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2008年7月20日 (日)

盆と正月がいっぺんに来た目出度さ・七月大歌舞伎 in 大阪松竹座

大阪冬の陣と夏の陣が一度に来たような…。それではあっという間に落城であきませんので,恵比寿さんと天神さんを同時に楽しませていただいたといえましょうか。要所要所は御大方がしっかり押さえ,花を添えるのはきらーんと菊様,はんなり孝太郎丈,目も覚める美声の亀三郎丈,松也丈と耳目の正月~

春調娘七種
舞いの上手のお三方。視覚的にも,やんちゃくれの松緑五郎,卒倒ものの美しさの菊之助十郎,かいがいしい孝太郎静御前と一年の始まりに相応しい並びだ。

木村長門守
お侍がずらーと居並ぶ台詞劇。えーと,二条城の加藤清正の木村長門守版で,徳川家康に対峙する敗軍の将の美学を詠い上げる。主演のお三方は勿論,並びの侍・亀三郎,亀寿,松也の良いお声に聴き惚れる。しかし,舞台のすんごい緊迫感に集中力の継続は難しかった」\(TT。)ハンセイ・・・。

伽羅先代萩
実は,通しは初めてで,こんなお話だったのかと納得。これくらい分厚い座組でないと実現は不可能なので,心して拝見する。
花水橋ではお殿様姿の菊様,力士姿の愛之助丈で\(^O^)/
竹の間と飯炊きは飛ばして御殿
貫禄の藤十郎政岡さまと烈女仁左衛門八汐さまの対決は火花が散り,詰めの甘い秀太郎栄御前がほっこり良い感じ。
床下は,松緑男之助,仁左衛門弾正でヽ(*^。^*)ノ。この場の主演の鼠さんも素敵。
門注所対決は不覚にも沈没。初めて見る場面なのに…。供侍方は平伏し控えておられるので,最大の敬意を…。。
刃傷は老齢の渡辺左記左團次と怪人弾正仁左衛門。知らなかったとはいえ,弾正は妖術使いではなく,生身の人間だったことが意外だった。見られて良かった。

熊谷陣屋
相模と藤の方がなぜ陣屋にいるか謎だったところを改善した松嶋屋版。藤の方と相模のお方様と女房という関係もしっかり伝わる。(/_;)仁左さまの熊谷に泣かされた。抑制の効いた悲しみの表現,主君義経公への一歩も引かない詰め寄り。ふたりの母への命懸けの制止,姿の良さといい完璧。

黒手組曲輪達引
團菊祭で拝見したので2度目の観劇。熟年辛抱立役の助六,性悪の白玉,温厚な揚巻の劇団らしさ満喫のパロディ狂言。トラガモのギャグは…。
殺陣はスピーディで格好良く,音羽屋に混ざって地元の皆さんも大健闘。こういう狂言を毎月ご覧のお江戸の御見物衆が羨ましい~。

羽衣
菊様は赤の振り袖。何より,伯龍にかける天井の音楽のようなお声にしゃきーんとなる。
団子売
働き者女房の孝太郎丈が,場をさらう活き活きした踊りで追い出し♪(/゚)/ ̄ハィ♪

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コメント

>マンテマさま
岸和田の錦之助丈襲名披露興行ですね。昨年はびわ湖ホールにきて下さいました。今年は,個性派立役が同座なさっておられないので,少し薄味かもしれません。時蔵丈お園は綺麗で気っ風が良くて涼やかで大好きです。
文楽は,26日と2日です。タノシミです。

投稿: とみ | 2008年7月23日 (水) 23時42分

ごぶさたしております。
松竹座、昼と夜では、夜のほうが面白かったように思います。席が良かったせいかもしれないけど。
「熊谷陣屋」では、泣いてしまいました。
昼の部は、「木村長門守」でずらーっと30人も舞台に並んだ時には、文楽だったら30×3人で、90人要るのか!と別のことを考えてみたり・・・
今日は、地方公演で「毛谷村」を見ました。お園さんが可愛かったです。

投稿: マンテマ | 2008年7月23日 (水) 22時34分

>るみさま
お江戸の皆様は毎月こんなのをご覧なのですね。うらやましいです。物語部分には大泣きさせていただきましたし,制札の見得は鳥肌ものでした。
藤の方と相模の関係も胸に迫りました。松嶋屋さんのお芝居は緻密で慈愛あふれいいですね。

投稿: とみ | 2008年7月22日 (火) 21時55分

仁左衛門さんの直実には泣かされました。
久々に一階席で見たものですから、興奮も感動も大きかったです。
菊之助さんは、初めて近くで見させて頂きましたが、綺麗ですね~
なんだかこちらも背筋をただして見なくちゃという気分になりました。
七月大歌舞伎、ホント贅沢させて頂きました。

投稿: るみ | 2008年7月22日 (火) 20時33分

>みかんさま
仁左さまの美しさといったらございません。見得の形の良さには卒倒ものでございました。どうしてあんなになんでもお出来になるのでしょう。
弾正は松本幸四郎丈に任せておきましょう。お年寄り相手に弱すぎます。八汐は大好きです。竹の間も見たかったです。沖ノ井と松島があんた誰状態でしたし…。
菊様の赤姫風お衣装,可愛らしかったです。簪もたくさんで美しかった~。

投稿: とみ | 2008年7月21日 (月) 19時23分

私も昼・夜拝見しました。ホント華やかで楽しかったですね。
ちょうどNHKの「日本の伝統芸能」という番組が歌舞伎で仁左衛門さんを講師に『熊谷陣屋』を取り上げてまして(明日の早朝に再放送あります)、松嶋屋の型というのを確認した次第…ホントに情愛が出ているなぁと思いました。昼の『~先代萩』といい、去年に引き続いて仁左さま~vvと目で追っかけてしまいました、あらら。そういえば『羽衣』の衣装が玉三郎さんのお召しになっていたものとはまた違いませんでした?

投稿: みかん | 2008年7月21日 (月) 18時55分

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