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2012年12月

2012年12月31日 (月)

2012年風知草の記事ランキングベスト10を整理してみました。皆さま、御訪問ありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。

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例年の締めとして,アクセス解析を活用して,ページ別アクセスランキングを通年集計しました。風知草のエントリの客観的評価です。宝塚歌劇5、歌舞伎3、玉様、その他という並びとなりました。観劇は削減しているので、歌舞伎、宝塚歌劇、劇団四季はほとんど見ていないと自称しているにもかかわらず、単純集計(リピートをカウントしないで)102本となっています。なぜ?遠征も一度だけでした。そのただ一度が平成中村座め組の喧嘩(/□≦、)。
さて、早くも2013年は平幹二朗さんのシラノ・ド・ベルジュラックが決定。歌舞伎座開場は御縁があればということになりましょうか。
ご高覧本当にありがとうございましたm(__)m 。皆さま、よいお年を。

1位:宝塚月組公演「春の雪」命を懸けてのみ完成する恋・清さまは明日海りおさんにしかできないように思いました。それにつけても、生田センセ、原作に沿っておられます。
2位:當る巳歳吉例顔見世興行六代目中村勘九郎襲名披露・初日夜の部・五段目からの鑑賞です。中村勘三郎の息子に生まれたことを誇りに思いますで、仁左さまはじめ皆号泣
3位:宝塚雪組公演『JIN-仁-』、 『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』初日・さよならの始まりと思えばじーんとなります。
4位:九月大歌舞伎・大阪松竹座初日 雨乞い狐さんの通力全開。勘九郎丈の切れ味は最高ですが、ほのぼのとした公演です。
5位:春の雪・再見してきました。明日海さんのような「この世のものとも思えない精緻な美貌」の清顕には、なかなかお目にかかれませんので…
6位:勿体ないが人間国宝さま方は、惜しまれてとはいえお年のうえ、勘三郎丈は還暦になるやならずで死ぬるのは、さぞ悲しく御無念、御令息の晴れ姿に逢いたかったことであられましょう。
7位:宝塚月組公演・29日ソワレ・ロミオとジュリエット・明日海りおさんのロミオです。
8位:イチオシ京のおみやげ情報・聖護院八ツ橋さんのアンテナショップ「nikiniki(ニキニキ)」のカレ・ド・カーネル
9位:坂東玉三郎特別講演・阿古屋&傾城2回目 今公演の主題は傾城の勤めと恋。琴責め阿古屋の晴れがましさと不在を受け入れる傾城の憂い
10位:宝塚花組公演 復活・カノン 宝塚歌劇らしいクラシカルで品格のある2本でした。
心を込めて自説をちゃんと書いたものは、御読みいただけています。ありがとうございます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月30日 (日)

ライオンキング30日マチネ

毎年観劇終いは大阪四季劇場ですが、今年は30日となりました。初日間もなく鑑賞して以来です。
田中シンバが体調万全なのか、お声が良く通っておられました。初日に一番気になったヤングナラとナラが小柄なことが、江畑晶慧さんと長身美貌の角西環ちゃんになりましたので、格闘が決まりました。環ちゃん二本!江畑さん一本!
年末年始、京都劇場がないのがさびしいですねえ。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月29日 (土)

ミス・サイゴン29日マチネ・戦争が引き裂いた若者たちの心

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オリジナル・プロダクション
演出:ローレンス・コナー
日本版スタッフ
音響補・ポール・ゲートハウス
ミュージカル・スーパーバイザー:ガイ・シンプソン
振付補:ベンジャミン・オズボーン
演出補:ダレン・ヤップ
キャスト
エンジニア:市村正親
キム:笹本玲奈
クリス:原田優一
ジョン:上原理生
エレン:木村花代
トゥイ:泉見洋平
ジジ:池谷祐子
あらすじ
1975年4月。ベトナムの首都サイゴン。戦争により両親を失い、故郷を焼け出されたキムは首都に出て、差配人のエンジニアが仕切るクラブで働くことになった。最初のお客は、GIのクリス。クリスは、戦争や支配に懐疑的になり、ふさいでいたが、戦友のジョンのおごりでキムを買うことになる。キムとクリスは客と娼婦のはずだったが、お互いにひかれ結婚する。
1975年4月30日、民族解放戦線の侵攻に押されていたサイゴンは陥落し、米軍は全面撤退することとなった。クリスは、キムを連れてアメリカに帰ろうとしていたが、混乱の中ではぐれ、一人で帰国することになった。
1978年4月。サイゴン。
キムには親が決めた婚約者トゥイがいて、新政府のもとで、高い地位にった。トゥイはキムを探しあて結婚を迫るが、クリスとの間にできた子供タムがいることを告げて拒否する。逆上したトゥイはタムを殺そうとしたが、キムに射殺される。キムはエンジニアと共にバンコクに逃亡する。
一方、アメリカに帰国したクリスは、ベトナムに残してきたキムのことを気にかけながらも新しい生活を始めることを選び、エレンと結婚する。
1978年10月。タイのバンコク。
ジョンは、クリスに、キムがバンコクで生きており、クリスの子供がいることを告げた。クリスは苦しむが、妻のエレンとともにバンコクに行くことを決意する。
バンコクのキャバレー働くキムは探しに来たジョンに会う。ジョンからクリスがバンコクに来ていることを知ったキムは、早く会いたい一心で、クリスの泊まっているホテルに出向く。そこには、クリスの妻エレンがいた。製作:キャメロン・マッキントッシュ
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
作詞:リチャード・モリトビーJr.、アラン・ブーブリル
振付:ジェフリー・ガラット
オリジナル振付:ボブ・エイヴィアン

新演出となったため、大阪の梅田芸術劇場はじめ全国公演が可能となりました。大仕掛けのヘリコプターがアメリカとベトナム、クリスとキムを分け隔てる巨魁になっていましたが、映像と轟音とfで上手く処理されています。全体的に音がスピーディに華やかに、見た目は穏当に、ストーリーの印象は、大悲劇というよりリアリティのある悲劇になっています。ベトナム戦争はベトナム戦争。普遍化するにはまだ早すぎます。
キムは、新妻さん、知念さん、笹本さんのトリプル、クリスは原田さんと山崎さんのダブル、ジョンは岡さんと上原さんのダブルで、かなり迷いましたが、上原さんが気になりましたので、この回にしました。
キムは17歳の現地の幼妻、クリスは繊細な青年、ジョンは正義感ある無骨な青年という枠組みがええかなと思ったわけです。歌唱とイメージが一致しているっていいですねえ。
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2012年12月26日 (水)

南座顔見世興行24日通し

竹馬
今回の演目立ては、新歌舞伎含み源平時代のものが4本、傾城もの、仮名手本忠臣蔵、世話物と舞踊が船弁慶だけなのがちょっとさびしいですが、手堅いラインナップです。

佐々木高綱
よくかかる演目です。配役も松島屋中心のおなじみですが、我當丈が無理なく演じておられるので安心。

石切梶原
團十郎丈が体調不良で御休演。大事のうえにも大事をとってゆっくりお休みいただきたいと申し上げるばかりです。翫雀丈が代役です。お声がいいし、お姿も若々しい好人物というところで、のびのび機嫌よく演じておられました。これまで拝見した、幸四郎丈の重厚さ、吉右衛門丈の大物感、仁左衛門丈の涼やかさを思えば、團十郎丈はたぶん華やかなええ御
 義太夫狂言としての面白みはやや乏しかったとは思います。
梢は芝雀丈で決定版であられましょうが、七之助丈は華やかだけでなく、細やかな芸をなさってました。

寿曽我対面
勘九郎の襲名披露狂言です。時蔵丈の十郎、仁左衛門丈の工藤、秀太郎丈の大磯の虎、七之助丈の化粧坂の少将、橋之助の小林朝比奈他。
勘九郎の五郎は、長い手足、キレキレの動き、隈どりも良くお似合いで絵のような美しさ。気負いや力みが御役と重なりますので肩入れしたくなりますわいな。勘九郎丈の芸風は、、この人ならではの味わいでしょう。
仁左さまの工藤は初役とか。お姿の良さはいうまでもありませんが、古風と今風どちらの好みにも叶うところは、他の御方の追随を許されません。

