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2012年3月17日 (土)

高野聖 シネマ歌舞伎というよりカブ×シネ 読後と映画、観おわったときと同じ感覚をもっていただけたら…と玉様

Photo
原作:泉鏡花
脚本:石川耕士
演出:坂東玉三郎
女:坂東玉三郎
宗朝:中村獅童
親仁:中村歌六
少年:片岡當吉郎
あらすじ
高野山から諸国行脚中の修行僧の宗朝(そうちょう)は、飛騨から信濃へ抜ける山道で、蛇やヒルにおそわれ、孤家(ひとつや)にたどり着き、一夜の宿を乞うた。家には、主の女と少年と親仁の3人が住んでいた。女は一度は拒むが、思い直して願いを聞き届けると、人が変わったように優しくなり、谷川で水浴を勧める。宗朝が谷川で体をぬぐっていると、女が背中を流し始め、着物を脱いで寄り添ってくる。宗朝は慌てて川から上がる。
障害を持った少年に優しく接する女の心根に感動し、涙する宗朝。煩悩の思いが沸き起こる一方、鳥や獣たちが女につきまとう只ならぬ様子に恐れ慄き、宗朝は一心に経文を唱える。翌朝、女のもとを立つが、心が残り川辺で惑うところへ親仁が声をかけて、意外な物語を語り始めた。

公式にあるとおり、『高野聖』は舞台公演の収録ではなく、シネマ歌舞伎用に新たに舞台上で撮影しました。その映像にロケーション素材などを編集で加え、映画的手法を凝らしています。坂東玉三郎丈がその想いを語る映像と共に上映します。

泉鏡花先生の宇宙はマクロとミクロの双方を備えていて、俯瞰とズームの二つの視点をお持ちです。映像化のメリットは、舞台では体験できないズームを取り入れたり、舞台では必要な時間を短縮したり、イメージ映像を付加できるところにあります。高野聖は短編小説ですが、鏡花先生の世界観を凝縮しています。小説を読み終わったときと、映画を観おわったあとに同じ感想を持っていただけるように作ってみました。と、おっしゃってました。
恐ろしい大洪水の後の世界、聖性と魔性を併せ持つ女、心優しい障害を持った少年、死生観を超越した親仁、まさに鏡花先生の世界でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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あ、次郎少年は片岡當吉郎さんです。玉様に優しくしてもらえるええお役です。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

とみたさま
三部作のうち、これが最も玉様が撮りたかった映像と思われます。仕掛けがいっぱいのはずですが見切れてません。洪水のあとの世界というのが、核戦争後の世界を描いた映画のようでした。現実感として熊野の大洪水を想起せずにはいられません。鏡花先生の時代は遠い過去ではなく今に続いています。
當吉郎さん、とても素直な善い子でした。

投稿: とみ(風知草) | 2012年3月24日 (土) 01時05分

こんにちは。
次郎少年は片岡當吉郎さんなんですか。獅童さんも気になったんですが、歌舞伎座で少年役だった右近ちゃんは出るのかなと気になってました。「木曾のなーなかのりさん」の歌、とってもうまかったんですよ。
その昔、市川雷蔵さんもやった役だとか。
ギルバート・グレイプのときのディカプリオの役もちょっと思い出しました。

投稿: とみた | 2012年3月23日 (金) 12時27分

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