« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »

2011年5月

2011年5月31日 (火)

最強の團七・徳兵衛の画像にクラッと。ポスター欲しい!

最強の團七・徳兵衛の画像にクラッと。ポスター欲しい!
立派過ぎるとのたまふ輩は沈黙せよ。浪花の悪漢を千両役者が演じるのが大歌舞伎。勘十郎玉女コンビに、簑助さんのお辰みたいなもん?
わーん、早う見る日程にしといたらよかった。
幡随院長兵衛と水野十郎左衛門のような宿敵どうしではなく親友というのがいいですね。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年5月30日 (月)

劇団四季の公式にやっと「ヴェニスの商人」の稽古場画像が掲載されました

9月のジュリエットが未定なのはええとして、今度の日曜のポーシャが分からないのは気がもめます。密かに期待した方ではなく予定どおりの方でしたが、安心です。
どんな舞台になるか、期待や予想を裏切って欲しいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月29日 (日)

天神さんでゲトした男性用絽の長羽織。これ羽織って伊勢音頭見に行こ…。落語会にもいいかな。

呂の長羽織
しかし、男性用の羽織は身八ツ口がなく、ヘンテコな形をしているので、 ひと手間かけてお袖を切り離しました。これで風が通ります。
絽の羽織とは毛皮のチューブトップみたいなもので、おおよそ実用的ではありません。しかし、男性は羽織にはこだわりがあるようですね。
丸に一文字は土佐山内家の紋のようですが、あんまり気にせんと着てみよっと。
くどいけど、本当に得意なのは針仕事なんです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マイ・バック・ページ ジャーナリズムのあり方の一つを思い出しました。確かに読んでおられました、AJ。

Photo
監督:山下敦弘
原作:川本三郎
脚本:向井康介
音楽:ミト、きだしゅんすけ
美術:安宅紀史
主題歌:真心ブラザーズ、奥田民生
キャスト
妻夫木聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、中村蒼、韓英恵、長塚圭史、山内圭哉、あがた森魚、三浦友和
あらすじ
1969年、理想を追いながらも、ジャーナリストになる夢も求める沢田は、新聞社に入社し、週刊誌の記者となって学生運動の取材に情熱を燃やしていた。1971年、沢田は先輩記者の中平とともに、左翼系過激派の梅山と名乗る男から接触を受ける。4月に武装蜂起するというその男は、取材費欲しさの偽物か、只のテロリストか、真の活動家なのか。
そして、4月、自衛隊の駐屯地で、自衛官の刺殺事件が起きた。

元・朝日新聞社記者の川本三郎氏によるノンフィクションを、妻夫木聡、松山ケンイチの共演で映画化した社会派青春ドラマ。60年代後半の学生運動を舞台に、理想と功名を追うジャーナリスト・沢田と、左翼革命を目指す学生活動家・梅山との出会いと対立の決着は、青春の1コマというには苦く苛酷で後悔の残るものだった。
主演2人の人気で、若い観客もおられました。あの時代に間に合わなかったジェネレーションとしても、左翼革命が何を目指したのかは文献として小熊英二氏の著作1968を読んで頭を整理して知識として知っているに過ぎません。問いかける命題が多すぎてなかなかしんどい映画でした。
長塚さん、山内さんのカリスマ活動家ぶりがはまり過ぎで、三浦編集長の薄汚さとジャーナリズムの傲慢が短い出番に光ってました。松山ケンイチさんはノルウェイの森のBGMが聞こえてきそうなあの時代の雰囲気を持ち合わせておられます。妻夫木さんも理想とセンチメンタリスムのバランスがいい感じでした。
後の世代に語り継ぐ言葉を持たないとあきませんね。それにつけてもショックだったのが、わが社の執務環境は40年前と同じだぁ~↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月28日 (土)

プリンセス・トヨトミ大阪の映像はベタでこてこてやけど心意気やよろしき

Photo
監督:鈴木雅之
原作:万城目学
脚本:相沢友子
音楽:佐橋俊彦
キャスト
堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、沢木ルカ、森永悠希、和久井映見、中井貴一
あらすじ
国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の松平、鳥居、ゲンスブールの3人は、大阪府庁に乗り込んだ。空堀商店街近くのOJOというNPOに調査にも入ったが、松平はその組織に疑念を持つ。
実は、1615年の大阪夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔が今も生きつづけ、大阪の男たちは400年間その血脈を守り続けていた。その真実を知ってしまったことから、大阪の公共機関や商業活動など、あらゆる機能が停止する一大事件に巻き込まれていく。

「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」で知られる人気作家・万城目学の直木賞候補になったベストセラーを映画化。発想の突飛さと斬新さは「鴨川ホルモー」にゆずるが、小道具、役の名、小ネタにまで行き届いた凝りようでてんこ盛りの楽しさ。決めのええ台詞ありますし、ダ・ヴィンチ・コードにも負けしまへんで。
少々わからへんとこあっても勢いでいてまえやで↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

