文楽劇場夜の部は,伊賀越道中双六の後,華やかな紅葉狩を配している。5日拝見したので,早速エントリを記述する。
ご出演は次の通り(順不同,敬称略)



紅葉狩
更科姫 竹本津駒大夫   吉田清之助  鶴澤寛治
維茂   豊竹咲甫大夫   吉田勘弥   鶴澤清志郎
山神   豊竹始大夫    吉田清五郎  鶴澤清馗
腰元   竹本貴大夫    桐竹紋秀   鶴澤龍聿(琴)
腰元   竹本文字栄大夫 桐竹蓑紫郎  鶴澤寛太郎(琴)

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2006年11月 5日 (日)

大阪文楽観劇会・国立文楽劇場

P1010601 11月15日(日),株式会社イヤホンガイド主催の文楽鑑賞会に参加した。国立文楽劇場夜の部伊賀越双六道中・紅葉狩の上演前に,吉田幸助さんの文楽人形のネタバレ実演とバックステージツアーが付いたもの。イヤホンガイド解説者の高木秀樹さんのお話もあった。左遣いは吉田玉勢さん,足遣いは吉田玉誉さん。石橋から飛んだお三方。今日は滅多にない女形で。ウフフ…オホホ…。ちゃんと書かんかい(``)/゙オマイナァ!!

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2006年11月 1日 (水)

瀬戸内寂聴さんの新作浄瑠璃「義経街道娘恋鏡」が初演

大入り!文楽手帖のツチ子大夫さんが素敵な記事を紹介されている。
asahi.com徳島,と徳島新聞に10月29日,「第22回国民文化祭・とくしま2007(おどる国文祭)」のプレイベントで,瀬戸内寂聴さん書き下ろしの人形浄瑠璃「義経街道娘恋鏡」が初演されたとある。
物語は,源平の合戦で源義経一行が小松島に上陸した「義経伝説」に基づく。瀬戸内さんは,生家に伝わる伝説から,義経をかばって手傷を負い,徳島にとどまることになった若武者と庄屋の娘と恋物語を書き上げられた。
演じるのは,勝浦町の勝浦座と徳島市の大谷旭源之丞座の約40人で,勝浦町出身の文楽人形遣い・吉田文司さんの指導の下,半年間にわたって稽古を積んできた。

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2006年10月15日 (日)

おおさか・元気・文楽公演で「生写朝顔話」笑い薬の段付き。笑いが止まらない。

真ん中な日々のまこさまに教えてもらった速報。財団法人文楽協会野澤錦糸さんのサイトに,来年の三月までのスケジュールが公表されている。
「笑い薬の段」を住大夫の語りと蓑助さんの祐仙で!
笑いが止まらなくなった!

博多座,地方公演,日高川公演の情報も!
おおさか・元気・文楽公演
2007年2月2日(金)・3日(土) 於 NHK大阪ホール
第一部  2日午前10時開演,3日午前11時開演
 文楽へのご招待
 義経千本桜
  道行初音の旅/河面法眼館の段
第二部  2日午後7時開演,3日午後2時半開演
 文楽へのご招待
 生写朝顔話
  笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段

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2006年9月24日 (日)

人間国宝吉田玉男さんがご逝去

文楽の男
文楽の男
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.29
吉田 玉男著 / 山川 静夫著
淡交社 (2002.1)
通常1-3週間以内に発送します。

昨年秋から休演されていた文楽の人間国宝吉田玉男さんが本日,大阪の病院でご逝去のニュースが流れた。悲しい知らせが相次ぐ文楽界であるが,喪失感この上ないお方が逝かれた。長年のご功績に思いを馳せご冥福を祈らせて頂く。

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2006年9月21日 (木)

仮名手本忠臣蔵「塩谷判官切腹の段」は「通さん場」

仮名手本忠臣蔵判官切腹通さん場

国立小劇場九月文楽公演は仮名手本忠臣蔵を三部制で通し上演中。ご休演が多く,配役に変更多数。
名場面の連続だが,第一部四段目「塩谷判官切腹の段」は,とりわけ哀切である。頼みの大星由良之助に一目会いたいという願いも検分役に聞き入れられず,無念を残しながら腹に九寸五分を突き立てたまさにそのとき,その人が到着し,苦しい息の下から仇討ちを託すという見てきたような虚構である。息詰まる緊迫感を阻害しないよう,客席の出入り禁止の「通さん場」として上演する伝統がある。。

