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2009年2月11日 (水)

チェ 39歳別れの手紙

イオンモールイオンモール2

今日は、初めて入館するシネコンTOHOシネマズ伊丹で鑑賞。

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、アキム・デ・アルメイダ、エルビラ・ミンゲス、フランカ・ポテンテ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ルー・ダイアモンド・フィリップス、マット・デイモン
あらすじ
1965年3月、キューバ革命を成し遂げ、キューバの要人となっていたチェは忽然と姿を消した。様々な憶測が飛び交うなか、カストロは、キューバ共産党中央委員会の場で、チェの手紙を公表した。彼は再び、世界で救いを求めている人々のため革命の旅を始めたのだった。
変なおじさんに変装し、家族と別れたチェは、コンゴに遠征したあと、1966年11月、ボリビアに入国した。そこは、合衆国が介入する大統領の独裁政権のもと、農民やインディオたちは圧政と貧困にあえいでいた。チェのもとに次々と革命を目指す戦士が集まるが、ボリビア共産党の援助が絶たれ、軍は孤立していく。
合衆国の軍事援助を受け、爆撃機まで投入した大規模な一掃作戦を展開するボリビア政府軍の前に、地元民に見放され、食糧、医薬品、武器、弾薬も尽きた革命軍は力を失い、山岳地帯を迷走していた。「革命には、勝利か、死しかない。」約1年間の戦いは終わりを迎えようとしていた。

28歳は、革命の成功と国連演説というチェ生涯最大のクライマックスがフラッシュバックしながら進み、高揚感と達成感に満ち満ちていたが、39歳は、孤立のなかでの絶望的な戦いの果ての捕縛という最悪の結末を迎える。
人民のためという理念も民衆に届かず、共産党にも見放され、喘息の発作に苦しみ、戦死者を続出させる革命軍。脱落しようとする仲間たちや自身をも鼓舞する言葉、「革命には、勝利か、死しかない。」、「死んだ気になって今を生きるしなかい。」を血を吐くように叫ぶ。
救おうとしている相手に見放され、ともすれば目的を見失いそうになった最悪の状況の下でも、軍紀を律し、高潔に行動する姿に、誰にも愛された理由がうかがえる。愛された量よりもっと大きな愛を全ての人々に注いでいたに違いない。
革命か死しかなかったのだろうか。再起の道はなかったのか。凡人が考えそうなレベルを超越したカリスマの前に素直に瞑目。

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コメント

>ミチさま
行軍は、補給や連絡を断たれ絶望的なものであったと想像に難くありません。どうして、冷静に日記を付け続けられるのでしょう。
ユリウス・カエサルのガリア戦記を彷彿とさせます。歴史はときとして、天才という個人に歴史を動かすキーアイテムを委ねることがあるのですね。結果は失敗でもスピリッツは伝播しました。

投稿: とみ | 2009年2月13日 (金) 11時59分

こんにちは~♪
あそこまで苦境に陥ったら撤退しかないでしょう、と凡人の私なんかは思うわけです。
けれど、彼には「革命か死」なんですよね。
最後は死を覚悟していたのでしょうが、もっと長生きして彼を待つ場所に行って欲しかったなとも思うのです。
それもまた凡人の考えなんでしょうが。

投稿: ミチ | 2009年2月12日 (木) 22時13分

>悠さま
立ち向かうのは世界であっても、目前の敵は生身の人間。敵兵を説得するところや敬意を失っていないところが、ぐわーんでした。
綱紀を正しながらも、前後半通じて粛清はわずかでした。
目的が大事ですね。

投稿: とみ | 2009年2月12日 (木) 08時30分

レーニンも革命時50台、毛沢東も50台
キューバ革命だけが、20台の人で達成されてるんですよね。血が沸き肉踊りますよね。
赤軍、連合赤軍も20台なんですけど(^^;).

投稿: 悠 | 2009年2月11日 (水) 23時24分

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» 映画 【チェ 39歳別れの手紙】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「チェ 39歳別れの手紙」 チェ・ゲバラを描いた歴史ドラマ二部作の後編。 おはなし:1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。しかし、彼は変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが・・・。 第1部の『チェ 28歳の革命』同様、かなり淡々としていて、決して分かり易いとは言えません。時系列に沿った流れではあるものの、チェという人物に興味がなければかなり... [続きを読む]

受信: 2009年2月12日 (木) 22時10分

» 「チェ 39歳 別れの手紙」革命の旅に生きる [soramove]
「チェ 39歳 別れの手紙」★★★☆ ベニチオ・デル・トロ 主演 スティーヴン・ソダーバーグ 監督、2008年、133分、スペイン、フランス 「共にキューバ革命を戦った友、 カストロに宛てて書いた別れの手紙は、 チェ・ゲバラの遺言のようだった」 医学生だった頃、 友人とバイクで南米各地を旅し 貧しい暮らしをしている農民を多数目にして、 持つものと持たざるものの現実を知り、 そして革命に立ち上がったひとりの男。 彼はキューバ革命を助け 一番輝かしい党... [続きを読む]

受信: 2009年2月18日 (水) 23時46分

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