« ジーザス・クライスト・スーパースターを上演なさるなら、福井さんユダでお願いします。 | トップページ | 今週から福井さんがマンカス »

2011年1月31日 (月)

宝塚雪組公演・29日マチネ・ロミオとジュリエット・風知草特派員再見「分別くさい狂気」でよかったです。

この日のジュリエットは舞羽美海さん。
特派員は、先日拝見した役変わりバージョンにおいて、誤解ロミオと幼いジュリエットとの恋というマニアックな設定に疑問を感じ、もっぺん見てくると出かけました。
それもありですが、お披露目としては酷なので真意を確かめたかったようです。

まとめ「愛はお約束、死は宿命」ううん、これならナットク。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
にほんブログ村 演劇ブログ 演劇(観劇)へ

レポ
・ジュリエットは痩身で瞳が大きく、並びのビジュアルはぴったり。16歳に見えました。ロミオも16歳ですからお似合いです。
・仲の良い綺麗なカップルですが、結婚しようという衝動は伝わりにくいです。教会から新床に突進するような熱さは感じられません。
・そこで活躍するのが、「愛」と乳母とロレンス神父。殺人を犯し泣きじゃくるロミオを勇気付け、生きる道を示す二人の演技が最高でした。ロミオを送り出した後、十字を切るタイミングが揃っているのがツボでした。
・夢華版では、乳母と神父さんまでが破滅へ向かうロミオの背中を押しているように見えたのは、幼い女の子との結婚に、何ともいえない不快感を持ったのかもしれません。
・「自分がオクテであることを心配しろよ。」、「(ベッドで)大丈夫かしらお婿さん。」、「ロミオ、どうしてお前はそんなに不器用なんだ。」、「男なら涙を拭いて立ち上がりなさい。」と、ロミオの若さと御曹司ぶりを語る台詞が、星組のちえさんには無理がありましたが、音月さんはそのとおりでした。こちらで正解で、ちえさんは要求水準を超えてしまったものと思われます。
・演出は素直で、ロミオの矮小化の力は働いてません。
・モンタギューv.s.キャピレットボーイズは皆さん選りすぐりのはまり役です。マーキューシオの死から衝動的な殺人への流れがお芝居として盛り上がりました。

ワタクシが拝見したとおり、純粋で真っ白な良い子ロミオと、生身の女性を感じさせない細工物ののような硬質なジュリエットとの麗しい恋物語だったようです。ホッ。

|

« ジーザス・クライスト・スーパースターを上演なさるなら、福井さんユダでお願いします。 | トップページ | 今週から福井さんがマンカス »

ミュージカル」カテゴリの記事

コメント

>hitomiさま
あわれ彼女は娼婦、ウェストサイド物語、春のめざめ、妹背山婦庭訓・山の段とか、ロミジュリ系に極端に弱いです。
いつかはサムシング・カミング、エイメはワンハンド・ワンハート、俺たちは世界の王なのさはジェットソングと符号しますね。ワタシも買おっと。

投稿: とみ | 2011年2月 2日 (水) 21時32分

今井さんのCDでずっと聴いていたのに鈍なことでこのフランス版ロミジュリ公演が台湾や韓国でも行われたことを全然知りませんでした。
フランス版DVDを買って毎日はまっています。
ジュリエットがとても可愛いです。

投稿: hitomi | 2011年2月 2日 (水) 12時09分

>スキップさま
特派員は、星組版のイメージを壊したくないと観劇を渋っていたのですが、ワタクシが初日しか行けないので、役変わりを見てくるよう頼みました。
>ヴェローナ中の女の子を泣かせたように見える…
うれしいことを言ってくださいます。
感想が真逆というのが、さすが、深いです。
学習させます。

「分別くさい狂気」の音月ロミオだそうです。
「大人の行動力を持つ少年」のちえさんと、「幼児的な大人」の音月さんとか言ってました。どっちでもええように作ってあるのですねえ。生意気にオクシモロンを乱発してました。これも沙翁の術中かもしれません。

投稿: とみ | 2011年2月 2日 (水) 09時55分

とみさま

特派員様の2回の観劇記、大変興味深く拝読いたしました。贔屓に目がくらんでいる者とは違ったリベラルな視点がとても刺激になりました。

ただ、
>「自分がオクテであることを心配しろよ。」、「(ベッドで)大丈夫かしらお婿さん。」、「ロミオ、どうしてお前はそんなに不器用なんだ。」、「男なら涙を拭いて立ち上がりなさい。」と、ロミオの若さと御曹司ぶりを語る台詞が、星組のちえさんには無理がありましたが、音月さんはそのとおりでした。こちらで正解で、ちえさんは要求水準を超えてしまったものと思われます。

この点だけは、私は特派員様と真逆の印象。
柚希ロミオがオクテで不器用に見え、神父様に子犬のように(見た目は大型犬ですが)抱きついて泣きじゃくるのがぴったりだったのに対し、音月ロミオは端正で大人、ちゃんとヴェローナ中の女の子を泣かせてきたように(笑)見えました。
人の見方、感じ方は様々。おもしろいですね。

投稿: スキップ | 2011年2月 2日 (水) 05時50分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宝塚雪組公演・29日マチネ・ロミオとジュリエット・風知草特派員再見「分別くさい狂気」でよかったです。:

« ジーザス・クライスト・スーパースターを上演なさるなら、福井さんユダでお願いします。 | トップページ | 今週から福井さんがマンカス »