« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月

2011年11月29日 (火)

大竹しのぶさんの「ピアフ」

Piaf_main
11月26日、森ノ宮ピロティホール。追加公演となった土曜ソワレを拝見しました。画像は公式よりチラシをお借りしました。
作:パム・ジェムス
翻訳:常田景子
演出:栗山民也
キャスト
エディット・ピアフ/大竹しのぶ
イブ・モンタン/田代万里生
テオ・サラボ/碓井将大
シャルル・アズナブール/KENTARO
マルセル・セルダン/山口馬木也
トワーヌ/梅沢昌代
マレーネ・デートリッヒ/彩輝なお
ルイ・バリエ/高橋和也
ブルーノ/山路和弘
ルイ・ルブレ/辻萬長
看護婦/吉田理恵

あらすじ
エディットは貧民街の街頭で歌を歌ったり春をひさいで暮らしていた。19歳のときにナイトクラブのオーナーのルイ・ブレに声をかけられ歌手としてデビューする。小柄なエディットはピアフ「小雀」という芸名をもらい人気を得ようとしていた矢先、ルイ・ブレが強盗殺人の被害者となる。
第二次世界大戦が始まり、ピアフはレジスタンス運動に間接的に手を貸し、戦後はフランスだけでなく合衆国でも人気を博する。人気や成功とは裏腹に私生活では孤独だったが、ボクサーのマルセルと深く愛し合うようになった。

物語は、19歳で本格的に歌手としてデビューしてから47歳で病死するまで、歌い愛し続けた疾走の人生を歌入り芝居で綴る。マルセルの死、デートリッヒとの友情、トワーヌとの腐れ縁、恋人でもあったイブ・モンタン、シャルル・アズナブールとの出会いと別れ、事故による負傷、痛みからはまった麻薬中毒、アルコール依存症、病魔との戦いの果てにたどり着いた最後の恋人であり夫となったテオとの愛。
圧巻は、ラストの30分の薬中、アルコールの禁断症状などで、マイクの前に立ってもぶっ倒れる心身の衰弱の場面である。歌も歌われる天才女優大竹しのぶさんの演技は、ピアフの真実にせまるというか、ピアフが憑依したかのような迫真力で、客席に訴えかける。
本職の歌手ではない大竹さんだが、演技力と訴求力は日本一。ピアフになりきっておられるので、何をなさってもピアフだ。「愛の讃歌」と「水に流して」は涙なしには聞けない。

偉大すぎる歌手の一生を描き切る意欲作だが、生涯全部を盛り込む必要はなかったのではという気がしないではない。大竹さんと梅沢さん以外は何役もこなされ忙しそうだ。超歌ウマさんは田代さん、美貌とナイスバディの彩輝さん、さすがの存在感の梅沢さんと辻さん、ひたむきさが眩しい碓井さんなど、皆さん細切れの場面でもきらーんと光っておられました。
安蘭けいさん版も行けばよかった。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月27日 (日)

京都大学YMCA 会館で後藤萌さんのチェンバロ・リサイタルを聴きました。


京都大学YMCA<br />
 会館で後藤萠さんのチェンバロ・リサイタルを聴きました。
京都大学YMCA会館の2階ホールで、アットホームに開催されました。
バロック音楽の世界にひたれます。
プログラムは以下のとおり
A.カペソン 「騎士の歌」によるディフェレンシャス
D.スカルラッティ ソナタイ長調K.24、ト短調K.31
J.S.バッハ ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調BWV1014
G.ベーム 組曲(序曲)二長調
G.F.ヘンデル ヴァイオリン・ソナタヘ長調Op.1-12、HWV370
A.フォルグレ 組曲第1番二長調
A.コレッリ ラ・フォリア

チェンバロ  後藤萌   石山高校音楽科卒
                コンセールヴァトワールより昨年帰国
ヴァイオリン 後藤良平 京響のヴァイオリン奏者
洋風建築ながら、なかなか夏向きの建物でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "京都大学YMCA 会館で後藤萌さんのチェンバロ・リサイタルを聴きました。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月26日 (土)

妙心寺とその塔頭を半日かけて見学してきました。

妙心寺とその塔頭を半日かけて見学してきました。

国宝重要文化財等保存の専門家の後藤佐雅夫先生の御案内です。
国宝級の建造物や庭園は、美の力が違います。
写真は退蔵院の山水庭園
日向は暖かいですが、室内、特に板の間は厳しい寒さでした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "妙心寺とその塔頭を半日かけて見学してきました。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月25日 (金)

南座に今日からまねきが上がりました。

南座に今日からまねきが上がりました。
お昼に上がったばっかりやし、竹も松も青々と美しいです。これが上がるともう年の瀬。去年の今頃、来る年が激動のものとなることなど誰が予測したことでしょう。日々の営みを大切にせんならんと思います。
今年の夜の部の終演は何時頃になるんやろ?
櫓が眩しいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