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2006年9月20日 (水)

第1回大阪文楽観劇会が満席に…。

イヤホンガイドさんの企画で,国立文楽劇場11月公演のバックステージツアーの企画があったので,迷わず参加決定とした。東京でいう親日屋さんのイベントと似ている。先ほどのぞいてみると満席とある。
観劇前に人形遣いの吉田幸助さんが実演解説のうえ,舞台裏をご案内していただける特別企画だ。11月5日(日)夜の部『伊賀越道中双六』『紅葉狩』 , 料金 6,800円(チケット代,参加費,イヤホン使用料込)。楽しみ!
次回は1月予定とか。

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2006年9月 7日 (木)

近松のまち・尼崎

Umekawa 兵庫県尼崎市は,近松門左衛門ゆかりのまちとして文化施設,公演,散策路などを整備している。
JR尼崎駅より北へ約2kmにある広済寺,近松の墓,近松記念館,近松公園周辺は,「近松の里」と名づけられ,歴史と文化がふれあう魅力あるゾーンとなっている。「近松の里」では,毎年11月22日に近松祭を開催している。画像は駅前の梅川像
今年の文楽地方公演は,尼崎アルカイックホール・オクトで9月29日(金),以下のプログラムで開催される。
◇昼の部 午後2時開演
 菅原伝授手習鑑(寺入りの段,寺子屋の段)
 釣女
◇夜の部 午後6時開演
 曽根崎心中(生玉社前の段,天満屋の段,天神森の段)

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2006年9月 6日 (水)

国立文楽劇場初春公演情報

9月4日,国立文楽劇場公式ページに演目が発表になっている。
(壽,壽,壽,壽,壽)
文楽らしい楽しみてんこ盛りの演目ばかり!
♪三つ違いのあにさんと~♪

文楽 初春公演
 公演期間 2007年1月3日(水) ~ 2007年1月25日(木)
 休演日  2007年1月15日(月) 休演日で昼夜入替

◇第1部=午前11時
花競四季寿
 万才・海女・関寺小町・鷺娘
御所桜堀川夜討
 弁慶上使の段
壺坂観音霊験記
 土佐町松原の段
 沢市内より山の段

◇第2部=午後4時
二人禿
嫗山姥

 
廓噺の段
冥途の飛脚
 淡路町の段
 封印切の段
 道行相合かご

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2006年7月30日 (日)

朝日新聞「愛の旅人」に法善寺と夫婦善哉の記事が掲載

Nec_0281 朝日新聞7月29日(土)朝の「愛の旅人」(いかがわしげなタイトルだが記事は硬め)に,国立文楽劇場で上演中の夫婦善哉ゆかりの法善寺横町界わいの記事が掲載されている。2組の夫婦の明暗が切ない。
夫婦善哉のモデルは,作者の織田作之助の2番目の姉千代とその夫とされている。二人は添い遂げ,小説のヒットと共に商売も繁盛したという。
しかし,織田作之助は,大恋愛の末結ばれた妻一枝に依存し,肉体的精神的虐待の末,31歳という若さで病死させた。その3年後に作之助も大吐血し,あとを追う。
短い生涯の織田作であったが,追慕する人は多く,来年の没後60年に向け映画化が計画されているという。織田作が愛してやまなかった大阪の女たち。献身という棹のみで愛の小舟をかって世間を渡る彼女たちへのノスタルジーとオマージュが込められているのであろうか。

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2006年7月27日 (木)

文楽夏休み特別公演第3部夫婦善哉

1162_4 23日夜の鑑賞。
国立文楽劇場の夏は3部制で,夜は社会人のための文楽教室。開演も夜7時だ。今年は初演から50周年という記念の年にあたる織田作之助原作,石濱恒夫脚色の「夫婦善哉」。無念なことに作曲の野澤喜左衛門さんはこの6月18日に,60代の若さでご逝去された。心よりご冥福をお祈りする。
解説 おおさかの人びとそして文楽
竹本文字久太夫,演出家・竹本浩三
大正から昭和にかけての風俗を活写した大阪を代表する大衆作家・織田作之助とその時代をお二人が自在に語る。織田作没後60年,石濱三回忌の追善興行でもある。新作といえども,大阪大空襲で消失した大阪中心市街地の風俗と文化は,今の大阪人にとっては古典に等しい。失われた言葉,生活習慣など単なるノスタルジーに終わらせず,世界文化遺産文楽と共に大阪の心を次世代に継承しなければならないと熱い思いがほとばしる。
夫婦善哉
北新地曾根崎茶屋染太郎の段
上塩町がたろ横町一銭天婦羅天たねの段
高津日本橋筋黒門市場裏二階間借りの段
下寺町電停前カフェーサロン蝶柳の段
千日前法善寺横町めおとぜんざいの段
柳吉 桐竹勘十郎
蝶子 吉田和生
種吉 吉田玉女
金八 吉田勘弥
豊竹嶋太夫 鶴澤清介

