45万ヒット記念リクエストエントリ・魅せられてジョサイア・コンドル・博士の建築は街並みに論理を与える最大の装置だ!
遅くなりました。「今週もやっぱり禁断症状」のjurumさまから、劇団四季の演目「おまかせ」で、45万ヒット記念リクエストエントリの注文をお受けしました。
夜の回転木馬やお化け屋敷のような廃墟の遊園地を当たってみましたが(怖かったよ〜)、趣味と実益を兼ね、「鹿鳴館の設計者・ジョサイア・コンドル博士の偉業を訪ねて」と致しました。
タイムリーなことに、人気スポット・東京都中央区丸の内「三菱一号館」(1894〜1968)のオープニングに遭遇しました。失われた名建物が、建設当初の設計図書により甦るという夢のプロジェクトですから、ほーんと、楽しみにしていました。
また、楽しい☆おいしい☆うれしい☆Happyのcocoさまからは、事前に三菱一号館の情報をいただきましたので、効率的に見学できました。ありがとうございました。
日本の近代建築の父・コンドル博士のプロフィールは以下のとおり
Josiah Conder (1852〜1920)
明治10年1月、工部省の招聘により来日。工部大学校造家学科教授(工部省営繕局顧問兼務)となり、片山東熊、辰野金吾、曾禰達蔵らに建築学を教え,故郷のロンドンには生涯戻られなかった。
現存する作品
日本ハリストス正教会東京復活大聖堂(ニコライ堂)
岩崎家茅町邸洋館・撞球場(旧岩崎邸庭園内)
三井倶楽部(非公開)
諸戸邸洋館(三重県桑名市)
古河邸本館(旧古河邸庭園内)
島津邸本館(現清泉女子大学本館)
復元された作品
三菱一号館
現存しない主な建築
上野博物館、鹿鳴館、三菱二号館
さてさて,今回訪れたスポットを・・・。
三菱一号館
丸の内における最初のオフィスビルであった三菱一号館。年内は,ジョサイア・コンドルの足跡を辿りながら丸の内の歴史を概観する「一丁倫敦と丸の内スタイル展」が開催されている。
執務室が忠実に復元されたCafe1984の内部空間は必見。対角線の街区の角には写生を行う方が多数。
鹿鳴館跡地
日比谷通りを挟み向かい側,帝国ホテルの西隣にある大和生命ビル前に、「鹿鳴館跡」のプレートがある。日比谷公園は明治時代,陸軍近衛師団の練兵場があったところ。鹿鳴館なスタバから公園を眺めれば,昔の亡霊も甦ることでしょう。
プレートは黒なので暗くなったら写らない(^-^;。
旧岩崎邸
1896年(明治29)年の竣工。木造2階建・地下室付きの洋館で、イギリス・ルネサンス様式による近代日本住宅を代表する建築。コンドル博士による撞球場の他和風邸宅もあり,和洋の理想的な調和を目の当たりにすることができる。
復元された壁紙,華麗な装飾の階段室,見ても見ても見飽きない。東京都の住人なら間違いなく年間パスポートを購入して四季折々通うのに・・・。
ニコライ堂
1891年(明治24)に竣工。神田駿河台にある正教会の大聖堂。ドーム屋根が特徴であり日本で初めての本格的なビザンティン様式の教会建築といわれる。駿河台の高台に位置したため,どこからでも見えたとか。国の重要文化財。次回は内部を見学しよう。写っているけど真っ暗だった。
上方者には東京の日暮は早かったです(^-^;↑よかったらポチッお願いします。
劇団四季・自由劇場(「鹿鳴館」上演中)
これがなんで…?
上演中の三島由紀夫氏の人気戯曲「鹿鳴館」を観劇。
コンドル博士とのつながりは,忠実に再現された「鹿鳴館」の舞台美術。シャンデリア,階段踊り場の親柱,ガラス窓の桟木,壁紙、舞台を大胆に切り裂く額縁のディティールなど、造りものと分かっていても目が吸い寄せられる。
仮屋埼さんのアートフラワーも綺麗だ。シャンデリアに花のクス玉を飾るシーンなど、見惚れてしまう。
リピーターになってしまった理由は,台詞を音楽のように聞くのもさることながら,舞台美術にも心酔しているからだと悟った。
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コメント
日頃は崇徳上皇のもとへ出仕していたのだが、使者に対して今度の争乱.
投稿: Eric | 2014年3月 6日 (木) 14時29分
>jurumuさま
200回記念公演行きたかったです。ブリティッシュな手ぬぐいと菊の御紋のタオルハンカチがいただけたのですかぁ~。
27日拝見しましたが、テンポが速くなり感情の動きがヴィヴィッドになっている気がしました。
鹿鳴館関連スポットを訪ねて45万ヒット記念リクエストと致しました。お暇なときにでもご覧くださいませ。
コンドル博士の建築は町に論理を与える一番強力な道具なんですわ。
(元ネタ:久雄君、ピストルは、男に論理を与える一番強力な道具なんだよ。)
投稿: とみ | 2009年10月 6日 (火) 01時09分
>おとみさま
こんばんは!
遅くなりましたが45万HIT記念リクエストに、お応え頂きましてありがとうございました♪
鹿鳴館、本日も観劇しましたけれども、確かにテンポが速くなっていましたね~。前はもっとゆっくりだったのは、台詞をハッキリと話そうとするあまり、そうなっていたのかもしれませんが、今はテンポが上がってもとても聴きとりやすく、仰るようにヴィヴッドに感じました。
鹿鳴館関連スポットのお写真、とても綺麗ですね!おとみさんは観劇だけでなく、スポット探訪のクウォリティーが高く、素晴らしい記事です。鹿鳴館を設計した人がコンドル博士だったとは、初めて知りました!
これからもたくさん勉強させてくださいね♪
投稿: jurum | 2009年10月 6日 (火) 01時07分