野村万作・野村萬斎狂言公演『謀生種』『八句連歌』『花折』 in びわ湖ホール
24日(日)午後2時、滋賀県立びわ湖ホール中ホール
びわ湖ホールには毎年来ていただいているが、いつも即完のため拝見できていなかったが、今年は、先輩に御連れいただき観ることが叶った。
出演:野村万作、野村万之介、野村萬斎、石田幸雄ほか万作の会
解説/野村萬斎
一、謀生種(ほうじょうのたね)
伯父/野村万之介 甥/高野和憲
二、八句連歌(はちくれんが)
貧者/野村万作、何某/石田幸雄
三、花折(はなおり)
新発意/野村萬斎、住持/野村万之介
立衆/深田博治、高野和憲、月崎晴夫、竹山悠樹、時田光洋
萬斎さんのお話は、狂言の登場人物は身近で親しみの持てる人達ばかりで、そんな人たちを笑い飛ばし元気になろうという趣旨のもの。
「謀生種(ほうじょうのたね)」は、甥が叔父に法螺話で勝負を挑み、あっさり返り討ちになるお話。スケールが大きく罪のない法螺話は気が大きくなる。
「八句連歌(はちくれんが)」は、元連歌友達から金を借りている男と貸した男が、連歌の応酬のなかに、「待ってくれ」、「いいや返せ」と詠み込む。字幕代わりに巨大な短冊が掲げられ分かりやすい。
「花折(はなおり)」は、新発意が、住持に花見禁止を申し渡されているにも関わらず、つい、このあたりに住む若い衆に乗せられ、飲めや歌えの大騒ぎをしたあげく花の枝を土産に持たせる。照明や音響、装置などを駆使した劇場バージョンでとにかく楽しめる。
そういえば、萬斎さんのお芝居や舞踊、映画は拝見しているが狂言を拝見したのはおそらく2回目だ。狂言そのものが通算3回目くらいなので、うまく言えないが、朗々とした台詞やインパクトのある朗唱が心地よい。
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日差しは明るいが寒いのよ!
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コメント
>どら猫さま
我が家から兵芸に行くのと同じでしょうか。新快速が止まる大津駅からすぐですよ。大ホールは勝っていますが中ホールは負けてます。
ファウストの悲劇迷いますね。
投稿: とみ | 2010年4月26日 (月) 21時53分
いきたかった公演ですが、先にコンサートが入ってました。びわ湖ホールはやっぱり、ちと遠いですわね。
投稿: どら猫 | 2010年4月26日 (月) 12時31分
>悠さま
パルコのように普段使いしているホールですが、やはり古典芸能の日は違いますね。
間違いの狂言、法螺侍、オイディプス王、我が魂、ハムレット、国盗人、子午線…。見てるような気がします。萬斎さんの演出、速いし、わかりやすいんで大好きです。
投稿: とみ | 2010年4月26日 (月) 08時20分
能楽堂では、舞台にでない桜の木がでて(八句連歌、花折)はなやかな舞台でした。ちらほら着物姿のご婦人もみられて、さすが古典芸能ならの客席でした。
投稿: 悠 | 2010年4月25日 (日) 21時43分