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2009年9月27日 (日)

コースト・オブ・ユートピア in シアター・コクーン・立派な主演でした。

戯曲:トム・ストッパード
演出:蜷川幸雄
こんなお芝居でした
帝政ロシア末期の19世紀中葉。圧制に苦しむ農奴解放を提唱して(デカプリストの乱)失敗し、西欧に亡命した貴族階級の思想家たちの35年に及ぶ大河ドラマ。主人公に西欧で著作や出版により、農奴解放の思想的よりどころとなったゲルツェンをすえ、友人の5人の思想家及び芸術家、その妻子及び恋人たちの理想、行動及び恋愛を、分厚くうねりのように見せる。
アレクサンドル・ゲルツェン・思想家/阿部寛
 主人公。理想的社会主義を唱える。
ミハイル・バクーニン・革命家/勝村正信
 性格及び経済的に破綻気味の革命家で入獄を繰り返す。
ニコライ・オガーリョフ・詩人/石丸幹二
 アル中。資産家のおぼっちゃま
ヴィッサリオン・ベリンスキー・文芸評論家/池内博之
 無産階級出身。芸術の限界に苦悩し、赤貧のうちに落命
イワン・ツルゲーネフ・作家/別所哲也
 ロシアに文学が無いと言われた時代に先鋒として成功を収める。
ニコライ・スタンケーヴィチ・哲学者/長谷川博巳
 人望があり貴族の思想家たちの中心となるが薄命

主人公は、亡命中ゆえ、実際のロシアの改革に活動家としてまったくかかわっておらず、西欧で相次いで起きた革命の結果生まれた民主主義社会が迷走し、経済的にも破綻するのを目の当たりにし、知識階級が構築する「理想的社会主義」を無血により実現するべきであると提唱する。現代の私たちは、「理想的社会主義」が支持されず、そのような政体が出現することは無かったことを知っている。ゆえに非常に感情移入しにくい。
しかし、農奴解放からロシア革命という歴史の転機は、ペレストロイカから社会主義国家ソビエト連邦の崩壊といったプロセスと酷似し、混迷の現代社会を考えるよすがとなる。
とにもかくにも正午から午後10時20分まで、日常考えることのほとんどないロシア史から学ぶ現代社会の意義と、次の時代へ成さなければならないこととは…と考え続ける時間を持たせていただいた。
出ずっぱり。台詞は皆長台詞の阿部寛さん。ご立派でした。
ぴかちゅうさま、さくら丸さま、さくらひめさま、ご一緒させていただいたおかげで乗り切れました。ありがとうございました。

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コメント

>S.F.さま
同じ9時間でも、歌舞伎なら目先も変わり、休憩もあり、施設も充実していますが、演劇ホールはそうはまいりません。
しかも、ステージ側だったので、走る役者さんの振動きつかったです。
また、頑張りましょ!

投稿: とみ | 2009年10月 6日 (火) 17時35分

阿部ちゃんに惹かれながらも、渋谷で9時間というだけでビビってしまった私。
とみ様、スゴい!! 

「ヘンリー六世」は国立はパス(浦井健治クンを見たいけれど…)、さい芸は見るつもりです。3時間の違いは大きいcoldsweats01

投稿: SwingingFujisan | 2009年10月 6日 (火) 10時46分

>はぎおさま
コメントありがとうございます。
娯楽性に乏しいですが、豪華キャストで、祝祭性ありますから老若男女、隔たりなく入ってました。
ちょっと「三人姉妹」を思い出させる食卓や白樺の配置でした。
ヘンリー六世が国立で9時間、さい芸で6時間で上演されるようです。動揺してます。

投稿: とみ | 2009年9月27日 (日) 20時02分

こんにちは。
ご覧になったんですね!!すごい・・・見に行こうという気持ちが素晴らしいです(^^♪それだけ濃い内容を9時間という長丁場演じられた役者さん達もすごいですね。
生でご覧になったとみさんも、きっとその「歴史」の場にいるような「体感」をされたのでは?!
ちょっと羨ましいです・・・

投稿: はぎお | 2009年9月27日 (日) 17時27分

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