上村昇J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会 強いウイスキーのような酩酊感 お酒が飲めないので上手く表現できないのがもどかしい!
第1夜 2011年12月23日(金曜日・祝日)18時 開演
会場:京都府立府民ホール・アルティ
プログラム:バッハ無伴奏チェロ組曲第3番、第2番、第6番
第2夜 2011年12月17日(土曜日)18時 開演
会場:京都府立府民ホール・アルティ
プログラム:バッハ無伴奏チェロ組曲第1番、第4番、第5番
芳醇なワインのようではないことは確か、きりっと辛口の日本酒でもない、テキーラとか火の酒でもない。おそらくスコッチウイスキーの上等と思われるが、残念ながらこの表現のためのボキャブラリーがない。ま、いいさ。所詮日本人は二人に一人は下戸。
はい、脳内の細胞が全部やられました。酩酊させる力を持つ音でした。圧巻は5番のプレリュードとジーグ。
2夜とも明るく親しみやすい、重厚、荘厳で深い精神性という並びになっています。京都の誇るチェリスト上村さんは、超絶技巧ながらどこか野趣な振れ幅とやんちゃな音色で観客を魅了なさいます。ドンキホーテのイメージと重なります。何とも言えない男らしいはったりと大言壮語が似合う芸風で、何かが起きるコンサートは聞き逃せません。CD新録音していただけないかな。
12月27日(火)BS3で午前6時代にアルティ弦楽四重奏団の演奏会の模様が放映されるそうです。アルティは音がいいホールです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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上村 昇 Noboru Kamimura (プログラムより)
1975年、京都市立芸術大学卒業。黒沼俊夫氏に師事。76年、第23回文化放送音楽賞受賞。77年、第46回日本音楽コンクール第1位。海外派遣コンクール松下賞受賞。79年、京都・ 東京にてデビュー・リサイタルを開く。第6回カサド国際チェロ・コンクール優勝。ヨーロッパ各地で活躍。83年、第1回京都府文化賞新人賞受賞。86年、東京・京都にてバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会を開催。91年、ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演。93年、第5回飛騨古川町音楽大賞奨励賞受賞。プラハ交響楽団と共演。98年ABC国際音楽賞受賞。2001年、第19回京都府文化賞功労賞受賞。ソリストとしての活躍はもちろん室内楽の分野においても国内外の著名なアーティストたちからの信頼も厚い。また、98年に京都府民ホール・アルティの開館10周年を記念し弦楽四重奏団(ヴァイオリン豊嶋泰嗣・矢部達哉・ヴィオラ川本嘉子)を結成し、定期的に公演を行っている。現在、母校の京都市立芸術大学教授、桐朋学園大学客員教授として後進の指導にもあたっている。
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