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2008年2月 3日 (日)

おおさか・元気・文楽「桂川連理柵」

2日,昼の部・一般向けは当日券も完売だ。ホールが大きいため残響時間が若干長く,豪華キャストの熱い演技でビンビン響く。
桂川連理柵
帯屋の段
    嶋大夫,宗助
 切 住大夫,錦糸
 女房お絹/和生,母おとせ/玉英,親繁斎/玉輝,弟儀兵衛/玉也
 兄長衛門/玉女,丁稚長吉/清之助,娘お半/簑助,大ぜい
道行朧の桂川
 咲大夫,千歳大夫,睦大夫,靖大夫,燕三,清志郎,清馗,龍爾
 兄長衛門/玉女,娘お半/勘十郎
お半長右衛門の哀話は,落語,小唄,端唄にも取り入れられている。帯屋の前半は,腹がこむらがえりをするチャリ場で,中心は弟儀兵衛の玉也さんと丁稚長吉の清之助さん。どちらかというと因業おやじがお得意の玉也さん,青鼻たらした丁稚が珍しい清之助さんに笑わせて頂いてらっきー。嶋大夫さんの腹筋にも敬服。
帯屋の後半は簑助さんのお半が場をさらう。かいらしー。段鹿子にあどけない鈴付の拵え,小首をかしげたかわゆらしい仕草。住大夫さんの可愛やのうの連呼も道理,道理。

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文楽

お半は,道行では勘十郎さんに変わる。迸る女の激情に泣かせてもろうた。頑是無いというアプローチもあったかも知れないが,勘十郎さんのお半は,一人で身投げしようとする長右衛門に,共に死んで欲しいとかき口説くという方法だ。
芯をとる燕三さんの攻撃的な三味線は,お半の若さと情熱を表し,三味線だけでも泣けた。

四月は,運命の石部の宿からだ。楽しみ~。

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コメント

>おりんさま
四月は簑助さんと勘十郎さんのカップルですね。お半が泣けるほどかいらしないと物語が成立しません。もうあきません。
ワタクシメが弱いパターン,勘平さんの切腹は克服しましたが,お半ちゃんの心中は克服できません。エエエエ…。

投稿: とみ | 2008年2月 4日 (月) 12時25分

>小首をかしげたかわゆらしい仕草。
うわぁ、画が浮かびます。
かわいいでしょうねぇ~。かあいいでしょうねぇ~。うんうん。
四月がますます楽しみになりました♪

投稿: おりん | 2008年2月 4日 (月) 00時37分

>ムンパリさま
燕三さんの三味線は弾きはじめから、澄み切った川原の空気のように冴ざえとしておられました。コンマスで拝聴するのは初めてです。
幼い娘が愛により、心の丈が高くなる設定に弱いです。蕾のままでなく、花開いて散ったと納得しました。
朝からの空堀往来がなければ、阪急電車に乗って嵐山に行っているところでした。

投稿: とみ | 2008年2月 3日 (日) 11時02分

とみさま。やはり完売! 熱い舞台だったのですね。居残り組にはさっそくのアップうれしいです。
お半ちゃん、蓑助さんがかわゆらしさで、勘十郎さんが女の激情、ですか♪ 住大夫さんの連呼は4月公演でも聞けるのでしょうか。せめて春までに蒲鉾屋さんに行っとこうかな〜(笑)。

投稿: ムンパリ | 2008年2月 3日 (日) 10時39分

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