京都新聞の記事に補足します。微妙な違いなんですが,玉三郎丈はこんなふうに言うたはりました。
京都新聞11月13日(日)朝刊1面に,お写真入り囲み記事で,京都賞記念ワークショップでの玉三郎丈のプレゼンが掲載されていました。ワークショップは,歌舞伎,演劇,映画製作及び舞踊と,玉三郎丈の創作活動全てに亘り,休憩をはさんで3時間に及ぶ長いものでしたが,「美」とは何かという定義めいたものはおっしゃらなかったように感じました。
歌舞伎の美「揺らぎ」に宿る 形と形の間にある「揺らぎ」とは,・・・
「皆さんは,歌舞伎の女形の美について,こうすれば美しいという一つの答えを求められますが,そんなものはなく,動きに心をのせて,その醸し出す一連の流れのなかに透けて見えるものが美です。それは,演じるたびに異なるもので,一度として同じものはないのです。だからこそ,ライブで観ていただく醍醐味があります。そして,それを表現するためには,厳しい鍛錬が必要です。」と,おっしゃってました。
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単に内股にして肩を落とせば女形になるというものではないと、真剣におっしゃってましたのに…↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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歌舞伎の美「揺らぎ」に宿る 京都賞受賞の玉三郎さん講演
女形の特徴を踊りながら説明する坂東玉三郎さん
(京都市左京区・京都国際会館)
第27回京都賞の記念ワークショップ「玉三郎の美の世界」(稲盛財団主催)が12日、京都市左京区の国立京都国際会館で開かれ、思想・芸術部門で受賞した歌舞伎俳優の坂東玉三郎さん(61)が、「形と形の間にある揺らぎに歌舞伎の美しさがある」と語った。
歌舞伎界の立女形として活躍する玉三郎さんは、女形の特徴である「内股にして体の線を出すこと」や「片側の肩を少し落とすこと」を、特設の舞台で身ぶりを加えながら説明した。
舞台の魅力について問われると「流れや雰囲気の中に、美しさや人の心が見えてくる。だからこそライブで見る醍醐味も生まれる」と、会場を埋めた1900人の聴衆に語りかけた。
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