宝塚雪組公演・29日マチネ・ロミオとジュリエット・風知草特派員再見「分別くさい狂気」でよかったです。
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指揮・スーパーヴァイザー/広上淳一
Vc/古川展生
指導/京都市交響楽団メンバー
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op.104
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調op.36
U22のメンバーから成る京都市ジュニアオーケストラ。今年は花形チェリストの古川さんを客演にドボコンということで聴いてきました。
几帳面ながら華やか、心洗われる端正な音でした。頑張って良いお席をキープしました。c(>ω<)ゞ
ジュニアの皆さん、管楽器が気を吐いておられました。同じように才能はあっても、弦楽器は修行の道が長いようですね。
音楽の道に進まれてもそうでなくとも、今日の日は皆さんの心の宝石として一生の宝となることでしょう。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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作・演出 三谷幸喜
音楽 藤原道山
美術 堀尾幸男
照明 服部 基
音響 井上正弘
衣裳 黒須はな子
ヘアメイク 河村陽子
舞台監督 松坂哲生
出演 藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵
謎に包まれた歌人石川啄木と、彼に翻弄された男と女の物語。
何が真実で、何が嘘か?
人間の裏表を描く文芸ミステリー
石川啄木の死後10年目、啄木と浅からぬ縁の男女が駅で出会った。男は小間物商のテツ、女は小料理屋の女将トミ。二人は、三人が最後に一緒に過ごした旅先の温泉宿の出来事を語り合う。
当時、啄木は新聞の校正をしながら文筆活動を行っていたが、収入はほとんどなく、女給トミのジゴロ暮らし。しかも、遊興の金を気の合う香具師のテツにたかっているろくでなしだ。平気で嘘をつき、傲慢で人を見下し、反省も罪悪感も皆無の最低野郎ときている。
彼は、トミを密かに恋しているテツを陥れて、金を巻き上げようと温泉旅行に行く。仕掛けたのは彼だったが、思わぬ展開となり…。
29日ソワレを観劇。新作書きおろし。基本的に文芸ミステリーでラブサスペンスにしてシチュエーションコメディである。台詞回し、容姿、身体能力全て優れた若い3人の俳優さんを起用し、極めて映像作品的な戯曲を、舞台上で演じるエキサイティングなお芝居だ。主題は良いが、笑いの取り方が若干新鮮味に欠けるか。
お三方の演技及びパフォーマンスは最高!
そういえば、三谷さんのお芝居、最後に見たのはコンフィダント・絆でした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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あらすじ
いつどことも知れない海辺の村に打ち上げられた難破船。浜に旅の一座が賑やかにやってきて、粗末な仮設舞台で喜劇を演じる。はい、ポスターのとおりです。
ヴァイオラは、嵐に遭って船が難破し、イリリアの浜で、船長に助けられた。双子の兄セバスチャンは行方知れず。一人ぼっちになったヴァイオラは、当地を治めるオーシーノ公爵に、シザーリオという名の少年として仕える。
その公爵は、伯爵家の令嬢オリヴィアに夢中だが、オリヴィアは亡き兄の喪に服し、公爵の求婚を断り続けていた。そこで公爵は、美しい小姓・シザーリオをオリヴィアの許へ恋の使者として送る。密かに公爵を慕うヴァイオラの心は痛む。
何とオリビアはシザーリオに一目ぼれしてしまったので話はややこしくなる。
他にオリビアの求婚者は、うぬぼれ屋の執事、腰抜けの金満家の二人がいる。そこに飲んだくれの叔父、知恵者の侍女、全ての男女を冷めた目で見ているお抱えの道化と役者は多彩だ。
そして、死んだと思われていたセバスチャンが、海賊に助けられて村に現れた。セバスチャンの登場で、片想いの連鎖はめでたくおさまり、劇は大団円を迎える。
一座は何処かに旅立つ。
こんなお芝居でした
串田和美氏(潤色・演出・美術・衣装・出演(マルヴォーリオ))が、松岡和子氏訳の戯曲をベースに、ひとつひとつの台詞をデフォルメし、順序を少しシャッフルし、挿入歌を加える潤色がされている。全体を海辺の仮設舞台で演じられるというメタシアター形式で、始まりが終わりと循環する。役者は、お役で出ていないときには楽器を奏でることもある。