図書館で借りた本0528

図書館で借りた本

□ 江戸絵画万華鏡 戯画の系譜 榊原悟
□江戸猫浮世絵猫づくし 稲垣進一、悳俊彦
□フェルメール全点踏破の旅
□大阪城ふしぎ発見ウォーク 北川央
□はじめてのシェイクスピア 戸所宏之
□天馬翔ける下巻 安部龍太郎
□浄土の帝 安部龍太郎
□模倣犯上巻 宮部みゆき
□QED諏訪の神霊 高田崇史
□龍馬の天命 名手の八篇
虎さんは本で我慢↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロミオとジュリエット・フランコ・ゼフィレッリ版 若さとひたむきさが切り札。1968がロミジュリに洗脳された年でした。

Romijuli_2
原題:Romeo and Juliet/Romeo e Giulietta
監督・脚本:フランコ・ゼフィレッリ
原作:ウィリアム・シェイクスピア
撮影:パスカリーノ・デ・サンティス
音楽:ニーノ・ロータ
製作国:1968年イギリス・イタリア合作映画
キャスト
オリビア・ハッセー、レナード・ホワイティング、マイケル・ヨーク、ジョン・マッケナリー、ミロ・オーシャ、ローレンス・オリビエ
あらすじ
15世紀中頃、ルネッサンス真っただ中のイタリア北部の町ベローナ。2大名門として知られるモンタギュー家とキャピュレット家が血で血を洗う抗争をする最中、モンタギュー家の息子ロミオとキャピレット家の娘ジュリエットは、舞踏会で出会い、一目で恋に落ちた。
2人は敵どうしの家と知りながら、燃え上がった心を抑えきれず結婚式を挙げるが、その直後、ロミオを憎むキャピレット家のティボルトが広場で待ち受けていた。

また観た。どんだけロミジュリ系に弱いねん。
主役のロミオとジュリエットには、映画史上もっとも若い英国の俳優が抜擢。当時16歳だったレナード・ホワイティングさんと、15歳だったオリビア・ハッセさんーということで、大変話題になっていました。
台詞やエピソードも大胆に編集、流麗で哀切な音楽、絢爛豪華な極彩色の画面、若者の衣装はヴァチカンの衛兵風、都市と建築はイタリアルネッサンスの本物、何より主演二人の若さと美しさ、レナード・ホワイティングさんのまっぱ、リアリティのある流血の惨事と、これでもかのサービスでした。
が、日本ではオリビア・ハッセーさんのエロ清純な美しさとひたむきさに人気沸騰しましたね。積極的で一途なジュリエット像が時代とマッチしていたのでしょう。色あせない豊穣な若さにまたまた感動しました。
やはり刃傷沙汰は、教会を出て3時間後でなければなりません。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "ロミオとジュリエット・フランコ・ゼフィレッリ版 若さとひたむきさが切り札。1968がロミジュリに洗脳された年でした。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

長澤芦雪・MIHO ミュージアム・もし、鯉が池の中からアメショーを見たら

長澤芦雪・MIHO<br />
 ミュージアム
まもなく会期終了なので、天候はすぐれませんが盛況でした。晩年の新奇な作品が大人気。虎さんには、お目にかかれなかったですが、鶴、すっぽん、唐子、子犬、鐘キさんがおられ、大満足。
それでも虎ちゃんに会いたかったよー。早よ行ったらよかった。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月25日 (水)

GANTZ PERFECT ANSER

Gantzperfectanser
監督:佐藤信介
プロデューサー:佐藤貴博
原作:奥浩哉
脚本:渡辺雄介
キャスト
二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、戸田菜穂、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之
あらすじ
黒いナゾの球体「GANTZ(ガンツ)」に召還され、異形の敵“星人”を倒すことを強いられる玄野の戦いは続いていた。得点が100点になったとき、元の世界に帰るか、好きな人を生き返らせることができるということを目標に戦ってきた玄野の前に現れた敵は、加藤の姿をしていた。
戦い続け生き抜く決意をした玄野と、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤は再び対立する。玄野に苛酷な命令が下されたとき、共に闘ってきた仲間たちのとった行動は…。

CGやワイヤーアクションや特撮がふんだんに使われているが、ベーシックな枠組みは、死をゲームとして楽しむ密室内の不条理心理劇だ。前編が公開されてからわずかな期間というのに、ファンタジーの世界のアルマゲドンを楽しめなくなっているのかもしれない。いうまでもなく、この間に東日本大震災の体験がある。
二宮さんと松山さんは、現実感のある若者を見事に演じておられました。
漫画が原作、若者が夢中になる生命をもてあそぶストーリーは、心して見るようにしています。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月20日 (金)

