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2008年11月23日 (日)

11月23日は一葉忌・一葉のきもの

51426d5fczl__ss500_一葉のきもの らんぷの本
著者:近藤冨枝、森まゆみ
出版:河出書房新社
刊行:2005年9月10日
作品紹介
貧しくてもおしゃれ心は捨てられない―。樋口一葉の作品と日記を"きもの"で読み解く、新しい試み。一葉がわかる、明治のきもの文化がわかる。
第1章 こゝろざすは完全無瑕の一美人をつくらん―一葉作品のヒロインたち(「たけくらべ」の美登利、「にごりえ」のお力 ほか)
第2章 明治女の装い(きものはその人の人権であった;柄 ほか)
第3章 一葉が描いたきもの―四つの作品から(たけくらべ、にごりえ ほか)
第4章 一葉きもの日記(身のふる衣まきのいち;恋する一葉 ほか)


一葉は女性の美を愛した。美と着物は蜜月の間柄。しかし、零落した士族の樋口家の家計では、一葉自身の着物事情は惨澹たるものであった。にごりえの源治の妻お初の着物の描写が真に迫るのは一葉の着物を投影している。
「洗ひざらしの鳴海の浴衣を前と後ろを切りかへて、膝のあたりは目立たぬやうに小針のつぎ当て…」
「きるべきものの塵ほども残らずよその蔵にあづけたれば、仮そめに出んとするものもなし。」
女がきものを失うのは、死ねよ、というに近い。(近藤)
近藤、森二人の著者は一葉日記と作品群のなかから、一葉の着物を読み解くという作業を行っている。古着の仕立て直しものもままならない日々。それでも、文士としての体面と女としてのプライドをかけて最後の着物を新調する。それは、明治29年7月4日、伊せ崎めいせん一疋。7月13日、樋口家の菩提寺築地本願寺に父義則の八回忌に着て出かけた。一葉の死はそれからわずか4カ月後の11月23日のことだった。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

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コメント

>SwingingFujisanさま
コメントありがとうございます。あこがれの江戸情緒ただよう界隈。一度は訪れたいです。
幸福を希求する一葉の作品にはビエーとなります。
大正時代のような華やかさはないですが、明治初頭の着物は、江戸好の原点が読み取れます。
うちら上方もんには、江戸の粋のこと、実はようわからしません。文楽のお衣装でいうなら、黄八丈のお駒と、野崎村のお染の違いでしょうか。伊勢形小紋欲しなってきました。

投稿: とみ | 2008年11月26日 (水) 22時48分

23日、たまたま浅草から千束のあたりを歩いていましたら、一葉記念館を見つけました。記念館前の公園では一葉祭が行われていたようですが、残念ながら私が通りかかったのはもう終わった後でした。
一葉ゆかりの地にはなぜか偶然出くわすようで、以前本郷でも一葉が住んでいた家や井戸を見つけたことがあります。
なるほど、このきものの本は一葉の人間と作品についての新しい切り口なのですね。なかなか面白そう。と言いながら、一葉の作品は子供向けの本で読んだきり、まともに向き合ったことのない私です(^-^;

投稿: SwingingiFujisan | 2008年11月26日 (水) 18時23分

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