下京区堺町通松原上る「夕顔」の墓の碑文
夕顔の住んだ町は夏の夕刻に訪れるとよい(おとみだけの私見です。すんませ~ん( ´_ゝ`)フーン)。
なぜか源氏物語の夕顔の墓が、下京区堺町通松原上るの町家の中に伝えられている。石塔は拝見できないが、堺町通りに石碑が立つ。
物語の登場人物の墓所があることからも、源氏人気の凄さと、古今の都人の遊び心が知られる。町名も「夕顔町」で、お町内は、夏の名残りの白い花で一杯だ。
驕りの春の光る君は、品格溢れ持ち重りのする女・六条御息所との重苦しい恋に倦み、新鮮な恋を求め、ラブ・ハンティングに余念がない。そして、ついに好みの女・夕顔を見初めた。蠱惑的でありながらあどけなく謎めいたさまに、たちまちのめりこむ光る君。しかし、デンジャラスで楽しい恋は、悪霊により呆気なく踏み躙られる。
恋だけに生きて死んだ哀れさが殿方の共感を呼ぶのか、夕顔人気は永遠不滅だ。
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コメント
>ひーさま
ワタクシもその番組を拝見し、立ち寄りました。
源氏の意匠やドラマは、衣食住だけでなく、風景や町並みまでデザインしてしまいます。京都の者が誇れるスキルです。
投稿: とみ | 2008年9月11日 (木) 12時58分
先日、N●Kで末富さんのお茶会のお菓子、夕顔の出来るまで・・・みたいなのをしてました。終わりの方だけ見たんですが^^
おとみさんの記事を読んでいると、京都ブラブラをしに行きたくなります。
投稿: ひー | 2008年9月11日 (木) 10時32分
>ムンパリさま
篁さんと紫さんは御縁が深そうですね。この世とあの世、人間ともののけがボーダレスの時代は、ついこの間まで。千ニ百年、殆ど共存してきたのでしょう。
全コース制覇の勢いで一気呵成、南座に御乗り込みくださいませ。
投稿: とみ | 2008年9月11日 (木) 08時34分
夏の夕刻がお似合いのとみさま♪
夕顔町という地名もお墓のことも、廬山寺で開かれていた写真展で知りました。可憐なお花が手向けられたあのお墓は、その写真のお宅の中庭にあるのでしょうか。
紫式部のでっかい供養塔は小野篁ゆかりの千本ゑんま堂で見ましたよ。寺院めぐりすると今年は紫式部だらけ(笑)。
投稿: ムンパリ | 2008年9月11日 (木) 01時53分
>つどいさま
紫式部のお墓は、バスツアーのコースに入っていたように記憶しています。秋は本当にたくさんのイベントありますね。
投稿: とみ | 2008年9月11日 (木) 00時03分
>悠さま
能はそう考えるとカバー曲で、それを続く芸能がまたまたカバー。クラシックも新曲が今年発表されます。すごいですね。
ついでに、鉄輪の井戸も行ってきましたよ。
投稿: とみ | 2008年9月10日 (水) 23時55分
紫式部のお墓が堀川鞍馬口の大日本スクリーンの横にありますが,し~んとしたものですね.
今年は,賑わって?いるのでしょうか.
その隣には小野篁のお墓.
二つがぽよよ~んと並んでいますね.
投稿: つどい | 2008年9月10日 (水) 23時24分
能は200曲ほどあるんですけど、夕顔さんがでてくるのは、たしか2曲だったような。
投稿: 悠 | 2008年9月10日 (水) 22時52分