孫文の義士団・団を束ねるのは温厚な慈父というプロットが忠臣蔵的です。

Photo
原題:十月圍城
監督:テディ・チャン
製作:ピーター・チャン
製作国:2009年中国・香港合作映画
キャスト
ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ワン・シュエチー、レオン・カーフェイ、フー・ジュン、エリック・ツァン、クリス・リー、サイモン・ヤム
あらすじ
清王朝末期の香港、腐敗した王朝打倒を掲げる革命家の孫文が、同志たちに武装蜂起を促すため密かに来航。王朝の西太后が仕向けた暗殺集団に対抗するため、孫文を護衛する義士団が結成される。
義士団を束ねるのは新聞社にも出資する富豪のユータン。友人の活動家、ユータンの息子、若い車夫、劇団長の父の志を継ぐ少女、怪力の豆腐屋、元若旦那の乞食、博打好きの警官等のメンバーは、蜂起のための密談の1時間、各々が信じるもののために、500人の暗殺団との苛烈な戦いに身を投じていく。

豪華キャストの活劇と思って見に行きましたが、重厚な歴史ドラマとハートウオーミングなヒューマンドラマが重層的に絡み合う贅沢なエンタテイメントになっていました。同時代だけでなく未来の国民に対する人間愛と、身近な愛する者への愛とのバランスもゼツミョー。
特に後半は、1時間、密談時間を確保するためだけに命を懸けた男女の壮絶な死闘に息がつけません。「300」や「13人の刺客」が好きな者は必見。
父の妻を愛したため、父を憤死させ女を自害させた男など、ひとりひとりのドラマが丁寧です。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月19日 (木)

八日目の蝉・母の愛を形づくるのは子どもなんですね。

Photo
監督:成島出
原作:角田光代
脚本:奥寺佐渡子
キャスト:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風雪ジュン、渡邊このみ

あらすじ
1985年、不倫相手の子どもを妊娠中絶した絶望から、希和子はその妻が生んだ子を誘拐する。2人の逃避行は、4歳のとき、希和子の逮捕で終わり、初めて実の両親の元に戻った恵理菜は、育ての母が誘拐犯であったと知らされ、心を閉ざしたまま成長する。
やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった…。

評判がよいようですし、行ってきました。重いテーマですが、子どもも母も自律的に再生できる力を皆持ち合わせているというメッセージは受けとりました。人のちょっとした親切、美しい自然、怪しげな宗教、何だっていいんです。しかし、このようなシングルマザーものを見ると、要請される男の役割を改めて確認してしまい気の毒になりますかしら。
子役の渡邊このみちゃんが健気です。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月16日 (月)

ダンシング・チャップリン 映画→バレエ→映画で原典回帰です。

Photo
監督:周防正行
振付:ローラン・プティ
音楽:チャールズ・チャップリン、フィオレンツォ・カルビ、J・S・バッハ、周防義和
キャスト:ルイジ・ボリーニ、草刈民代、ジャン=シャル・ベルシェール、リエンツ・チャン、ローラン・プティ、ユージーン・チャップリン
あらまし
「Shall we ダンス?」、「それでもボクはやってない」の周防正行監督が、フランスの名振付師ローラン・プティによるチャールズ・チャップリンを題材としたバレエ「ダンシング・チャップリン」の舞台を映画化。チャップリン役を務めるルイジ・ボニーノや日本の草刈民代ら、世界のトップダンサーが舞台に臨むまでの60日間を追った「アプローチ」と、本番の演目を収録した「バレエ」の2幕構成。

クラシックバレエの稽古の厳しさ、妥協を許さない芸術性の追求に息をのみます。凄いダンサーが力を示しているにもかかわらず、まだ上を求める欲求に打たれます。映画芸術も製作費と芸術性のシビアな相克があるようです。
この映画は見るしかないです。刮目しすべし↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月15日 (日)

ジュリエットからの手紙 マンマ・ミーア、ロミジュリ、キャメロットをいっぺんに見たようなハピネス

Photo

原題:Letters to Juliet
監督:ゲイリー・ウィニック
製作:キャロリン・キャプラン、エレン・パーキン、マーク・カントン
製作総指揮:ロン・シュミット
キャスト:アマンダ・セイフライド、バネッサ・レッドグレイヴ、クリストファー・イーガン、ガエル・ガルシア・ベルナル、フランコ・ネロ
あらすじ
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア・ベローナを訪れたソフィーは、ジュリエットへの恋愛アドバイスを求める手紙への返信を行うボランティアグループに出会う。そこで、ソフィーは50年前に書かれたクレアの手紙を見つけ、返信すると、手紙を書いた本人とその孫のチャーリーが現れる。クレアは、50年前の恋人ロレンツォを探しシエナ近郊を探す。
「マンマ・ミーア!」のアマンダ・セイフライド主演の恋愛ドラマ。役名も同じソフィーで、写真のとおりとびっきりの可愛らしい女優さん。年間5,000通を超えると言われるジュリエットへの手紙には、ジュリエットの秘書とされるボランティアの女性が返信を書いておられます。素敵な企画ですね。
50年前のジュリエットは、美貌とスタイルと叡智を兼ね備えた大女優・バネッサ・レッドグレイヴさんで、そうなると、ロミオはフランコ・ネロさんに決まってます。さっそうとした御登場はお約束!ラブロマンスはこうでなくてはなりません。
しっかし、子どものころに見たキャメロット覚えているな~。
仮想ママに髪をすいてもらういいシーンあります。マンマミーアも女殺油地獄、傾城阿波鳴門も髪すきの場面あります。髪は女の命ですね。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "ジュリエットからの手紙 マンマ・ミーア、ロミジュリ、キャメロットをいっぺんに見たようなハピネス"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年5月14日 (土)

