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2010年9月11日 (土)

横尾忠則全ポスター in 国立国際美術館

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まもなく会期末なので駆け込みました。
横尾忠則氏が初めてポスターを手がけた1950年代から、現在に至るまでの、約60年間に制作された全ポスター約800点を一堂に展示する画期的な個展。
特に高校時代の作品として残っている印刷技術や色数の少なさという制約のなかで抽象化に徹した作品群が感動的だ。
彼の活動の歴史はそのまま日本の表現メディアの歴史となっている。圧倒的な色彩と仕事量に敬服あるのみ。
CGが普及する前の原画も感動的です。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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横尾忠則は、1936年兵庫県西脇市に生まれました。幼少の頃から絵画の模写に興味を持ち、高校時代には、地元の商店街や商工会議所のポスターを制作するなど、早くから美術やデザインに対する才能を開花させます。
 1960年、日本デザインセンターに入社し、制作の拠点を東京に移すと、その活動の幅はさらに広がりをみせ、独特なイラストとデザイン感覚にあふれる、《腰巻お仙》をはじめとする劇団状況劇場のポスターなどで、たちまち若い世代の支持を集め、大衆文化を代表する寵児となりました。
 その後、グラフィック・デザイナーとしての仕事は、ポスターからイラストレーション、ブックデザインなど、さまざまな印刷メディアへと展開し、さらに版画や絵画、映画といった芸術分野にまで広がっていきました。
 それら全ての分野における個々の仕事が、その後半世紀を経た今日に至るまで、常に時代の先端的なイメージの創出と、独自の斬新な想像力に満ちあふれたものであったことは、その間の活動の足跡が示すとおりです。
 今回の展覧会は、このように広範囲にわたる横尾の仕事の中でも、その出発点であり、また、常に彼の創作活動の中心にあったポスターに焦点をあてるもので、横尾が初めてポスターを手がけた1950年代から、現在に至るまでの、約60年間に制作された全ポスター約800点を一堂に展示する画期的な個展です。
 当館では、この10年あまり、横尾の全ポスターを、一部購入を含め、同氏からの大量の寄贈により収蔵し、折に触れ、常設展示や他館の展覧会への貸し出し等により、部分的に紹介してきましたが、その全貌をご覧いただく機会を持つことはできませんでした。
 本展は、横尾忠則がこれまで制作した全ポスターに加え、下絵、版下等の資料も展示することで、同氏のデザイナーとしての活動の全体像を観覧いただく絶好の機会となることでしょう。

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» 「横尾忠則全ポスター」展/「束芋:断面の世代」展(国立国際美術館) [I my me gallery blog]
9/12に国立国際美術館で「横尾忠則全ポスター」展と「束芋:断面の世代」展を鑑賞してきたので感想を書きます。 この展覧会は終了しました。 ―――――――――――――――――― ★「横尾忠則全ポスター」展 日本を代表するグラフィック・デザイナーとして半世紀以上にわたり活躍を続け、また絵画や写真といった表現でも活躍する横尾忠則(1936)の、全ポスター約800点を展示するというものすごく「濃い」展覧会だった。 最初に「腰巻お仙」や「ジョン・シルバー」など、一躍若者の圧倒的な支... [続きを読む]

受信: 2010年9月13日 (月) 09時20分

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