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2008年5月10日 (土)

潜水服は蝶の夢を見る

Yume潜水服は蝶の夢を見る

原作:ジャン=ドミニク・ボビー,監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:マチュー・アマルリック

1996年,ファッション誌ELLEの編集長として充実した人生を謳歌していた42歳のジャン=ドミニクは,脳梗塞で倒れた。昏睡状態から目覚めたものの,唯一動くのは左目のみ。絶望のなかで,20万回の瞬きで感動の自伝を綴りあげた。

映画は,左目だけしか動かせないベッドの上のジャン=ドミニクの視線で動く。それまでの人生は,才能にも,色恋にも恵まれ,偶然にもハイジャックに遭わずに済んだり,恵まれていたといえた。絶望のなかでも想像力と記憶があれば,生きる証を残せると,理学療法士のアンリエットに助けられ自伝を完成させる。理学療法士,妻,編集者,全ての女性が美しくセクシーだ。女性美への希求も生命力を活性化させる。
潜水服,蝶の羽化,バレエ・ニジンスキーの牧神の午後,ナポレオン三世の皇后ウージニーの病院慰問。ジャン=ドミニクの視線の映像の美しさは,監督の手腕だ。
人間の尊厳と生命の根源を証明したジャン=ドミニクの英雄的かつ自然体で優しい精神に敬意を表したい。

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