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 それでも音楽に出逢えてよかったはず

Photo
監督・脚本:ルネ・フェレ
原題:Nannerl, la soeur de Mozart
製作国:2010年フランス映画
キャスト:マリー・フェレ、マルク・バルベ、ダビッド・モロー
あらすじ
作曲家ボルフガング・アマデウス・モーツァルトの姉、マリア・アンナ(通称ナンネル)の数奇な運命を描いたドラマ。4歳年下の弟が“神童”と絶賛される一方、14歳のナンネルも音楽の才能を開花させていた。ある時、ベルサイユ宮殿に招かれバイオリンを披露したナンネルは、皇太子ルイ・フェルディナンと出会い、恋に落ちる。皇太子に才能を認められ、作曲をすすめられるナンネルだったが、当時の欧州では女性が作曲家になることは許されていなかった。

天才を支えた家族愛の物語だが、愛とは犠牲がともなうもの。天賦の才能に恵まれながら、女性に生まれたため、諦めざるを得なかったナンネルの青春。ナンネルの息子レオポルド・モーツァルトの手記をもとに作られたとか。主演のマリー・フェレさんの無垢で豊かな表情が美しい。薄幸のフランス王女役のリザ・フェレちゃんも可愛いし、ヴィルフィ役のダビッド・モロー君は本物の天才少年ヴァイオリニスト。
レオポルドは、厳格だが愛情溢れる父親でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年5月12日 (木)

欲望という名の電車 阪急という電車に乗り、西宮北口で乗り換え、何とかやってきた梅田はごくらくでした。

Photo
作:テネシー・ウィリマムズ
訳:小田島恒志
演出:松尾スズキ
キャスト
秋山菜津子・鈴木砂羽・池内博之・オクイシュージ
猫背椿・村杉蝉之介・顔田顔彦・河井克夫・小林麻子・桔川友嘉・井上尚
あらすじ
ブランチは、「欲望」という名の電車に乗り、妹のステラの暮らすニューオーリンズへやってきた。姉妹は、南部の地主階級の出だったが、すでに家屋敷を失い、どうやら教職も解雇されたらしい。ステラの家に居候することになったブランチだが、狭いアパートでことごとくステラの夫スタンリーと衝突する。上流階級出身のブランチにとってステラの貧しい生活は衝撃であり、ステラの夫でポーランド系のスタンリーの粗野な言動には我慢がならない。そんな彼女の心に安らぎをもたらしたのが、スタンリーの親友ミッチだった。しかし、スタンリーがブランチの過去を暴いてしまう。

秋山ブランチは、美しく繊細で、痛々しいところが素敵。ぶちキレの怖さは諸先輩にゆずるとして、プライドの高さなど、リアリティがあり、共感を持てる役作りでした。
確かに、狭い家で、価値観の全く異なるものが、家族として同居するのはものすんごいストレスがあるのは分かりますが、不幸続きで心を病んだ女性をぼこぼこに痛めつけてもええということにはならないでしょ!
息が詰まりそうな緊迫感と徐々に高まるストレスのなかにあって、何度も爆笑シーンとにんまり小ネタ笑いで、息をつかせてくださいました。
また、元々、欲望電車は、生活感を醸し出すため、リアルセットを作り込みますが、今回も凝ったセットでした。加えて、効果的に映像を重ねあわせ、輻輳する心模様を重層的に見せてくださいました。

宝塚バウホールから、シアタードラマシティまで50分で運んでくださった阪急電車さんありがとうございました。同道いただいたスキップさま、楽しかったですね。

秋山さん、遂にブランチ役者、おめでとうございます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年5月11日 (水)

ブラック・スワン ミステリーだからという理由ではなく、語ってはいけない気がします。

Photo
監督:ダーレン・アロノフスキー
製作:マイク・メダボイ
原案:アンドレス・ハインツ
脚本:マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、ジョンマクローリン
キャスト
ナタリー・ポートマン、バンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー
ストーリー
ニューヨークのバレエ団に所属するニナは、元バレリーナの母とともに、その人生のすべてをバレエに注ぎ込むように生きていた。そんなニナに「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが巡ってくるが、新人ダンサーのリリーが現れ、ニナのライバルとなる。役を争いながらも友情を育む2人だったが、やがてニナは自らの心の闇にのみ込まれていく。

