坂東玉三郎特別舞踊公演 in 大阪松竹座
一、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 海老蔵
狂言師左近後に仔獅子の精 尾上右近
浄土の僧 遍念 薪車
法華の僧 蓮念 竹三郎
二、京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
道行より押戻しまで
白拍子花子 玉三郎
白拍子花子 菊之助
大館左馬五郎 海老蔵
暖かい大阪でも雪が降りしきるなか,開幕から最初の休日なので,駆け付ける方々が多数。
連獅子では,若々しい獅子の親仔が清々しく,壮年親子の宗論が微笑ましい。
京鹿子娘ニ人道成寺では,菊之助丈が挑戦の域を超えて主演だぁ\(^^)/!!!
娘の中の神性と魔性を矛盾なく舞台上に息づかせておられた。魔性は玉様のものだが,神性は菊様の世界。今の菊様の鏡獅子が見たくなってきた。
鐘入り、青竹、後シテの拵えなど,どう来られるか気になっていた新趣向は,限りなく華やかで,精神性や芸術性より歌舞伎味と娯楽性を凝らした楽しいものに…。賛否両論はありえない!
二人花子はイリュージョンではなく,実は双頭の大蛇だった。左馬五郎さん,勝ち目はあるかもしれないぞ。
鐘の中に二人も入れるのか,青竹の長さは2倍になるのか,いっそ2本,鱗四天の人数が足りるのかとか,しょうーもないこと気にしてました(O.O;)(o。o;)。
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コメント
>ムンパリさま
>こんなにパワフルで見応えのある舞台とは!
二月大歌舞伎という感じですね。チケットも開幕までは完売ではありませんでしたが,開幕と同時に完売。
南座公演が,気が遠くなるほど難解になるのではないか気がかりです。
投稿: とみ | 2008年2月14日 (木) 23時40分
とみさま。
ワタクシ、舞踊公演というタイトルに騙されました。こんなにパワフルで見応えのある舞台とは! とみさまの次回の感想、どんな言葉が飛び出すかスゴ〜ク楽しみです。
イヤホンガイドの幕間インタビューでは南座3月公演の話がたっぷり聞けましたよ。
投稿: ムンパリ | 2008年2月14日 (木) 12時46分
>どら猫さま
さすが玉三郎丈,同じものは拝見できません。毎公演見逃せないと思いますが,なかなかそうもゆきません。拝見できるだけでも幸福と謙虚にしております。
投稿: とみ | 2008年2月13日 (水) 23時11分
>hitomiさま
進化し続けるというより、この月、この小屋、この座組限りのご馳走でした。それにつけても、蜘蛛の精、戸隠山の鬼女、道成寺の清姫の怨霊とよく正体割られます。所帯じみた拵えも頻発ですし…。
投稿: とみ | 2008年2月13日 (水) 08時35分
とみ様
陋屋にコメントをありがとうございました。一足先にご覧になってのエントリを拝見して、余計に楽しみじゃぁと思いつつ、翌日に拝見してきました。
道成寺も拙いながらやっと感想を書きました。
どら猫は一度しかチケットを持ってませんですから、とみ様の再見の感想も楽しみにお待ちしております。
投稿: どら猫 | 2008年2月13日 (水) 00時18分
コメントありがとうございます!ようやく生で鑑賞出来ました。大阪、京都と続く公演はこの上ない喜びでございます。
投稿: hitomi | 2008年2月12日 (火) 23時11分
>kirigirisuさま
明日ですね。大雪にならなければいいですが…。お時間に余裕をもってお出かけくださいませ。
だったんの大松明みたいなのを予想してましたが,普通の長さでした。スリムなお二人でも,鐘に二人は入れなさそうですし…。活きのいい鱗四天さんも海老の尻尾みたいでした。
こんなにサービスして頂いていいのでしょうかというくらいでした。
投稿: とみ | 2008年2月12日 (火) 23時10分
わたくしめも押戻しがとても気になっておりました。みなさまのレポを拝見して竹筒はやっぱり通常の長さで1本と分かってスッキリ(笑)
実物は、明日、拝見します。
今から、ソワソワドキドキワクワク
投稿: kirigirisu | 2008年2月12日 (火) 17時41分