日経新聞社さん主催の「文楽の夕べ」を拝聴してきました♪

日経新聞社主催文楽の夕べ拝聴してきました♪
毎年、住大夫さんの対談を中心としたイベントです。大阪市中央公会堂は、キャパが1000人ですから、抽選に漏れた方もおられましょう。また、御仕事で涙をのまれた方もごめんなさい。運良く入場できました。
レポはツイートしてますので、後で編集します。
伎芸院さんが、どんだけ文楽が好きか聞かせてもろて、心が熱うなりました。
御覧のとおり2階最前列中央です。1918年の竣工ですから、住大夫師匠より年上です。舞台は遠かったけど、このホールのこの席は好きです。
対談は竹下景子さん。やはり、台詞と台詞の行間が大事とおっしゃってました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月24日 (木)

ふだんぎ着物で、仏光寺周辺の和モノ屋めぐり まいまい京都さんのまちあるきに参加してきました

ふだんぎ着物で、仏光寺周辺の和モノ屋めぐり まいまい京都さんのまちあるきに参加してきました
まいまいとは?「うろうろする」という京ことば
京都の住民がガイドする、京都のまち歩きイベント
開催日時:2011年11月23日(水・祝)10:00〜12:00頃
※和服(普段着、もんぺ,作務衣など何でもよろし)を着用
案内人 大野絵美さん(左)
(リサイクル&オリジナル着物 彼方此方屋(おちこちや)のスタッフさん)
着物を着て生きていきたい!と思い立ち、2008年に京都にやってきた着物大好きっ娘。仏光寺界隈に棲息。肩肘張らずに、着物をもっと身近に楽しんでもらいたくて、日々活動されてます。きゅーとな娘さんです。右は高橋提灯さんの御当主。

コース
地下鉄「四条」駅南口集合→
1 大極殿(和菓子屋さん)→なんちゅうてもカステラです。
2 高橋提灯(提灯屋さん)→雷門の大提灯はじめ全国から受注したはります。
3 彼方此方屋(着物屋さん)→店主さんの着物への思い入れが熱いです。
4 いちはら(お箸屋さん)→お箸は総合的な食文化のキーアイテムなり。
5 仏光寺(記念撮影と信徒さんのイベント)→解散
op. 昼食(何軒かふられ,「なごみ」でよばれました。)
op. 彼方此方屋さんで,大御見立て会
  清水から飛び降りんでも、お小遣いで買えます。
  そのかわり,買うた限りは大事に着てもらわんとあきまへん。
    安いしいっぺんでも着たらええでは、着物が泣きます。
  買うもんの意識が問われます。

仏光寺かいわいは,高層ビル化が進行していなく,まだまだ職住共存で,老舗さんが脈々とお商売を続けていける風情が息づいています。ええもん,おいしいもんがいっぱいです。
普段着着物の一団はさぞ奇異にうつったことでしょう。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "ふだんぎ着物で、仏光寺周辺の和モノ屋めぐり まいまい京都さんのまちあるきに参加してきました"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月22日 (火)

隠蔽捜査 上川隆也さんは過剰なまでに自信に満ちた男がお似合いです。

Fw:隠蔽捜査
上川隆也さん主演の「隠蔽捜査」を、京都四條南座で拝見しました。「隠蔽捜査」は,人気を博した警察ドラマ『ハンチョウ』で知られる今野敏さんが描く連作警察小説の舞台版で、同時に「隠蔽捜査2」も上演されました。ワタクシが拝見したのは、第一作の方です。公式HPはこちら

原作:今野 敏
脚本:笹部博司
演出:高橋いさを
あらすじ
竜崎は警察庁のキャリア官僚で,警察庁長官官房で総務課長としてマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲から変人とみなされているが、エリートは国家を守るため身を捧げるべきと,独特の信念を持っている。
ある日,暴力団員の連続殺人事件が発生した。彼は,10年前の少年犯罪が絡んでいるのではないかと疑うが,捜査は遅々として進展しない。同じキャリア官僚で幼馴染の伊丹に詰め寄るが、伊丹は取り合わない。そんな中、浪人中の息子が薬物を使用していることを知る。 

