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2012年7月11日 (水)

藪原検校・萬斎さんの藪原は七色の声、完璧な所作、権化のような芝居心で楽しんでいるかのように演じられました!

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舞台写真は、谷古宇正彦さまからお借りしました。

戯曲:井上ひさし
演出:栗山民也
ギター:千葉伸彦
配役
杉の市・藪原検校/野村萬斎、琴の市女房お市他/秋山菜津子、盲太夫/浅野和之、杉の市の父、塙保己一他/小日向文世、杉の市の母/熊谷真実、仙台座頭熊の市、佐久間検校他/山内圭哉、塩釜座頭・琴の市、初代藪原検校他/たかお鷹、佐久間検校の結解/大鷹明良、寡婦/津田真澄、/寡婦の娘/山﨑薫
あらすじ
時は江戸の享保年間。舞台上では、語りを生業とする座頭たちの悲惨な運命が繰り広げられる。盲太夫は語り始める。盲人社会も厳しい階級社会で、最高位の検校になるには巨額の金を積む必要があった。なかでも、貧民に生まれながら二代目藪原検校となった塩釜の杉の市の悪党ぶりは桁外れだった。
塩釜の魚売り七兵衛は、女房のお産の費用に困り、番ヶ森峠で座頭を殺して金を奪う。その因果か、生まれた赤子は盲目だった。
その赤子・杉の市は幼少の頃から盗み、脅し、強姦はお手のもの。師匠である琴の市の女房お市に手を出し、母親を殺して出奔する。その後、師匠を殺し、江戸に出ていく途中で宮司を殺して名刀正宗を奪いとり、研師を殺すなど悪行三昧を働く。そんななかで、学問を収め高い社会的評価を得ている塙保己一と知り合う。
江戸では藪原検校に弟子入りし、貸し金の取立てで見る間に頭角をあらわし、またもや師匠殺しをして、最高位「検校」の地位を得る。だが、二代目藪原検校の襲名披露の日、死んだはずのお市が生きていたことから、その悪行が明るみに出てしまい処刑されることに…。

「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」の第4弾として上演される本作は、1973年の初演以来、日本で、世界で賞賛を浴びてきた、傑作悪漢物語。

杉の市を演じる萬斎は、口跡爽やか、七色の声、完璧な所作、遊び心、芝居心の権化のような御方。極悪人役を楽しんでおられます。殺し場、濡れ場、騙し場、塙保己一との対決と、どこをとって、迷いがなくばっさりやってしまわれます。しかし、最高の見せ場は、劇中劇というか杉の市の生業の芸・早物語のショーアップ場面。これを拝聴するだけでも入場料の元は取れました。

周りを固める俳優さんたちも、達者で万全。盲太夫の浅野和之さんとギタリスト千葉伸彦との息もぴったりで、アドリブもありました。秋山菜津子姐さんは色っぽいし、小日向文世さんは食えねえところがいいし、山内さんは若干おとなしめながら充分怪しいですし…。
見送りリストに入れたことを後悔するところでした。危ない、危ない。どうかしてました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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演出は蜷川さんに似たところもありますが、陰惨さよりもリズム感と諧謔味を強調し、エンタテイメントとして完成度が高いです。
流行りの演歌歌手は氷川きよしさんになってました。

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