見たい〜京都四条南座の前でため息
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公式に、南座歌舞伎鑑賞教室他、3月と4月も掲載されたようだ。
3月は、亀次郎丈と獅童丈の花形歌舞伎、4月は藤山直美さんに薪車丈と、大阪松竹座なみのラインアップとなっている。
ちょっとうれしい。いえいえ、たいへんうれしい。
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京都もんかつ上方歌舞伎ファンにとっては、顔見世興行の次に楽しみなのが南座歌舞伎鑑賞教室だ。毎年ならは4月に行われるが、来年は2月となっている。
主演は上村吉弥丈で、毎年、素晴らしい舞台を見せてくださっているが、いよいよ演目は「傾城阿波の鳴門(どんどろ大師の場」だ。人形浄瑠璃の決定版の狂言であの「ととさんの名は…」である。これは上村吉弥丈が自主公演みよし会で、勝負演目としてかけられたもので、子役のおつるちゃんの存在がとっても重要。上村吉太朗ちゃんのデビューとなった記念すべき演目でもある。
あれから3年、吉太朗ちゃんは片岡我當丈の部屋子となり、正式に歌舞伎役者としてのスタートをきられた。今年の顔見世と年明けの大阪松竹座がお披露目だが、これまでも、霊験亀山鉾などで重要なお役を務めておられる。美吉屋の総力を挙げての公演で、美吉屋の力を見せる勝負公演となること間違いなし。
2月10日〜14日で10公演。
国訛嫩笈摺(くになまりふたばのおいずる)
どんどろ大師の場
十郎兵衛女房お弓 上村 吉 弥
巡礼お鶴 上村 吉太朗
可能な限りぜ〜んぶみるぞ〜。どんどろ大師にお詣りにいかんと…。
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六月大歌舞伎以来の歌舞伎座だ。重厚な時代物や粋な白浪物が中心で、なかなか上方でお目にかかれない南北と黙阿弥がそろう月を選んで上京すると、秀山祭になるようだ。
竜馬がゆく
三部作の最終は、分かっているからつらい竜馬最後の一日を、隔てのない人となりと発想の先進性に絞り、惜しんで余りある魅力に迫る。染五郎丈の入魂の芝居は観客の涙をぎゅうぎゅうに絞る。いきなり京言葉の洪水におうちに帰った気分。
時今也桔梗旗揚
お目当ての南北もの。竜馬と光秀はともに水色桔梗だ。人品高潔、立派なお侍や頼りがいのある侠客はこの方に決まりの吉右衛門丈。分別臭さとしたり顔がたまりませぬ。不幸な主従というか、上司にも部下にもなって欲しくない信長さんと光秀さんだった。
お祭り
とにかく首抜き勢揃いに(。≧∇≦。)。奴姿と首抜きフェチにとってはどこを見たらよいのやら。女形さんの手子舞い姿もスタイル良く見える。からみの若い衆がまたまた美しい。
河内山
上州屋店先抜き。はい、ミニマムで良かった。梅玉丈、松江出雲守は必ずお願いします。
浮世柄比翼稲妻
柄當と鈴ケ森の関係が見ても分からなかった我が未熟さにしょぼんとなる。雲助さんの大群が嬉しく、これは見たかったのでここまで歌舞伎座でねばり、日生劇場へ。
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【昼の部】
第一 佐々木高綱
佐々木高綱/梅玉
馬飼子之介/翫雀
佐々木小太郎定重/愛之助
鹿島与市/薪車
高綱娘薄衣/梅枝
高野の僧智山/東蔵
子之介姉おみの/秀太郎
第二 一條大蔵譚 檜垣 奥殿
一條大蔵長成/菊五郎
吉岡鬼次郎/松緑
女房お京/菊之助
勘解由女房鳴瀬/吉弥
八剣勘解由/團蔵
常盤御前/時蔵
第三 お祭り
鳶頭松吉/仁左衛門
第四 恋飛脚大和往来
玩辞楼十二曲の内 封印切 新町井筒屋の場
亀屋忠兵衛/藤十郎
傾城梅川/秀太郎
槌屋治右衛門/左團次
井筒屋おえん/玉三郎
丹波屋八右衛門/仁左衛門
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4公演あったが、8月23日の最終公演を拝見した。
片岡我當/片岡秀太郎=指導
修禅寺物語 一幕三場
岡本綺堂作の新歌舞伎。伊豆修善寺の面打ち名工夜叉王とその家族、幽閉中の源家将軍頼家、それぞれの過激な生き様の物語。
子どもの頃、親がこの戯曲にだだはまりで、上演のたび連れていってもらった。
皆さん、お役の年齢に近い。妄想癖な姉にりき弥さん、リアリスト妹に當史弥さんとはまってる。篤実な妹婿・千壽郎さんが魅力ある男性なので、妹の生き方に一票かな。さらさらと流れたと見るか、激動の歴史のスピードと見るかは、観客の心次第。鎌倉方の御家人千志郎さんに目が釘付け〜。
片岡仁左衛門/片岡秀太郎=指導
双蝶々曲輪日記 引窓 一幕
人気の名作なのでよくかかる。確か、上方歌舞伎会でも相撲場は拝見した。
これが今年の上方歌舞伎会のメインディッシュのようだ。家族の絆がこれほど顕著な引窓は初めて。
まずは、十次兵衛役の松次郎さんが素敵な男っぷりで、女房のお早・純弥さんとのラブラブぶりにあてられる。侍になった嬉しさを隠そうともしない夫婦のわーい(*^□^*)がまぶしい。若者が演じる妙味だ。おかあさん、幸福で泣きそう。
その幸福に割り込む不協和音が當吉郎・長五郎。母親の前だから帰還した放蕩息子の位置付けだ。かわいいのでかばわずにおられようか。その母を守る若い主ぶりがサイコーの松次郎さんだった。
♪女房お早!純弥さん、いつの間にそないに上手くならはったん。仕事多いし、女房ぶりと花街の名残と、健気さと素直さを出し入れして技術点一番!欲目、贔屓目、親心、応援団モード抜きで拍手(爆)。引き出しの開け閉めを感じさせなくなったら満点。
藤間豊宏=振付
京人形
常磐津連中/長唄連中
雁祥さん・左甚五郎の、ひとり思い入れたっぷりの場面は頑張ってるという堅さがあったが、千次郎さん・京人形と踊り出してからはノリノリに。
そして後半。何べん見ても、お姫さまと奴を落とし、大工さんと立ち回りになるのか、因果関係がわっからへんが、歌舞伎だから何でもありだ。戦う甚五郎さんもカッコよろしいが、大工道具を折り込んだ立ち回りで皆さん本領を発揮。拍手喝采のうちに決まる。幕切れは爽やかな皆さんだった。
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一、坂田藤十郎お目見得 御挨拶
二、恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内 封印切
新町井筒屋の場
亀屋忠兵衛 坂田藤十郎
丹波屋八右衛門 片岡愛之助
傾城梅川 中村壱太郎
槌屋治右衛門 坂東彦三郎
井筒屋おえん 片岡秀太郎
三、連獅子
狂言師右近後に親獅子の精 中村翫雀
狂言師左近後に仔獅子の精 片岡愛之助
修験者 中村亀鶴
村娘 中村壱太郎
坂田藤十郎家三代,片岡秀太郎二代,亀鶴さんら上方の役者と彦三郎丈の息の合った座組による定番演目の興行だ。地方公演としてはかなり賑々しい観客数だった。
坂田藤十郎丈は,滋賀県は初めてとか。大津絵道成寺,傾城反魂香,良弁杉など当地縁の演目をなさるのに意外だ。
なんと申し上げても,お孫さん相手に色模様をなさる忠兵衛の藤十郎丈のお若く瑞々しいこと。梶原源太はわしかしらん。新町への先陣争いは必勝,色の組討は常勝でも,金の武運に見放され大和路を落ちてゆかはる。
この上方二枚目の難儀なお方と対峙する,上方の好かんタコ・はっつぁんを愛之助丈が好演。ほんまに悪い奴の曽根崎の九平治は亀鶴丈でキマリだが,封印切あぶらむしのはっつぁんは愛之助丈がよろし。敵役はこうして若い方がもう本役になさっておられるが,余人をもって替え難い主演はどないなるんでっしゃろ・・・。
連獅子で翫雀丈が出て来られたら,お元気ですねと感嘆なさっている観客様が回りに多数。これもまた楽しい。
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吉例の京都四条南座の顔見世大興行の演目が発表になったようだ。
11月30日~12月26日で、演目と主な出演者は次の通り。冷静に冷静に…。これが冷静になれますかいなぁ。
【昼の部(午前10時半)】
佐々木高綱 佐々木高綱 梅玉
馬飼子之介 翫雀
おみの 秀太郎
一條大蔵譚 一條大蔵長成 菊五郎
常盤御前 時蔵
お祭り 鳶頭 仁左衛門
封印切 忠兵衛 藤十郎
八右衛門 仁左衛門
梅川 秀太郎
治右衛門 左団次
