文楽地方公演初日 in 京都府立文化芸術会館
この秋の公演は三十三間堂棟由来、本朝廿四孝、絵本大功記、日高川入相花王と全部名作、全部名場面に豊松清十郎襲名披露と豪華版だ。まだ鑑賞暦が浅いので、これほどの名作群を本公演で本朝廿四孝意外見ていなかったのでうれしい。
幸助さんの取り急ぎの解説が付く。舞台上に主演ドールズが並ぶが、あれっと思うほど小さい。
清十郎さんの八重垣姫、ずいぶん大胆に激情的に、そして若々しくなっておられた。濡衣に簑助師匠、勝頼に勘十郎さん(のち左)、謙信に玉女さんと本公演なみの人形に三味線の芯を取るのは清四郎さん。ちょっと鋭さが気になるのと、めでたさが欲しいところだが、確かな音で盛り上がった。
清治師匠の木遣音頭は、もうもう、リズムが違う、キレが違う、気迫が違う。しかし、出力は絞りメ(≧▼≦)。
文楽 |
| 固定リンク
「文楽」カテゴリの記事
- 文楽初春公演初日行ってきました(2015.01.04)
- 竹本住大夫師匠が引退を発表なさいました(2014.03.01)
- 文楽初春公演(2014.01.13)
- 文楽地方公演 in 京都 まだ朝顔が咲いているんです。(2013.10.07)
- 鑑賞教室を一度しか拝見できなかった反動で、若手会はしっかり確保しました。(2013.06.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>しろくまさま
昼は人間国宝お二方ですから満席でした。お買い得です。
勘十郎さんの左は見ほれてしまいます。二日目も行けばよかった。
投稿: とみ | 2009年10月 7日 (水) 19時50分
おとみさま
初日に波乱があったのですね。昼の部に限ってはそんな事無かったようです。
今考えれば宗助さんの三味線の具合がどうも、とは思っていました。
春の地方公演は西の方を回られるようですが噂によると山口県の長門市の「ルネッサながと」と言う劇場はかなり凄いようで。
一度は行ってみたいのですが山陰線沿線なので博多からの日帰りは微妙な所です。
投稿: しろくま | 2009年10月 7日 (水) 17時38分
>しろくまさま
あらら、すれ違いですね。初日は波乱ありましたが、二日目は落ち着いていましたかしら?
秋の地方公演は短くすぐ11月の本公演です。スタートが京都で、ゴールが日高川というのがいいです。一度行ってみたいです。
投稿: とみ | 2009年10月 5日 (月) 23時22分
私は昨日昼の部だけを拝見しました。たまたま京都での披露宴の翌日、ということで。
確かにあのホールはもうちょっとフラットになれば文楽上演に最適だろうと思います。
披露宴で旧知を温め、翌日に文楽、と贅沢な旅でした。ただ、宿を大阪に取ったため、大阪―京都2往復というしんどい事もやりました。
投稿: しろくま | 2009年10月 5日 (月) 18時42分
>獅子丸さま
何となくこれはやばいと感じる?
ニャンコの皮を使った楽器だよ~。わーん。
投稿: とみ | 2009年10月 4日 (日) 20時35分
>蘭鋳郎さま
コメントありがとうございます。
毎年、地方公演の初日は尼崎でしたが、今年は京都というのがうれしかったです。
文化兵術会館は室内楽や文楽にぴったりのホールです。
夜の部も重厚長大の尼崎、華やかな日高川と楽しめました。
投稿: とみ | 2009年10月 4日 (日) 20時34分
三味線って…なんだろう…?
投稿: BlogPetの獅子丸 | 2009年10月 4日 (日) 14時28分
とみ様
文楽京都公演、やんどころなき事情にて見に行けず、残念に思っていたところ、早速のレポートを掲載して頂き、溜飲が下がりました。誠にありがとうございます。
廿四孝も三十三間堂も良い曲ですね。特に清治師の木遣り音頭は聴きたかった!本興行を心待ちにします。
投稿: 蘭鋳郎 | 2009年10月 4日 (日) 09時00分