上川さんが演じる警察庁キャリア官僚・竜崎の矜持と自己にも他者にも厳しい生き様を描いた舞台です。主人公は警察キャリアですが、組織の正義と真の正義のトレードオフというのは、凡人にも迫られるシチュエーションありますね。身につまされます。
また、家族を守るということと曲直を正すということが真っ向から対立することもあります。仕事と使命一筋で,家庭のことは妻に任せきりの男が,家族の危機にどう対処するかが,サブストーリーの域を超えて重要なプロットとなっていて感動的です。妻子役の皆さんとも息があっておられました。
竜崎と対照的な生き方を余儀なくされながらも,深いところで繋がっている伊丹に扇雀さん。冷徹さと甘さを併せ持った人間らしい男として,或いは竜崎をライバル視しながらも負けを認めざるを得ない友として,舞台上に存在しておられました。ストーリーテラーでもあります。
確かに、竜崎は、同僚や夫なら難儀な人と思いましたぁ~。本当にかっこいいですから、いつまでも眺めていたいです。
上川さんは、カテコのあいさつでも、竜崎のままで、公演の盛況は我々の力ですと自信満々に言って笑いをとっておられました。今野氏も舞台に上がってご挨拶されました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "隠蔽捜査 上川隆也さんは過剰なまでに自信に満ちた男がお似合いです。"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月20日 (日)

スーパーキッズ・オーケストラコンサート in 滋賀 確かな技術と音楽を愛する心が煌めきます。MCもイケてるSKO48!

8e84bdba2955c26fa7e53b87ae7ae9d7
11月20日(日)14:00
しが県民芸術創造館ホール
指揮:岩村力
オーケストラ:スーパーキッズオーケストラ

バッハ:G線上のアリア
チャイコフスキー;弦楽セレナードより第3楽章エレジー
レスピーギ:リュートのための舞曲とアリア第3組曲より
シチリアーナ、パッサカリア

アンサンブル&ソロ
ピアソラ:フォー・フォー・タンゴ 弦楽四重奏
モンティ:チャルダーシュ     バイオリンデュオ
SHENG:中国で聴いた7つの歌よりチベットダンス チェロ独奏
メンデルスゾーン:弦楽四重奏No.3 ニ長調op.44-1

いずみたく:見上げてごらん夜の星を
岡野貞一:ふるさと
芥川也寸志:トリプティーク

アンコール
アンダーソン:フィドルファドル
ウィーラン:リバーダンス

コンサートは、フルオケ、アンサンブル&ソロ、フルオケの構成。アンサンブルのときには、オケのメンバーが曲名や奏者を紹介してました。演奏だけでなくトークもなかなかのものです。みなさんなんといってもノリがよくってリズム感抜群。チェロ独奏なさった主席チェリストの櫃本さんは、ヨーヨー・マさんのために作曲されたチェロが打楽器も兼ねる超難曲を華やかに奏でられました。ヴィオラの長田さんも、MCに四重奏に大活躍。
また、みなさんとっておきのアンコール曲のフィドルファドルでは曲弾きで楽しませていただきました。
岩村さんは、PACのレジデント・コンダクターも務められますが、SKOとの共演は初めてだそうです。というよりSKOが佐渡さん以外の指揮で演奏するのも初めてとか。
朝はBS3で佐渡さん指揮の演奏会の映像が放映されていましたし、いいSKO日和でした。48人おられるそうです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "スーパーキッズ・オーケストラコンサート in 滋賀 確かな技術と音楽を愛する心が煌めきます。MCもイケてるSKO48!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月19日 (土)

一命 武士としてしか生きられない男というプロットに海老蔵丈ほど似つかわしい役者さんはおられません

Photo
監督:三池崇史
エグゼクティブプロデューサー:中澤敏明、ジェレミー・トーマス
プロデューサー:坂美佐子、前田茂司
原作:滝口康彦
脚本:山岸きくみ
キャスト
市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、竹中直人、笹野高史、中村梅雀、役所広司
ストーリー
江戸時代初頭、大名の御家取り潰しが相次ぎ、困窮した浪人たちの間では、裕福な大名屋敷に押しかけて切腹を申し出ると面倒を避けたい屋敷側から金銭を与えられることを利用した「狂言切腹」が流行していた。そんなある日、名門・井伊家の門前に切腹を願い出る初老の侍・津雲半四郎が現れた。井伊家の家老・斉藤勘解由は、先日、狂言切腹を申し出た千々岩求女という若い侍の話をして追い返そうとしたが…。

滝口康彦が1958年に発表し、62年には仲代達矢主演の「切腹」として映画化もされた時代小説「異聞浪人記」を三池崇史監督が3Dで再映画化。
映画としていいと若い者に進められて、終了間際に見てきました。
渋いです。装置、衣裳等の色調が何とも美しく、映画ならではの回想とリアルタイムが交錯する筋運びが緊迫感を高めます。結末は分かっているのに、何故というのが大きな謎で、サスペンスフルです。
絶対的な連帯と信頼に結ばれていたはずの海老蔵さんの義父と瑛太さんの婿との間であったが、武士の矜持のあり方の違いが大きな悲劇に発展するところが痛ましいです。