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2006年7月26日 (水)

文楽「仮名手本忠臣蔵」NHK芸術劇場で放映

1298_3 7月30日(日)夜10時,NHK教育テレビ芸術劇場で文楽「仮名手本忠臣蔵~五段目・六段目~」が放映される。市川亀治郎丈の保名もという豪華な番組構成\(^O^)/
お軽ちゃんの綺麗なチラシありませんかと国立文楽劇場のチケットカウンターで尋ねたが,大星由良之助バージョンのみであった。

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2006年7月25日 (火)

文楽夏休み特別公演第2部名作劇場

23日(日),大阪松竹座昼の部は,全ての役者さんが舞台に登場するのを見届け,釣船三婦内の場,義平次を追って走る団七の心で,国立文楽劇場へ走る。文楽は内本町道具屋の段を上演中である。リンクは公演成功祈願の高津宮詣。蝶子と柳吉っつぁんも…。

夏祭浪花鑑
住吉鳥居前の段  
内本町道具屋の段 奥 豊竹咲大夫 鶴澤燕三
釣船三婦内の段  切 竹本住大夫 野澤錦糸
長町裏の段 団七 竹本綱大夫 義平次 豊竹英大夫 鶴澤清二郎

Nec_0269 団七九郎兵衛 玉女
一寸徳兵衛 玉輝
三河屋義平次 玉也
釣船三婦 文吾
徳兵衛女房お辰 蓑助

時間を団七と徳兵衛が袖を交換し合ったところまで戻す。
団七は大坂で魚売りを始め,団七の世話で磯之丞は内本町の道具屋に奉公しているが,ここでも店の娘お中と恋仲になる。番頭の伝八は,小悪党義平次と共謀し,店の金を騙し取り,磯之丞の落ち度とする。磯之丞は,団七の機転で一旦窮地を脱したものの,仲買人を殺害し,娘を連れて逃げる。
で,釣船三婦内の段で,もう琴浦とじゃらじゃらとなる。三婦は,罪を自害した番頭になすりつけ,磯之丞をかくまっているわけだ。話が繋がった。なんでこんな磯之丞を匿わんならんねん(怒)。
冷静に冷静に…。

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2006年7月19日 (水)

夏の浪速で夏祭浪花鑑と連獅子が…。

まもなく夏休み。7月21日より26日の間,夏祭浪花鑑と連獅子が歌舞伎と文楽で競演となる。主な配役の比較を行ってみた。豪華で贅沢で楽しい。お囃子の違いも興味深い。
歌舞伎・大阪松竹座   文楽・国立文楽劇場
連獅子(12:00)         連獅子(17:00?)
親獅子の精 中村翫雀    雄獅子の精 清之助
子獅子の精 中村壱太郎   雌獅子の精 蓑次郎
修験者 愛之助         子獅子の精 浩助

夏祭浪花鑑(14:00)      夏祭浪花鑑(14:30)
序幕 住吉鳥居前の場    住吉鳥居前の段
                  内本町道具屋の段
二幕目釣船三婦内の場   釣船三婦内の段
大詰 長町裏の場       長町裏の段

団七九郎兵衛 藤十郎    団七九郎兵衛 玉女
一寸徳兵衛 仁左衛門    一寸徳兵衛 玉輝
団七女房お梶 時蔵     団七女房お梶 紋豊
三河屋義平次 段四郎   三河屋義平次 玉也
釣船三婦 我當        釣船三婦 文吾
徳兵衛女房お辰 菊五郎  徳兵衛女房お辰 蓑助

7月21日朝,加筆しました。
ハヌルさま,cocoさまより素晴らしい新聞記事のご紹介を頂いたのでリンクを…。
お写真を拝見すれば確実に熱くなる。
高津宮の大祭に文楽の団七も参加とか。

