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2012年11月10日 (土)

宝塚雪組公演・8日ソワレが粛々としたマイ千秋楽でした

早いものでもう12日が千秋楽。東京へ旅立ったらもう戻って来られません。基本的に当日券で観る主義なもんで、千秋楽と土日は無理ということで、8日ソワレ行ってきました。なぜか、良い席で観られたんだなあこれが…。

やはり、最も泣けるのがプロローグのカゲソロ。どんだけ歌ウマなんでしょ。
お芝居のなかの南方仁センセは、現代においては、脳外科医としての技術を評価されながらもその限界に苦しむ素直な青年で、タイムスリップしてからは、医師としての職能に目覚め、目の前の命を救うことこそ生きる意義と、幕末に生きる決意をしはるちょっとした大人です。桂さんは、こういう爽やかでええ人というのが一番です。
咲さんは、ひたすら仁センセを慕うというところが、美海さんらしく、この組み合わせをいつまでも見ていたいと思わずにはいられません。
初めから、このカップルでガンガン売りだしていたら、違う展開もあったでしょうに…。

いつも、冷静なイメージの早霧さんは、今回は坂本龍馬役。テレビドラマ仁の内野さんを彷彿とさせる、陽気で磊落で調子が良いおにいさんです。無類の女好きというのもイメージとギャップあります。暗いこの時世を笑い飛ばすお笑い担当であられます。
豪放磊落といえば、坂本の師匠の北翔海舟さん。ええ声で、恰幅はいいし、押し出しも聞きます。意外に若々しく素敵。もう一人の勝の弟子が旗本・橘恭太郎。20歳くらいかな、若々しい秀才に見えました。国の未来を憂えながらも幕臣としての使命を全うしようとします。小出恵介さんとはかなり異なるアプローチでした。

5人を中心に物語は展開しますが、てんこ盛りのエピソードに山盛りの登場人物をバランスよく、皆さんに見せ場があって、じわーんと感動するよう配されてました。

ラストは、よう考えたら突っ込みどころあるかもしれませんが、タイムスリップもんは、どっちに転んでも完璧とはなりません。二人が上手く行ったらええんです。宝塚なんですから…
えーと、仁センセと咲さんは、別れ別れにになったんですから悲恋?桂ちゃんと美海ちゃんがラブラブだったらええんや~。
これから御覧になる皆さま、心から笑って泣いて卒業を祝ってあげてくださいませ。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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短いショーですが名場面ばかり。プロローグ、オルフェとユーリディス、フェニックス、黒燕尾。上手な歌手、レベルの高いダンスとやはりショーは雪組です。
引き継ぎはありませんが、84期3名 音月&未涼&北翔の3人ではじまる黒燕尾の場面は最高。トゥーランドット。音月さんで観たかったぞ。ドン・カルロスよりトゥーランドットだぁ。
デュエットダンスのリフト綺麗でした。リフトされる美海さんは軽いし、技術点が高いからため息ものです。
これだけのショーが見られるのは今度はいつでしょう。

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ミュージカル」カテゴリの記事

コメント

>かしまし娘さま
ケイちゃん&ミミちゃんを暖かく見送っていただきありがとうございます。
芸のない普通の子どもをアイドルに仕立て上げる剛腕芸能プロデューサーさま方に比べ、多くの逸材を擁しながらよう売りださん劇団さんは歯がゆいです。
しかし、宝塚だけでしか見られない黒燕尾の群舞、覇気あるラインダンス、ため息もののデュエットダンス、ファンタジックなレビューはやっぱり見たいし、これからも見ます。これは!というシーンありますものね。

投稿: とみ(風知草) | 2012年12月10日 (月) 23時17分

とみ様
特別贔屓ではない雪組コンビでしたが、あまりにも早い雪解けとあの記者会見の時のキムの表情の硬さが忘れられず…。
物語としはどうなの?ってことを置いといて、キムの爽やかさをもっと観ていたかったと思いました。

スタートから躓いてねえ。お嫁さん候補が2人でねぇ。
ほんと、みみちゃんとガンガン売り出してたら…。
それにしても…当て書して欲しかったなぁあ。なんの為に座付き作家がいるんだか。
ブチブチ言いたいことはありますが、84期のキム&まっつ&みっちゃんの3ショットが観れたのがお宝♪
ショーはマッハのスピードで進み、キム&みみの様にアっという間に終りました。
ギュっと詰まって見応え充分だったのが救いです。

投稿: かしまし娘 | 2012年12月10日 (月) 13時25分

>スキップさま
年10公演になってから、1公演があっという間です。長くトップの座を守り宝塚歌劇を支えるって本当にたいへんなことなのですねえ。
北翔さんもどこかでトップになっていただきたいな。

投稿: とみ(風知草) | 2012年11月13日 (火) 23時41分

とみさま
雪組大劇場公演、終わってしまいましたね。
音月さんはトップになってから何となく不遇だった
ように感じていましたが、ドン・カルロス、フットール
とクリーンヒットを飛ばし、これからと期待しましたが
本当に残念です。
が、あの千秋楽の笑顔を見ていたら、これも舞台の
神様の思し召しかもしれません。
まだお若いし、美しいし、歌ウマさんだし、男役に
しては華奢だし・・・来年の今ごろは新しいミュージカル
スターさんが誕生しているかも。

投稿: スキップ | 2012年11月13日 (火) 12時31分

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