ヒア・アフター・空いているときにもっぺん行こ。
監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ピーター・モーガン
撮影:トム・スターン
キャスト
マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ブライス・ダラス・ハワード、ジョージ・マクラレン、フランキー・マクラレン
あらすじ
サンフランシスコで平凡な工場労働者として働く霊能力者ジョージ(マット・ディモン)は、リストラに遭いそうになっている。霊能力者としての才能を活かしてビジネスを行えば収入は得られるが、封印する決意をする。
南の島で津波と遭遇し九死に一生を得たパリの政治キャスターのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、臨死体験で垣間見た光景が忘れられず、死後の世界の探求にのめりこみ、仕事はドスランプとなり、恋人とも上手くゆかない。
ロンドンの母子家庭の少年マーカス(ジョージ・マクラレン)は突然双子の兄(フランキー・マクラレン)を亡くし、薬中の母とも引き離され、兄と再会したいという思いで町を彷徨っていた。
死後の世界とのコンタクトにこだわる3人は、偶然、ロンドンの街で邂逅する。
死と生をめぐるヒューマン・ドラマ。死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を描く。超常現象やスペクタクルシーンを抑えに抑えた趣味の良さ、ヒア・アフターは何なんだという謎との距離感に痺れる。
霊能力ゆえ普通の幸福を得られない男、死生観と価値観を見失い混迷する女、いつもそばにいた分身のような兄の喪失感に苦しむ少年。死は日常生活と隣り合わせにあるため、丁寧に日常を追う映像が素晴らしい。ところどころに散りばめられた監督のウイットや人生讃歌に唸りながら物語の大団円のロンドンの街へ。
このキター感、たまりません。どないなるんや、どないなるんやと思っているうちに号泣させられてしまう。チェンジリングでもそうだったが、苦悩の中にある主人公たちが、日常のちょっとしたハッピーに喜び、薄紙を剥ぐように、根雪が解けるように心が暖かくなるシーンは、イーストウッド監督の真骨頂。
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