« 1954年築の滋賀会館で1961年公開のウエストサイド物語が上映 | トップページ | 心斎橋大丸百貨店もヴォーリズ »

2008年2月19日 (火)

アメリカン・ギャングスター

監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン,ラッセル・クロウ,キューバ・グッディング,ジョシュ・ブローリン,キウェテル・イジョフォー,カーラ・グギーノ,RZA,ジョン・オーティス

1970年代初期のニューヨーク・ハーレム。合衆国は長期化するベトナム戦争の真っ只中にあった。ハーレムのギャングスターの亡き後を襲った一匹狼のフランクは,ベトナム戦争の軍用機を利用して東南アジアの麻薬を密輸し,瞬く間に巨万の富を築き,イタリア系マフィアからも一目置かれる麻薬王の座に上り詰める。一方,警察内部の腐敗に憤りを感じるはみ出し刑事リッチーは,麻薬取締りのプロジェクトチームを任される。

伝説の麻薬王フランク・ルーカスと追い詰めた刑事との心理戦を,デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという好敵手を主人公に据え,実話に基づく骨太で重厚なドラマに仕立て上げた。
1970年代初頭は,ベトナム戦争が長期化し,国内に厭戦の気配が立ちこめ,ベトナム帰還兵もストレスからジャンキーにという混沌の時代だった。
主人公は,アフリカ系で初めて暗黒街のトップとなるが,イタリア系マフィアのビジネスメソッドを真似,身内でファミリーを形成する。美しい妻を得,良き家庭人と善良な市民の仮面を付け地道にビジネスを行い,知的なエリートとも見える素敵さ。
片やリッチーは,不器用で馬鹿正直で,家庭も崩壊。今で言うKY系。不遇続きだったが,いきなりかっこよく仕事をこなし,あっという間にフランクを追い詰める。しかし,映画は,ここにくるまで,二人の男が交わることなく3分の2近くまで進む。
好みのタイプの展開だ。
それにつけても,警察の腐りきった内部は,あまりの徹底ぶりに滑稽でもあった。

|

« 1954年築の滋賀会館で1961年公開のウエストサイド物語が上映 | トップページ | 心斎橋大丸百貨店もヴォーリズ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

>悠さま
なけなしの正義を振り絞るお役が似合い過ぎのクロウでした。
さて、およそこの世に起きる出来事で、自分に関係ないと言えることなど何もないと神妙な心持ちになりました。

投稿: とみ | 2008年2月20日 (水) 15時56分

>伝説の麻薬王フランク・ルーカス
かっこよかったですね。
アンチヒーローっていうのでしょうか。
ベトナム戦争で、戦争気分のまま、アメリカの市民生活にもどってくる兵隊で、市民生活自体ふぁあれだしたんですよね。たしか、タクシードライバーってそんな映画ですよね。
ベトナム戦争があったんだ、って時代になってますけど(笑)。

投稿: 悠 | 2008年2月19日 (火) 22時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アメリカン・ギャングスター:

« 1954年築の滋賀会館で1961年公開のウエストサイド物語が上映 | トップページ | 心斎橋大丸百貨店もヴォーリズ »