反逆児 in 大阪松竹座
7日(土)マチネを拝見。
平幹二朗さんは、春の「その男」に続き、二度目の脇役、しかも慈父役だ(^O^)。また、中村獅童丈にとっては、叔父上の萬屋(中村)錦之助丈の当たり役の人気狂言の1ヶ月の座長公演と、めでたい能書きが多い公演だ。
えーと、ワタクシは2001年9月、新橋演舞場で市川團十郎丈と当時は新之助だった海老蔵丈で、新歌舞伎版「築山殿始末」を拝見している。それと思って出かけたら、徳川信康の青春を中心に描かれた、同じ小説を原作とする弟版の戯曲のようだ。
若き日の中村錦之助丈のありえないほどさっそうとしたかっこよさを前提にしたものだけに、現代では、素直に受け入れにくいかもしれない。
そこは獅童さん。器量に恵まれながらも、溺愛、過度の期待、警戒、嫉妬といった周りの思惑に押し潰されそうになり荒れ狂う若武者として、共感と感情移入しやすい人物として演じておられた。若者どうしの乱闘が見所。
よかったですよ!
父子ね絡みが少ないことだけが残念〜。
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