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2010年10月17日 (日)

ザ・ロード・心の火を運ぶため生きなければならないと父は息子に語った。

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原題:The Road
監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ジョー・ベンホール
原作:コーマック・マッカーシー
製作:ニック・ウェクスラー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、シャーリーズ・セロン、ロバート・デュバル、ガイ・ピアース

ほとんどの生物が死に絶え、文明が崩壊した近未来のアメリカ合衆国を舞台に、父親と幼い一人息子が、越冬のため、ひたすら南を目指す姿を描く。文明が崩壊し、地上の動植物が死に絶えて10年余り、人間も大多数が死に絶え、わずかに生き残った者もただ死を待つばかりだった。しかも、生き残った者は、徒党を組み略奪と虐殺、食人も辞さない暴徒と化していた。
旅の途中の父子は、ならず者の集団に襲われ、追われる。すでに母親は絶望して死を選んでいた。逃避行の目的地は南海岸だったが、海も青い豊かな海でなかった。

「ノーカントリー」の原作者として知られる現代米文学の巨匠コーマック・マッカーシーによるピュリッツアー賞受賞の同名ベストセラー小説を映画化。
映画では、合衆国ということだけ分かるが、10数年前に何が起こって世界が滅んだのかは描かれていない。上映時間112分は、危機と苦難の連続の灰色の世界だ。少年にとって全世界の父親も、強靭な精神と不屈の勇気を備えているが、オデッセウスの知恵とアキレウスの力を持つ超人ではなく、どこにでもいる民間人というのもリアリティがある。
ヴィゴ・モーテンセンのファンなら、ずーと彼を見ていられるので大満足。お役がお役だけに痩せさらばえ、顔色も悪く、表情には絶望と苦悩の色しか見えないが、心の火は、暗い瞳の奥に確かに見えた。
幼い子供の父に見えないやつれた姿に惹かれます。お約束の全裸もあります。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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コメント

>猫パーーーンチ!!さま
あまりの渋さに動員数が危ぶまれます。急いで行ってひとまず安心です。

投稿: とみ | 2010年10月18日 (月) 19時01分

>hideakiさま
丁寧なコメントありがとうございます。この秋一番楽しみの映画でした。初日から、1回だけの上映です。春はカティンの森、夏はキャタピラーと心に残る映画が続きます。
なぜか、バルカン半島で戦火に追われた難民のようなイメージをもってしまいましたが、アメリカ西海岸です。あまりの緊張で涙出ませんでした。どれほど過酷でも過去なら安心ですが、未来ものは堪えます。
このような映画に主演なさるヴィゴにまたまた参りました。

投稿: とみ | 2010年10月18日 (月) 18時55分

もう見ました、面白いですね

投稿: 猫パーーーンチ!! | 2010年10月18日 (月) 17時34分

その原作の小説は去年買いました
あまりにも暗い内容なので
途中で読むのをやめていました

テーマとか
どういった趣旨で書かれているのかが
ネットでわかって
何か善良なことを進んですることは美徳とされている現実の世界とは、恵まれた世界ゆえ成立する価値観
そんなテーマに耐えられなかったのもあります

でも映画という形なら何とか難なく入っていけそうです
でもその分落ち込んだ場合酷いのかなと思います
世界滅亡と聴いて
アイアムレジェンドを思い出しました
あれってSF的な要素が強くて
結構悲惨な映画ながら作りもの的な伏線があってそれでも怖かったもののラストは砂糖菓子のようなしなやかさを保っていました
今回の映画について
そういった展開は期待すべきでない
むしろだからこそ衝撃を受けようとも観にいこうかなと決心しました
その後で原作のほうも再チャレンジしようと思っています

貴重な記事ありがとうございました

投稿: hideaki | 2010年10月18日 (月) 03時04分

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