廓文章
藤十郎丈の伊左衛門、扇雀丈の夕霧、吉弥丈のおきさです。
吉弥丈は、このような御役の御専門ですのでさまになっておられました。吉田屋が立派なお店の見えます。禿は吉太朗さん。
 
彌十郎丈の大活躍がうれしい昼の部でした。
何はさておき歌舞伎は見続けます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月25日 (火)

堅田ヴォーリズ教会で「メサイヤ」ヘンデル・ほぼ全曲コンサートを拝聴。ハレルヤ!

堅田ヴォーリズ教会でメサイヤ
地元の若手演奏家の取り組みです。ハレルヤコーラスが特に有名ですが、その他も含めてほぼ全曲というのはめったに聞けません。牧師様の解説、演奏家12人、観客60人、バロックらしい陶酔感とリッチ感のある一夜でした。
クリスマスらしい過ごし方をしましたので、ヴォーリズ師の布教の足跡に思い至りました。近江八幡から船で布教なさったので、今津、堅田、大津に教会があるそうです。アーメン(まことにそのとおりです。)
雪が降ってもよし、降らなかったら安心の琵琶湖畔♪↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月23日 (日)

加藤健一事務所「バカのカベ~フランス風」

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作フランシス・ヴェベール
訳・演出 鵜山仁
配役
ピエール(羽振りのいい出版社の編集者)/風間杜夫
フランソワ(税務署に勤務する小役人)/加藤健一
ルブラン(作家・クリスティーヌの元カレ)/新井康弘
シュバル(税務署の査察官)/清水明彦(文学座)
アルシャンボー(整体医)/西川浩幸(演劇集団キャラメルボックス)
クリスティーヌ(ピエールの妻)/日下由美
マルレーヌ(ピエールの愛人)/加藤忍
メノー(ジゴロ)/電話の声・平田満(友情出演)
あらすじ
パリのおしゃれなマンションに暮らすピエールとその仲間の間には、悪習があった。毎週火曜日に、これぞ!!と思う「バカ」をパーティーに連れて来て、その本人には主旨を秘密にして、友人たちと「バカ」を笑い者にして楽しむという、かなり悪~い趣味だ。今夜のパーティーのゲストは、フランソワという、超ド級の税務署勤めの変り者を呼ぶことにしていた。
しかし、ピエールは、突然ギックリ腰になったうえ、妻とも諍いをしてしまい、身動きできない状態に…。そこへやって来たフランソワは、ピエールの窮地を助けようと試みるが、事態は益々深刻な事態に陥る。

加藤健一事務所らしいリアルタイムで事態が大騒動になるコメディらしいコメディの名作。羽振りの良いスノビッシュなピエールは風間さん、おかしな男が加藤さんの肉弾戦と舌戦がみものです。30年ぶりの共演とは思えない息の合い様。バカにしているのはどちらか混乱するところが楽しい。笑えないギャグが笑いになるというのもお洒落です。
それでいて上品で伝統的なところも大人向け。
笑うのは健康によろしいわぁ!明日は兵庫県です。御怪我がありませんように。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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黒川侑ヴァイオリンリサイタル・親しまれている曲の超絶技巧とリリカルな超難曲でした。

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○黒川侑ヴァイオリンリサイタル
日時:2012年12月22日(土)14:00~16:00
会場:京都府民ホールアルティ
出演
ヴァイオリン:黒川侑
ピアノ:上田晴子
【曲目】
モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ KV378 変ロ長調
バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ No.3 BWV1005 ハ長調
ショーソン: 詩曲 Op.25
ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ 二短調
サン-サーンス-イザイ: ワルツ・キャプリス Op.52, No.6

若干22歳の京都の才能です。
ワタクシ的には、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ が卒倒ものでした。とても1台のヴァイオリンとは思えない重層的な豊かな響きです。
ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ は難解目の抒情的な曲です。歌唱のようにつぶやくともささやくともいえない心騒がせる演奏でした。
世界に羽ばたいて頂きたいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月22日 (土)

図書館で借りた本1222

図書館
□ミッション・ソング ジョン・ル・カレ
□楽しい古事記 阿刀田高
□聞かせていただき光栄です 皆川博子
□制服捜査 佐々木譲
□井上ひさしの劇世界 扇田昭彦
□軽井沢令嬢物語 諸田玲子
□お順 上 諸田玲子
□幻海 伊東潤
□銀の島 山本兼一
□僕は、亀治郎でした。 四代目市川猿之助
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映画レ・ミゼラブル Suddenly 舞台で聞いたことのないナンバーが1曲あります。これがまた泣けます。

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監督:トム・フーパー、「英国王のスピーチ」
原作:ヴィクトル・ユーゴー
原作・作曲・脚本:クロード=ミシェル・シェーンベルク
原作・脚本:アラン・ブーブリル
脚本・作詞:ハーバート・クレッツマー
脚本:ウィリアム・ニコルソン
製作:ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / デブラ・ヘイワード / キャメロン・マッキントッシュ
製作総指揮:ライザ・チェイシン / アンジェラ・モリソン
キャスト
ジャン・バルジャン/ヒュー・ジャックマン、「X-MEN」
ジャベール/ラッセル・クロウ。「ビューティフル・マインド」
ファンティーヌ/アン・ハサウェイ、「プラダを着た悪魔」
コゼット/アマンダ・セイフライド、「マンマ・ミーア!」
マリウス/エディ・レッドメイン
アンジョルラス/アーロン・トゥヴェイ
エポニーヌ/サマンサ・バークス
マダム・テナルディエ/ヘレナ・ボナム=カーター
テナルディエ/サシャ・バロン・コーエン

世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルの映画化。
2時間40分の長さですが、そのうち2時間は泣いていますので、終わったらよれよれになります。主演のヒュー・ジャックマンさんのナンバーがとにかく素晴らしい。新曲のSuddenlyではほろほろ、ブリング・ヒム・ホームでは号泣。分厚いコーラスも圧倒されます。囚人の歌、ワン・デイ・モア、民衆の歌では涙が止まらなくなり、リプライズでは嗚咽するしかありません。
マリウスのカフェソング、エポニーヌのオン・マイ・オウン、ファンティーヌの夢破れて、ジャベールの星よ、ぜーんぶ響きます。
早くもリピ決定。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月21日 (金)

くにこ・文学座

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戯曲:中島淳彦   
演出:鵜山仁
出演
父他・向田敏雄/角野卓造
母・せい/山本郁子
長女・邦子/栗田桃子
長男他・保雄/亀田佳明
次女他・柚子/上田桃子
三女他・和子他/太田志津子
祖母他・きん/塩田朋子
祖父他/関輝雄、友人他/鬼頭典子
あらすじ
戦時色の濃い昭和10年代。向田家の主・敏雄は保険会社に勤めるサラリーマンで、転勤が多い。鹿児島での生活も慣れた頃に、再び父の転勤で高松へ。やっと東京へ落ち着き、邦子も大学生になったと思ったのもつかの間、家族は仙台に転勤となり、邦子だけが母方の祖父母の下に置かれる。
卒業して出版社に就職した頃、父は愛人を囲う。邦子もまた、妻子ある男と交際していた。

放送作家の故・向田邦子さんをモデルにした評伝劇。向田邦子さんの家族を中心に、その折々に出会った人たちとのエピソードを取り混ぜながら、作家として独り立ちするまでの軌跡が描かれています。遺された数々の作品群に登場してそうな人々が登場します。
くにこのサクセスストーリーではなく、おかしくて哀しい、立派じゃないけど憎めない人間たちを、くにこが見つめる形式で書かれます。

悲喜交々のヒューマンドラマを数多く世に送り出された向田邦子さんは、賑やかな家族と個性的な恩師や友人に恵まれたようです。生きている限り悲しいことやままならないことだらけですが、傍から見たら喜劇。中島さんのユーモアとウイットに富んだ台詞は、てんこもりのエピソードをすいすいさばいていかれます。
親父さまの存在感はハンパなかったぁ~↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月20日 (木)

マリー・アントワネットに別れをつげて

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Les adieux à la reine
原作:シャンタル・トマ著「王妃に別れを告げて」
監督・脚本:ブノワ・ジャコー
出演
シドニー:レア・セドゥ、「ミッドナイト・イン・パリ」、「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」
王妃:ダイアン・クルーガー、
ポリニャック夫人:ヴィルジニー・ルドワイヤン、
国王:グザヴィエ・ボーヴォワ
公式サイト:http://myqueen.gaga.ne.jp/
あらすじ
1789年7月14日、バスティーユが陥落し、フランス革命が勃発。王妃マリー・アントワネットら286人の処刑リストに騒然とするヴェルサイユ宮殿で、王妃に心酔する朗読係の少女・シドニーは、それでも変わらぬ忠誠を誓うが、王妃から残酷な命令を受ける。王妃が寵愛するポリニャック夫人の身替りとして、夫人の亡命行に同行せよと。崩壊するヴェルサイユの最後の3日間を朗読係の少女の視点で描く。

セットではなく、世界遺産である本物のベルサイユ宮殿で撮影されたそうです。主演の美しい3女優さんの葛藤、シドニーの友人たちの思惑、王妃の世話係のカンパン夫人やデザイナーのベルタンなどの人もなげな態度など、女性がとーっても興味津津の物語が展開します。シドニーが王妃に忠誠以上の感情を抱くのが分かりにくかったですが、孤児ということがなんともやり切れません。
ベルサイユ宮で働く人々の日常がリアルに垣間見れます。プチ・トリアノンは本当に小さい宮殿なんです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月13日 (木)

まとめ*図書館的人生上

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※画像は公式からお借りしました。

作・演出:前川知大
出演
浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下 創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平、菊池明明、西山聖了
あらすじ
書籍として所蔵される人生の図書館。書籍をくればあらゆる人生が蘇る。
病院の一室で突然起きた地震。おさまったとき、世界は変わっていた。
投身自殺をしようとしている女を止める2人の男。男たちの思惑は…。
前世と来世を行き来する装置を発明した男たちはどこへ…。
賽ノ河原で亡者たちに段ボールを積ませては壊す鬼。鬼には鬼の苦悩があった。
感情を人と異なる仕草や表情でしか表わすことのできない男は妻に愛想をつかされる。
美学を持つ万引き男は、節操のない万引き男と対決する。

実はこの劇団を拝見するのは初めて。結成10年、短篇シリーズ『図書館的人生』からの選り抜きを“まとめ”だそうです。
濃密な空間で人生を凝縮するような事件が次から次へと起こり、演劇的陶酔感にいざなってくださいます。お芝居好きである自分を自覚する幸福感というか…。癖になりますわ。
町はずれのABCホールという空間がまた、この演劇にぴったり。
途中で何の前触れもなく物語や御役がころころ変わるのがなぜこれほどの快楽なんでしょ。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月12日 (水)

シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語

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監督:アンドリュー・アダムソン
製作:ジェームズ・キャメロン、『タイタニック』『アバター』
キャスト
エリカ・リンツ、イゴール・ザリポフ
あらすじ
田舎町のサーカスにやって来た少女ミア。ミアの視線を感じ、見つめ合っていた空中ブランコ乗りの青年が、突然ブランコを握り損ねて下に落ちてしまう。駆け寄ったミアだったが、青年は地面に吸い込まれてしまい、それを見たミアも後を追い、まったく知らない世界にいることに気付く。ミアは青年を探してさまよう。

世界的に著名なサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーをモチーフにして作られたファンタジックな愛の物語。世界最高レベルと目されるラスベガスの常設ショー「O」、「KA」、「LOVE」などをフィーチャーし、空中ブランコ乗りの青年を追って不思議な世界に迷い込んだヒロインの冒険を描き出す。
美男美女、美しい装置に幻想的な演出、摩訶不思議なお衣装、3Dも凄い迫力。超人的なパフォーマンスやコミカルな演技に見入っているうちに物語は大団円へ。あー、生を見に行ったら良かった!あほやった!
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黄金を抱いて翔べ