おえん 玉三郎
【夜の部(午後4時15分)】
時平の七笑 左大臣藤原時平 我當
菅原道真 彦三郎
土蜘 土蜘蛛の精 菊五郎
源 頼光 時蔵
胡蝶 菊之助
平井保昌 梅玉
助六曲輪初花桜
助六 仁左衛門
揚巻 玉三郎
意休 我當
門兵衛 左団次
通人 翫雀
白酒売新兵衛 藤十郎
松緑、菊之助、愛之助
石橋 翫雀、愛之助
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京都四条南座
坂東玉三郎特別舞踊公演
平成21年8月20日(木)に拝見した。地唄舞踊の秀作で定評の高い舞踊三作。非常に贅沢な舞台だ。
坂東玉三郎
三弦 富山 清
琴箏 富山 清仁
雪
芸妓/玉三郎
世俗を離れ仏門に帰依した元芸妓が、冬の夜長、恋人の訪れを待ちわびた夜を思い出しつつ、 今なお捨てきれずにいる恋心と向き合う。
極限まで抑えた動きの中に深い悲しみを漂わせる。身を切るような寒さと、刃物で切られるような恋のいたみがしみる。哀しみは昇華しない。恋の深手と向き合い痛みを感じることで、残された生涯をおくるという静謐ながら壮絶な魂を演じておられたように思える。
葵の上
六条御息所/玉三郎
亡き東宮の妃の六条御息所は、華やかだった日々を振り返る一方で、今の恋人・光源氏の正妻葵の上への嫉妬心にさいなまれ、ついには葵の上の枕頭に生霊となって立つ。
やはり六条御息所は、闇の中からいきなり現れられる。マジ怖いっす。目があったらにらみ殺されそう。
思い知らずや思い知れ恨めしの心や
あら恨めしの心や人の恨みの深くして
もうだめ。そんなに恨まんかて…。知らずにプライドを傷つけてしまうことは誰にでもある。無知と他人の心の痛みが分からないことの罪に思い至った。
昨夜は怖い夢みた。
鐘ヶ岬
清姫/玉三郎
清姫は、妄執の果てに釣鐘ごと安珍を焼きつくしてしまった。釣鐘再興の日、亡霊となって現れた清姫は鐘への執着をみせながら舞う。
能の道成寺→京鹿子娘道成寺→鐘ヶ岬
抽象的な能から華やかな京鹿子娘道成寺になり、もう一度抽象化したのが鐘ヶ岬だ。若く美しく清らかな清姫であられる。本当の清姫の怨霊が結晶して玉三郎丈の舞姿になったというか、高い精神性が投射した映像のような錯覚を覚える。三作のうち初めて陰影のない歌舞伎舞踊らしい照明にほっとする。
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可愛くて本格的。文化と行儀作法を歌舞伎のお稽古を通じて子供たちに伝える松尾塾の公演を今年も拝見した。国立文楽劇場の初日、Aプロ。詳しくは公式ページに記載。
今年は、三大名作のひとつ、「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」をメインに据えたラインナップ。理解を助けるためか、入れ事として増補された本公演ではめったに上演されない「松王下屋敷」の場から上演される。確かにお子様には大人の事情は分からないよねー。
一、「菅原伝授手習鑑」増補 松王下屋敷
竹本連中 葵太夫=慎治
寺子屋で松王の「かえり忠」を楽しむには「ネタばれ」なのかあまり上演されない。しかし、夫婦愛、親子の愛、主君へ忠誠が分かりやすく、「後出しじゃんけん」ながらいい脚本だ。
陸人さんと奈都季さんの夫婦愛が光った。しっかり者の千代と頼り甲斐のある松王でいい感じだ。
二、「菅原伝授手習鑑」寺子屋
竹本連中 葵太夫=慎治
奈都季さんはこちらでは戸浪。闊達で明るいキャラは戸浪向きかな。千代は凛とした澪さん。源蔵の諒さん、松王の友希さん、玄番の岳さんの3人は、さすがの上級生。押し出し、胆力、さわやかな口跡、切れ味、それぞれの武器で勝負なさっていた。諒さんの所作には去年から注目していたが、後ろ姿がいい形だった。
寺子たちの手習いの場面で、子供が子供を演じていて、むしろ違和感があったのが笑える。
三、川尻清潭 作 夕顔棚 清元連中
哲平さんのじじと陸人さんのばばの二人だけの場面が長いが、何と間がもっている。芝居心のあるコンビだ。
演劇・観劇・ミュージカル |
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