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2009年7月21日 (火)

公文協中央コース・岐阜で「沼津」

7月20日は、公文協中央コース・岐阜で「沼津」、公文協東コース・沼津で「すし屋」と悩ましい選択をしなければならない日だった。迷った結果、自宅から2時間未満の岐阜で「沼津」と奴道成寺を拝見することとした。本公演同等の豪華キャストに楽しみな演目だ。

一、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)沼津
 呉服屋十兵衛/中村吉右衛門
 お米/中村芝雀
 池添孫八/中村歌昇
 雲助平作/中村歌六
二、奴道成寺(やっこどうじょうじ)
 白拍子花子実は狂言師左近/市川 染五郎

御当地ネタ満載。「沼津」では、このあたりの名物が長良川の鮎になっていた。「奴道成寺」では、「とう」づくしが…。郡上音頭、岐阜提灯、織田信長ネタ、鵜飼etc.
わーん。滋賀県人は置いて行かれたよー。結論、役者さんが情報収集と民謡の練習に努めておられるのだから、観客も御当地に敬意を持って予習して出かけるべし。

このキャストのこの演目は何をか言わんや。沼津は、親子の情愛と仇討の仇どうしとなった義理との板挟みにじわーん、ぐわーんと泣け、初役とは思えない切れ味の染五郎丈の狂言師左近に楽しませていただいた。
でもウケておられたのは花四天さんたち♪~

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コメント

>スキップさま
奴道成寺も沼津も好きな演目のベストキャストやんと、出掛けました。スキップさまをお誘いすれば良かったです。
中啓の舞は硬めでしたが、三つ面は、流石の切れ味でした。舞台機構の都合で鐘入りはなく、三段の上の見得で幕でした。地方公演らしくアットホームでした。
意外なことに初役であられますが、すぐに本公演で、所家に金太郎ちゃんを交えてなさってくださることでしょう。
岐阜はさておき、地方はグランドオペラ向きのホールが多いですから、歌舞伎だと淋しいでしょうか。
次は近江八幡でウエストサイド物語♪ここは、安心の小ぶりのホールです。

投稿: とみ | 2009年7月23日 (木) 08時33分

とみさま
いいな♪
巡業のことは全く頭になくて、岐阜が行ける距離だと
いうこともやっと気づいた次第です。
由良之助ではないけれど、遅かりし、ですね(笑)。
その土地土地の人々を楽しませようとご当地ネタを
研究される役者さんのサービス精神に脱帽です。
染五郎さんの奴道成寺、観たかったな。


投稿: スキップ | 2009年7月23日 (木) 01時07分

>火夜さま
巡業を追って、見知らぬ土地を訪ねるのもさまざまな発見があります。浜の景色、富士山が浮世絵みたいなんでしょうねえ。あー、行ったら良かった。
誰にも求められず期待もされていない知識や見聞を、役立てることなく冥途に持ってゆくのが人間と、悟って今日も走ります。

投稿: とみ | 2009年7月22日 (水) 12時22分

舞台の沼津の名所はご当地の名所の空間とつながっているのでしょうね。
沼津は、沼津のお芝居のなかの旅人になったような気分になれるところでした。

投稿: 火夜(熊つかい座) | 2009年7月22日 (水) 08時49分

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