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2010年1月 1日 (金)

ウィキッド in 大阪四季劇場・31日マチネ・舞台上で魔法のように綺麗になってゆく江畑エルファバ

明けましておめでとう
初日以来、久々の大阪四季劇場。
大晦日のメインキャストは、エルファバが江畑さん、グリンダが沼尾さん、フィエロが北澤さん、オズが松下さん、マダム・モリブルに中野さん。

まず、グリンダの沼尾さん。初演のスタメンだけあって、全身でキヤピキャピなさっていた苫田さんと異なり、それなりに考える女子学生とおバカな女の子のメリハリがある。声色もアニメ声と空気を震わせる美声を使い分けいい感じだ。またまた細身になられて、○○○が若干余っておられたのが残念だったが、豪華なお衣装はお似合い。
エルファバの江畑さん。陰気な女子学生の場面が、手堅く意固地に演じておられ、まずまずの滑り出し。一幕最後の絶唱の曲をパワー全開でやっつけて、客席の気持ちをわしづかみで舞い上がられた。今回も、まったく魔法のように短い時間の間にあっというまに恋する娘として美しくなられた。失礼ながら、はじめから美しい濱田さんではこの雰囲気は出せないぞ。
さて、安定感抜群で知的なフィエロ。本当にこの組み合わせはお似合い。二人のデュエットソングは何度聴いてもうるうるになる。唯一幸福な場面だから当然か。く〜o(;△;)o
ネッサの山本さん。娘役のなかでも群を抜くというか四季には場違いなほどの美貌が、痛々しく悲しい娘にぴったり。気迫の熱演。
松下オズ。この方は美女と野獣のモリースの方が似合われるように思う。
この日から御登場の中野今日子さんは多才な方でストプレもミュージカルもこなされる。初日とあって歌唱が若干固めだったが、怖くて厳格なセンセだった。悪企みをしているというより、存在そのものが悪というアプローチのようだ。
何度拝見しても、ハッピーエンドと言い切れないほろ苦さにじわーん。抹茶ロールのようなお味だ。個人的には、逃亡者としてふたりきり生きてゆくというストーリーは大好きだが、心を無くしたままのボック、勇気を取り戻せないライオン、無残な最期のネッサ、孤独のうちに欺瞞に生きなければならないグリンダ、えっえっえっ。*((艸д・。`*)゜*。

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グリンダ/沼尾みゆき
エルファバ/江畑晶慧
ネッサローズ/山本貴永
マダム・モリブル/中野今日子
フィエロ/北澤裕輔
ボック/伊藤綾祐
ディラモンド教授/斎藤 譲
オズの魔法使い/松下武史
男性アンサンブル
須永友裕、町田兼一、花沢 翼、
松尾 篤、成田蔵人、坂本 剛、
賀山祐介、清原卓海、三宅克典
女性アンサンブル
織田なつ美、間尾 茜、あべゆき、
孫田智恵、黒崎 綾、勝間千明、
石野寛子、伊藤典子、増山美保

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コメント

>スキップさま
主人公たちが、思考が浅い少年少女だけに、大人としては後ろめたくなります。配慮を欠いたまま、グリンダの立場となって、いじめやシカトを経験したことあるかもしれませんし。
しかし、あの結末なら、それまでが虚偽の幸福に倦んでいないとあきません。
結論、オズ!あんたがいっとう罪作りや!

投稿: とみ | 2010年1月 4日 (月) 20時33分

とみさま
1月2日に拝見しましたが、ほぼ同じキャストのようです。
ファンタジーの衣を借りて、内容は大人向けですね。
会場にはちびっ子たちの姿もチラホラお見かけしましたが。

>ハッピーエンドと言い切れないほろ苦さに
まさしく。
エルファバ、フィエロ、グリンダの3人ともが何かを失ったまま
これからも生きつづけなければならない結末は切ないです。

投稿: スキップ | 2010年1月 3日 (日) 23時48分

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