3Dで拝見すれば、リアル舞台を見ているような印象だったでしょう。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コンテイジョン 鑑賞中は咳したらあきません

Jppubphotomainctgn_large
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト
マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット他
ストーリー
ミッチの妻・ベスは、香港への出張後に、シカゴで元恋人と密会したが、せきと熱の症状が出始め、帰国後急死する。そして、息子も同じ症状で急逝した。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。東京の男性の画像を見たフリージャーナリストのアランは、伝染病ではないかと考え、ブログに書き込む。
WHOのオランテス博士、疾病予防センターのドクター・ミアーズ、ヘクストール博士などが懸命に調査を続けるが、感染は瞬く間に世界中に拡大していく。

「トラフィック」、「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグ監督が、豪華キャストを迎え、地球規模で新種のウィルスが感染拡大していく恐怖を描いたヒューマン・サスペンス。バンデミックを扱った映画にしては、映像が必要以上に怖くなく、恐怖は息もつかせないストーリー展開で見せてくれる。ストーリーに重みを加えているのが、情報操作でこのパニックを扇動するジャーナリストの存在だ。ジュード・ロウ氏がイメージそのまんまで不気味。
身の危険を顧みず命懸けでウイルスに立ち向かっている3人のドクターが全て女性で、最初の犠牲者の夫は、残された一人娘を守り、官吏責任者のドクターは身重の婚約者だけを守ろうとする。アメリカ合衆国のスタンダードはそうなのかもしれない。
というわけで、今年もインフルエンザの予防接種は受けよう。
満員の映画館では見たくない映画です。作劇上の矛盾あります。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月18日 (金)

今日の東福寺通天橋はこんな感じ

今日の東福寺通天橋はこんな感じ
暖かい曇り空です。見頃は月末かな?
写真を撮影しているここは生活道路でもある木製の屋根付きの橋です。名建築には、ビューポイントがあるのはお約束です。
みんなもみじというのが作庭術としてすごいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月14日 (月)

京都新聞の記事に補足します。微妙な違いなんですが,玉三郎丈はこんなふうに言うたはりました。

京都新聞11月13日(日)朝刊1面に,お写真入り囲み記事で,京都賞記念ワークショップでの玉三郎丈のプレゼンが掲載されていました。ワークショップは,歌舞伎,演劇,映画製作及び舞踊と,玉三郎丈の創作活動全てに亘り,休憩をはさんで3時間に及ぶ長いものでしたが,「美」とは何かという定義めいたものはおっしゃらなかったように感じました。

歌舞伎の美「揺らぎ」に宿る 形と形の間にある「揺らぎ」とは,・・・
「皆さんは,歌舞伎の女形の美について,こうすれば美しいという一つの答えを求められますが,そんなものはなく,動きに心をのせて,その醸し出す一連の流れのなかに透けて見えるものが美です。それは,演じるたびに異なるもので,一度として同じものはないのです。だからこそ,ライブで観ていただく醍醐味があります。そして,それを表現するためには,厳しい鍛錬が必要です。」と,おっしゃってました。
ウェブ版はこちら
単に内股にして肩を落とせば女形になるというものではないと、真剣におっしゃってましたのに…↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

 

続きを読む "京都新聞の記事に補足します。微妙な違いなんですが,玉三郎丈はこんなふうに言うたはりました。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京都国立近代美術館「夢二とともに」<川西英コレクション>

Fw:国立近代美術館「夢二とともに」<川西英コレクション>

竹久夢二は,はかなげな美女を描いた叙情的な版画,当時の時代の先端をゆくテキスタイルや小間物,また,その愛と波乱に満ちた生涯や詩など,総合的な美のクリエーターとして,今なお,絶大な人気を博しておられます。国立近代美術館で大規模な展覧会が開かれていますので,拝見してまいりました。
最後の絵師,最初のイラストレイターとして時代の寵児であられたことを,自身も版画家であられるコレクターの川西秀氏のはまりぶりから窺える清新な展覧会です。

前日,玉三郎丈の公演を聴講して,玉三郎脳になっているので,竹久夢二といえば,昭和50年代の「長崎十二景」です。繰り返し上演されませんでしたが,絵から抜け出して来られたような丈の拵えと,この世のものとも思えない舞踊はよく覚えています。元より夢二により視覚化されたものですから,丈の芸術性の付加の余地が少なかったのと思われます。今考えれば,丈に失礼な企画ですね。
竹久夢二展はミュージアムグッズもたいへん楽しみ♪↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "京都国立近代美術館「夢二とともに」<川西英コレクション>"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月13日 (日)

宝塚星組公演オーシャンズ11・痛快無比の娯楽大作・ナイスガイズの並びに血が沸き立ちます!