演出意図としては、おとぎ話のようなストーリーでありながら、人生の真実をビターに提示するものとなっている。祝祭の後の寂寥感、命懸けかと思われた恋も、現実に順応してあっけなくまとまり、予定調和から疎外された者はいじめられっぱなしで終わる。大人の恋とはこんなもの。(^^)v
見どころ聞きどころは、松たか子さん演じるヴァイオラが、自分の中にいる行方不明の兄に語りかけ、兄として応えるモノローグ場面だ。全く同じ台詞が、二人の再会場面で、今度はダイアローグとしてリプライズされる。同じ衣裳で同じ台詞を二度繰り返すだけであるが、ダミーも人形も使わず、全く観客の想像力に委ねるプリンシプルな演出に拍手喝采だ。
妹が亡くなった兄と同一化しようと姿を変えるという思いの深さが胸を打つ。
つのだたかし氏の猥雑で賑やかなのにもの悲しい音楽が効果的だ。石丸さんが歌上手なのは当然として、笹野さんのフェステの歌唱も凄味があった。
石丸さんのファンサービスシーンあります(見た者だけの特典)!↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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琵琶湖といえば、この浮御堂が点景になっている写真が使われます。いわば、琵琶湖のアイデンティティですね。JR堅田駅からバスに乗車する必要があります。周辺はおちついた集落で、名所に相応しく整備されています。美味しい和菓子屋さんようけあります。
源平布引滝(げんぺいぬのひきのたき)実盛物語の舞台の九郎助宅は湖岸のどこかは分かりませんが、舞台装置のような風情あります。
義仲寺周辺は、近江八景では粟津の晴嵐です。
浮御堂
近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂は、寺名を海門山満月寺という。平安時代、恵心僧都が湖上安全と衆生済度を祈願して建立したという。
現在の建物は昭和12年の再建によるもので、昭和57年にも修理が行われ、昔の情緒をそのまま残している。境内の観音堂には、重要文化財である聖観音座像が安置されている。謡曲の実盛の御当地は、手塚太郎に討たれた石川県加賀市です。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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次の雪組公演の主な配役が公式に発表になってました。わーい♪
柴田センセ、謝センセのこの作品、月組の真琴さん、紫吹さんで拝見し、思いっきりハマりました。当時の主演娘役は風花さんで雪の精のようなダンスが素敵でした。
主演が歌ウマでおばっちゃま、娘役が細身で舞上手な今の座組にぴったりです。
プガチョフは、荒くれ男が似合う緒月さんかなと予想していましたが、未涼さんなら歌の対決が聞きものです。
同じ時期の大劇場星組公演も行きたいし…。財布危うし。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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堅田教会のバロックコンサート2回目です。
J.S.バッハ ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第2番イ長調BWV1015
G.F.ヘンデル ヴァイオリンと通奏低音のための6つのソナタ ホ長調作品115番
J.S.バッハ イギリス組曲第3番BWV807
J.パッヘルベル カノン ジーグ
J.J.フローベルガー リチェルカーレ第5番、トッカータ第1番
H.パーセル 三声のソナタ集から第1番ト短調
J.S.バッハ シェメッリ歌曲集から32番、19番、67番、28番
大津市本堅田の堅田教会は1930年12月15日に近江ミッション(現近江兄弟社)より寄贈を受け、1931年4月8日に教会として認可を受けた。今年が80周年になる。このため、祝祭行事としてコンサートが定期的に開催されている。
木造2階建ての堅田教会は、簡素な意匠のなかにもアーチの勾配と十字架の対比が見事で敬虔な空間となっている。内陣を見下ろす2階は和室がしつらえられ、日本文化をこよなく愛し西洋文化との融合を目指したヴォーリズ師の志がうかがい知れる。
