« パコと魔法の絵本 | トップページ | 人形の家・20日(土)ソワレ »

2008年9月27日 (土)

尼崎文楽公演・26日(金)昼夜

寺町

日曜の夜、東京公演の千秋楽で、もう金曜日の昼には、地方公演の初日。今更ながら、技芸員さんたちの日頃の精進に感服する。地方公演は、時代物の名作、世話物、景事を彩りよく並べ、どなたにも楽しんでもらえるラインナップになっているとのこと。解説は短めで昼の部は紋臣さん、夜の部は一輔さん。明るい雰囲気で、難しいことおませんと会場を和ませておられた。地方公演ながら、本公演と遜色ない豪華キャストで、客席は沸きかえった。
【昼の部】
一谷嫩軍記
熊谷次郎直実/勘十郎、相模/簑助、藤の局/簑二郎、弥陀六/玉也、源義経/勘弥、他
熊谷桜の段
 松香大夫、清志郎
熊谷陣屋の段
 呂勢大夫、清治
 咲大夫、燕三
歌舞伎でも繰り返し上演される時代ものの名作中の名作だ。清治師匠が弾き、簑助師匠が遣う圧巻の熊谷陣屋だった。下手最前列のお席だったため、簑助さんの相模、簑二郎さんの藤の局が至近距離に…。激情と慟哭の相模に、ハイ、客席はどぼどぼに泣いておられ、簑二郎さんまでウサギの目に…。熊谷さんは大きく貫禄たっぷり。舞台が実際せまいのだが、人間としての大きさを見せる美しい姿だった。
紅葉狩
 千歳大夫、咲甫大夫、呂茂大夫、宗助、清馗、清丈、清公
 更科姫/清十郎、維茂/勘録、山神/紋臣
清十郎さんの得意演目の姫。お品の良さはもちろんのことだが、若干硬め。武闘派勘録さんは、紅葉の枝を客席に飛ばせての奮戦。山神の首と紋臣さんのお顔がよく似ておられたかも。

【夜の部】
二人三番叟
 三番叟/清五郎、勘市
 つばさ大夫、芳穂大夫、靖大夫、希大夫、清馗、清丈、清公
御屠蘇気分とリズムの良さに

御所桜堀川夜討

弁慶上使の段
 英大夫、清介
 武蔵坊弁慶/玉也、おわさ/勘十郎、腰元信夫/一輔
 侍従太郎/亀次、妻花の井/簑一郎、他
清介さんの粘りのある聞かせ方に、じっくり聞かせていただいた。シャイな弁慶さん、色っぽくなりすぎないおわささんといい感じ。
傾城恋飛脚
新口村の段
 千歳大夫、清志郎、嶋大夫、宗助
 忠兵衛/紋豊、梅川/紋寿、孫右衛門/玉志
先日、記録映画で拝見したばかりの新口村。実は文楽では不勉強ながら初見。おうちに入るのね、あら、八右衛門まで登場…と、もの珍しさしきり。女房が愉快でこちらは清五郎さん。

人形浄瑠璃三昧、長い尼崎の一日はしんみりと打ち出しとなった。

|

« パコと魔法の絵本 | トップページ | 人形の家・20日(土)ソワレ »

文楽」カテゴリの記事

コメント

お目にかかれて嬉しかったです。
平日にもかかわらず、皆さんお仕事休んで来られてたのですね。
夜の部が終わってから、尼崎駅に向かう道、豊松清十郎さんがおられましたので「おめでとうございます」と声をかけさせていただきました。
それにしても出演者の方って、何故あんなに終演後は着替えるのが早いのか、いつも不思議に思っています。

投稿: マンテマ | 2008年9月30日 (火) 12時22分

>マンテマさま
事務連絡
お目にかかれてよかったです。逃すと岡山や岡崎まで追っかけんとあきませんでしたのでラッキーでした。
平日、土砂降り、まち歩きということで、最前列にもかかわらず、観賞に相応しくない出で立ちで看板に偽りありの風知草のおとみでした。

投稿: とみ | 2008年9月29日 (月) 12時43分

>nanasinonaさま
近松のまち尼崎は巡業のスタートに相応しいまちです。写真は、駅南すぐの寺町で美観形成地区に指定されています。オクトホールは、可動式八角形のホールで舞台袖がありません。装置の横引きが困難のようでした。ほぼ満席で人気の高さが感じられました。

投稿: とみ | 2008年9月29日 (月) 10時38分

レポとまたまたきれいなお写真ありがとうございます。
「現実」の尼崎は行ったことないのですが、これはどちらのお寺ですか?よい雰囲気が出ていますね。

巡業も首を長くして待っているところです。
おかげさまで期待が高まります。

投稿: nanasinona | 2008年9月29日 (月) 08時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 尼崎文楽公演・26日(金)昼夜:

« パコと魔法の絵本 | トップページ | 人形の家・20日(土)ソワレ »