ナタリー・ポートマンが第83回米アカデミー賞で主演女優賞を獲得した作品。あー、待ち遠しかった。
レイディズデイに上映開始とあって、客席はほほ100%女性。何度、きれいねぇをつぶやいたことか。ボキャ貧のそしりを受けても、なかなかきれいねぇ以外の言葉が出て来ない。追いつめられてゆくところも迫真力ありました。息をつめて見ますので、頭の芯がジーンと疲れます。あっさり、再見決定。
クニスもセクシーでキュート。ポートマンと対照的な魅力で大健闘♪↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月10日 (火)

宝塚星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』パターン3について風知草特派員報告

この日の配役は以下のとおりパターン3。1週間しかないので、お試し版というところでしょうか。特派員は、星組公演はお値打ちなのでもっぺん見ると10日マチネに出掛けました。

ミュージカル・ショー『ノバ・ボサ・ノバ』-盗まれたカルナバル-
作/鴨川清作 演出/藤井大介
キャスト

ソール(義賊):柚希 礼音
エストレーラ(観光客の令嬢)/夢咲 ねね
シスター・マーマ(見物のシスター)/英真 なおき
ルーア神父(見物の神父)/涼 紫央
オーロ(盗賊)/真風 涼帆
マール(バザールの男)/夢乃 聖夏
メール夫人(エストレーラのママ)/紅 ゆずる
ブリーザ(マールの彼女)/白華 れみ

・急に暑くなったうえにこの高湿ですから、さすがのちえさんも若干へばりめでした。しかし、お役が完全に自分のものとなっておられるので、どの場面でも余裕かましたはりました。倶楽部に駆け込む前のパフォーマンスが素晴らしいです。
・オーロの真風さんは体が堅めなのか、動きに見栄えが感じられませんでした。暖かく長い目で見守ります。
・紅さんのメール夫人は、たいへん美しく華やかでした。上流夫人らしい落ち着き…?。なくてもよいのではないでしょうか。
・夢乃さんのマールは、ちえさんと似て、女の子がつがつ感があり、おんどりゃー、俺の女に何すんねんという怒りを感じました。

星組は個性の異なる若い生徒さんがたくさんおられ、役変わりで観客増と技術の向上を目指しての企画だったと思われますが、立ち上がりのフォーメーションがよいように思われます。東京、博多、名古屋と夏の暑い時期にこの体力の消耗の激しい演目を携えて巡回なさいますが、お体に気をつけて公演の御無事を祈ります。ムラに帰って来られるのは晩秋なんですね。しみじみ。
特派員は、2000年10月の花吹雪恋吹雪の忍者2のときからちえさんを応援していたようです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 8日 (日)

ブログ開設6周年!!!!!!御訪問ありがとうございます。

Photo_4

いつも御高覧ありがとうございます。
「風知草」は,2005年5月8日、連休の最終日に作ってしまいました。細々ではありますが,本日で6周年です。小学校卒業ですよ~。これもひとえに、ブログを通じて交誼させていただいています皆様のおかげです。

この一年の我が国にとって最大の出来事は申すまでもなく、東日本大震災でした。未だに危難は去ったわけではありません。甚大な被害からの復興を図りながら、来る東南海、南海、東海地震に備えて、社会資本を整備していかなくてはならないという道を進んでいます。
とはいえ、直接それらの業務に携わっていない者がしなければならないことは、それぞれの生活において、情報を集めて、考えて、行動して反省するということを習慣づけることと考えます。考えるというところに、先のことや地域のこと、日本のこと、地球のことも考えるということをプラスです。あ、考えるより先に行動しなくてはならないこと、たとえば避難などは、マイマニュアルや家族の防災計画を作る必要がありますが…。

さて、この一年は,皆さま御存じのとおり、ツイッターが高い即時性という情報発信装置としての優位を遺憾なく発揮し、東日本大震災においては大活躍しました。そんなこんなで、さんざんツイッターで盛り上がったことを今更なーということになってしまい、ブログ更新もつい滞りがちでございました。で、ブログとしての拙宅は、記録として後からでも確認できるデータベースとして整備していきたいところです。

もとより、感謝と称賛の精神、愛とエスプリを忘れず続けてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
キャッチコピーったーしてみました。私、書いたんとちゃうけど、目指すところです。↓祝うていただけますならポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "ブログ開設6周年!!!!!!御訪問ありがとうございます。"

| | コメント (26) | トラックバック (0)

阪急電車~片道15分の奇跡~観劇時にお世話になっています。

Photo

監督:三宅嘉重
製作:福井澄郎、松下康、見城徹、角和夫、桐畑敏春、中村仁、越智常雄
チーフプロデューサー:重松圭一
プロデューサー:沖貴子、田村勇気
原作:有川浩
脚本:岡田惠和
キャスト
中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜、小柳友、勝地涼、玉山鉄二

ストーリー
「フリーター、家を買う。」、「図書館戦争」などで知られる人気作家・有川浩の原作小説を映画化。兵庫・宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ阪急今津線を舞台に起きる小さな奇跡の数々を描くヒューマンドラマ。
婚約中の恋人を後輩社員に奪われた女、恋人のDVに悩む女子大生、ママ友とのお付き合いに悩む中年主婦、礼節を重んじるあまり煙たがられる老婦人らの人生が車中で交錯する。

幸福な日常のなかにあっても、人は皆悩みを抱え、思いどおりにならない今を生きている。ちっとした心遣いや隣人への思いやりで、昨日より少し幸福になれたら…。そんな人たちをつなぐのが阪急今津線というのがポイント。決して京阪石坂線でも阪堺電車でもないんだよね。沿線のポテンシャルというか蓄積された生活文化てか、都市のイメージというのが圧倒的に高い。登場人物たちも裕福ではないにしても生活苦に喘いでいるわけではない。知的水準も年齢補正をかけたら、関西学院大学を目指す偏差値のようだ。平均的な日本人が目指した幸せの画像がそこにある。
ということで、心を柔らかくして、小さなハッピーに涙し、信義を重んじ、礼節をわきまえ、勇気を持とうというメッセージを受け取ろう。
宝塚バウホール座席から梅芸座席まで50分で着きました。阪急電車さんに感謝します。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 7日 (土)

宝塚星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』&『めぐり会いは再び』ソールは太陽の男です。

Photo
ミュージカル・ショー『ノバ・ボサ・ノバ』-盗まれたカルナバル-
作/鴨川清作 演出/藤井大介
キャスト

ソール(義賊):柚希 礼音
エストレーラ(観光客の令嬢)/夢咲 ねね
シスター・マーマ(見物のシスター)/英真 なおき
ルーア神父(見物の神父)/涼 紫央
オーロ(盗賊)/紅 ゆずる
マール(バザールの男)/真風 涼帆
メール夫人(エストレーラのママ)/夢乃 聖夏
ブリーザ(マールの彼女)/白華 れみ

1971年に初演し、1976年、1999年に再々演されたラテン系ショーの傑作『ノバ・ボサ・ノバ』。ブラジルのリオのカーニバルを舞台に展開するドラマティックなミュージカル・シーンで見せる、ショー作品。

全部見どころ、つなぎの場面なし。また、全てのシーンにおいて、あちらでもこちらでも素晴らしいダンスが展開されています。目がいくつあっても足りません。しかし、綺羅星のタカラジェンヌさんのなかにあって、いくつの星が集まってもその輝きを凌駕する太陽がちえさん!
リオのカーニバルですから、男も女も恋の無礼講。よっしゃー、女の子全部俺のもんやーという雄叫びが聞こえてきそうです。
今まで見たのは何だったんでしょ。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "宝塚星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』&『めぐり会いは再び』ソールは太陽の男です。"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 5日 (木)

ショパン・愛と哀しみの旋律

Photo_2
原題:Chopin. Pragnienie Milosci
監督:イェジ・アントチャク
演奏:ヨーヨー・マ、横山幸雄、ヤーヌシュ・オレイニチャク、エマニュエル・アックス

    ヴォイチェフ・ミフニエフスキ指揮ポーランド放送交響楽団
キャスト:ピョートル・アダムチク、ダヌヌ・ステンカ、ボジェナ・スタフーラ、アダム・ボロノービチ
ストーリー
ポーランドの天才作曲家フレデリック・ショパンの激動の半生と、フランスの女流作家ジョルジュ・サンドとの愛を描いた伝記映画。
1830年、若き作曲家ショパンは、帝政ロシアの圧制にあえぐ祖国ポーランドを離れ、仏パリへとたどり着く。なかなか才能が認められず挫折を味わっていたが、人気ピアニストのフランツ・リストによる計らいで、1832年、ついに念願のパリ社交界デビューを果たす。そんなある日、ショパンは恋多き女として知られる作家ジョルジュ・サンドと出会い、たちまち恋に落ちる。

生誕200年を記念して、ポーランドが総力を結集して製作したショパン映画の決定版。音楽がとびっきり豪華で、ノクターンある時は繊細に、ポロネーズは力強く、ピアノ協奏曲第1番は鮮烈だ。
ショパンとサンドとの確執は、サンドの子どもたちとの軋轢もからめ、リアリティがあって身につまされるヒューマンドラマに描かれている。
旅路の映像が祖国への思いを表し泣けます。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ガリバー旅行記

Photo
製作:ジャック・ブラック
監督:ロブ・レターマン
原作:ジョナサン・スウィフト
キャスト
ジャック・ブラック、ジェイソン・シーゲル、エミリー・ブラント、アマンダ・ピート、ビリー・コノリー
ストーリー
ジョナサン・スウィフトによる同名古典小説を現代合衆国に置き換えて3D映画化したジャック・ブラック製作・主演の冒険コメディ。
ニューヨークの新聞社の郵便室担当のガリバーは、編集者のダーシーにぞっこんだが、全く進展はなさそう。ガリバーは、ダーシーに見栄をはったばかりに、取材でカリブ海のバミューダ諸島に行くことに。だが、その途上で巨大な竜巻に巻き込まれてしまう。気がつくとガリバーは浜辺に打ち上げられ、体長15cmほどの人間たちに縛り上げられていた。そのリリパット王国でガリバーは英雄にまつり上げられる。

思いっきり笑えるお気楽コメディ。あからさまなパロディも、パロディ好きには効きます。本筋からはずれるところもなく短いから、ひと笑いして勢いつけるのにはぴったり。
ガリバー旅行記の哲学的なテーマとは無縁。
撮影に使われた巨大スニーカーがガリバー旅行村に展示されているとか。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 4日 (水)

国民の映画・プロットは井上ひさしさん流で、ストーリーテリングは野田秀樹さん的かな?

Photo_2
国民の映画
作・演出:三谷幸喜
キャスト
ヨゼフ・ゲッペルス(ナチスドイツの宣伝大臣)/小日向文世
ハインリヒ・ヒムラー(ナチスドイツの粛清の先鋒)/段田安則
ヘルマン・ゲーリング(ナチスドイツのNo.2)/白井晃
マグダ・ゲッベルス(ゲッベルス夫人)/石田ゆり子
ツァラ・レアンダー(女優)/シルビア・グラブ
レニ・リーフェンシュタール(映画監督)/新妻聖子
エーリヒ・ケストナー(反体制の劇作家)/今井朋彦
フリッツ(ゲッペルス家の執事)/小林隆
グスタフ・フレーリヒ(俳優)/平岳大
エルザ・フェーゼンマイヤー(女優、ゲッベルスの愛人)/吉田羊
グスタフ・グリュンドゲンス(俳優・演出家)/小林勝也
エミール・ヤニングス(俳優)/風間杜夫
ピアニスト/荻野清子
おはなし
1941年秋、ベルリン郊外のゲッペルスの別荘。ナチスドイツのプロパガンダを掌る宣伝大臣ゲッペルスは、映画関係者を集めてホームパーティを開く。絵画、音楽、文学、全ての文化芸術は彼の支配下にあった。なかでも総合芸術としての映画製作は国民の心を掌握し、国力を高揚させるものとして総督の期待も大きい。
集まった映画関係者の中には、親ナチスの面々ばかりではなく、反骨の作家として焚書処分を受けているケストナーもいた。なぜか招かれざる客として軍の高官もいる。
ドイツ国民の映画としてハリウッドをしのぐ超大作を作るとぶちまけたゲッペルスにすり寄る者たちの傍らで、別の大きなドラマが始まろうとしていた。
井上ひさしさんの「日本人のへそ」と同じ日に観劇しましたが、別の日にしたら良かったです。ずっしーんときました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "国民の映画・プロットは井上ひさしさん流で、ストーリーテリングは野田秀樹さん的かな?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 3日 (火)

出発の詩集(たびだちのアンソロジー)~モスクワからの退却~お芝居は、良い戯曲と確かな配役があればよろし

Photo
原題:The Retreat from Moscow
戯曲:ウィリアム・ニコルソン William Nicholson
翻訳:小田島恒志
演出:鵜山仁
キャスト
エドワード(教師)/加藤健一
アリス(その妻で詩を愛する女性)/久野綾希子
ジェイミー(その息子・独身)/山本芳樹(Studio Life)
あらすじ
エドワードとアリスはロンドン近郊で暮らす50代後半の夫婦。アリスは詩を愛する個性的な女性で、エドワードを深く愛し、はっきりしない彼の言動に焦燥感を覚え、いつも責めてばかりいる。エドワードは温厚で平穏を好む性格で、アリスを思いやり、彼女に合わせようと暮らしてきたが、会話はすれ違い疲れ果てている。
次週に33回目の結婚記念日を目前にした週末、一人息子のジェイミーが二人を訪ねてくる。
そして翌朝、アリスが留守の間、エドワードはジェイミーにアリスと別れるつもりであることを話す。さらに他の女性と愛し合っていることも―――。
優れた戯曲、的確な配役と熱演。笑いと涙で人生を応援する全て揃ったお芝居でした。劇中のアンソロジーも素敵でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "出発の詩集(たびだちのアンソロジー)~モスクワからの退却~お芝居は、良い戯曲と確かな配役があればよろし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 1日 (日)

宝塚雪組公演・黒い瞳・ロック・オン! in 梅田芸術劇場・お似合いの主演カップルが揃うといいですね。

Photo_2
ミュージカル・プレイ『黒い瞳』
-プーシキン作「大尉の娘」より-
脚本/柴田侑宏 演出・振付/謝 珠栄
キャスト
ニコライ(貴族の士官)/音月 桂
マーシャ(ミロノフ大尉の娘)/舞羽 美海
プガチョフ(反乱軍の首領)/未涼 亜希
サヴェーリィチ(ニコライの従僕)/一樹 千尋
ミロノフ大尉(ベロゴールスク砦の連隊長)/飛鳥 裕
ヴァシリーサ(ミロノフの妻)/舞咲 りん
エカテリーナII世(ロシア女帝)/晴華 みどり
シヴァーブリン(貴族の士官)/沙央 くらま
パラーシカ(ミロノフ家の手伝い)/沙月 愛
おはなし
1998年に真琴つばさ、風花舞、紫吹淳ら月組により上演されたプーシキンによる「大尉の娘」をモチーフにした作品。
1773年、エカテリーナII世が統治する帝政ロシア。圧政に喘ぐコサックたちは反乱の機会を窺っていた。地方貴族の陸軍少尉ニコライは、任地ベロゴールスク要塞へと向かう途中、吹雪に遭い途方に暮れていたところ、浮浪者のなりをしたプガチョフに宿屋まで案内してもらい酒を酌み交わす。要塞に辿り着いたニコライは、連隊長ミロノフ大尉の娘マーシャと出会い、二人は互いに惹かれあうようになる。
砦の平和は突然に破られる。蜂起したコサック軍は、ベロゴールスク砦をあっという間に占拠し、ミロノフ大尉や士官たちを処刑する。ニコライは吹雪の夜の恩義を覚えていたプガチョフに助けられるが…。

ミュージカルを初めて見る方にも楽しめる名作です。若いピュアな男女の恋、敵味方の男同士の間に生まれた友情と、愛と革命の王道をゆきます。主演の素直なおぼっちゃまの士官は音月さんのイメージにぴったりで、美しいメロディラインの曲を次々と聴かせてくださいます。台詞の声も音楽的で聞き惚れます。
プガチョフ役は、端正で知的、歌も上手な未涼さん。ウオーム&クールの組み合わせが、水のニコライ、炎のプガチョフの歌詞とちょっと違いましたが、対決の二重唱は圧巻でした。
ヒロインのマーシャは、ダンス上手の風花さんのためのあて書きですから、舞上手のみみさんの見せ場も一杯で、主演娘役デビューを飾られました。お似合いのカップルの誕生です。
バウ客席から梅芸客席まで50分。阪急電鉄さんありがとうございました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "宝塚雪組公演・黒い瞳・ロック・オン! in 梅田芸術劇場・お似合いの主演カップルが揃うといいですね。"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ニジンスキー・宝塚雪組公演 in 宝塚バウホール 宝塚のニジンスキーの誕生です。

Photo

バウ・ミュージカル『ニジンスキー』-奇跡の舞神-
作・演出:原田諒
振付:小林十市
キャスト
ヴァーツラフ・ニジンスキー(天才ダンサー)/早霧 せいな
ロモラ・ド・プルツキー(ニジンスキーの妻):愛加 あゆ
セルゲイ・ディアギレフ(バレエ団の主催者):緒月 遠麻
レオン・バクスト(舞台美術家):磯野 千尋
タマラ・カルサヴィナ(プリマ舞踊手):五峰 亜季
ミハイル・フォーキン(振付家):大凪 真生
アドルフ・ボルム(舞踊手):大湖 せしる
イゴール・ストラヴィンスキー(作曲家):蓮城 まこと
マリー・ランバート(振付助手):彩凪 翔
おはなし
20世紀初頭の欧州に彗星のように現れ去った伝説の天才バレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーの全盛から引退までの半生を描いたミュージカル。性別を超越した美貌と卓抜した才能がもたらした栄光と破滅を、劇中に舞台シーンをふんだんに盛り込み描く。

1910年代のパリ。ロシアの新進バレエダンサー・ニジンスキーは時代の寵児となっていたが、成功の陰で、心のままに踊りたいという衝動にかられていた。ニジンスキーの苦悩を察知した愛人でもある主催者のディアギレフは、希望を叶えてやる。
しかし、新作「牧神の午後」の振りはセンセーショナルで大衆には受け入れられなかった。ニジンスキーは神経をすり減らし、徐々に周囲との軋轢を生んでいく。そんな彼を支えたのが、踊り子ロモラだった。ニジンスキーはロモラと電撃結婚するが、ディアギレフは怒り狂い2人を解雇する。
宝塚のニジンスキースターの誕生です。もっぺん行くもんね。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

続きを読む "ニジンスキー・宝塚雪組公演 in 宝塚バウホール 宝塚のニジンスキーの誕生です。"

| | コメント (2) | トラックバック (1)

« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »