當る巳歳吉例顔見世興行六代目中村勘九郎襲名披露・初日夜の部・五段目からの鑑賞です。中村勘三郎の息子に生まれたことを誇りに思いますで、仁左さまはじめ皆号泣
仁左さまの勘平さんを拝見したく、時間休を頂いて頭から鑑賞してまいりました。ごゆっくり休んでいただきたいのと、やはり御姿を拝見したいのと綯い交ぜの気分です。
病み上がりということで、痩身がますます磨きがかかって冴え冴えとなさった感じでした。正座なさったときの御膝が薄いなとか、伏せておられる御身体の骨格が透けるようなとか…。
勘平さんの悲壮感と切迫感が痛々しいです。
また、長身小顔痩躯の時蔵丈の気品あるおかるちゃん、おかるちゃんのおっかさんらしい長身で凛とした竹三郎丈のおかや。皆さま文楽人形のプロポーションであられました。
先週、文楽であんだけ泣いたのに、仁左さま用の涙腺は別もんやったんや~。肋間筋がきゅーとなります。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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夜の部は襲名披露口上があります。坂田藤十郎丈を座頭に、ずらっと16人が居並んだ御様子は圧巻でした。並びは、下手から、仁左衛門、秀太郎、翫雀、扇雀、彌十郎、橋之助、七之助、勘九郎、藤十郎、我當、時蔵、進之介、愛之助、孝太郎、左團次、團十郎。女形の拵えは秀太郎丈だけでした。
しかし、残念なのは中村勘三郎丈の病気療養による御休演。勘九郎丈は、父が一代で大きくした名跡を継ぐのはプレッシャーがあります。今更ながら父の偉大さを思います。中村勘三郎の息子に生まれたことを誇りに思いますときっぱり!
客席だけでなく、仁左さまも号泣しておられました。
襲名披露の豪華キャストによる船弁慶!二度目ということで余裕があられたのか、とても丁寧に舞っておられました。静は矜持、知盛は悲哀と考え抜いた役作りであられました。
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