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2006年7月 6日 (木)

国立文楽劇場11月公演の演目

11月公演,発表になっているようです。
期間 2006年11月4日(土) ~ 2006年11月26日(日)

●第1部=午前11時
 心中天網島
  北新地河庄の段 天満紙屋内の段 大和屋の段 道行名残りの橋づくし
●第2部=午後4時
 伊賀越道中双六
  藤川新関の段 引抜き団子売 竹藪の段 岡崎の段 伊賀上野敵討の段
 紅葉狩

主な出演者 竹本住大夫,鶴澤寛治,吉田簑助,吉田文雀ほか

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2006年6月26日 (月)

文楽若手会(浄書)

Nec_0247 今月は文楽鑑賞教室も拝見する予定であったが,鑑賞教室は中高生が学校から授業で行くという認識不足で敢無くソールドアウト。
25日(日)文楽若手会の2日目を鑑賞した。
演目は以下のとおり。(敬称略)配役はこちら

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2006年6月25日 (日)

文楽若手会

Nec_0247_1Nec_0248_2菅原伝授手習鑑と新版歌祭文。どちらも最近かかった演目なので,皆さんの習熟度が高く,安心して楽しんだ。
かねてから購入したかった名鑑とてぬぐい(日高川入相花王)を購入。
ロビーには,上方歌舞伎会のポスターも掲出され,気分はハイに!

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2006年4月30日 (日)

文楽若手自主公演・十色会

4月29日(土),国立文楽劇場・素浄瑠璃の会からドーンセンターへ移動し,文楽若手自主公演の「十色会(といろかい)」を鑑賞した。
演目等は既述のとおり。

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素浄瑠璃の会

Nec_0089_1 4月29日(土),国立文楽劇場に出かけた。素浄瑠璃デビューである。同じ拝聴するなら最高峰ということで,出演者及び演目等は以下のとおり。

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2006年4月28日 (金)

素浄瑠璃の会と十色会

987_1 上方歌舞伎と文楽で4月は浪速の春を満喫した。六世鶴澤燕三襲名披露公演の興奮醒めやらないところ,ダメ押し,トドメに以下の2公演がある。
4月29日(土)は,国立文楽劇場で素浄瑠璃の会が開催される。出演者及び演目等は以下のとおり。
「一谷嫩軍記」組討の段
   竹本伊達大夫 竹澤宗助
「義士銘々伝」弥作鎌腹の段
   竹本住大夫 野澤錦糸
「生写朝顔話」宿屋の段
   竹本津駒大夫 鶴澤寛治 琴 鶴澤寛太郎
また,4月29日(土)と30日(日)は,天満橋の大阪府立女性総合センター7階ドーンセンターで,若手自主公演の「十色会(といろかい)」が行われる。
演目等は以下のとおり。残念ながら初心者ゆえ,力を付けてこられたご出演者のお顔と名前とパートが結びつかない。若い人形遣いさんのお顔が見られるのが楽しみ!
「源平布引瀧」九郎助住家の段
「妹背山婦女庭訓」道行恋苧環
太夫  豊竹呂勢大夫,豊竹新大夫,豊竹咲甫大夫ほか
三味線 鶴澤清二郎,野澤喜一朗,鶴澤清志郎ほか

さらに,6月には国立文楽劇場で第6回文楽若手会及び鑑賞教室,7月には夏休み特別講演がある。
5月東京国立のプログラム↑は凄そうだが,生写朝顔話を素浄瑠璃でというのも乙な選択に違いない。

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2006年4月16日 (日)

