ろくでなし啄木 in シアターBRAVA! 夭折の天才歌人は、金と女に汚い迷惑野郎だった。
作・演出 三谷幸喜
音楽 藤原道山
美術 堀尾幸男
照明 服部 基
音響 井上正弘
衣裳 黒須はな子
ヘアメイク 河村陽子
舞台監督 松坂哲生
出演 藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵
謎に包まれた歌人石川啄木と、彼に翻弄された男と女の物語。
何が真実で、何が嘘か?
人間の裏表を描く文芸ミステリー
石川啄木の死後10年目、啄木と浅からぬ縁の男女が駅で出会った。男は小間物商のテツ、女は小料理屋の女将トミ。二人は、三人が最後に一緒に過ごした旅先の温泉宿の出来事を語り合う。
当時、啄木は新聞の校正をしながら文筆活動を行っていたが、収入はほとんどなく、女給トミのジゴロ暮らし。しかも、遊興の金を気の合う香具師のテツにたかっているろくでなしだ。平気で嘘をつき、傲慢で人を見下し、反省も罪悪感も皆無の最低野郎ときている。
彼は、トミを密かに恋しているテツを陥れて、金を巻き上げようと温泉旅行に行く。仕掛けたのは彼だったが、思わぬ展開となり…。
29日ソワレを観劇。新作書きおろし。基本的に文芸ミステリーでラブサスペンスにしてシチュエーションコメディである。台詞回し、容姿、身体能力全て優れた若い3人の俳優さんを起用し、極めて映像作品的な戯曲を、舞台上で演じるエキサイティングなお芝居だ。主題は良いが、笑いの取り方が若干新鮮味に欠けるか。
お三方の演技及びパフォーマンスは最高!
そういえば、三谷さんのお芝居、最後に見たのはコンフィダント・絆でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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コメント
>麗さま
藤原さんでなく、三谷さんが大嫌いになりかけました。ほんまにあんなこと思うたはるような気がしました。太宰系ですよねえ。人間の優劣付けたがる脚本も引っ掛かりました。
ますます3人のファンになりました。田畑さんも呼んで何か4人の芝居見たいな。ん、「さぶ」になってしまうかな。
投稿: とみ | 2011年2月 1日 (火) 12時56分
藤原くんはニクイ程、イヤな役でしたねぇ。(笑)
芝居観ながら、こんなに嫌いになった人はいません。
こんな風に思わせるような演技を見せ付けられて、
改めて藤原くんの力量を感じました。
勘太郎くんも良かったですね♪
ふんどし姿は眼福でした。(笑)
生誕50周年記念の第一弾としては、
大成功だったと思います。
次の作品にも期待ですね♪
投稿: 麗 | 2011年1月31日 (月) 22時12分