Revue_img
通し狂言です。
作・演出は小池センセ。トップオブザトップの柚希礼音さん主演の素敵な野郎どもの群像劇。どこをどう押しても死角、不安材料なし。駄作リスク零で安心して(前売り券を手配して)ムラに向かいました。しかし、どんなに期待しても、期待しすぎではなかった公演でした。
層の厚い生徒さん、皆さんに見せ場があって、生徒さんに愛、お客様に満足を、興行主に大入りの見本のよう。
客席も高校生、おじさまグループ、若者の集団と、普段劇場でおみかけしないメンツが見受けられました。立ち見もおられました。
早めの観劇をお勧めします。

ちえさん、かっこよいことこのうえありません。いつもなら、女の子がつがつ感があるのですが、今回は大人の余裕で、いきなり押し倒したりなさらず、前妻の気持ちが戻ってくるのをまっておられました。
前妻のねねさん。スタイルバツグンのゴージャスウーマンの雰囲気が表現できているだけでも成功です。

さゆみちゃんは、今回堂々の恋敵&商売敵役です。ちえさん、ねねさん、さゆみさんのラブトライアングルあります。この場合、ちえさんの圧勝は、お約束ですから、そこは鷹揚の御見物を。

涼さん、夢乃さんは余裕で、素敵な仲間役を演じておられました。真風さんもヘタレに脚本が作ってあったので危なげなく好印象。みやるりさん、どいちゃんも、笑顔と特技で楽しませてくださいました。
忘れてはならないのが、未沙さん。コメディーシーンはさすがの存在感で、舞台を締めてくださってます。この公演で御卒業なさるのが本当に残念です。輝かしい実績を残され、新しい世界で御活躍なさることでしょう。
今年の宝塚歌劇は、終わりよければ全てよしと申し上げるわけにはまいりませんが、棹尾を飾る佳作です。早よ見はるとよろしいように思います。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "宝塚星組公演オーシャンズ11・痛快無比の娯楽大作・ナイスガイズの並びに血が沸き立ちます!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

国立文楽劇場「鬼一法眼三略の巻」&だしまき

本日は床かぶりつき席で拝聴しました。週末とあって盛況でした。
この作品は、若き日の源九郎判官義経と弁慶との出会いまで、彼らを支える鬼一法眼、吉岡鬼次郎、吉岡鬼三太、お京、乳母飛鳥など、魅力的な人物が感動的な物語を繰り広げてくれ、人形はかわゆい、音曲はノリノリの本当に素敵な演目です。
なぜか、文楽では、一条大蔵譚は略されることが多いとか…。

恒例のだしまきの会には、藤十郎センセはじめ、御馴染さんが集まり、濃ゆいけれど大笑いできる会話で盛り上がりました。文楽が無ければ蔵が建ったと自称するメンバーばかりですが、キャラクター的に蔵は無理っしょ。
だし巻き女子は、出世したら「冠公演」します。近江源氏先陣館と鎌倉三代記の特別編よ!↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

坂東玉三郎丈京都賞受賞記念ワークショップ・第二会場にもお顔を見せてくださいました♪

京都賞の記念講演会が11月11日(金)、京都国際会館(京都市北区)で行われ、引き続き12日(土)は部門別ワークショップが開催されました。ワタクシは、12日午後の玉三郎丈のワークショップを聴講してまいりました。

 京都賞は、「科学・文明の発展や人類の精神的深化・高揚に貢献した方々の功績をたたえる」国際賞。27回目となる今年は、「先端技術部門」にスピノーダル分解の研究に取り組んだジョン・ワーナー・カーン博士、「基礎科学部門」に宇宙物理学者のラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ博士、「思想・芸術部門」には歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが受賞されました。

12日(土)午後、玉三郎丈のワークショップが開催される京都国際会議場のメインホールは即完となり、ワタクシは、第二会場で大型モニターによる拝聴となりましたが、なんと、玉三郎丈は、講演開始前に、第二会場にもお顔を見せていただきました。thunder
グレーの濃淡の大胆なぼかしの縞柄の着流しに黒の博多献上帯というすっきりとしたいでたちでございました。こんな気遣いをしていただけるなんてheartheart何と心ある御方なんでしょう。

第一部は、大笹吉雄さんとの対話により、歌舞伎の女形のありようとその美について、実演を交えながら解き明かしていただけます。生い立ちや歌舞伎界入門時から襲名までのエピソード、女形の歴史的及び世界的位置付けなど縦横に語られました。自分でない何者かになること(憑依…あとで定義つけておられました。)、表現することが何より好きな子どもであられたようです。