今日は雪もなく穏やかな日和でバロック音楽を楽しめた。前回はすし詰め状態で吸音してしまいあまり響かなかったが、礼拝形式の定員とおりの椅子の配置であったため、いい感じだった。残響時間も考慮されているようだ。
愛され建築です。80年とはめでたいです。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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MOVIX京都で拝見。なぜか空いてました。
昭和26年に開場し、昨年4月に閉場した第4期歌舞伎座の思い出を、11人の幹部俳優の語りとさよなら公演を中心とした当たり役の映像で綴る。
俳優さんだけでなく、大夫さん、三味線さん、黒御簾さん、囃子方、松竹株式会社の役員から社員、劇場スタッフさん、大道具さん、小道具さん、床山さん、衣裳さん、ツケ打ちさん、頭取さん、戯作者さん、地元の皆さんと歌舞伎座を支え歌舞伎座と共に生きることを誇りに感じておられる大勢の皆さんを追う映像が素晴らしい。
舞台の映像は、ハイライトともいえない断片的なものだが、たいへん美しく緊迫感があり、俳優さんの魅力をあますことなく伝えるもの。こんなものを毎月御覧になっておられたお江戸の方を羨まずにいられない。
千秋楽や閉場式にその場に居合わせることができなっかったわれわれでもうるうるになるのに、その場で共に別れを惜しんだ方々の感慨はひとしおと察せられる。
富十郎丈の覇気溢れる舞台姿や厳しい稽古を映像で拝見すると、もうこの世におわさないことが嘘のように思えてならないのは誰しも同じだ。改めて、御冥福を祈った。
名優も名建築も寿命には限りがある。しかし、歌舞伎を愛する人々の総合力で四百年生き続けてきたように、芸能文化及び市民のエンタテイメントとしての歌舞伎は未来に継承されることであろう。そして、愛され続けた歌舞伎座は、建築として最高に幸福な生涯であったと言えよう。
歌舞伎座と富十郎丈への鎮魂歌。終始、涙、涙…です。空いていて良かった。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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作 W.シェイクスピア
翻訳 松岡和子
潤色・演出・美術・衣裳 串田和美
音楽 つのだたかし
出演
シザーリオ実はヴァイオラ、セヴァスチャン/松たか子、オーシーノ公爵石丸幹二、オリビア/りょう、マライア/荻野目慶子、サー・トービー/大森博史、船長、アントーニオ/真那胡敬二、役人/小西康久、ヴァレンタイン/酒向芳、フェイビアン/内田紳一郎、キューリオ/片岡正二郎、ジャグリング/目黒陽介、アコーディオン/小春、リュート、司祭/つのだたかし、パーカッション、リコーダー/飯塚直子、サー・アンドルー/片岡亀蔵、マルヴォーリオ/串田和美、フェステ笹野高史
15日ソワレを拝見。コクーンらしく串田さんらしい音楽劇です。双子の兄妹が同時に舞台上に存在しなければならない場面は、主演の松さんの演技力で非常に感動的なものに仕上がっていました。
松さんの健気でピュアで一途なこと。ただ、愛の方向性は恋焦がれているオーシーノ公爵ではなく、別れ別れになった双子の兄セバスチャンに向いています。串田さんの潤色による兄を思うシーンに大泣きさせていただきました。
笹野さん、石丸さん、松さんの歌あります。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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15日(土)に拝見。ロビーもホワイエもお正月らしい餅花でいっぱい。全てが玉様好みにしつらえられています。劇場の入り口が3階というのを思い出しました。
壇浦兜軍記 阿古屋
遊君阿古屋 坂東玉三郎、愛太夫、淳一郎
秩父庄司重忠 中村獅童、幹太夫、長一郎
岩永左衛門 市川猿弥、泉太夫、翔也
榛沢六郎 市川弘太郎、幹太夫、長一郎
阿古屋は並々ならぬ緊迫感の演奏でした。やはり聞き所は胡弓のカデンツァです。息出来ませ〜ん。掛け声も演奏中の拍手もないコンサートのような一幕でした。
女伊達
女伊達木崎のおかつ 坂東玉三郎
男伊達淀川の千蔵 坂東功一
男伊達中之嶋鳴平 片岡松次郎
長唄・お囃子連中
立師 市川猿四郎
途中口上あり
玉三郎丈の並々ならぬ決断が伝わる口上でした。しかし、支離滅裂であられます。女伊達は、知的で上品な女伊達と長身美形の男伊達たちで盛り上がりました。
松次郎さん、よかったですよ!
