子供のためのシェイクスピア・マクベス
12日(日)、びわ湖ホール公演を拝見した。
原作:ウィリアム・シェイクスピア~小田島雄志翻訳による~
脚本・演出:山崎清介
キャスト:マクベス・石田圭祐、マクベス夫人・マクダフ/伊沢磨紀、ダンカン・メンティース/彩乃木崇之、バンクォー・ケースネス/戸谷昌弘、マクダフ夫人・ドナルペーン他/キム・テイ、マルカム/若松力、レノックス/窪田壮史、ロス・人形/山崎清介
今年の子供のためのシェイクスピアカンパニーは、15周年記念公演マクベスで、びわ湖ホールが初日だ。恒例のイエロー・ヘルメッツの歌と踊りは京都観光がテーマのコミックソング。
今年のマクダフは例年より原作に忠実で、入れごとが少なかったような。ファイティングもかなりの迫力で死に様も赤い絵の具を使ってリアリティあった。マクベスの石田さん、マクベス夫人の伊沢さんがそれらしくて、いつものそれらしくない人が演じる方が好みのワタクシは、伊沢さんのマクダフに一票。人形のウイルはアンガスで、ロスと一緒に登場する。また、山崎さんのへカティ、伊沢、キム、若松の三人の魔女もシュールで子供が泣きそうな不気味さだ。
いつもながら、子供も大人も納得のお芝居らしいお芝居だった。
終演後、30分のトーク付き。少ない人数で演じるのは、楽屋に戻らず常に舞台上に居たいから、装置を机と椅子しか使わないのは、子供さんたちに真似していただきたいからだそうが。シェイクスピアの原文の美しい詩を楽しめないので、説明台詞を刈りこみ、わかりやすいものだけを残しておられるようだ。
初日は不慣れであったり、いろいろアクシデントもあるが、緊張している役者を見ることができるという貴重な機会なのでお得だそうだ。
これから、東京から全国へ一月半の夏旅だが、お元気で怪我のないよういってらっしゃいませ。
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コメント
>悠さま
今年も子供向けのテイストは加味しておられませんでした。いさぎよいです。リズム感ある台詞のリフレインがポイントです。狂言と同じですね。
これは見逃せません。
投稿: とみ | 2009年7月13日 (月) 08時17分
おとみさまにお出会いすることができなくて残念です、今度、観劇がかさなったらお声おかけします(^^)
アフタートークよかったです。私の感想は、明日になりそうです。
投稿: 悠 | 2009年7月12日 (日) 23時25分