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監督・脚本:井筒和幸、『パッチギ!』
脚本:吉田康弘
原作:高村薫
キャスト
妻夫木聡、『悪人』
浅野忠信、『ヴィヨンの妻  ~桜桃とタンポポ~』
桐谷健太、、『BECK』
溝端淳平、『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』
チャンミン、東方神起
西田敏行、、『釣りバカ日誌』他

あらすじ
過激派や犯罪者の調達屋として生きる幸田(妻夫木聡)は、大学時代の友人・北川(浅野忠信)からある計画を持ち掛けられる。それは大阪市内の銀行が誇る、コンピュータを駆使した完璧な防犯システムが施された金庫から240億円相当の金塊を強奪するというものだった。システムエンジニアの野田(桐谷健太)、北川の弟・春樹(溝端淳平)、爆破のプロでスパイでもあるモモ(チャンミン)、元エレベーター技師のジイちゃん(西田敏行)というメンバーで金庫に挑む幸田たちだったが、彼らの意外な過去や裏切りが浮上し……。

浅野さんが出ておられますので見ました。決行までのヒューマンドラマがいいです。男の世界、ばりばりのハードボイルドです。しかし、大阪の市街地も郊外も美しくないです。犯罪ものを撮るのにはいい街と改めて思いました。
ベストセラー小説ですが、高村薫さんはあまり読んでいません。人物がくっきりしていて切なくなります。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月11日 (火)

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館

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監督:ジェームズ・ワトキンス
原作:スーザン・ヒル
キャスト
ダニエル・ラドクリフ
キアラン・ハインズ
ジャネット・マクティア他
あらすじ
19世紀末のイギリス。ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前の妻の死を引きずっていた。そんな彼に、弁護士事務所の上司は田舎町クライシン・ギフォードへの出張を命じる。課せられた仕事の内容は、同地に建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものだった。町に着いたアーサーは、人々からの強い拒絶を受ける。
やがて、アーサーは、館で、黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知る。

スーザン・ヒルの小説「黒衣の女 ある亡霊の物語」を実写化したホラー。19世紀末のイギリスを舞台に、亡くなった家主の遺書を探すために不気味な邸宅を訪れた弁護士が、その家のまがまがしい過去を知ると同時に不可解な現象に襲われる姿を追う。

怖い映像はありませんが、怪異現象の積み上げと音で怖さを演出しておられます。以前上川さん主演の舞台を拝見したことがありますが、映像はやはり怖いです。ようわかりませんが、悲しい死に方をした魂は、その守護神になるはずなんですが、あちらの魂魄は怖いです。モン・サンミッシェルのような島の風景が美しかったです。
もっぺんは絶対にようみいへん~。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月10日 (月)

ふがいない僕は空を見た

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原作:窪美澄「ふがいない僕は空を見た」
監督:タナダユキ
出演:永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、小篠恵奈、田中美晴、三浦貴大、銀粉蝶、原田美枝子
公式サイト:http://www.fugainaiboku.com/
あらすじ
高校生の卓巳は友人と出掛けたアニメの同人誌販売イベントで、あんずと名乗るアニメ好きの主婦・里美と出会う。やがて二人は深い仲になり、里美は卓巳に自分の好きなアニメのキャラクターのコスプレをさせ、情事に耽っていた。里美は、実は不妊治療に追いつめられていた。
一方、卓巳の友人・良太は、父母に相次いで去られ、認知症の祖母と二人暮らし。コンビニでバイトしながら高校に通うが、極貧のなかで絶望していた。
やがて、卓巳と里美の情事はネットで公開され…。

田畑智子さん主演で、体当たりの熱演で新境地と聞き、行ってまいりました。純文学してますねえ。主人公たちの閉塞感が苦しいです。それぞれ、若く美しい肉体を持ち合わせながらそれが認められるのはセックスの最中だけというのもやりきれません。若者たちの絶望の根底にあるものが、階層の固定化というのだったら、大人が行動せんとあきません。
たくさん問題を提示しすぎの感がありましたが、観おわった後は爽やかでした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月 5日 (水)

勿体ないが人間国宝さま方は、惜しまれてとはいえお年のうえ、勘三郎丈は還暦になるやならずで死ぬるのは、さぞ悲しく御無念、御令息の晴れ姿に逢いたかったことであられましょう。

ワタクシが拝見した「中村勘九郎丈が中村勘三郎の息子に生まれたことを誇りに思います」と仰った南座初日での口上を思い出しました。御本人の御無念、御家族の皆様のお嘆きはいかばかりかと存じますが、それでも今日も幕は開きます。命は一代でも芸は末代と思わずにはいられません。
命ある者は、生かされていることを思い、与えられた時間に感謝し、懸命に励まんとあかんと思いました。

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2012年12月 3日 (月)

びわ湖ホール・バーゼル歌劇場共同制作沼尻竜典オペラセレクション「コジ・ファン・トゥッテ」恋人の取り換えは、洋の東西を問わず全ての男女の是願望なり。

2日,びわ湖ホールオペラを拝聴してきました。新進気鋭のクリエーターさんたちによるコンテンポラリーな舞台です。しかし,そこはモーツァルトの流麗で幸福感溢れる楽しい楽曲の凄さで,満足感一杯になりましたぁ!下手3列目でしたので,優雅なチェンバロの音を堪能できました。

時制は現代。コスチュームはイタリア現代モード。シンプルでおしゃれなカッティングのドレス。舞台上のメインの装置は,空港にあるような世界各国の時刻を示す時計たち。たぶんイタリア(Romeの時計が真ん中にあるからそう思いましたが,世界各国,どこでも起こっている普遍的な物語であることを示していると思います。)。これらが時の経過に合わせてぐるぐる回ります。これも,直線的で高級感のある大型のソファーが令嬢たちの居間を示します。
楽曲の構成がラストにならないと盛り上がりの多重唱になりませんが,それまでの二重唱はとても美しくゴージャスです。レチタティーヴォも台詞も挟まず歌曲で押すタイプの演出なのでかなり耳がへばりました。
デスピーナの高橋さんがキュートで表情豊かに演じ,モーツァルトらしさを担っておられました。
恋人の取り換え騒動は、今、宝塚歌劇で上演中の「めぐりあいは再び」の系譜(マリヴォー)、井上ひさしさんの「元の黙阿弥」などありますね。恋人になり澄ましてコトを成就してしまうのは、大神ゼウス、源氏物語の匂宮。あかんやん。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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2012年12月 1日 (土)

奈良県桜井市探訪・大神神社は、妹背山婦人庭訓道行恋苧環の舞台です。

奈良県桜井市探訪・大神神社は、妹背山婦人庭訓道行恋おだまきの舞台です。

エエ聞こえません、求馬さん、そりゃ気の多い悪性な。そもや二人の慣れ初めは、初めて三輪の過ぎし夜に~
やっときました。あの場面です。
三輪山の神は男神で白い蛇の化身。夜な夜な娘たちのもとへしのんで行かれたそうです。
妹背山婦人庭訓の通し、また上演して頂きたいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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12月は観劇の優先順位が下がりがちですが、負けへんしぃ~

今夜はお控えなさい。
そうすれば、この次に我慢するのがいくらか楽になり、
次にはもっと楽になる。
(W.シェイクスピア「ハムレット」第3幕4場・松岡和子訳)
↑ガートルードがハムレットに我慢させられるのは叔父の寝室に行くこと。

このごろ一日一度はつぶやいているのがこの台詞。確かに一度目の我慢はつらいけれど、二度目、三度目の我慢は楽になります。そんなもん我慢とは言えへんと突っ込まれそうですが、削減は進んでいます。
明日、コジ・ファン・トゥッテ、ずっと先に南座顔見世興行を見ます。
日の浦姫物語、まとめ図書館的人生も何とかしてみます。
実は、見たいものが多すぎて気持ちが整理しきれず、成り行き任せになっているだけなんです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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