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2014年7月 4日 (金)

シギスヴァルト・クイケン バッハ無伴奏の夕べ in 京都文化博物館

日時:2014年7月4日(金)18時30分開演
会場:京都文化博物館・別館ホール
演目:J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調
                       第2番 ニ短調
                       第5番 ハ短調
奏者:ヴィオロンチェ ロ・ダ・スパッラ/シギスヴァルト・クイケン

京都文化博物館別館(重要文化財・辰野金吾)でのソロコンサート。ヴィオロンチェ ロ・ダ・スパッラは、チェロの音域を奏でるヴィオラより一回り大きく厚さもあり、ギターのようにストラップで肩から掛けて演奏されます。立っておられました。

ヴィオール族らしく豊饒でありながら、どこか素朴で、心の深層に届く優しい音色です。バッハが想定していたのは、モダンのチェロではなく、こんなんやったはずと、巨匠クイケンがライフワークとして実現された音です。
楽譜に忠実な部分は真摯に、トリルで遊ばれる部分は華やかに…。小回りが利く分、自在に表現されました。
会場が専用コンサートホールで無いのがどうかなと気にしていましたが、よく考えてみると、バッハの時代は洋風建築で聴いたのですから正解でした。
クイケン氏は、見た目と異なり、気さくで暖かいおひとがらのようで、CDのジャケットよりずっと若々しかったです。
開放弦のヴィオロンという音に、脳が溶けそうになりました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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 1944年ブリュッセル近郊生まれ。64年にブリュッセルの音楽院を卒業。若い頃から、兄ヴィーラントとともに古楽に親しみ、独学で17〜18世紀の演奏技術と演奏習慣を徹底して身につけた。これを 契機に69年、あごで楽器を支えず自由に肩に持たせかける奏法をはじめ、これはヴァイオリン音楽へのアプローチに決定的な影響を及ぼし、70 年代初めから多くの奏者たちによって続々と採用されることになった。64年から72年までの間、アラリウス・アンサンブルの一員として活動 し、その後も兄弟であるヴィーラントとバルトルド、グスタフ・レオンハルト、ロ ベール・コーネン、アンナー・ビルスマ、フランス・ブリュッヘン、ルネ・ヤーコプスと個性的な室 内楽プロジェクトを立ち上げている。72年ラ・プティット・バンド結成。シギスヴァルトは恒久的なリーダーとして精力的な 活動を続けている。86年クイケン弦 楽四重奏団結成。98年以来、しばしば「モダン」の交響楽団を 指揮し、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーンなどのロマン派の レパートリーにも取り組んでいる。
 2004年シギスヴァルトの研究により復元された「ヴィオロンチェ ロ・ダ・スパッラ」でバッハ時代のチェロ・パートを演奏し注目を集める。71年から96年までハーグ音楽院、同時に93年から2009年はブリュッセルの王立音楽院で教鞭をとっている。その他、ロンドンのロイヤル・カレッジ、シ エナのキジアーナ音楽院、ジュネーブ音楽院、ライプツィヒ音楽大学等で客員教授として教えている。  07年2月にルーヴェン・カトリック大学より名誉博士号を授与、09年2月にはフ ランドル政府より「生涯功労賞」が授与された。
おとみ(風知草)

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