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2011年11月13日 (日)

坂東玉三郎丈京都賞受賞記念ワークショップ・第二会場にもお顔を見せてくださいました♪

京都賞の記念講演会が11月11日(金)、京都国際会館(京都市北区)で行われ、引き続き12日(土)は部門別ワークショップが開催されました。ワタクシは、12日午後の玉三郎丈のワークショップを聴講してまいりました。

 京都賞は、「科学・文明の発展や人類の精神的深化・高揚に貢献した方々の功績をたたえる」国際賞。27回目となる今年は、「先端技術部門」にスピノーダル分解の研究に取り組んだジョン・ワーナー・カーン博士、「基礎科学部門」に宇宙物理学者のラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ博士、「思想・芸術部門」には歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが受賞されました。

12日(土)午後、玉三郎丈のワークショップが開催される京都国際会議場のメインホールは即完となり、ワタクシは、第二会場で大型モニターによる拝聴となりましたが、なんと、玉三郎丈は、講演開始前に、第二会場にもお顔を見せていただきました。
グレーの濃淡の大胆なぼかしの縞柄の着流しに黒の博多献上帯というすっきりとしたいでたちでございました。こんな気遣いをしていただけるなんて何と心ある御方なんでしょう。

第一部は、大笹吉雄さんとの対話により、歌舞伎の女形のありようとその美について、実演を交えながら解き明かしていただけます。生い立ちや歌舞伎界入門時から襲名までのエピソード、女形の歴史的及び世界的位置付けなど縦横に語られました。自分でない何者かになること(憑依…あとで定義つけておられました。)、表現することが何より好きな子どもであられたようです。

第二部は、初代水谷八重子さんや杉村春子さんとの出会いと、新派の演目「日本橋」、「滝の白糸」や、杉村先生の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」、「華岡青洲の妻」を手掛けるようになったいきさつについてに語り始められます。
続いて映画です。ご自身が監督をなさった映画作品「外科室」、「夢の女」、「天守物語」。アンジェイ・ワイダ監督との出会いと、「ナスターシャ」を撮った際の、「ナスターシャ」と「ムイシュキン公爵」の2役の役づくりについてと進められます。
最後は、日舞と洋舞、モーリス・ベジャール氏とのお仕事でした。

懐かしい映像がたくさん見られました。「桜姫東文章・新清水寺の場」、「ふるあめりかに袖はぬらさじ・亀遊の間」、「映画・天守物語」、「外科室」、「ナスターシャ」、「鷺娘」、「アンナ・パブロバ」、「バレエ・黒塚」(モーリス・ベジャール)、「牡丹亭」…なつかし過ぎる…

お若い頃からずっと、独自の美の求道者であられたんですね。創造者としてのあくなき探求、表現者としての自己への厳しさに改めて敬服します。しかし、コメディ大好き、せっかちで天然な玉様でもあられます。あー、同時代に生まれさせていただいてよかった!
あ、第二部は黒のスーツ姿でした。こちらも素敵!↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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コメント

事前の打ち合わせをなさっておられないのは確かでした。
関西では役者さんの講演会やトークショーはめったにありません。丈は、お忙しいなか前日は講演会もなさっておられます。ますます、尊敬してしまいます。

投稿: とみ(風知草) | 2011年11月13日 (日) 21時52分

司会者しゃべり過ぎの中身の薄い残念なワークショップです。
今後の展望って「沖縄の踊り」だけ?
何回か彼の提案を遮り、せっかくの舞台仕立ての講演場をを無視した「わーくしょっぷ」、あれだと「徹子の部屋」京都国際会議場編。非常に残念です。
アクダーズスタジオのジェームス・リプトンの爪のあかを煎じて欲しかった。せっかくの玉三郎なのに・・・
とおもいませんか?

投稿: unknown | 2011年11月13日 (日) 17時14分

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