第二部は、初代水谷八重子さんや杉村春子さんとの出会いと、新派の演目「日本橋」、「滝の白糸」や、杉村先生の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」、「華岡青洲の妻」を手掛けるようになったいきさつについてに語り始められます。
続いて映画です。ご自身が監督をなさった映画作品「外科室」、「夢の女」、「天守物語」。アンジェイ・ワイダ監督との出会いと、「ナスターシャ」を撮った際の、「ナスターシャ」と「ムイシュキン公爵」の2役の役づくりについてと進められます。
最後は、日舞と洋舞、モーリス・ベジャール氏とのお仕事でした。

懐かしい映像がたくさん見られました。「桜姫東文章・新清水寺の場」、「ふるあめりかに袖はぬらさじ・亀遊の間」、「映画・天守物語」、「外科室」、「ナスターシャ」、「鷺娘」、「アンナ・パブロバ」、「バレエ・黒塚」(モーリス・ベジャール)、「牡丹亭」…なつかし過ぎる…

お若い頃からずっと、独自の美の求道者であられたんですね。創造者としてのあくなき探求、表現者としての自己への厳しさに改めて敬服します。しかし、コメディ大好き、せっかちで天然な玉様でもあられます。あー、同時代に生まれさせていただいてよかった!
あ、第二部は黒のスーツ姿でした。こちらも素敵!↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月12日 (土)

元花街・島原の遺構たちを訪ねて

お西さんに参ったら、島原に行かないとあきません。島原は、江戸時代初期にこの地に移転してこられた格式高い幕府公認の花街です。ぼちぼち書き足すとして、写真アップしときます。

島原2
島原の大門
島原2
輪違屋さんの店構え
石畳舗装も完成、街のサインも整備されまちづくりが進んでいます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "元花街・島原の遺構たちを訪ねて"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月11日 (金)

霜月十六夜の夕顔・ミステリアスな紫です。

夕顔
返り咲きの夕顔は真夏と違い、ほんのり紫色。今年は咲き始めるのが遅めでしたが、今頃まで咲いているとは健気な子です。
追記・朝になっても枯れずに十七夜にも咲いたはりました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本願寺親鸞聖人750大遠忌法要記念・国宝飛雲閣と書院と唐門が期間限定公開中

普段は一般公開されていない西本願寺の国宝建築群が、11月8日から17日まで見られます。無償です。写真撮影は不可ですので、公式から画像をお借りしました。
数寄と遊び心に満ちた謎の名建築です。どこから見ても美しいですが、正面が一番!見ても見ても見飽きません。呆けたように「何と美しい」を1時間はつぶやき続けられます。
ランダムなようで均整が取れ、ド派手で傾いていながら深い精神性があるような…。階高さのプロポーションも見上げることを計算され尽くした絶妙さ。2層と3層の浮遊感がたまりません。造形の均衡に目が喜ばされ、いとも易々と芸術家の掌中に捕えられてしまいます。人の目とは何と安直で罪深いものなんでしょう。

Hiun_l
金閣、銀閣と共に京都三名閣の一つで、3階建の庭園建築です。3階建ですが、各階は平面の大きさを変え、屋根などの趣向も左右相称を避け、変化に富んだ外観をもっています。古来、豊臣秀吉の聚楽第の遺構と伝えるものでしたが、確証はなく、実際には江戸時代の建物と推定されています。 1階は池から船で直接建物内に入る形式の船入(ふないり)の間、上段・上々段を設けた主室の招賢殿(しょうけいでん)、八景(はっけい)の間、茶室憶昔席(いくじゃくせき)などがあり、憶昔席の部分のみは建築年代が明確で、寛政7年(1795年)、茶人藪内竹蔭(やぶのうちちくいん)らによって増築されたものです。2階は周囲の板戸に三十六歌仙の像を描いた歌仙の間、3階は摘星楼(てきせいろう)と名付けた8畳で、1・2階の書院風に対して草庵風の趣向となっています。
内部空間も撮影したDVDが発売になるそうです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "本願寺親鸞聖人750大遠忌法要記念・国宝飛雲閣と書院と唐門が期間限定公開中"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 7日 (月)

桂南光還暦記念公演 in 京都四條南座

2011110301_2
11月3日に拝聴しました。
出演=桂南光、桂ざこば、桂吉の丞、桂こごろう、中田ボタン、桂きん枝、太平サブロー、三遊亭小円歌。

つる 桂吉の丞
強情灸 桂こごろう
骨つり 桂南光

還暦祝いスペシャルトーク
「男がしゃべりでどこが悪いねん」
桂ざこば、中田ボタン、桂きん枝、太平サブロー、桂南光

三味線漫談 三遊亭小円歌
ねずみ穴 桂南光

えらい人気でした。落語は、南座で米朝一門さんだけ拝聴しますので、初めての方多数です。南光さん、芸がクリーンでコキーンと冴えたはりました。
ねずみ穴は江戸人情噺のような感じです。上方落語でもええ味出せます。
落語はぼちぼち聞かせてもろてます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 6日 (日)

