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2010年2月 7日 (日)

宝塚月組公演・HAMLET!!

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ロック・オペラ「HAMLET!!」
原作/ウィリアム・シェイクスピア
脚本・演出/藤井大介
作曲・編曲/青木朝子、手島恭子
河合祥一郎 訳「新訳ハムレット」(角川文庫刊)を参照

キャスト
ハムレット/龍 真咲、オフィーリア/蘭乃はな、ガートルード/五峰亜季、クローディアス/越乃リュウ、先王の亡霊/研ルイス、ローゼンクランツ/憧花ゆりの、ポローニアス/綾月せり、ホレーシオ/宇月颯、ギルデンスターン/鳳月杏、レアティーズ/珠城りょう
あらすじ
宝塚歌劇ではこれまでに3度。40年ぶりの上演とか。今回は、殆ど台詞はハードロックの歌唱で進行する。
ホレーシオは、ハムレットの遺言を守り、復讐劇の顛末を語り、ハムレットの正義を語り名誉を守ろうとする。
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難解でいかようにも上演可能なハムレットを、主演の龍真咲さんの行動的でアグレッシブで人恋しさを隠そうとしないキャラクターに合わせ、エキサイティングなロックミュージカルに仕上がっていて最高!
全体の枠組がホレーシオの昔語りというのがまずヒット。ストレートプレイで上演すれば4時間、普通の曲なら収まりにくい日本語訳の長台詞も、ロックなら多少の字余り覚悟でぎゅうぎゅう詰め込んで突っ走れるので2時間の凝縮に成功した。原作で若干退屈メのポローニアス家の場面やその他端場も1曲に押し込め、ゴンザーゴ殺しの劇中劇後の大混乱まで1幕で持ってこられて、送りバント成功。
その分、父と息子、母と息子、叔父と甥、王子と恋人、王子と友人の場面は、激しい人間関係をエネルギッシュな曲で押してクリーンヒット。
終幕の剣の試合と復讐を遂げる場面は龍真咲さんらしく、怖いくらいの迫力で勝利を確実なものに…。歌唱と台詞は若干苦しかった若い珠城さんも、格闘技で一気に挽回!
細々と工夫を凝らした演出もいちいち膝を打つ楽しさ。

月組の若い力は随所に復讐、恐怖、邪淫、水の擬人化で登場し、スパーク。ベテランの叔父上、母上共セクシーで危険過ぎ。母上の裸同様のお衣裳、新夫との人目もはばからない抱擁は、息子をぶち切れにする説得力十分!
オフィーリアと運命(役名)の蘭乃はなさんは、可憐ながら演技もしっかりしておられ、大介センセのあっと驚く新機軸の設定にこたえておられた。
主演は出ずっぱりで歌いっぱなしだが、テンションはしっかりキープ。
大介センセ、青木センセ、手島センセ、ブラボー

Only one Questionは、剣の試合のときのシャツの色。赤ではなく、負傷が際立つ白にしてほしかった。

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