最後の忠臣蔵
監督:杉田成道
原作:池宮彰一郎
脚本:田中陽造
撮影:長沼六男
音楽:加古隆
美術:原田哲男
編集:長田千鶴子
キャスト
役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、安田成美、笈田ヨシ、山本耕史、伊武雅刀、風吹ジュン、田中邦衛、片岡仁左衛門
あらすじ
赤穂浪士の吉良邸討ち入りで、大石内蔵助率いる46名が切腹により主君に殉じたなか、大石から、赤穂事件の真実を伝え、残された家族たちを訪ねるよう密命を受けた寺坂吉右衛門は、十六年かけてその任務の全てを終えようとしていた。実は、討ち入り前夜にもう一つの密命を受けて一党から逐電した男がいた。その男は寺坂の親友の瀬尾孫左衛門。瀬尾は武士の身分を捨て名を変え、京都で古物商として一人の娘を育てていた。
偶然邂逅した二人だったが瀬尾は決して真相を語らなかった。
美しく成長した娘は、豪商茶屋四郎次郎の跡取りに見初められ嫁ぐこととなる。瀬尾の密命も終わりが近づいていた。
喝采を受け武士の鑑と讃えられる義士に名を連ねることなく、主命を果たすために死よりもつらい生を送る二人。主演の役所さんのストイックで静謐な演技というか、意固地で頑なな初老の男に思いっきりリアリティがありました。
京都の四季を背景に日本の美を表す映像が美しく、京言葉も流麗で完璧。主要人物の人間関係を象徴するかのように挿入される人形浄瑠璃の曽根崎心中の場面もほんまもんなので快く酔えます。
クライマックスは、娘の花嫁行列の連続映像で、はじめはピアニシモからクレッシェンドになるため、涙が決壊したまま止まらなくなります。
肝心の仁左さまの大石。短い登場時間ながら、このお方のために生きなければという輝きに満ちておられました。
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コメント
>みゆみゆさま
忠義とは自身のアイデンティティーの何でしょうか。信仰か定めか哲学か悩ましいですが、この作品はあっさり愛だとなさってましたから嬉しかったです。
何べん泣かしてくれんねんと、突っ込みながら泣きました。
投稿: とみ | 2011年2月20日 (日) 21時40分
こんにちは。
仁左さまの大石、出番は少なかったですが、存在感ありましたね!
年末に見ましたが、DVDでまた見たい作品です。
投稿: みゆみゆ | 2011年2月20日 (日) 20時12分