図書館で借りた本1106

図書館で借りた本
□桐竹紋壽写真集
□深泥丘奇談 綾辻行人
□軒猿の月 火坂雅志
□新徴組 佐藤賢一
□西南の嵐 松井今朝子
□ロミオとジュリエット恋におちる演劇術 河合祥一郎
□毎日の着物 きくちいま
□21世紀を信じてみる戯曲集 野田秀樹
□求天記 加藤廣
□魔地図 井上雅彦監修
こまめに行かないとあきませんね。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゼブラ柄の上のアメショ。座布団にされそう。

ゼブラ柄の上のアメショ。座布団にされそう。
チェロの師匠の愛猫のフィガロ君でした。
ゼブラの柄は集団でいると何頭か分からなくなるところがメリットだそうです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "ゼブラ柄の上のアメショ。座布団にされそう。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 5日 (土)

佐渡裕 指揮ベルリン・ドイツ交響楽団 in びわ湖ホール ピアノ・エフゲニ・ボジャノフ

びわ湖ホール
曲目 Aプロ
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン=ファン」op.20
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲op.43
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調op.92

朝から精進潔斎してびわ湖ホールへ。シルビイ・ギエムさん、加藤謙一さん、諦め、職場関係の動員を断りました。今年は佐渡さんの公演はチケット運がよく良席続きです。しかし、ここで、佐渡運と佐渡基金を使いきったかもしれません。
寒くて乾燥していればよかったのですが、びわ湖は暖かい雨模様。

ボジャノフさんは冴え渡っておられます。全身総毛立ちます。音量、音質、何が違うってもんではありません。異星人です。
人気の7番。佐渡さん、渾身のベートーベン第7番。リズム、ノリ、オケとの親近感と緊張感とのせめぎ合い、息をもつかせぬひとときでした。観客さんも前のめりで咳払いひとつなし。
あー、集中しました。コーヒーと鯖の塩焼きじゃ。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "佐渡裕 指揮ベルリン・ドイツ交響楽団 in びわ湖ホール ピアノ・エフゲニ・ボジャノフ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 4日 (金)

京都の女は飴ちゃんはこうして持つ。俵屋吉富の「ころ露」は可愛らしい「棗」形の缶。ゑり正さんの巾着に入れてみました。

京都の女なら飴ちゃんはこうして持つ。
京都の菓子舗・俵屋吉富の「ころ露」は、「棗」形の缶がとびきりの可愛らしさ。茶入れの「仕覆」形の巾着(ゑり正さんで調達)に納めて持つと雰囲気出ます。「ころ露」は、餅米に和三盆をコーティングした干菓子ですが、アフターユースは柚子や金柑のど飴を入れておくとよいのでは…。今月は黒糖と柚味の2色ですが、季節が変わると赤の缶に梅味やグレーの缶に桜、緑の缶に抹茶も発売されるとか。
南座の隣りの祇園店には無く、JR伊勢丹で購入しました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "京都の女は飴ちゃんはこうして持つ。俵屋吉富の「ころ露」は可愛らしい「棗」形の缶。ゑり正さんの巾着に入れてみました。"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年11月 3日 (木)

それにしても天長節(明治)は、どうしていつもこんなに美しい小春日和なんでしょう。京都府庁本館は妄想モードがスイッチオンになる名建築

毎年、天長節(<br />
 明治)は何と晴れ上がった美しい日になるんでしょう。

京都府公館が、旧知事室をはじめレセプションルームなど、日頃非公開の部屋を公開したはります。平成26年度には、今は書庫となっている旧議場を復原されるとか。
こんな日は、舞踏会や園遊会がふさわしいですわ。
中で彫刻や生け花展が開催されています。暑ぅ~↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "それにしても天長節(明治)は、どうしていつもこんなに美しい小春日和なんでしょう。京都府庁本館は妄想モードがスイッチオンになる名建築"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 2日 (水)

ロミジュリ脳で見たアントニーとクレオパトラ

10月29日(土)ソワレ・トークショー付きを拝見しました。ちゃんとした感想ではなく四方山話です。

○ステイタスも分別もある大人の女又は男が,恋により娘又は少年に戻り,恋人のために運命に殉じる。・・・条件付感動

中高年の命は花の若者に比べ軽いものですから,恋に殉じてもあんまし感動取れしません。曽根崎心中の徳兵衛さんには心震え,妹背山婦人庭訓の久我之助の切腹では号泣ですが,心中天網島の治兵衛さんは自業自得,帯屋の長右衛門さんは犯罪者の思いが先に立ちますです。で,劇作家さんは,大人の男が恋人を失った場面で涙を取ろうと思うたら,死より哀れな狂乱で涙を絞ることになります。

