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2009年4月 9日 (木)

日経新聞夕刊に、咲大夫さんが四ツ橋界わいをめぐる記事が掲載

今夜の日経新聞夕刊に咲大夫さんの記事が掲載されていた。日経Web関西にもアップされている。
今年から、切り場語りに昇格なさった豊竹咲大夫さんが、四ツ橋や文楽座跡、新町界わいの昔を、幼少時代のエピソードも交えて語っておられる。このあたりは、新町遊郭があり、冥途の飛脚もここが舞台だ。
「行き当たりばったりの男やね」と苦笑しながらも、咲大夫さんの言葉には情がこもっている。
昔の大坂は、とことん遊んで遊んで身代つぶしたお人には寛容な風土がある。そういえば、祇園で全財産を使い果たした吉井勇も神格化されている。滅びはるお人は、恋にではなくともいずれは破滅しはる運命。そんなら、恋に死ぬのがいっとうかっこええ。身分制が固定し拝金主義がまかりとおり閉塞感ある元禄時代。若者が見た刹那の夢を、鷹揚の心で語るに相応しい暖かさがあられる。
わーい。だんだん楽しみになってきた~。文楽劇場行く前にいってみよっと。

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コメント

>やたけたの熊さま
文楽の世界は世襲制でないとはいえ、子守唄が義太夫、お伽噺が浄瑠璃という恵まれた環境は、人から人へとしか伝承できない古典芸能ですから、さもありなんでございます。
文楽の世界はまだ生きてるんですね。

投稿: とみ | 2009年4月10日 (金) 08時20分

咲大夫さんの生家、というか先代・綱大夫さんのご自宅は、道頓堀東の「二ツ井戸」。国立文楽劇場のナナメ裏あたりですから、大夫として申し分のない環境で生まれられ、大きくなられたんですね。

投稿: やたけたの熊 | 2009年4月10日 (金) 06時41分

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