コースト・オブ・ユートピア in シアター・コクーン・立派な主演でした。
戯曲:トム・ストッパード
演出:蜷川幸雄
こんなお芝居でした
帝政ロシア末期の19世紀中葉。圧制に苦しむ農奴解放を提唱して(デカプリストの乱)失敗し、西欧に亡命した貴族階級の思想家たちの35年に及ぶ大河ドラマ。主人公に西欧で著作や出版により、農奴解放の思想的よりどころとなったゲルツェンをすえ、友人の5人の思想家及び芸術家、その妻子及び恋人たちの理想、行動及び恋愛を、分厚くうねりのように見せる。
アレクサンドル・ゲルツェン・思想家/阿部寛
主人公。理想的社会主義を唱える。
ミハイル・バクーニン・革命家/勝村正信
性格及び経済的に破綻気味の革命家で入獄を繰り返す。
ニコライ・オガーリョフ・詩人/石丸幹二
アル中。資産家のおぼっちゃま
ヴィッサリオン・ベリンスキー・文芸評論家/池内博之
無産階級出身。芸術の限界に苦悩し、赤貧のうちに落命
イワン・ツルゲーネフ・作家/別所哲也
ロシアに文学が無いと言われた時代に先鋒として成功を収める。
ニコライ・スタンケーヴィチ・哲学者/長谷川博巳
人望があり貴族の思想家たちの中心となるが薄命
主人公は、亡命中ゆえ、実際のロシアの改革に活動家としてまったくかかわっておらず、西欧で相次いで起きた革命の結果生まれた民主主義社会が迷走し、経済的にも破綻するのを目の当たりにし、知識階級が構築する「理想的社会主義」を無血により実現するべきであると提唱する。現代の私たちは、「理想的社会主義」が支持されず、そのような政体が出現することは無かったことを知っている。ゆえに非常に感情移入しにくい。
しかし、農奴解放からロシア革命という歴史の転機は、ペレストロイカから社会主義国家ソビエト連邦の崩壊といったプロセスと酷似し、混迷の現代社会を考えるよすがとなる。
とにもかくにも正午から午後10時20分まで、日常考えることのほとんどないロシア史から学ぶ現代社会の意義と、次の時代へ成さなければならないこととは…と考え続ける時間を持たせていただいた。
出ずっぱり。台詞は皆長台詞の阿部寛さん。ご立派でした。
ぴかちゅうさま、さくら丸さま、さくらひめさま、ご一緒させていただいたおかげで乗り切れました。ありがとうございました。
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サド侯爵夫人


































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