さて,ここで本題です。
アントニーさん(53歳)は,政治劇のヒーローで敗軍の将として自決したのではありません。中年男女の愛欲の泥試合の最中に,女の仕掛けた痴情の罠にまんまとはまり,狂乱の体たらくで自傷の果てに絶命します。恋人の死の誤報を信じて自ら命を絶つのは,全くロミオと同じながら、同情票は圧倒的にロミオに集まり、アントニーは不利です。劇作家の筆足らずは演出家がカバーということで,蜷川さん,エジプトに援軍を・・・。

そこは,世界の蜷川さん,見せてくださいました。
戯曲「ジュリアス・シーザー」において,政治的及び軍事的に勝利した雄弁家にして豪傑が,名誉を失墜し,無残な恋の奴隷に成り下がったことに泣かせていただきます。癇癪を起こして部下に八つ当たりするわ,敗戦の責任を女のせいにするわ,ありもしない勝利を妄想したり,部下にも女にも愛想尽かしされるのは当然です。また,蜷川さんは,担架に担がれうめき声のアントニーさんを客席1周させ,長い長い苦痛を見せられました。さすがです。
クレオパトラさん(38歳)についてはまた後ほど…。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "ロミジュリ脳で見たアントニーとクレオパトラ"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年11月 1日 (火)

ロミジュリ脳で10月を省みる

10月は,出張や小旅行もあることですし,アルゲリッチさんも来日なさらないし,観劇自粛月間とし,マイスキー・デュオ,平幹エレジー,ロミジュリ,アントニーとクレオパトラの4本で辛抱や!という掛け声で臨みましたが,全く守られず気がつけば9月並の野放し状態に…。

しかし,散々ロミジュリにはまったおかげで,何に感動するのか,何に弱いのか,観劇行動の動機を見極めた気がします。結論から申し上げますと,

○娘又は少年が恋によって女又は青年に成長し,恋人のために運命に立ち向かう。…無条件に感動

主演俳優さんが娘と女又は少年と青年,かつ,その変容の節目を演じ分ける力があるか,戯曲や楽曲,演出がそのように構成されているかにかかってきます。
ロミオとジュリエットは,いらんことせんかぎり,戯曲がそのように構成されていますのでハナから無条件に感動です。
ただし,親や一族を騙す計略を一人で決行するという変容の節目の場面が戯曲にきちんと書かれているのはジュリエットだけで,ロミオは自分の役者力で表現するようになってます。初演当時,娘役は少年俳優さんで,男役は大人の俳優さんが演じておられましたので,シェイクスピアさんは,ジュリエットは書き込んでおかんとあかんと思われたのでしょうか。現代のように同年代の若い男女が演じられる時代においては,ロミオ役者さんは分が悪い(残念ながら,ベテラン男女が演じられた時代を存じません。)。下手したら,運命の慰み者として不幸な死を遂げるだけになってしまいます。

そこで,登場のミュージカル版のギュルスブックさん。彼は、霊廟でロミオとパリスが決闘し、どちらがジュリエットに相応しい真の男かと示す場面まで省略してしまわれました。何とかカバーしなければなりません。そこで、ロミオに死のダンサーという支配者とも分身とも言える影を付け,不幸な運命の下の貴公子という枠組みを視覚化なさいました。よかったことは言うまでもありません。

しかしお立会い!そんな配慮不要のロミオ役者はおられます。
娘から女にはそんなに葛藤がなく、楽々と渡河できますが,少年から青年に飛翔するには、もの凄いエネルギーが必要です。しかも,性衝動と暴力性という負荷を背負い,それを見据えながら自分の中に共存することに耐え、乗り越えなければなりません。これが表現できたのは宝塚星組のトップスターの柚希礼音さんだけです。ロミオは,ジュリエットを押し倒してなんぼのもんです。
ディカプリオさんと藤原さんはずっとキレておられましたし,レナード・ホワイティングさん,中略,阿久津さん(ウェストサイド物語)は優しいまま。福井さん(ウェストサイド物語)は考えなしでした。もうお一方、成し遂げられた方をあげるとすると,桐竹勘十郎さん(当時簔太郎)の久我之助(妹背山婦人庭訓)となりますかしら。上川メルヒオール(春のめざめ)は、戯曲がそう作ってありますから出来ても減点。
2時間で男の一生を演じきるのは,宝塚歌劇の男役さんと卓抜した人形遣いさんという男の肉体から自由な者だけが可能というのも感慨深いです。
メッセージのすれ違いは妹背山婦人庭訓が凝ってます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村

続きを読む "ロミジュリ脳で10月を省みる"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »