映画・テレビ

2009年11月28日 (土)

イングロリアス・バスターズ

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監督:クエンティン・タランティーノ
キャスト:米アルド・レイン中尉/ブラッド・ピット、独ハンス・ランダ大佐/クリストフ・ヴァルツ)、猶メラニー・ロラン/ショシャナ・ドレフュス、独ダイアン・クルーガー(ブリジット・フォン・ハマーシュマルク)、イーライ・ロス、ジュリー・ドレフュス、ボー・スヴェンソン他国際派スターがいっぱい。
解説:タランティーノ監督のアクション娯楽大作。ナチス占領下のフランスを舞台に、ユダヤ人捕縛の先鋒の大佐、家族を殺されたユダヤの娘、二重スパイのドイツ人女優、ナチスを血祭りに上げる特殊部隊の野郎ども、それぞれに事情を抱えたクセのある登場人物たちがそれぞれのやり方で激突するユーモアたっぷりに描く。プロットは歴史的事実を基に作り上げられているが、ストーリー展開は奇想天外の快(怪)作。

おはなし
1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナはナチスに復讐を誓った。パリの小さな映画館主となったショシャナは、映画館をナチス奉賛映画のプレミアム試写会の会場に提供する。女優のダイアンは、ナチスに潜入する英国人の片棒を担いでいたが、酒場での銃撃戦を引き起こし、自らも重傷を負う。

一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を残忍な方法で血祭りにあげていた。
やがて彼らはパリでの作戦を実行に移すが…。

ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツさんが印象的。ありえない複雑なキャラクターを、ありそうな魅力的な軍人として演じておられる。オーストリア出身の俳優さんで、ドイツ語、英語、フランス語を流暢に話せるとか。ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語まで使い分ける。
「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンがはられているだけあって、息もつかせぬ面白さ。
物語は5部構成の凝ったつくり。女優さんがみなおキレイ。マカロニ・ウエスタンのサントラなどをそのまま使った音楽の使い方も遊び心がいっぱい。
戦争ものでも、軍事ミステリーでも、アクションでもなく、娯楽大作としかいいようのない映画だ。何と言っても映画でしか表現できない娯楽性にブラボー。テレビ番組やコミックの映画化も悪くないが、映画は先導的なソフトの提供者であってほしいと考えさせてくれる逸品。
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2009年11月22日 (日)

なくもんか

Nmk_ma1_large監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
キャスト:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、片桐はいり、いしだあゆみ

クドカン、阿部サダヲコンビによる舞妓Haaaan!!!に続くスラップスティックムービーのはず。実は、ウェルメイド、ハートウォーミング、ヒューマンコメディだ。

極道オヤジのため、艱難辛苦の少年時代をすごし、惣菜屋の店主と人気お笑いタレントになっている阿部と瑛太が巻き起こす大騒動のなかに、泣けて笑える話しがぎゅうぎゅう詰まっている。
ミュージカルシーンや怪しいCGアニメや劇画風字幕が欲しかったところだか、もうそんなものに頼っておられないのだろう。
すべての役者さんがハイテンションでクドカンの世界の住人なさってました。
阿部さん。ええ役者さんや!
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2009年11月21日 (土)

ゼロの焦点

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監督:犬童一心
キャスト:広末涼子、中谷美紀、木村多江、西島秀俊、杉本哲太、黒田福美、市毛良枝、鹿賀丈史
解説:今年生誕100周年を迎える社会派ミステリーの巨匠、松本清張の同名傑作小説を映画化。『グーグーだって猫である』の犬童一心監督作品。『おくりびと』の広末涼子、『嫌われ松子の一生』の中谷美紀、『ぐるりのこと。』の木村多江と、3人の個性的な女優が競演。
おはなし
昭和33年、禎子は憲一と見合い結婚をした。結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった夫は失踪した。夫の消息を追い金沢へと旅立った禎子は、憲一の得意先で煉瓦工場を経営する室田とその妻、従業員の久子に出会う。
憲一の兄も金沢に弟の行方をたずねてくるが、何者かに殺害されたのを端緒に、連続殺人事件が起きる。
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2009年11月15日 (日)

沈まぬ太陽

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監督:若松節朗
プロデューサー:岡田和則、越智貞夫、井口喜一
製作総指揮:角川歴彦
原作:山崎豊子、脚本:西岡琢也
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二
山田辰夫、香川照之、木村多江、西村雅彦、宇津井健他
おはなし
昭和30年代。ナショナル・フラッグ国民航空社員の恩地は、労働組合委員長を務め、労働闘争を行った結果、懲罰人事の処分を受け、カラチ、テヘラン、ナイロビと9年を超える海外勤務を命ぜられた。家族の苦悩は深く、恩地は焦燥と孤独に追いつめらる。共に闘った同期の行天は、組合を抜けて幹部職員の道を選ぶ。
本社へ復帰を果たした後も恩地の不遇は続いていた。そんななか、航空史上最大のジャンボ機墜事故が起きた。被害者の世話係を命じられた恩地だったが、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長の直属の配下となる。
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2009年11月14日 (土)

真夏の夜の夢 in 沖縄ムービー

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真夏の夜の夢
原作:W.シェイクスピア
監督・脚本:中江裕司
出演:柴本幸、蔵下穂波、平良とみ、平良進
シェイクスピアの真夏の夜の夢を現代の沖縄に翻案したやさしさいっぱいの沖縄ミュージカル映画。
ゆり子は、東京で恋に行き詰まり、故郷の小さな島に帰ってきた。ゆり子は幼い頃、沖縄パックの精霊マジルーと話ができる唯一の人間だった。
さて、島の青年たちは村長の息子の結婚式のため、祝婚劇の稽古に余念がないが、戻ってきたゆり子を主演女優にまつり上げる。そこへ東京から男が追ってくる。ゆり子を守るマジルーは、恋の妙薬を手に大奮闘!
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2009年10月29日 (木)

20世紀建築の革命児〜ル・コルビュジェのメッセージ 新時代の建築

サヴォア邸
家族が見計らいで録画してくれていたので見ることができた。
映像も美しくドラマチックだった。ロンシャン教会行きたい〜。久々に建築が好きだった頃を思い出すドキュメンタリーだった。
ナレーションは松尾スズキさんというのも意外性があってよかった。
ありがとね。
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2009年10月13日 (火)

ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

090604_viyon_main監督:根岸吉太郎
出演:松たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤真一
あらすじ
戦後の混乱期。作家の夫(浅野忠信)が居酒屋で踏み倒した借金を肩代わりするため、佐知(松たか子)はそこで働くことになった。佐知の美しさで、店は大繁盛となる。やがて、彼女に好意を寄せる工員(妻夫木聡)や、かつて想いを寄せていた弁護士の(堤真一)などが現れる。

楽しみにしていた松たか子さん主演の「ヴィヨンの妻」を拝見した。
小説は,佐知の一人称の語りによる構成だが,会話とおりに映像が進む。太宰治の原作そのままの映画化だ。
作家「大谷」役の浅野忠信さんと妻・「佐知」役の松たか子さんという最強・向かうところ敵無しのカップルの存在感が凄い。
悪魔のような大谷に魅入られた気の毒な居酒屋「椿屋」の亭主の述懐が当を得ている。
「魔物がひとの家にはじめて現われる時には、あんなひっそりした、ういういしいみたいな姿をしているものなのでしょうか。」
後半は,「桜桃」など他の太宰作品や太宰の生涯のエピソードをない混ぜて,急展開に進むかに見えるが,「ヴィヨンの妻」として収束する。

太宰治,松たか子,浅野忠信ファンには大満足の純文学の香気漂う映画だ。魔性の男も魔性の女も,いかにもというのではなく,貴種らしく上品,知性と教養に溢れたストイックな佇まいをしているもののようだ。「いかにも」がどんなのかと問われれば悩ましいが,ジェラール・フィリップとリタ・ヘイワースしか思い浮かばない・・・。不勉強。

