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2011年7月31日 (日)

4月の涙 条約なき同国民の戦争はかくも凄惨なものか!

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原題: KASKY/TEARS OF APRIL
監督:アク・ロウヒミエス
出演:ピヒラ・ビータラ、サムリ・ヴァウラモ、エーロ・アホ、エーメリ・ロウヒミエス、ミーナ・マーソラ
あらすじ
1918年4月、フィンランドはロシア革命のあおりを受けて、国民同士が争う内戦状態だった。赤衛軍の女兵士のリーダー・ミーナと仲間たちは、白衛軍の兵士たちに捕らえられる。女兵士たちは乱暴された後、逃亡兵として射殺される。ミーナの戦友マルッタは、自分が死んだら息子を迎えに行ってほしいとミーナに頼む。ミーナだけは助かるが、再びしょけいされようとしたとき、白衛軍の准士官アーロは公平な裁判にかけるため裁判所へ連れていく。しかし、2人の乗った船は、孤島に遭難してしまう。2人の間に変化が訪れる。
エーミル判事の元に来ると、ミーナは身柄を拘束されてしまう。エーミルは、作家でインテリ層の人間だったが、処刑を淡々とこなす心に闇を抱えた男だった。法と倫理を重んじるアーロ、祖国を愛し信念を貫くミーナ、苛酷な状況の元で求めあう男と女の間にあったのは愛だったのか。

第一次世界大戦時、ロシア革命の影響を受けて、農民や労働者からなる赤軍(ソ連がバックアップ)と中産階級やインテリ層が占める白軍(ドイツ派)との間で「フィンランド内戦」が起きた。当初優勢だった赤軍だが、4月6日の戦闘で破れたあと、白軍により殲滅されてしまった。遵法精神を持っているかに見える勝者白軍によりその後の独立が成し得たが、闇に葬られた虐待と殺戮の歴史があった。
宿敵として出逢った身分違いの二人の関係がハッピーエンドになるはずもなく、映画は、男の心理的苦悩と女の身体及び生命の危機を、春まだ浅いフィンランドの美しい風景のなかに鮮明に浮かび上がらせる。深い心理ドラマとして、単なるラブストーリーでも戦争ものでもない香気あるドラマとなっている。
教育熱心で知的水準が高いというィンランドに対する先入観が消し飛びました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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