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2009年3月 7日 (土)

接吻

Original_2監督・脚本:万田邦敏
出演:小池栄子、豊川悦司、仲村トオル、篠田三郎
おはなし
孤独な日々を送ってきたOL・遠藤京子は、ある日、テレビ報道で、無差別に親子3人を殺害し、逮捕の場面をマスコミに撮らせた坂口秋夫の映像を見てフリーズする。不敵で挑戦的な笑いに自分と同じ孤独と絶望、世間への憎しみを見出した京子は退職し、坂口の情報を集め、坂口の国選弁護人長谷川に差し入れや手紙を託す。その思いはつのり、3人は不可逆の運命に突き進む。

映画「UNloved」、「ありがとう」の万田邦敏監督が描くラブサスペンス。テレビに映った男に同じ魂を見出し、一途な恋心を抱き、ついには同化してしまうという、一見ありえない設定ながら、さすらう魂の叫びを研ぎ澄まされた感性で演じ切るヒロイン小池栄子氏の演技が素晴らしい。物語も、緊張感を継続しながらラストの大カタルシスにもっていく脚本・演出も見事。
孤独と絶望と世間の無視に対し、無差別殺人によって注目を浴び、マスコミや弁護士を無視することで共感と勝利を得ようとする観念的なレトリックと人間らしい葛藤が主題と考えられる。
タイトルの接吻は、思いがけない状況下で思いがけない二人によって交わされる。何なんだ~。考え続けよということのようだ。

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コメント

>ミチさま
主人公たちの稚拙で身勝手、少ない情報量から組み立てた粗末な論理といえども、エネルギーとしてどこかに溜まってます。
魅力的な純文学素材としてだけでなく考えなくてはなりません。考えさせられる映画はいいですね。

投稿: とみ | 2009年3月 9日 (月) 09時14分

こんにちは♪
トヨエツの登場シーンの後姿に見惚れてしまいました(笑)
彼は本当にスタイルがいいんです~。
また、グラビアアイドルとして一世を風靡した小池栄子がここまでやれるとは思いませんでした。
彼女の目のインパクトがすご過ぎて・・・。
あの接吻は見た人それぞれに「何なの?」と考えさせるためだったのかな。
好きじゃないけど記憶に残る作品って感じがします。

投稿: ミチ | 2009年3月 8日 (日) 22時57分

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映画館にて「接吻」 映画『UNloved』の万田邦敏監督が描く究極の愛の物語。 おはなし:OLの京子(小池栄子)は誰にも心許すことなく孤独な日々を送っている。そんな彼女が、テレビのニュースで一瞬だけ見た一家惨殺事件の犯人・坂口(豊川悦司)の笑顔に心奪われてしまう。彼女は仕事も辞め、無我夢中で事件を調べ始める。 冒頭、ジーンズのスラッとした後姿のトヨエツに見とれました。ところが、後ろのポケットからのぞくカナヅチの柄のようなものを見つけてしまいゾワゾワ〜。不協和音と荘厳な音楽に乗って事件が起こる... [続きを読む]

受信: 2009年3月 8日 (日) 22時53分

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