カテコは2回
やっぱ着物着ていったらよかったぁ~↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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坂東玉三郎特別公園と、ランチまで少しだけ時間があったので、本当に久しぶりに日比谷公園に立ち寄り、仮設のミュージアム「ダヴィンチミュージアム」をのぞいてみた。DVDの映像をリアルに見せてもらえるような展示が興味深い。モナリザにまつわる定説を覆す新発見もあって、アートミステリー好きにはよいかも。
ワタクシ的に気を良くしたのは、ダヴィンチの人体プロポーション図のシミュレーター。おへその位置にバックルが光るベルトを付け、両手を広げたポーズをとり、身長と上半身下半身の比と腕の長さの比を見てくれるもの。1:1.618の黄金比に近いほうがバランスが良いらしい。ほぼそれに近いという結果が出たのでご機嫌♪
ずっと洋服のゆき丈が短くて合う服がなかったとか、着物姿がなんとなく変な理由がわかりました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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3年前から、「文楽と聴覚障害に生きる」の桐竹藤十郎さんのアレンジで、大阪の文楽本公演ごとに開催されている「だし巻きの夕べ」に初めて参加させていただきました。
総勢9人。みなさん、文楽が好きで好きで、BGMは義太夫、夢で住大夫さんに文楽の今後を意見することもありそうな方々ばかり。
やはり新年ですから、この春の襲名への期待、今年活躍していただきたい技芸員さん、上演して欲しい演目で盛り上がり、やはり、700席の国立文楽劇場を満席にするには、どないしたらええんやろということになりました。
鰻谷、帯屋、酒屋、生写朝顔日記、傾城阿波鳴門、壺坂霊験記など文楽ならではの演目をアピールすることに落ち着きました。義太夫狂言がきっちり出来はる上方歌舞伎の役者さんに頑張ってもろたら、相乗効果が期待できるんとちゃいますやろか。
大阪締めで決まりました。
藤十郎センセお大事に。早よ元気になっておくれやす。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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各紙のページに掲載されています。どれほど新しい歌舞伎座の柿落とし公演を待ち望まれておられたことでしょう。
かわゆらしい高師直、はっとするほどセクシーな椀久、やっぱり愛嬌のある工藤祐経、清原武ひら、浮かれ坊主と舞台を明るく華やかにしてくださるお姿が目の当たりに浮かびます。
心からご冥福をお祈り致します。
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音月桂さんの御披露目公演、初日行ってきました。
音月桂さんは、元々ロミオのイメージに相応しい方ですし全く危なげのないデビュー。雪組は、しばらく歌上手の主演男役さんがおられませんでしたから、耳へのあまりの心地よさに体の力が抜けました。雪を溶かす春の日差しのようなお声にふにゃふにゃに…。いつも力入ってたんや。1幕では、いつか、僕は怖い、2幕は、神はまだお見捨てにはならない、ひばりの歌声が特に聞かせてくださいました。
みみさんのジュリエット、本当にお歌を頑張っておられます!華奢なジュリエットもいいですね。しゃんと伸びた背筋ときりっとした立ち姿が主演らしいです。2幕では、主体的に運命に立ち向かっているのはジュリエットだという存在感ありました。
キタロウさんは、キャピレット家を背負うパワーが、歌と踊り、演技に満ちていました。ジュリママが思いを寄せるのもナットク。
マーキューシオの早霧さん。いっちゃったぶち切れマキューシオでした。キレのいいダンスも光ります。
ベンヴォーリオの未涼さん、歌は上手いし台詞は明瞭、頭脳も明晰そうで隙なし。
乳母のくらまさん、綺麗は汚い、あの子はあなたを愛しているでは、拍手と涙とっておられました。この場では、ロミオといい感じにはなりませんが、フィナーレではなんと、えらいことになります。
両家の父母、ヴェローナ大公、神父さま等大人たちは、星組版では緊張しておられましたが、2演目とあって余裕の仕上がり。
全体で問題があるとしたら、音月さんがロミオらし過ぎることでしょうか。自覚できない秘めた暴力性が透けて見えたら良いように思います。ピュアで世間知らず、平和を愛し、恋に恋する若者から、全てを捨てジュリエットのために生きるという大人の男への変貌の節目が見えにくいことだけでした。
アンコールは3度、スタンディングオベイションとなりました。
新生雪組にふさわしく大雪の朝となりました。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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