国立文楽劇場・六世鶴澤燕三襲名披露ひらかな盛衰記他

4月15日(土),国立文楽劇場四月公演,寿柱立万歳,ひらかな盛衰記及び勧進帳を鑑賞した。13日より昼夜入れ替えとなっている。
Nec_0089 今月は六世鶴沢鶴澤燕三襲名披露として,ひらかな盛衰記がかかる。襲名披露口上を住大夫が務められる。
寿柱立万歳
人形,大夫・吉田勘弥,才三・桐竹紋豊。大夫,豊竹英大夫,才三・竹本三輪大夫。三味線,竹澤団七他。
慶事に相応しい舞踊。床に語り7人,三味線5人が並ぶ。めでたいづくしの数え歌に合わせコミカルな振りが楽しい。
ひらかな盛衰記
松右衛門内より逆櫓の段
人形,船頭権四郎・吉田玉弥,女房およし・吉田清之助,船頭松右衛門実は樋口次郎兼光・桐竹勘十郎,腰元お筆・吉田蓑助他。中,大夫・竹本千歳大夫,三味線・鶴澤清治。奥,大夫・豊竹咲大夫,三味線・鶴澤燕三。
Nec_0090_1舞台は摂津福島の浜の漁師宅。老あるじ権四郎と娘のおよしは,苫屋に似合わぬ童子をあやしている。巡礼先の三井寺で,義仲残党狩りの混乱に巻き込まれ,子どもを取り違えたのだ。この子を大切に守っていれば,実子の槌松をきっと返しに来てくれると信じている。
一方,婿の松右衛門は,源義経軍より,平家追討のための船の提供を求められている。
そこへ,義仲の室に仕えた腰元お筆が訪れ,この家の槌松は義仲一子駒王丸の身替わりに討たれ,ついては,若君を返して欲しいという。混乱する権四郎とおよしを前に,松右衛門は,自分は,義仲四天王の樋口次郎兼光であり,義経軍に一矢報いようとしていると告げる。

中のあと,床が回り,金地を背に,お待ちかね咲大夫と新燕三が登場。住大夫が襲名披露口上を述べられる。今年は五世の七回忌にあたる。新燕三が五世にいかに仕え,芸道精進したかをあのお声で切々と語られる。文楽の世界は世襲ではなく実力で勝ち取るものであるときっぱり。逆櫓の段は,激しく勇壮且つ悲痛で難曲とされ,立三味線だけしか務めることが出来ない。五世は,これを演奏中にお倒れになり,そのまま最後の舞台となったという。六世は,浴衣姿のまま後を務め,その月を代役として乗りきった思い入れのある曲である。

奥の前半は,まっとうに生きる善意の人々を巻き込んだ悲運と,支配者階層の忠義との葛藤を,咲大夫が呻吟し,三味線が嘆く。老親の絶望がずっしり重い。蓑助丈が遣うお筆は,情が先行し,忠義が混迷するさまが出過ぎずしとやかである。勘十郎丈が遣う樋口は,情と道理をわきまえた潔い動きが清々しい。
後半は海原となる。
船頭仲間と逆櫓に取り組む場面は,剛胆な掛け声とダイナミックな三味線の掛け合いとなる。兼光も人形ならではの神懸かり的な活躍。
波の強弱,船を漕ぐ律動,のるかそるかの乾坤一擲の弔い合戦への爆発的な感情。命のやりとり。三味線が火を噴く。大夫が咆哮する。命懸けの芸だけが訴えることの出来る,命を継承する人間の素晴らしさに心打たれずにはいられない。
勧進帳
人形,武蔵坊弁慶・吉田文吾,富樫之介正広・吉田和生,源義経・吉田蓑次郎。大夫,豊弁慶・豊竹十九大夫,富樫・竹本津駒大夫,義経・豊竹呂勢大夫。三味線,豊澤富助他。
Nec_0101_2 歌舞伎の人気狂言の文楽版。能の安宅,歌舞伎の勧進帳及び文楽の勧進帳は細かな差異はあるが,ストーリーは全く同じで,上演時間もきっかり1時間15分で同じとか。
決定的な違いは,後段,松羽目が飛び,場面は安宅の浜となる。富樫が現れ,緊張感が解けたところで,シテの弁慶が三人出遣い!凄い凄い!わーいわーい!という以外ボキャブラリーを使い果たした。
歌舞伎より礼節の表現が折り目正しいように見受けられた。花道は無い。
最後に,釈明するが,松羽目睡魔症候群のワタクシは,やはり逃れることが出来なかった。安宅の浜に場面が転換するのはありがたい。

六世燕三さんは,終演後ロビーで挨拶をしておられた。大阪の後,東京でも公演が続く。緊張感と精神力で壮絶な演奏をご披露して頂いているが,ご健康に留意され,成功裏のうちに襲名披露興行が終わることを祈る。

YOMIURI ON LINEに評が載ってました。

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2006年4月 3日 (月)

