抱擁のかけら
原題:Los Abrazos Rotos
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
製作:エステル・ガルシア
出演:ペネロペ・クルス、ルイス・オマール
あらすじ
14年前の車の事故で視力を失った映画監督マテオ・ブランコは、それ以来ハリー・ケインというペンネームで脚本家になっている。そこに14年前の事故を知るという1人の若者が現れる。
14年前、マテオのまえに現れた輝くように美しい女優志願のレナは、実業家の愛人だった。愛し合った二人に過酷な報復が襲った。
「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール/帰郷」のペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルスが、4度目のコンビを組んだミステリー仕立ての恋愛ドラマ。
ペネロペ・クルスの美しさはオードリー・ヘップバーンのようで完璧。美しさは罪だが、ファム・ファタルとしては、レナは不器用で正直すぎて、女優としても女性としても失敗のうちに人生を終えてしまった。
マテオが長い長い暗闇の14年の果てに見つけた愛のかけらは涙なしには見られない。こういう大怪我をするようなラブストーリーは、せつない、悲しい苦しいを通り越してむしろ至福と言えよう。
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コメント
>藤十郎さま
内面が不器用で地味なのに美し過ぎる容姿に恵まれ哀れでした。マテオにコメディエンヌとして撮ってもらえ幸福だったのでしょう。フェイドアウトはきましたね。
待ち遠しいのは、不思議の国のアリス。楽しみです。
投稿: とみ | 2010年2月19日 (金) 08時10分
「インビクタス」も「抱擁のかけら」も、おとみさんのあとを追うように観てきました。
ともに老優が味を感じさせ、我が(笑)ペネロペは美しく、けっこうでした。富豪のパトロンが死んだふりをした場面のレナ(ペネロペ)の表情、秀逸でした。
次は何を観るか、おとみパイロットの動向を注視しています(笑)。
投稿: 藤十郎 | 2010年2月18日 (木) 15時53分