>ハヌルさま
ご存じのとおりワタクシは,歌舞伎のことあまり分かってませんので,分かる方がご覧になったらもっともっと喜ばれると思います。ボキャ貧が恨めしい。
歌舞伎らしいとは最大限且つ異論を唱えさせない讃辞のようですので連呼します。歌舞伎らしく楽しかったですね。あと一回しかチケット買ってないのは思慮不足でした。
投稿: とみ | 2008年2月12日 (火) 00時55分
>スキップさま
連獅子の調子が上がっている頃ですね。花道際ではヘアスタイルぐしゃぐしゃになりますのでご注意。
ワタクシ的には,2階最前列センターか3階最前列センターがオススメです。切れ味鋭い音も鈴を振るお声もその位置がベストリスニングポイントでしょうか。
投稿: とみ | 2008年2月12日 (火) 00時41分
>cocoさま
>ただ、1階席でなく2階後方なのです。
大阪松竹座は,どこでも花道七三は見えます。
お二人の陣形,無いはずなのに舞い上がる桜の絨毯,架空のミラーの動きなど,存分にお楽しみください。
これまでのコンセプトと全く違ったものになっています。これからもどう変化するのか,楽しみは尽きません。
投稿: とみ | 2008年2月12日 (火) 00時23分
私は翌日(昨日)観てきました。
きっと1階席で観ていたら、二人花子あまりの美しさに
気絶してたかもしれないので、3階席でヨカッタです(笑)
ただ双眼鏡が外せなくてちょっと疲れてしまいました(苦笑)
投稿: ハヌル | 2008年2月11日 (月) 17時35分
とみさま
大阪には珍しく降り積もり雪となりましたが、
それも二人の花子の神秘性を際立たせる演出のようでしたね。
「賛否両論はありえない!」-う~ん、楽しみっ。
来週末が待ち遠しいです。
投稿: スキップ | 2008年2月11日 (月) 15時41分
今週末です。
です。
楽しみです!! ・・・ただ、1階席でなく2階後方なのです。どの程度花道が見えるのか・・・それでも観に行ける事は幸せ
↑いつの間にか「絵文字」対応なんですね!
投稿: coco | 2008年2月11日 (月) 12時29分
>六条亭さま
拙い走り書きにコメント賜りありがとうございます。
賛否両論あるくらいの方が玉三郎丈らしくてワタクシは力入りますが…。
演奏がこれまた最高。小屋が小さいですから音量も大きく感じられました。
投稿: とみ | 2008年2月10日 (日) 22時25分
こん♪♪は。
お寒い中の舞踊公演観劇、舞台の熱気が伝わってくるようなとみさまのエントリーでした。
>賛否両論はありえない!
ますます楽日の観劇が楽しみになってきました。待ち遠しいですね。
投稿: 六条亭 | 2008年2月10日 (日) 20時34分
>悠さま
玉三郎丈は綺麗な拵えの方が格段に恐ろしいです。菊之助丈も上手すぎ…。評論家のセンセ方はどう書かれるか気になります。
投稿: とみ | 2008年2月10日 (日) 20時21分
寒かったですね、私も、昨日観劇組です(^^)
最後の大蛇、逆立ちの人を抱えて、しっぽ。うん、鯛焼きのしっぽに餡がはいったのおなじく満足でした。
二人花子の踊りよかったです。
投稿: 悠 | 2008年2月10日 (日) 15時50分
>火夜さま
三回は行きたいところですが、あと一回です。
どちらも能取ものですが、歌舞伎らしい公演ですね。玉三郎丈はしたいことみんななさって、今度は観客目線で、演出なさったのかもしれません。拵えや対決相手は年末歌舞伎座の鬼揃紅葉狩のような印象でしたが、楽しさいっぱいでした。
ワタクシメも,今度拝見するときは,ずぅえーたいセンターラインで二人が一直線に重なるところを見ると堅い決意で臨みました。菊様のシュプールも拝見できましたし…舞台には花びらが見えるかのようでした。
当分思い出しては,疑問点を描き出し今度確かめようという楽しいときが過ごせます。
投稿: とみ | 2008年2月10日 (日) 15時48分
わたしも昨日駆けつけたうちの1人です。
花子が2倍なんだから、公演数も2倍にしてほしかったですよ〜。
>>今の菊様の鏡獅子が見たくなってきた。
同感です。
投稿: 火夜(熊つかい座) | 2008年2月10日 (日) 11時57分