国立文楽劇場・菅原伝授手習鑑

4月2日(日),国立文楽劇場四月公演夜の部・菅原伝授手習鑑を鑑賞。
今月は六世鶴沢鶴澤燕三襲名披露として,昼の部にひらかな盛衰記がかかる。咲大夫が語り,新燕三が弾くという大一番。残念ながら昼の部は先のお楽しみということで,三月大歌舞伎の仁左衛門丈の菅丞相の余韻を引きながら,夜の部菅原伝授手習鑑の名場面集を堪能した。
菅原伝授手習鑑は,親子の別れが主題である。道明寺では菅丞相と養女苅谷姫との哀切な別れがあったが,菅家に仕える白太夫一家に,忠義が尊い犠牲を強いることになる。
Nec_0099_1 車曳の段
人形,梅王丸・吉田玉輝,桜丸・吉田蓑助,松王丸・吉田玉女。時平・竹本津国大夫,三味線・鶴澤寛治。
歌舞伎から本行に取り入れられた華やかな荒事の場面。ここで時平は七笑をする。憂いを帯びた桜丸の美しいこと。女形のときよりたおやかな遣いをされていた。
Nec_0074 茶筅酒の段・喧嘩の段・桜丸切腹の段
親白太夫・吉田和生,春・吉田玉英,千代・吉田文雀,八重・桐竹紋寿。切,竹本住大夫,野澤錦糸
茶筅酒の段,喧嘩の段は大悲劇・桜丸切腹の段の前の悲喜交々の場面で美しい嫁たちの人形にほっこり。さりとて,もう,桜丸の死は待ったなし。住大夫が語る白大夫の慟哭が圧巻。菅丞相失脚の発端となった事件の張本人であるので,下僕とはいえ切腹は不可避である。それでも親は何とか神仏にすがる。泣く嫁を窘めながら最もほえているのは白大夫である。住大夫の呼吸に合わせて大泣きすれば,ああしんどとなる。息をつかせない感動とは住大夫のためにしか使えない言葉か。
文楽人形の死は本当の「なきがら」なのが胸にせまる。
Nec_0087_1 寺入りの段・寺子屋の段
武部源藏・吉田文司,戸波・桐竹紋豊。切,竹本綱大夫,鶴澤清二郎,竹本嶋大夫,鶴澤清介。
寺子屋は上演回数も多い人気演目である。寺入りの楽しさも文楽だとひとしおである。切りは語りは綱大夫と嶋大夫という豪華版。千代を使うは吉田文雀の至芸。松王丸の玉女は立派で風格があるが抑制の効いた遣い。贅沢の極みである。息詰まる緊迫感とその後の真実の吐露。ようでけた本といまさらながら大感動のうちに幕。

これで,プロローグとエピローグを除く主要なトリロジーを歌舞伎と文楽最高峰のリレーで見ることができた。日本に生まれて良かった。

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2006年4月 1日 (土)

国立文楽劇場四月公演夜の部初日

国立文楽劇場四月公演夜の部初日

菅原伝授手習鑑。車曳き,桜丸切腹,寺子屋と名場面の連続。 六世鶴澤燕三襲名披露公演となっている。

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2006年1月 8日 (日)

