移転リニューアルされる大阪新歌舞伎座とお化粧直しされた南海ビル
設計者:村野藤吾
所在地:大阪府大阪市中央区難波4-3-25
主用途:劇場
竣工:1958年
構造その他
客席は3層、現在の収容人員は1638名。村野・森建築事務所(村野藤吾)による桃山風の人目を引く外観で、内装も豪華な造りだ。
移転計画
こちらの劇場も建替えられる。建設から約50年が経過し、老朽化が進んでいることから、現在地の難波から東へ2kmの上本町六丁目にある、旧近鉄劇場ビル(劇場は2004年に閉館)を地上13階建ての商業ビル建替えのうえ、同ビルに新歌舞伎座を移転させ、2010年夏にはオープンとか。馴染んだ風景が変わるのも時の流れとはいえ、南海ビルとは相性がよいと見直してしまう。
南海ビル美装化改修工事
南海ビルは、昭和7年の竣工以降、大阪ミナミ・なんばのランドマークとして愛されてきた。そして昨年5月末、竣工当時の装飾物の復活や外壁の美装化などを実施することで、保存・再生され、良好な都市景観を形成している。
改修工事では、同ビルが竣工した昭和初期の建築デザイン様式を受け継ぎ、柱や装飾物、テラコッタタイル(装飾用の素焼き素材)などを保存、修復、美装するとともに、新たにガラススクリーンや建物照明の設置など新要素が追加された。正面の“化粧直し”を終えた南海ビルは、御堂筋のアイストップとして華やかな姿を見せている。
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コメント
>nanasinonaさま
コメントありがとうございます。
1950年代又はそれ以前の建築物が一斉に建て替え時期を迎えます。大阪の2011年問題が取り沙汰される所以です。百貨店も先行き供給過剰になることはたしかです。わかっていても進まざるをえない経済論理に立ちすくむばかりです。
あ、さよなら公演ですね。実は、物心つくかつかないころ一度行っただけなので初見です。その男に行きます。
投稿: とみ | 2009年3月 6日 (金) 12時26分
私にとって文楽終演後のそぞろ歩きでなじみだった風景がここでも変わるんですね。
跡地はどうなるのですか?
投稿: nanasinona | 2009年3月 5日 (木) 23時27分