その男 in 大阪新歌舞伎座・初日
大阪新歌舞伎座は六月を最後に閉館となる。5月公演はそのひとつ前となる。4月に東京芸術劇場中ホールで上演されていた池波庄太郎の「その男」が大阪にやってきた。平幹丈の生涯最初の脇役の舞台。しかも、上川さん演じる若侍を父親同然に育む老剣客だ。
まず、二人の並びは絵になった〜としか言い様がない。この感動の取り方ずるいぞ。おうちでゆっくり反芻しよう。
小劇場、商業演劇、映像、さまざまなジャンルからの雄が揃い、ラサール石井さんの可愛らしいおもちゃ箱風、紙芝居風の演出と相まって幸福感一杯に劇場を出られる。
村野藤吾氏設計による大阪新歌舞伎座は、建築主からの要請もあって桃山時代風の唐破風が特徴的だ。新築当時はデコラティブに過ぎるという批評もあったときくが、51年という歳月は記憶の一部となるに十分だった。
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コメント
>かずりんさま
あれっ。うれしいな。ワタクシは、物心ついたときから神棚の父上と平幹丈を慕ってまいりました。平幹の息子が似合う人は好きです。平幹の娘が似合う内山さんはライバルです。
このエントリは新歌舞伎座の建物のものなので、芝居の下書きの山、少しずつアップしていきます。
投稿: とみ | 2009年5月12日 (火) 12時53分
上川さんと平さん・・・凄かったでしょ!?
も~~~アレだけでお腹いっぱい!
あ・・・ナルシ~との絵も楽しかったですが・・・♪
>あーよかった。かっこよかった。寿命がのびました。
もうとみさん最高!!こういうコメント大好きだ!(笑)
投稿: かずりん | 2009年5月12日 (火) 11時09分
>ムンパリさま
長いですよ。3幕あるとは事前に予習してませんでした。暗転や休ませてもらえる場面ないですから、集中力をキープして臨みましょう。あーよかった。かっこよかった。寿命がのびました。
投稿: とみ | 2009年5月 3日 (日) 11時47分
とみさま。もう行かれたのですね!
反芻しているとみさまを想像してみました♪
お二人の並んだ舞台、私は本日3日拝見してまいります。
いちおう3回観劇の予定です!
投稿: ムンパリ | 2009年5月 3日 (日) 02時17分