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2009年9月20日 (日)

BALLAD/名もなき恋のうた

Ballad監督:山崎貴
原案:臼井儀人、原恵一
出演:草剛、新垣結衣、武井証、筒井道隆、夏川結衣、香川京子、中村敦夫、大沢たかお
あらすじ
ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした小学生・真一は、春日という小国の廉姫と、姫を命がけで守ってきた侍・又兵衛と出会う。
ある日、北関東の大名・大倉井高虎が廉姫に婚儀を申し込む。国のことを思い、縁談を了承する廉姫。しかし二人は、身分違いの恋を、互いの胸深くにしまい込んでいるのだった。

大人も泣ける名作と誉れ高い『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02)を山崎貴が実写映画化したもの。
はい、タイムスリップもののロジックに忠実なところがフェアで、子供に何が大切かしっかり伝え、大人も手放しで泣ける良心的な脚本だ。残念ながら2002年は拝見していないので見たくなった。
★★★☆

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2009年9月19日 (土)

TAJOMARU

Tajomaru_2監督:中野裕之
原作:芥川龍之介
脚本:市川森一 / 水島力也 
出演:小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、池内博之、本田博太郎、松方弘樹、近藤正臣、萩原健一
あらすじ
室町末期・応仁の乱勃発間近の都。代々、足利幕府の管領職を務める名門・畠山家の信綱・直光兄弟は、将軍より「大納言家の阿古姫と結婚し、財産を継いだ者を管領とする。」と告げられた。信綱は、直光の許婚の阿古を奪う。直光は阿古を奪還し、わずかな側近と共に追われる身に…。
山中で、兄弟同然に育った家臣・桜丸に裏切られ、二人きりになったところを、さらに、大盗賊・多襄丸に襲われた。気がついた直光の眼に映ったのは辱められた阿古の姿。阿古は、多襄丸にあの男を殺してくださいと言い放つ。
芥川龍之介の小説「藪の中」を原作とする映画は、黒澤明監督の名作「羅生門」があまりにも有名だが、この作品は、「藪の中」を換骨奪胎し、小栗旬を見せるサスペンス時代劇にしあがっている。
小栗演じる直光のピュアな側面を強調し、嘘と裏切りに翻弄される構成になっているが、小栗に肩入れして見るともどかしくも歯がゆくストレスがたまる。この辺が藪の中しているところか。充分楽しめて★★★☆

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2009年9月 4日 (金)

二十世紀少年 最終章 ぼくらの旗

Tcb3_ma2_large監督:堤幸彦
プロデューサー:飯沼伸之、甘木モリオ、市山竜次
原作:浦澤直樹
脚本:長崎尚志、浦澤直樹
美術:相馬直樹
音楽:白井良明
出演:唐沢寿明、豊川悦司、平愛梨、常盤貴子、香川照之ほか
あらすじ
世界大統領として君臨する“ともだち”に支配された西暦2019年。東京は巨大な壁によって囲まれた1970年代を再現したフェイクシティの中と荒廃した外に分断されていた。そんな中、“ともだち”が8月20日に「世界の終わり」を予言。地下に潜りレジスタンス活動を続けていたカンナは市民に武装蜂起を呼びかける。そのとき、オッチョは、よしつねは、ユキジは…。そして、テロリストの汚名を着せられ死んだとされているケンジは…。
浦沢直樹の人気コミックを3部作で映画化した最終章。
長かったけれど、トータルでは、子どもたちや元子どもたちに訴えかける友情と勇気の物語でめでたしめでたし。豪華キャストを楽しませていただけるが、やはり主演が大事。第2章は唐沢さんがおられなかった分淋しかった。我らがケンジの生還、こうでなくては…。
真の謎解きはエンドロールのあとにある。急いで退席してはいけない。

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