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2009年10月13日 (火)

ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

090604_viyon_main監督:根岸吉太郎
出演:松たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤真一
あらすじ
戦後の混乱期。作家の夫(浅野忠信)が居酒屋で踏み倒した借金を肩代わりするため、佐知(松たか子)はそこで働くことになった。佐知の美しさで、店は大繁盛となる。やがて、彼女に好意を寄せる工員(妻夫木聡)や、かつて想いを寄せていた弁護士の(堤真一)などが現れる。

楽しみにしていた松たか子さん主演の「ヴィヨンの妻」を拝見した。
小説は,佐知の一人称の語りによる構成だが,会話とおりに映像が進む。太宰治の原作そのままの映画化だ。
作家「大谷」役の浅野忠信さんと妻・「佐知」役の松たか子さんという最強・向かうところ敵無しのカップルの存在感が凄い。
悪魔のような大谷に魅入られた気の毒な居酒屋「椿屋」の亭主の述懐が当を得ている。
「魔物がひとの家にはじめて現われる時には、あんなひっそりした、ういういしいみたいな姿をしているものなのでしょうか。」
後半は,「桜桃」など他の太宰作品や太宰の生涯のエピソードをない混ぜて,急展開に進むかに見えるが,「ヴィヨンの妻」として収束する。

太宰治,松たか子,浅野忠信ファンには大満足の純文学の香気漂う映画だ。魔性の男も魔性の女も,いかにもというのではなく,貴種らしく上品,知性と教養に溢れたストイックな佇まいをしているもののようだ。「いかにも」がどんなのかと問われれば悩ましいが,ジェラール・フィリップとリタ・ヘイワースしか思い浮かばない・・・。不勉強。

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コメント

>かずりんさま
あの短い小説がどうしたら2時間の映画になるか不思議でした。桜桃はぱくついておられましたが、子どもより大人が大切はでてきませんでしたね。
感動というか松たか子さんの魅力につきます。なんであないにいいんでしょ。

投稿: とみ | 2009年10月25日 (日) 09時51分

こんばんは~~!
一応原作読んでいったので、途中まで原作通り!っていうのが
とても素敵でした!
松さん、イメージ通りの佐知でした。
途中からつけたされたストーリに、私も少々不満。
やっぱり原作って凄いなあ・・と思いました!
しかし、松さん、最高ですね!今年はたかちゃんイヤーだったわ~♪

投稿: かずりん | 2009年10月22日 (木) 19時58分

>ミチさま
夫婦のあり方はそれぞれ、周りが理解できないものがあるんですね。深遠なことはわかりませんが、凡人でよかったと思いました。
松さんも何かを感じていただけたら…とおっしゃってましたしぃ。

投稿: とみ | 2009年10月18日 (日) 21時36分

>悠さま
松たか子さんの品の良さ、輝き、なんであんなにいいんでしょう。宝石、妖精、とにかく違いますね~。
ヴィヨンの妻にはじまり、桜桃をないまぜ、ヴィヨンの妻で終わりましたね。

投稿: とみ | 2009年10月18日 (日) 21時26分

こんにちは♪
松たか子と浅野忠信、両人がもともと持っている品があればこそ成り立っていたと思います。
気品というのは演技だけでは出てこないものですからね~。
久しぶりに太宰を読んでみたくなりました。

投稿: ミチ | 2009年10月18日 (日) 15時36分

やっと、観てきました。あの心中する場面で「なかなか死ねないんだ」と心中ごっこのようにつぶやく作家。現代ならリストカッターですね(^^)
原作にない、作家との出会い、弁護士とのやりとり(あったらごめんなさい)に違和感がありました。
松たか子さんの魅力で、もってますね、この映画。

投稿: 悠 | 2009年10月18日 (日) 07時55分

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