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2012年5月 2日 (水)

文楽4月公演加賀見山旧錦絵千秋楽

午後から夕刻にかけて大雨が降るという予報の中、ベレゾフスキー氏のピアノソナタを聞いてから大阪日本橋に向かいました。雨が降り出すと治まるのですが、降り出す直前にはふにゃふにゃに眠くなる性質なもんで、沈没が危ぶまれましたが、やはり、懸念されていた場面(どことは申しませんが…)で記憶が飛びました。
又助住家の段
草履打の段
廊下の段
長局の段
奥庭の段

和生さんの尾上の美しさはただものではありませんが、何と言っても場をさらわれたのは勘十郎さんのお初ちゃん。娘の首は、綾瀬はるかさんと新垣結衣さんを足して二で割ったような締まったフェイスです。沈鬱な尾上の気を引き立てようとする表情、全力疾走の早いこと早いこと、自害してしまった主君を慕って号泣するいじらしさ、気を取り直し武家娘らしく仇討ちに駆けだす凄まじさ。床は千歳大夫さんと藤蔵さんの爆音コンビが、ボリュームを最大に上げて炸裂!客席は沸きに沸きました。席は勘十郎さんシフトの最前列下手でしたが、床下でぺしゃんこになってみたかったかも…。
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帰る頃には雨が降り出しましたので、目が覚めていました。

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