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2010年5月16日 (日)

坂東玉三郎が語る泉鏡花作「海神別荘」 in 京都芸術劇場・春秋座・わからなくてもよいそうです。

Photo
朗読と音楽で綴る言の葉コンサート
朗読 坂東玉三郎
音楽 朝川朋之 (ハープ)
ト書き朗読 市川猿琉

毎年、「天守物語」の朗読会をなさっているが今年から「海神別荘」だ。ハープは、舞台のときに使われた小ぶりのものではなく通常サイズ。演奏は、日本の第一人者の朝川さん。note
お衣裳は、かなり柔らかそうな生地の真っ白なスーツ、ホワイトシャツに白のネクタイheart02
装置は、舞台で御輿入れに乗っておられた竜馬が吊るされている。その竜馬を遣っておられた市川猿琉さんがト書きを読まれる。なかなか硬質でよく響くお声で、黒潮騎士(黒のシャツとパンツ)らしいたたずまいだ。

ご自身の泉鏡花作品の解釈について最初に語られました。こんなことをおっしゃってました。
・私が勝手に決めました泉鏡花幻想戯曲三部作は、「夜叉ヶ池」、「海神別荘」、「天守物語」と考えています。平成18年には一度に上演しました。
・夜叉ヶ池の白雪は、生前は人間でしたが池に身を投げ竜女になります。ラストに白雪は洪水を起こし、恋い焦が続けた剣ヶ峰の若様の元へ行きます。
・この二人が、海神別荘の美女と公子に結びつきます。
・天守物語の富姫も人間界から魔界に入った者ですし、白雪とも縁があります。天守物語でも純粋な恋が成就します。
・ただし、海神別荘は難解です。ワタクシも結局、前半と後半の関係性分からずじまいです。あまり考えないで、鏡花先生の華麗な言葉の響きや世界を楽しんでいただきたい。
・美女と公子が心を通わせるところの台詞が美しいです。全霊を賭けて美女と向き合う公子の心の涼しさ、元の世界を捨て、愛の世界に再生する美女心の美しさを感じてほしい。
真っ白なスーツ姿が別世界の方のようでした。↓よろしかったらポチッとお願いしますm(_ _)m。
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難解なのは「海神別荘」とか。公子の世界観を観客に納得してもらうのが難しいということに他ならないようです。人間の社会通念とかけ離れ、無邪気で残酷なようだが、驕りや見栄を厳しく禁じて潔いです。玉様の公子は威を持って屈服させるのでjはなく、やさしいお声で説得しておられました。
僧都の言葉遊びの長台詞は、やはり苦戦しておられました。coldsweats01
美女は、公子にまさに殺されようとする寸前の風情が、名台詞と相まって、さすがによろしいです。

階段
この日は、ラーメン→駒井邸→海神別荘と「どら猫の猫集会」の「どら猫」さまと御一緒させていただきました。天に翔ける階段にいつもいるという猫たちは今日は玉三郎丈のファンに恐れをなして見かけませんでした。

あらすじ(公式より)
遥か海底にある琅殿(ろうかんでん)の公子のもとへ、地上の美女が、公子に仕える女房や黒潮の騎士たちに伴われて、輿入れのために向かっています。公子は博士や沖の僧都とさまざまに語り合いながらこの様子を眺め、その美しい姿に嘆息するのでした。
まもなく美女が宮殿に到着し、公子は美女と対面するとやさしい言葉をかけて、桃の露と呼ばれる美酒でもてなします。世にも稀なる美酒で喉を潤わした美女は、公子にその幸福感を語るものの、いつまでも地上の未練を訴えます。すると公子はもはや美女が人間ではないことを明かし、美しい蛇になったと告げます。この話を聞いた美女は深く悲しむので、公子は次第に怒りを顕わにし、ついには臣下に命じて美女を斬ろうとします。すると美女は、できるなら公子の手にかかって死にたいと切望し、公子もためらうことなく美女に剣を向けます。ところがその刹那の公子の表情を見て、美女はようやく心を通わせ、公子の腕に抱かれるのでした。

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コメント

>hitomiさま
あちこち回られるようですね。南座が済めば夏休みに入られますので、南座は見逃せません。
葵祭の日にいらしたのは訳があるのでしょうか。

投稿: とみ | 2010年5月17日 (月) 12時16分

ご紹介ありがとうございます。もちろん村Pです。
ふだんなら京都に駆けつけるところですが月末に備えてぐっと我慢しております(泣)
言の葉コンサートは天守物語だけ鑑賞しました。白いスーツ姿の玉様、目に浮かびます。優しくて強いです。

投稿: hitomi | 2010年5月17日 (月) 08時52分

>はるきさま
ご無沙汰しています。金沢に行かれてるのですか?記念館にはまだ行ったことないのです。
また、寄せていただきますね。

投稿: とみ | 2010年5月16日 (日) 21時48分

>どら猫さま
お疲れさまでした。いいお声でしたね。劇場がひんやりしてました。エコーかかっていないのにそんな気がしました。

投稿: とみ | 2010年5月16日 (日) 21時31分

とみさん、御無沙汰です。これ、東京でもやってくれないかしらん。わからないながら、実は三部作の中で一番好きなんです、「海神別荘」。
因みに私は、お昼まで金沢にいました。初めての鏡花詣でです
^o^/記念館で放映されているビデオの玉様、お若かった♪

投稿: はるき | 2010年5月16日 (日) 18時16分

>とみ様
 昨日は有難うございました。玉様の優しいお声を聴いているだけで幸せでしたね。
 猫がいなくて残念でしたが、おいしいラーメンに素敵なお邸の見学とすっかりと満足しました。また、よいところがあればお誘いくださいまし。

投稿: どら猫 | 2010年5月16日 (日) 15時58分

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