国立文楽劇場初春公演・鰻谷&妹背山婦女庭訓

7日(土),国立文楽劇場・初春公演竹本住太夫文化功労者顕彰祈念・夜の部を見に日本橋へ出掛けた。芝居の神様のご加護か,連れが来られなくなった方から,床に張りつきそうな良いお席を譲っていただき,耳の正月。投げられた手拭いまでゲッツ。浪速の春を堪能した正月であった。
桜鍔恨鮫鞘
【鰻谷の段】
鰻谷で入り婿として古道具商を営む元武士の八郎兵衛(吉田和生さん)は,主君のために五十両の金策に迫られ,家を長期空けていた。久方に戻ったところ,女房お妻(桐竹紋寿さん)は母と図り,夫に無断で新しい婿を迎えている。逆上した八郎兵衛は,女房と姑を惨殺のうえ自害しようとする。残された幼い娘が,泣きながら母の言い置きしことを語り始め,初めて真実が明らかとなる。
竹本綱太夫さんの語りは,野太い。しかし,幼い女の子がしゃくり上げながら母の真実を伝え,父を諫める段は悲劇が際立つ。金が仇。庶民に起きた惨劇は,救いも赦しもない。
妹背山婦女庭訓
【道行恋苧環】
太夫さん六人,三味線五台の華やかな大曲。人形もあでやかで,夜の部最大のエンタテイメント。求馬(吉田玉女さん・吉田玉男さんの代演),お三輪(吉田箕助さん),橘姫(吉田清之助さん)。浅葱幕が切って落とされる瞬間の効果は文楽の圧勝。瞬間的に幕は落下する。
十一月に続き初春公演も玉男さんはご休演。
求馬は,女形二人に比べ動きが少ない分,立ち姿にふるいつきたいほどの色香と清新さが求められる。求馬の人形は女の情念の憑りましやかたしろといったところか。
文楽では歌舞伎より更にお三輪の権利の主張は一途である。橘姫の応戦も姫の域を超えている。凄い凄いとあっけにとられ,至芸による耳と目の重奏攻撃に,説明不能の涙がこぼれる。これをおそらく滂沱と呼ぶのであろう。
橘姫と求馬が去ったあと,糸の切れた白い苧環を抱きしめキッとなるところの余韻は,観客をひれ伏させるものであった。
【鱶七上使の段】
鱶七は玉女さん。蘇我入鹿が登場してお花がぐにゃりとなる場面。前段で感動しすぎて沈没。
【姫戻りの段】
求馬さんと橘姫は黒子遣いさん。この場面の官女の首は美形。歌舞伎ならこの段の官女は真女形が,次の段のいじめの官女は立ち役さんが務めるが,本行の首をみて納得した。
【金殿の段】
いよいよクライマックス。太夫は豊竹咲太夫さん。鱶七は玉女さん,お三輪は箕助さん,豆腐の御用に桐竹勘十郎さん(ごちそう)。お美輪の首は「娘」で目が開閉する以外は表情がないはずであるが,物語のキーワードとなる凝着の相(嫉妬に燃える女の表情)に鳥肌が立った。手負いの時間は意外と長い。手負いが長いお芝居は個人的には嫌いだが,今度ばかりは,いつまでも続いて欲しかった。

手拭いは三番叟の図柄で,飴が3個(意味は?)結んであった。

nec_0039.jpg

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2005年11月24日 (木)

通し狂言・本朝廿四孝

23日,国立文楽劇場に通し狂言・本朝廿四孝を観劇に出かけた。
大序から大詰めまで,めったに上演されない通し上演である。
が,昨年は仮名手本忠臣蔵通しであえなく討ち死にした身。
健康のためでもあるが,謙虚に,華やかな十種香と奥庭狐火の段のある二部だけにし,藤山直美さんの狸御殿・昼の部を大阪松竹座で拝見してからの挑戦とした。
大阪国立文楽劇場第100回目記念公演であるが,残念なことに人間国宝吉田玉男氏はじめご休演の方が…。一日も早いご回復を祈るばかりである。

夜の部は二段目と四段目の上演である。つまり各部の完結性重視の組み換えで,武田家の物語となっている。
二段目 信玄館の段
     村上義清上使の段
     勝頼切腹の段
四段目 道行似合の女夫丸
     和田別所化性屋敷の段
     謙信館の段
     十種香の段
     奥庭狐火の段
義太夫ならではの演奏の醍醐味を堪能する場があり,人形劇でしか不可能な奇想天外,荒唐無稽の場が楽しい。某ディズニーミュージカル真っ青の摩訶不思議さ。ビーアワゲスト,ビーアワゲスト,おっきゃくさっま~。歌うな!。しかし,義太夫に爆笑。
鳥肌ものは,やはり人間国宝吉田蓑助氏の八重垣姫!
「十種香」は,極めて世間知らずで無邪気で身勝手で美しく残酷な姫君。高度な動きに客席はため息の連続。
「奥庭狐火の段」完全に酔いましたぁ!
太夫も渾身の語り。翼が欲しい羽が欲しい飛んでゆきたい知らせたい逢ひたい見たい。
引き抜きも,歌舞伎では舞踊手のお衣装が変わるだけだが,文楽では,人形と主遣いが引き抜き,左遣いと足遣いが出遣いになる。要するにいきなり三人出遣いになる。
眷属のふわふわの白狐さんが,4匹登場。全員出遣い。狐さんも人形遣いさんも超ラブリー。
八重垣姫は薄氷の諏訪湖上を,いとしーい勝頼さまに火急を告げに飛んでゆく〜。
轟音のような拍手喝采と,興奮のるつぼのうちに幕。よかった〜。
人気公演なので良いお席はゲットできなかったことを悔やむ。今度は良いお席で見よう。

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