花の生涯/梅蘭芳
監督:チェン・カイコー
脚本:ゲリン・ヤン / チェン・クオフー / チャン・チアルー
衣装:チェン・トンシュン
音楽:チャオ・チーピン
キャスト
レオン・ライ、チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チェン・ホン、ワン・シュエチー、ユィ・シャオチュン、安藤政信、ウー・カン、シー・シャオマンパン・ユエミン、チェン・ポー、六平直政他
おはなし
メイ・ランファンは北京の京劇の家に3代目として生まれ、早くに両親を亡くし、叔父に育てられる。叔父も不遇のうちに死し、伝統を頑なに重んじるワン・シュエチーの一座で女形を務めていた。ある日、彼は西洋で学問を受けた文化を司る役人チウ・ルーパイの講演を聞き、京劇にもリアリティのある感情表現が必要と痛感する。一方、メイ・ランファンの芸の虜となったチウ・ルーパイは官職を捨て、メイ・ランファンと共に京劇の世界に革新を図ろうと義兄弟の縁を結ぶ。師弟対決に勝利し、孤高の芸道を歩み続けるランファンは心も孤独だった。そんな彼の魂を揺さぶったのが京劇の男役女優モン・シャオトンだった。
『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』のチェン・カイコー監督が、激動期の中国で芸一筋に生きた不世出の名優メイ・ランファンの青年期から壮年期を描いた伝記映画。
青年時代のメイ・ランファンは伝統芸能の新星ユィ・シャオチュン。彼は立役だが映画出演のため女形の技術を習得されたとか。可憐で健気でピュアな逸材で、舞台上の華麗な舞姿とクリーンな歌唱で魅せてくれる。壮年期は香港のスター、レオン・ライが憂愁に満ち品格のある人物として登場。
日本軍が悪役として登場し、文化も誇りも破壊しつくそうとする戦略の生贄に京劇を標的とする。日本の俳優さんの見せ場があり、極悪非道、東洋鬼だけには終わらせておられないのでちょっと安心。
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コメント
>hitomiさま
戦後の動乱の時代も生きられた方ですから、美しいエピソード以外の苦悩も描いてほしいところでした。しかし、美しい映画でした。
投稿: とみ | 2009年4月15日 (水) 12時33分
薄味でもったいなかったですね。眠気に襲われ一部見逃したと思います。残ったのはお守りだけ?
戦後の舞台の様子も観たかったです。
投稿: hitomi | 2009年4月15日 (水) 08時35分